政治学部におすすめの就職先まとめ!就活のポイントや人気の業界・職種も紹介
2024年1月27日更新
はじめに
大学の政治学部は、政治学はもちろん、法律や社会学に関連する学問においても幅広く学べる学部です。
よりよい社会を作るために、どのような施策や国家形態、政治行動が適切なのかについて理解を深めることができます。
そのため、社会の仕組みが知りたい人や社会への貢献度が高い仕事に就きたいと考える学生にもおすすめの学部です。
「大学の政治学部で培った知識は、就活でどのように活かせるのか?」と気になる学生もいるのではないでしょうか。
また、自分がどのような業界や職種を目指すべきか迷っている人も多いはずです。
そこで本記事では、政治学部の学生で多い就職先や就活の際に活かせるアピールポイントを紹介します。
政治学部で身につけられる多角的な視野や戦略的な思考を活かして就活を行うためのコツも紹介します。
政治学部ならではの強みを就活でアピールしたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
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政治学部では何を学べる?
政治学とは人間の本来あるべき生活について考え、公的な機関や組織のあり方やさまざまな社会制度について学ぶ学問です。
社会を円滑かつ人々が満足いくように運営していくための施策、国家の形態、権力、それらを生みだす政治行動を追求していきます。
また、政治の歴史や諸外国との政治比較なども重要な研究テーマとして取り上げられることが多いです。
政治学が扱う領域は、政治の動向や地方自治、選挙などの政策、国際関係などと幅広いです。
さらに日本の政治制度の歴史を遡って学ぶ「政治史」や、政治思想についての研究をする「政治思想史」、外交や国際関係のあり方を考える「国際政治学」、特定の国や地域の政治制度を研究する「地域研究・比較政治学」といった分野もあります。
また必修科目にも多い「行政学」は国や地方自治体のあり方、政策の立案から実施まで研究できる学問です。
このように、法律や社会学、さらには経済学といった幅広い学問を学べます。
政治学部の特徴
具体的な資格が存在しない「政治学」は、総合学の色彩が強いという特徴があります。
大学によっても異なりますが、政治学部では主に「政治学・国際関係論・社会学」の3種類の専門領域からなるカリキュラムが設定されています。
これらの領域と関係している特殊講義も開講され、講師は社会の最前線で活躍するさまざまな著名人が務めることもあります。
政策・行政では地方自治論・行政法・公共政策論などを扱う科目を履修するなど、政治政策に関する幅広い分野が学べるでしょう。
政治学科で学習できる分野は、政治学だけでなく国際関係論や社会学、メディアや政策の実務まで及ぶものです。
このような幅の広い領域で学べる多角的な視野や戦略的な思考は、社会人になってからも多くの業界や職種で活躍できるでしょう。
政治学部学生から人気の高いおすすめ就職先業界ランキング
それでは、政治学部出身者には一体どのような業界が人気があるのでしょうか。
政治学部で人気の就職先をランキング形式で紹介します。
1位:金融・保険業界 2位:情報通信業界 3位:流通業界 4位:国家・地方公務員 |
1位:金融・保険業界
政治学部出身の学生が働く就職先業界ランキング1位は「金融・保険業界」です。
政治について学ぶ上では、法律はもちろんのこと経済についての知識も必要となります。
そのため、経済の知識を活かせる銀行や証券会社といった金融・保険業界は政治学部の学生からも高い人気を誇っているのです。
代表的な企業は以下の通りです。
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金融業界とは、お金にまつわるさまざまな事業を取り扱う企業が属する業界を指します。
銀行や証券会社・保険会社・クレジットカード会社といった企業が挙げられます。
対して保険業界とは、不測の事故に備えたい人から毎月保険料を積み立ててもらって、事故が発生したときに保険会社が保険金を支払うというサービスを提供している事業です。
保険業界には生命保険会社や損害保険会社、また保険代理店といった企業が挙げられます。
