マイナビの就職難易度は?採用大学・選考対策まで徹底解説
2025年9月18日更新
はじめに
株式会社マイナビは東京都千代田区に本社を置き、就職情報や人材派遣や出版事業などを展開する大手企業です。
新聞発行から始まった事業は、現在ではブライダル、不動産、農業、飲食業、システム開発、ふるさと納税コンサルティングまで多岐にわたります。リクルートグループと並ぶ規模と顧客満足度を誇り、多くの学生にとって魅力的な就職先です。
この記事では、マイナビへの就職難易度」「採用大学」「具体的な選考対策」を徹底的に解説します。仕事内容や企業文化、競合他社との比較、さらには新卒募集要項までの内定獲得に役立つ情報をまとめました。マイナビへの就職を検討している方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
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マイナビの就職難易度
マイナビの就職難易度は平均よりやや高めです。就職偏差値では標準レベルと評価されますが、全国の多くの学生から人気を集めるため、競争率は非常に高くなります。
しかし、採用大学は多岐にわたり、短期大学や専門学校の採用実績もあることから、いわゆる「学歴フィルター」は存在しないと考えられます。重要なのは学歴ではなく、企業が求める人物像に合致しているかとどれだけ周到な選考対策を徹底できるかです。準備次第で内定獲得の可能性は十分に高められるでしょう。
選考対策のポイントは「なぜマイナビか」を明確にすることです。業界志望の理由だけでなく、マイナビでなければならない理由と入社後のビジョンをもって、貢献をしたい内容を具体的に示しましょう。
マイナビってどんな会社?企業概要と事業内容
マイナビは1973年、毎日新聞社の関連会社として設立された株式会社毎日コミュニケーションズを前身とします。その後「マイナビ」ブランドを確立し、社名も変更されました。
会社概要
就職・転職・進学情報の提供を主軸に人材派遣や人材紹介事業を展開しています。かつては毎日新聞グループの一員でしたが、現在は独立した大手企業としての地位を確立しています。朝日新聞からの出資も受け、その事業基盤は強固です。
事業は多角化しており、M&A仲介やコンサルティング、鍼灸・マッサージ、介護福祉、医薬品の製造販売、著作権・商標権管理まで含まれます。
創業50周年には「新領域開発室」を立ち上げ、全社員からの新規事業提案を募集し、既存事業の伸長だけではなく変化に対応し発展する姿勢を示しています。
事業別の売上規模
2023年9月期のマイナビの売上高は1,861億円、純利益は250億5,000万円です。キャリアデザイン領域、正社員・スタッフ採用領域、ヘルスケア&ウェルネス領域、メディア&サービス領域など、多岐にわたる事業セグメントから構成されています。
各事業セグメントの解説
人材関連事業が中心ですが、ウエディング情報、コンテンツメディア(ニュース、ビジネス、女性向け情報)、地域活性CSV事業(農業情報ポータル)など、生活全般を網羅するサービスを提供しています。
若年層からアスリート独立開業者まで幅広く支援することで、単なる求人情報会社ではなくキャリアと生活を包括的にサポートする企業です。
マイナビ社員の働き方は?平均年収・残業時間・企業文化
詳細な公開情報は限られますが、社員の働き方に関する情報は以下のとおりです。
平均年収とボーナス
2022年度の平均年収は503万円で、全国平均(461万円)や人材紹介・職業紹介業界の平均(376万円)より高い水準にあります。ボーナスは年2回(6月、12月)支給され、平均ボーナス額は100万円、インセンティブ賞与が10万円という実績もあります。
平均残業時間
月平均残業時間は33.3時間です。卸売業・小売業の平均が20〜40時間であることから、業界内では一般的な水準となります。
企業文化
「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる」を理念に掲げ、変化への想像力、感謝と敬意の精神、協調性と多様な価値観の受容が重視されます。社員には自発的に考え行動するスピード感と創造力が求められます。
