AIを開発する事業会社の実態を徹底解説!売上ランキングも

AIを開発する事業会社の実態を徹底解説!売上ランキングも

2024年8月19日更新

はじめに

AIに関する技術は昔は夢のような話でしたが、今では私たちの日常生活において欠かせないものになっていますね。

企業や公共機関などのWeb上での問い合わせは、AIチャットボットが対応をすることが多いです。

Alexaなどの音声AIを日常生活で当たり前に使用している方も、周りで増えてきているようにみえます。

文章や画像の生成AIも、クリエイティブ業で活用され始めています。

最先端であり、今後も発展が望めるAI業界への就職を考えている方も多いでしょう。

しかし、日本でAI事業を展開している企業やどのような仕事や事業を行っているのかについては、思い浮かばない方もいるかもしれません。

この記事ではAIを開発している会社はどのような事業を行い、どのような人材に合うのかを解説しています。

日本国内のAIを開発している企業の売上ランキング形式で紹介しているので、今後の就活の参考にしてください。

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AIを開発している会社は何を行っているのか?

AIを手掛けている会社は、人工知能(AI)の特性を活用したビジネスの展開を行っています。

新しい業界であることも相まって、AIを利用したサービスや製品を開発して業績を伸ばしている会社は年々増えている状況にあります。

 

人工知能についてのサービスを提供している

AIを活用した製品やサービスは、私たちの生活に浸透してきていますよね。

身近なサービスではChatGPTやCanvaといった文章や画像を生成するAI、Alexaなどの音声認識をするAI、Siriを代表とするAIアシスタントなど、仕事や日常を送るうえで欠かせないものになっています。

他の多くの分野でもAIが活用されています。

医療に活用

HPのAIによる問い合わせの応対は、利用した方も多いのではないでしょうか。

病状の診断にもAIは利用されています。

例えば、AIに病理診断の画像を教えて、がんの早期発見に活用したり、遺伝性の病気の関連調査や伝染病の動向予測も行われています。

精度もかなり良く、医師の診断よりも高いという話もあるほどです。

 

農業に活用

農業では、AIは土壌の栄養状態の特定や土壌の欠落の判断などの畑の状態管理に利用されています。

カメラにAIを搭載し、収穫物が規格外品かどうかを判断してもらっている農場もあり、AIは活躍を見せています。

 

製造業に活用

製造業界では機械にAIを搭載して長時間の稼働を可能にしています。

不良品のチェックもAIによって行われており、人件費や工数の削減に繋がっています。

製造業界ではかなりAIが浸透してる様子が伺えます。

 

小売業に活用

スーパーなどの小売業界では、入店者数や店内の混雑の状況をAIで判断することにより、担当従業員の割り当てをしています。

万引きの防止にAIが搭載された防犯カメラを使うお店もあり、不審な行動をとる客の検出・通知に役立てられています。

 

自動車業界

最近は、AIによる自動運転機能が搭載された自動車が結構普及してきています。

まだ向上が必要ではありますが、自動運転は人間よりも安全性が高い運転ができるという話もあります。

AIに関わる職種とは

かなり身近な存在になったAIには、どの様な職種が関わっているのでしょうか。

代表的なものをご紹介します。

AIエンジニア

主にPythonというプログラミング言語を使用して、AIの研究や開発を行います。

機械学習というAIにデータを学ばせて法則や関連性を発見させる仕事や、学習した内容の関連性や法則を分析を行う業務にも携わります。

 

AIプランナー

企業のAIの導入と運用をマネジメントする役割があります。

AIの実装や設計も行うため、AIに関する高度な知識や経験やスキルが求められる仕事です。

エンジニアと企業の架け橋の役割も担うためコミュニケーションスキルも必要になります。

 

データサイエンティスト

AIデータのモデリングや解析を行い、課題の解決や意思決定をサポートします。

Pythonをはじめ、R、SASなど求められる言語の種類も多く、AIの市場動向やビジネスの仕組みまでを理解する必要があります。

 

loTエンジニア

IoTは「Internet of Things」の意味を持ち、モノ同士を通信させて便利に活用できる様にすることです。

IoTに関する開発や運用を行います。

 