金融・保険業界は市場規模で見てみると170業界の中で第3位と、日本の中でも屈指の巨大産業となっています。
やりがいも大きく平均年収も他業界より高いので「同世代より稼ぎたい」という人にもおすすめです。
2位:情報通信業界
政治学部出身の学生が働く就職先業界ランキング2位は「情報通信業界」です。
情報通信産業、通称IT業界は成長が著しい分野として政治学部の学生の間で人気が非常に高いです。
通信インフラを主力とした通信サービスや、情報システムの開発・運用がメインの情報処理系など、分野も多岐に分かれています。
代表的な企業は以下の通りです。
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IT業界と言えばプログラマーやシステムエンジニアなどの技術職がすぐに思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
しかし、実際にはそれ以外にも営業やマーケティング、コンサルタントといった文系出身者が携わることができる仕事も多く存在します。
情報通信業界では情報サービスや通信に関するサービスを取り扱っていますが、これらを規制する法律は常に変化し続けています。
政治学科の卒業生は、法律の知識を活かして変化のめまぐるしい業界の法律に対応することが求められるでしょう。
また政治学部では情報学やIT学といったデジタル時代の社会課題に関する知識も身につけられます。
しかし、人気の業界のためライバルも日々変化し続けるIT業界の情報や知識を常にアップデートし続けるでしょう。
IT業界での内定を獲得したい学生は学部で学ぶ内容とは別に、プラスアルファで新聞やネット、メディアの情報を収集しておく努力が必要です。
3位:流通業界
政治学部出身の学生が働く就職先業界ランキング3位は「流通業界」です。
流通業界は生産・製造現場と消費者を結びつけ、商品を生産者から消費者に届けるためのサービスを提供しています。
流通業界にはメーカーから商品を仕入れて小売業に卸す卸売業、そして百貨店やスーパーマーケットといった消費者に商品を売る小売業が挙げられます。
いずれも私たちの生活に身近な業界なので、就職後の仕事のイメージが湧きやすく就職を目指す学生も多いようです。
代表的な企業は以下の通りです。
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近年では「欲しい物をできるだけ安く買いたい」「注文からお届けまでの流れが簡単だと助かる」と思う消費者が増え、消費者のニーズに合わせた多種多様な変化が求められています。
そのため、現在主流となっているインターネット上でのニーズを知るためにマーケティングにも力を入れている企業が増え始めました。
政治学部の学生は時代の流れやそれを取り巻く環境を観察し、それらに対応していくスキルが求められます。
政治学部では時代の流れや変化を正しく読み取る洞察力や思考力を習得できるため、流行や消費者のニーズをいち早くキャッチする必要のある流通業界においても活躍できるでしょう。
また、政治学科では日本と海外との政治的関係を考える力を養うために、他国の文化や価値観も学びます。
グローバルな視野を持って物事を見られるため、今後海外進出を目指す企業にとっても大きな戦力となるでしょう。
4位:国家・地方公務員
政治学部出身の学生が働く就職先業界ランキング4位は「国家・地方公務員」です。
国家公務員は中央省庁や国会、裁判所といった国家機関で国家運営業務を行う公務員です。
それに対して地方公務員は、県庁や各都道府県の役所といった地域に根付く自治体組織で地域住民の生活に密着した業務を担当します。
代表的な企業は以下の通りです。
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政治学部で政治や国のあり方、政策について学んだ以上は、実際に政治に関わりのある仕事がしたいと考える学生も多いようです。
特に国会や中央官庁といった政治の中枢で活躍したい学生は、国家公務員の総合職試験に合格してさまざまな経験をした後にキャリア官僚になるというキャリアパスもあります。
その一方で転職をせずにひとつの場所で長く安定して働きたい学生は、国家公務員の一般職や地方公務員を目指す場合が多いです。