マイナビの競合は?業界での立ち位置と差別化要素
競争が激しい人材業界においてどのような立ち位置にあるのか、そしてその強みは何なのかを解説します。
業界での立ち位置
競合はリクルートホールディングス、パーソルホールディングス、パソナグループなどが挙げられます。マイナビは非上場企業のため売上比較は難しいですが、経常利益では業界トップクラスです。主要な競合他社との比較は以下のとおりです。
会社名 | 売上高(2022) | 平均年収 | 就職偏差値 | 社風 |
マイナビ | 1,861億円 | 503万円 | 55 | 自発的行動を優遇 |
リクルートホールディングス | 3兆4,395億円 | 997万円 | 58 | ベンチャー気質 |
パーソルホールディングス | 1兆2,239億円 | 730万円 | 55 | 穏やかで保守的 |
パソナグループ | 3,660億円 | 619万円 | 53 | ベンチャーで風通しが良い |
マイナビの差別化要素
マイナビが人材業界で高い競争力を維持している主な要因は、以下の3つにあります。
特徴 | 詳細 |
多角的事業戦略 | 人材情報サービスに加え、進学・転職情報、ウエディング、農業など幅広く展開し、市場変化に柔軟対応。 |
地方活性・ライフスタイルへの寄り添い | マイナビ農業、マイナビウエディング・マイナビウーマンなど、地域創生と生活支援を両立。 |
日常生活情報提供によるブランド力 | マイナビウーマンなどの女性向けメディアや多様な生活情報提供で幅広い顧客層からの認知と信頼を獲得。 |
これにより、マイナビは人材サービスに留まらず、生活とキャリアを総合的にサポートする企業です。
マイナビの新卒採用情報【募集要項と求める人材】
マイナビの新卒採用に関する具体的な情報と、求める人材像を詳しく解説します。
新卒募集要項
マイナビの採用倍率は約11倍と予測されており、多くの応募者がいることがうかがえます。男女比はほぼ1:1で、性別に関わらず公平な採用が行われています。
項目 | 詳細 |
職種 | 業務職(法務・経理・総務)、営業職など |
給与 | 大卒・短大・専門・高専卒:26万9,925円 大学院修了:27万2,262円 (固定時間外手当、ライフプラン支援金、テレワーク手当を含む) |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
研修制度 | 内定者研修、新入社員研修、配属事業部内研修、新任課長研修、資格支援制度など |
福利厚生 | 各種社会保険完備、社員持株会、団体生命保険、退職年金制度、各種慶弔制度、表彰制度、社員起業支援制度、確定拠出型年金制度、資格取得制度、借り上げ社宅制度、キャリア希望申告制度、自己申告制度、社内公募制度など |
転勤 | 全国転勤の可能性あり |
参考:選考プロセスと募集要項 – 新卒採用|株式会社マイナビ
研修制度は内定者研修から新任課長研修まで幅広く、社員の成長を多角的にサポートする仕組みが整えられています。
マイナビが求める人材
企業理念である「バリューズ」に基づき、以下の3つの資質を持つ人材を求めています。
求める資質 | 詳細 |
先見性と想像力 | 常に変化する時代においてその先の未来を想像し、新たな価値を創造できる力。 |
感謝と敬意 | 一人で成長することはできないという認識を持ち、仲間や周囲の人々への感謝と敬意を忘れないこと。 |
挑戦心と実践力 | 既存の枠にとらわれず、新たな仕事や価値を生み出す力、そして失敗を恐れずスピード感を持って実行する行動力。 |
エントリーシートや面接では、これらの価値観に合致する経験や考え方を具体的に示すことが求められます。コンプライアンス意識の高さも重要視されるため、公正な活動への意識もアピールすべき点です。
マイナビの選考フローと対策ポイント
マイナビの内定を獲得するためには、各選考ステップでどのような準備が必要かを知ることが重要です。
- STEP1:新卒エントリー
- STEP2:会社説明会
- STEP3:エントリーシート(ES)提出
- STEP4:適性検査