プロジェクトマネージャー

AIシステム開発に関するプロジェクトをマネジメントします。

プロジェクトの企画をはじめ、リソースや費用、スケジュールの管理を行います。

チーム全体の管理者となる、重大な責任を持つ仕事です。

 

AIコンサルタント

企業の課題に対してヒアリングを行い最適なAI技術を組み込み、解決する仕事です。

分析力や提案力、マネジメント力など様々なスキルが必要になります。

 

システムエンジニア

開発するシステムの構築やプログラミングを担当します。

AIエンジニアと似ているように感じますが、Python以外のプログラミング言語を必要とする会社もあり、その場合はシステムエンジニアが開発を担当します。

 

Webデザイナー

Illustrator、Photoshopなどのデザインソフトでデザインを行います。

AI業界では、特にUI/UXデザイナーの需要が高いです。

 

バックオフィス

バックオフィスは人事、経理、総務などの仕事を指します。

AI業界のバックオフィスの業務は他の業界と業務内容は大きく変わりませんが、AI技術に関する知識があると企業に役立つでしょう。

 

AI業界について解説

AIと言えば、ChatGPTが頭に浮かぶ人は多いでしょう。

ChatGPTは生成AIになり、OpenAIという企業が開発しています。

他の生成AIには、ディープマインド・AI21 Labsなどがあります。

生成AIの開発にはAI半導体が不可欠で、NVIDIAという企業が世界8割のシェアを占めている状況です。

NVIDIAはマイクロソフトともAI半導体の開発を行っています。

NVIDIAなどのAI半導体開発企業とクラウドAIコンピューターにて提携しているプラットフォームは、Microsoft・Alphabet(Googleの親会社)・Metaなどの大手になります。

しかし、他の企業も続々と独自のプラットフォームを開発している状況のため、今後のAI業界の動きを読むことは難しいです。

AI業界は今度どうなる?

AI業界 今後

目覚ましい発展を遂げているAI業界ですが、今後はどんな展開をしていくのでしょうか。

将来の可能性や生き残る人材について解説いたします。

将来の可能性は?

AI業界は、将来性がとても高い業界です。

今後もAIを取り入れた業界や企業は、今後も増えることyや将来性がある理由になります。

AI自体も進化していくでしょう。

現在はまだ応用力があまりないですが、臨機応変な対応が可能な汎用型AIがさらに実用的になることが予想されます。

これからは人間がAIを理解し、うまく共生していくことが重要となっていくでしょう。

 

どのような人材が生き残るのか

AI業界ではどのような人材が必要とされて、生き残っていくのでしょうか。

以下で解説していきます。

好奇心が旺盛な人

AIに関する技術は最先端であり、まだまだ開発の余地がたくさんあります。

日々新しいスキルや知識を取り入れながら、AIの進化についていくことが必要です。

積極的に未知なものを追い求めていく、好奇心旺盛なタイプの人がAI業界に向いています。

論理的な思考ができる人

AI開発では機械学習で大量の数字のデータを処理したり分析することが多いです。

これらの作業には直感的に業務を行うのではなく、論理的な思考ができる人が向いているでしょう。

課題解決に向けて動ける人

AI開発は複雑な課題が発生することが多いため、今までにない創造的な解決法が求められます。

そのような場合でも、課題解決のために色々な行動を起こして対応していくことができる人は、AI業界で生き残っていけるはずです。

日本国内のAI開発企業売上ランキング

日本国内のAI開発企業の売上ランキングをご紹介します。

AI業界への就職を考えている方はぜひ参考にしてください。

 

1位 Appier Group

Appier Groupは、2012年に創業した台湾の有力AIベンチャーのSaaS企業です。

AIを実装したマーケティング・ソリューションを提供しています。

圧倒的な技術力が強みで、比較的新しいAI業界で10年以上に渡ってデータを蓄積しています。

世界のAI技術を競うデータマイニングコンテストでは7回の優勝経験があり、全世界17拠点でグローバル展開を行っている企業です。

 