国家・地方のどちらも給与や福利厚生が安定しており、ライフワークバランスを取りやすいのが大きなメリットと言えるでしょう。
政治学部では国や地域の政治について学び、国家や社会のためにより良い施策を講じるスキルが身についています。
このスキルを活かせれば、仕事もよりやりがいを感じられるものになるでしょう。
参照ページ:就活の教科書・インターンシップガイド
政治学部学生に目指してほしいおすすめ職種4選
続いて、政治学部の学生とマッチするおすすめの職種を4選紹介します。
おすすめ職種①法務
法務とは「企業法務」すなわち企業が関わるすべての法律的な業務を請け負い、企業が法令や契約と整合性をもって活動できるようにサポートする仕事です。
訴訟などの法的トラブルが起こった場合に対処するのも、法務の仕事のひとつ。
さらに海外取引では国際法や取引先の国の法律の知識を活かし、書類作成なども担当します。
政治学部では法律や国際関係なども学ぶ機会があるため、政治に関わる仕事以外にも選択の幅を広げやすいでしょう。
おすすめ職種②ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーとは「お金」に関する幅広い分野についてアドバイスをして顧客の目標達成をサポートする仕事です。
年金・保険・投資・税制、さらには生活設計についての知識を深め、個人や企業を対象に資産運用に関する相談・アドバイスをします。
政治学部の学生の多くは金融業界を目指しているため、卒業後はファイナンシャルプランナーとして活躍している人も多いのではないでしょうか。
また、この仕事はお金に関する顧客の問題を解決する仕事でもあります。
政治学部で培った「さまざまな観点から問題を発見・分析・解決する能力」が発揮できるでしょう。
おすすめ職種③教職員(中学校教諭・高等学校教諭)
教職員は、児童・生徒・学生を教育指導する職務のことです。
「学校の先生」として、働くために先生になるためには教員免許状を取得しなくてはいけません。
政治学部では中学校(社会)、高等学校(地理歴史)、高等学校(公民)における一種免許状が取得可能です。
これらの免許状を取得するために、教職課程と呼ばれる特別なコースが用意されています。
この教職課程で、教職や教科に関する専門知識だけでなく教員になるためのスキルを習得していきます。
教職員という職業はとても大変な一方で、やりがいのある魅力的な仕事です。
私たちに身近な社会的問題を取り上げて、それらの問題を解決するためにどうすべきかについて考え、答えに導いてあげなくてはいけません。
政治学部では、子ども達が身につけるべき「社会的教養」や「社会を生き抜く力」を教える方法が学べます。
政治学部卒の学生であれば、そういった教養や社会のあり方について教え説くことができるでしょう。
おすすめ職種④営業職
営業職は顧客の抱える問題に対してソリューションとして自社の製品やサービスを提案し、売上を作り出していく職種です。
取引先やお客様との関わりが最も多く売上に直接関係する業務で、企業でも常に重要性の高い職種と位置づけられています。
営業部を花形部署として捉えている学生も少なくないため、かなり選考倍率が高い部署でもあります。
仕事上では業界や製品に対する豊富な知識はもちろん、高いコミュニケーションスキルや、顧客への理解力が求められます。
政治学部は経営・経済学についても学ぶ機会があるため、営業職として入社してもすぐになじみやすいでしょう。
また、営業は元々購入を検討している顧客ではなく購入意欲が低い相手にも自社製品を魅力的に売り込む必要があります。
ノルマが高く設定されていることもあるため、華やかな反面かなり厳しい職種であることも覚えておきましょう。
参照ページ:indeedキャリアガイド・関東学院大学・KEIYAKU-WATCH
政治学部学生が就活を有利に進めるためのコツ
政治学部の学生が就活を有利に進めるための3つのコツについて紹介します。
自己分析や企業研究を入念に行う
就活を有利に進めるためには、自己分析や企業研究を入念に行いましょう。
魅力的な自己PRの作成をするためには、徹底した自己分析と企業への理解が必要不可欠です。
自己分析では、まず「自分がどのようなキャリアを歩みたいのか」「何を成し遂げたいのか」について整理する必要があります。
また企業研究では、その企業独自の強みや考え方、そして今後の展望についてコーポレートサイトなどをチェックしてみてください。