- STEP5:複数回の面接(個別)
- STEP6:内々定
ここでは、選考フローとそれぞれの対策ポイントを詳しく解説します。
STEP1:新卒エントリー
公式サイトから新卒エントリーを行い必要な情報を登録します。これが選考の第一歩です。
STEP2:会社説明会
近年はウェブ形式での開催が主流です。事業内容や文化、社員の声を直接聞き、企業理解を深めましょう。
STEP3:エントリーシート(ES)提出
あなたの個性とマイナビへの志望度を伝える最初の機会です。過去の傾向として、以下の質問がよく見られます。
- 学生時代に最も打ち込んだこと
- 人材業界への志望動機
- あなたの強み・弱みを含んだ自己PR
- 人生についての質問(人生観など、独自の切り口で問われることも)
マイナビ自身もES対策の重要性を公表していることから、基本的な質問への対策は必須です。自己PRや志望動機を重点に、経験を時系列で整理し学びや成長を明確に説明できるようにしましょう。
STEP4:適性検査
オンラインで実施される適性テストは、一般的に「言語」「非言語」「性格検査」で構成されます。約1時間程度ですので、市販の対策問題集で反復練習しておきましょう。
STEP5:複数回の面接(個別)
マイナビの面接は複数回実施され、基本的に1対1の個人面接がオンライン形式で行われます。1回あたり30分程度で、回を重ねるごとに質問が深掘りされます。
- 自己紹介
- 志望動機(特に「なぜマイナビか」)
- 他社選考状況
- 内定後の意思
- 組織内での役割や経験
- 希望部署とやりたい仕事
- 入社後の貢献と苦労しそうなポイント
- 学生時代に力を入れたこと
エントリーシートの内容に沿って一貫性のある回答を用意しましょう。「なぜマイナビなのか」という質問には、具体的な事業内容や企業文化への理解に基づき自身の言葉で明確に答えることが重要です。
入社後のビジョンやマイナビで働く姿を具体的にイメージし、貢献できる点をアピールできるよう準備してください。
STEP6:内々定
複数回の面接を通過すると内々定となります。フローに明記されていませんが、これまでの面接に加え、ウェブテスト(性格検査など)や最終面接が実施される可能性も考慮しておきましょう。
最終面接ではこれまでの面接内容を踏まえたうえで、改めて志望動機や入社への強い意欲を伝えることが重要です。
マイナビの採用大学と学歴フィルターの有無
採用大学実績
高偏差値の大学から標準的なレベルの大学まで幅広く含まれ、短期大学や専門学校からも積極的に採用しています。
種別 | 一覧 |
大学院 | 愛知学院大学、九州大学、広島修道大学、信州大学、新潟大学、神戸大学、大阪府立大学、筑波大学、東京工業大学など |
大学 | 愛知大学、秋田県立大学、亜細亜大学、跡見学園女子大学、岩手大学、宇都宮大学、大分大学、大阪大学、お茶の水女子大学、関西大学、関西外国語大学、京都大学、近畿大学、群馬大学、神戸市外国語大学、国士舘大学、駒澤大学、埼玉大学、滋賀大学、静岡県立大学、津田塾大学、帝京大学、東海大学、東京大学、東北大学、奈良教育大学、新潟大学、北海道大学、明治大学、早稲田大学など |
学歴フィルターの有無
上記の採用実績から、マイナビは学歴を理由に不採用とすることはないと考えられます。学歴よりも重要なのは、エントリーシートや面接でマイナビが求める人材像がいかに自身の強みと合致しているのかを伝えることです。
学歴に自信がない方もしっかりと対策を講じれば、内定獲得のチャンスは十分にあると言えるでしょう。
まとめ
マイナビは、人材業界で多角的な事業展開をしてきた大手企業です。毎日新聞の関連会社からスタートし、出版業から人材サービス、さらに農業、介護事業、企業や学校へのコンサルティングまで事業内容は幅広く展開しています。
就職難易度は平均よりやや高めですが学歴フィルターはなく、全国の多様なバックグラウンドを持つ学生に門戸を開いています。女性社員の比率も高く、誰もが公平なチャンスを得られる環境です。
本記事で紹介した情報をもとに、しっかりと対策を講じて内定獲得を目指してください。皆さんの就職活動が良い結果につながることを心から応援しています。