2位 PKSHA Technology

PKSHA Technologyは、2012年に創業した日本のAI開発企業です。

自然言語処理や、画像認識、機械学習、深層学習技術に関わるアルゴリズムソリューションを展開しており、自社開発の「PKSHA Enterprise AI」で蓄積した知見・データをこちらも自社開発の「PKSHA ReSearch」に活用して2事業の循環を生み出しています。

医療機器やスマートフォン、各種loT機器向けにサービスの開発と提供を行っています。

 

3位 ブレインパッド

ブレインパッドは2004年に創業した、日本のデータビジネスにおけるパイオニアとして活躍をし続けているベンチャー企業です。

エンジニアリング力、分析力を持ったビッグデータカンパニーであり、技術力を駆使して独自のソリューションを顧客に提案することが可能な点が強みになります。

 

4位 FRONTEO

FRONTEOは、2003年に設立した日本の会社です。

平時におけるセキュリティ対策、有事の場合のデータの特定や保全、処理、ドキュメントデビュー、提出データの作成をワンストップサービスで提供することが特徴になります。

海外にも子会社があります。

 

5位 ダブルスタンダード

ダブルスタンダードは、2012年に設立した企業向けのビッグデータの分析受託と活用サービス開発を行っている会社になります。

ダブルスタンダードの強みは二つあります。

  1. 顧客の課題解決に一人ひとりに異なる最適な提案ができること
  2. データクレンジング技術において高い技術力を持っており、大手企業と取引している実績があること

6位 ウェルスナビ

ウェルスナビは2015年に設立された日本のフィンテック企業です。

フィンテックとはFinance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた造語のことで、金融サービスと技術を掛け合わせた革新的な動きを指します。

ロボアドバイザーとして、全自動の資産運用サービスを提供しています。

 

7位 メタリアル

メタリアルは、2004年に自動翻訳の先駆けとして設立されました。

日本の企業が世界で成長加速をしていくために生成ai「Metareal AI」プロジェクトを行っています。

メタバース事業も展開しており、実在の人物と故人を再現し対話をするサービス「メタリユニア」の開発が進行中です。

 

8位 ENECHANGE

ENECHANGEはエネルギー革命を推進し、より良い世界の創出をミッションとしている、2015年に設立したエネルギーベンチャー企業です。

「エネチェンジBiz」というサービスでは、電力会社の比較・切替支援サービスを提供しています。

電力会社によって、どの程度安くなるかのシュミレーションをすることが可能です。

 

9位 AI inside

AI insideは2015年に設立のAI認識技術を活用したクラウド型OCRサービス「DX Suite」を開発している会社です。

「DX Suite」はさらに生成AIを活用した各種新機能を追加し、アップデートされた「DX Suite Extensions」として提供されています。

 

10位 ニューラルグループ

ニューラルグループ(旧社名:ニューラルポケット)は、2018年設立の企業です。

AIでの画像や映像の解析技術を独自で開発し、ファッションコーディネートやECモールの解析を行っていました。

2019年からはAI解析技術をアパレルだけではなく、社会の課題解決のためへの活用へと事業展開を目指しています。

大手企業もAI事業を行っている

大手企業 AI事業

AI開発企業はベンチャーやスタートアップ企業が多いですが、AIに関する事業を行っている国内の大手企業もあります。

AI関連の業務に就きたい場合は、これらの大手企業も押さえておきましょう。

代表する企業をご紹介いたします。

 

ソニー

ソニーはAIによるデータ分析ソフトなどの提供をしています。

最近では「ソニーAI」というグループ会社を設立、エンターテイメント分野への活用を目指しています。

 

日立製作所

日立製鉄所は「H」という顧客のビッグデータを日立独自の人工知能「Hitachi AI Technology/Hで分析し、課題解決への施策を検証するサービスを展開しています。

 

富士通

富士通は「Zinrai」という「音声テキスト化機能」や「自然文解析機能」などを持つ、AIプラットフォームサービスを展開しています。

理化学研究所とスーパーコンピュータの「富岳」の開発も行ってきました。

 