「自分の性格と社風」「やりたい仕事とその企業の強み」がマッチしていることをアピールすれば、魅力的な自己PRができるはずです。
企業や業界を絞り過ぎない
就活を進める際には、企業や業界は絞りすぎないように注意してください。
なぜなら、エントリー数を絞りすぎてしまうと思うように内定が獲得できず就活に失敗するリスクが高くなるからです。
例えば大手企業ばかりエントリーしている学生は、中小企業やベンチャー企業も視野に入れてみるのがおすすめです。
大企業はネームバリューがあり福利厚生が充実しているなど魅力的な反面、年功序列の風潮が強く若いうちから昇給しづらいなどのデメリットもあります。
今は中小企業にも有力企業が多く、実力次第では20代のうちから年収1,000万円プレーヤーを目指せる企業も存在します。
自分の軸をしっかり決めた上で、視野が狭くなりすぎないように気をつけて就活を進めましょう。
インターンシップには積極的に参加する
興味関心のある企業のインターンシップには積極的に参加するのがおすすめです。
インターンシップとは、企業が就職前の学生に業務を体験してもらうための制度です。
インターンシップに参加することで、企業のリアルな雰囲気や実際の業務内容が分かります。
人脈の構築やビジネススキルの習得、さらに内定に直結する選考を優先的に受けられるなどのメリットも多いです。
インターンシップを体験することで企業理解も深められるため、ライバルと差別化した魅力的な志望動機も作りやすくなります。
より深掘りした志望動機を作りたい人や、本当に自分に合った企業を見つけたい人は積極的に参加してみてください。
留学して語学力を磨く
政治学部で特に国際政治に関わる仕事がしたい学生は、海外経験を積んで語学力を磨いておくのがおすすめです。
留学して国際政治のあり方について理解が深められれば、就活中でも大きなアピールポイントになるでしょう。
短期留学でも海外での生活を経験したり、さまざまな国の留学仲間との交流で多くの学びがあるはず。
政治学部の学生は外資系コンサル、商社を目指す人も多いです。
海外経験や語学力があれば、こういった企業へエントリーする際も有利になりやすいでしょう。
参照ページ:キャリアチケット
政治学部出身者が就職先で有利になる資格4選
政治学部の就活生が就職先で評価される資格があれば知りたいですよね。
ここでは、政治学部の就活生が就職先で評価される資格4つを紹介していきます。
資格①教員免許
国家・地方公務員を目指す学生も多いことから、政治学部では教員免許の取得に注力している学校も少なくありません。
教員免許を取得すれば、中学・高校の教師だけでなく塾の先生や家庭教師、学習テキストの制作会社など教育関連の一般企業に就く際もアピールできるでしょう。
資格②司法書士
司法書士は、司法や法律に関する書類作成・手続き代行をする仕事です。
不動産登記や商業登記の登記申請、供託手続きといった業務もあります。
政治学部の学生の中には、法律学で培った知識を活かして司法書士の資格を取得する人もいます。
資格③中小企業診断士
中小企業診断士は中小企業の経営課題に対して診断・助言を行う専門家です。
具体的な仕事内容としては、中小企業の経営に関するコンサルティングや経営改善計画書・経営診断書の作成、セミナーの開催などが挙げられます。
政治学部では経営に関する知識も深められるため、経営のノウハウを活かしてコンサルティング業務をしたいと考える学生にもおすすめです。
資格④社会保険労務士
労働問題と社会保険制度のプロとして、行政機関に提出する書類作成や申請代行を行います。
また、社労士は経営効率化のために人事・労務に関する問題点の指摘・改善策の提案もします。
政治学部で培われる戦略的な思考で、より鋭い指摘や改善策を提案できるでしょう。
まとめ:政治学部学生におすすめの就職先
今回は、政治学部の学生におすすめの就職先について紹介しました。
政治学部では、政治学はもちろん法律や社会学に関連する学問においても幅広く学べます。
総合学の色彩が強く、多角的な視野や戦略的な思考が身につけられます。
また、論理的な能力や考えを構築する能力や問題を分析・解決する能力を身につけられるでしょう。
政治学部ならではの強みを活かして上手に就活を進めて、第一志望の企業の内定獲得を目指してください。