トヨタ

トヨタは最新AI技術の研究所「Toyota Research Institute」を設立しました。

AIを活用した「事故を起こさない車」を開発するための研究や、AIバスケットボールなどのロボットの開発を行っています。

 

NEC

NECは最先端のAI技術「NEW the WISE」を確立し、製品開発に限らず、プラットフォームサービスや人材サービス、コンサルなども展開しています。

AIを手掛ける企業に就職するには

AIを開発している会社に就職するための方法をご紹介します。

大学でAI技術について勉強をする

就職する1番の近道は、やはり大学でAI技術について専門の勉強をすることです。

新卒だと企業の選択肢も多いため、志望している企業についてしっかりと企業研究し、エントリーシートの作成や試験対策などもしっかりと行いましょう。

就職活動に対して早めにアンテナを立てておくことも大切です。

インターンは大学3年の夏から始まるため、気になる企業があれば参加しましょう。

AI技術関連の大学院への進学や、博士号の取得を目指す道もあります。

こちらを目指す場合は、AIに関するさらに高度な知識や技術を得ることができます。

しかし、就職までに時間や費用がかかるというマイナス面もあります。

自分がこの先どうなりたいのか、しっかりと未来を考えておきましょう。

 

AI技術を学べる専門学校に行く

AI技術を学べる専門学校へ入り、Pythonや機械学習・ビッグデータ解析などを学び、就職を目指すことも選択肢としてあります。

AI技術の需要の高まりを受けて、最近ではAI技術関連の専門学校やスクールが増えていますよ。

AI研究を行っている研究室に属する

企業への就職が1番近道ではありますが、大学にAIを研究している研究室がある場合は、そこに大学職員として従事する方法もあります。

企業へ就職した場合は研究以外の業務も多く行う必要がありますが、研究室の職員の主な仕事は研究のため、常に最先端の技術を追い求めることが可能です。

大学と関連している企業へ転職できる可能性もあります。

選択肢のひとつに入れておいても良いでしょう。

AIの最新トレンドを勉強する

ここでは、AIの最新トレンドについて紹介します。
AIを手掛ける企業に就職する上でAI業界の動向を把握しておくことは重要です。

AI総研(株式会社メタバース総研)

AI総研

出典:AI総研

株式会社メタバース総研の運営する「AI総研」は、AIの活用に強い関心のある企業/公共団体向けに、実践的なノウハウの発信を行う国内最大級のビジネス向けメディアです。

業界の注目企業や活用事例、活用方法など、幅広く紹介しています。

“価値”にこだわった記事を全て自社コンサルタントが作成することで、ビジネス視点での豊富な知見を分かりやすく提供しています。

また、株式会社メタバース総研は、企業様のAI活用の戦略立案から開発・運用まで一貫したサポートを提供しています。

幅広い業界・テーマでの多数の支援を通じ培った知見を基に、AI総研独自のメソッドを構築し、企業様に合わせたオーダーメイドの支援を行っています。

まとめ

AI業界はまだ成長中の業界であることや、ベンチャー企業やスタートアップ企業も多いため、今回紹介した企業のサービスや業務内容も何年後かには変わっている可能性があります。

AIを開発している会社に就職を目指す場合は、希望する企業について入念に研究を行いましょう。

AIに関わる職種は多くあり、エンジニアになることだけがAIを開発している企業へ就職する道ではありません。

他の業種で就職する道もあります。

AI技術関連の仕事を続けるには、高度な技術と未知の領域に対して自分で知識やスキルを常にブラッシュアップをしていく好奇心や、課題解決能力が必要になります。

最先端の技術を生み出して、社会に貢献していける将来性が高いことも大きな魅力です。

AIを開発している企業について詳しく知りたい方は、ランキングで紹介している会社を参考にしてみてください。

AI業界へ参入している企業は他にも多くあるので、自分でも調べてみることをお勧めします。

AIを開発している企業について知りたい方の参考になれば幸いです。

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