【業界の絞り方】就活を成功に導く業界選びの方法、注意点を解説
2024年1月26日更新
はじめに
理想の就職先を見つけるためには、自分に合った業界を見つけることから始まります。
しかし、どうやって業界選びをすればいいのかわからない就活生も多いでしょう。
そこで本記事では、業界を絞る方法、絞るときの注意点やメリット・デメリットなどを紹介しています。
この記事は以下のような疑問を持っている就活生に向けた記事です。
- 業界は絞った方がいいのか絞らなくてもいいのか知りたい
- 業界の絞り方を知りたい
- 業界を絞るときの注意点を知りたい
上記のような疑問を抱く就活生を対象に有益な情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
また、業界一覧については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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就活で業界を絞った方がいいのか?
出典元
ビジネスマン チーム 人 – Pixabayの無料写真 – Pixabay
結論から言えば、業界を絞ると必要ない企業が減り、就活がやりやすくなります。
全国には無数の企業、多くの業界が存在しており、ほぼ無限といってもいいほど選択肢の数が多いです。
そんな途方もない数の中から自分に合った就職先を見つけることは難しく、時間も労力も消費してしまいます。
貴重な時間を有効に使うためにも業界を絞ることをおすすめします。
しかし、絞り方によっては悪影響を及ぼすことあり注意してください。
選択肢を絞りすぎることによって、チャンスを逃してしまう可能性もあるため、絞る幅を調整しなければなりません。
どの程度まで絞ればいいのか悩む人は多いと思いますが、本記事の内容をもとに業界を絞る練習をしていきましょう。
就活で業界を絞った場合のメリット・デメリット
業界を「絞った方がいい・絞らなくてもいい」といった意見がありますが、それぞれのポイントを見ていきましょう。
メリット1:就活を効率よく進められる
選択する業界が少ないと、自ずと企業も少なくなるので効率よく企業を選ぶことができます。
たとえば、10業界の中から就職先を探す場合、何もしなければ10業界すべてを調べることが必要です。
しかし、興味のある業界に絞り込めば2業界程度に抑えられます。
余分な8業界分を調べる時間を他に必要な作業に充てることができるので、効率がいいです。
1つの業界の中にも多くの企業が属しているため、企業を絞る時間も必要になります。
就活生は、業界研究だけでなく企業研究や自己分析、面接対策などやるべきことが多いため、業界研究だけに時間を費やしてはいけません。
そのため、業界にあてる時間を減らし、他の作業時間を増やすことが重要です。
メリット2:志望動機がより深まる
業界を絞るということは、その業界でなければならない理由がある、ということです。
他の業界ではなくこの業界を選んだ理由を説明することができるため、企業から「なぜこの業界を選んだのですか?」という質問に対して、説得力のある解答をすることが可能です。
業界を絞らなかった場合、その業界を選んだ理由があいまいになり、説得力の欠ける志望動機になってしまいます。
「なぜこの業界を選んだのですか?」という質問は就活においても鉄板の質問なので、明確に応えられるようにしておきましょう。
デメリット1:就職先の選択肢が減る
業界を絞ることはいいことばかりではありません。
なぜなら業界を減らすと就職できる可能性が減るからです。
①100社すべての選考を受ける、②100社から5社に絞って選考を受ける、この2つがあるとき、単純に考えて①の方が入社できる可能性が高くなります。
業界を絞ることは就職先の選択肢が減る、つまり入社できる確率を下げることになるためデメリットともいえます。
あくまでこれは単純に考えたときの例であるため、しっかりと企業研究や自己分析を重ね、志望する企業に向けて対策をしていれば問題ありません。
デメリット2:業界に関する視野が狭まる
上記の「選択肢が減る」という考えに似ていますが、業界を絞ると他業界の知識が乏しく、その絞った業界についてしかわからなくなります。
もし業界を絞らずに視野を広げて探してみると、より自分にあった業界を見つけられるかもしれません。
たとえば、ラーメンが食べたくなったら必ず「醬油ラーメン(業界)」と決めている人は、醤油ラーメンを売っているお店(企業)しか見ることがありません。
しかし、視野を広げて他の「豚骨ラーメン(業界)」「味噌ラーメン(業界)」と広げてみると、店舗数が広がり醬油ラーメン以上に好きなラーメンが見つかるかもしれません。
絞りすぎもよくないことを覚えておきましょう。
就活で業界を絞らない場合のメリット・デメリット
次は就活で業界を絞らなかった場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット1:より多くの企業を見ることできる
業界を絞らなければより多くの企業を見ることができます。
まだ志望している業界や企業が全くない人は、これを機にとことんいろんな業界を見ておきましょう。
業界や企業によってさまざまな特徴があるので、多くの企業を見ておくことで候補を上げやすくなります。
複数の業界や企業を見た上で、自分の進みたい方向性を決めることができるのでおすすめです。
逆にもともとある程度、興味のある業界や軸を持っている人は、他の業界を見ても時間の無駄になってしまうのでおすすめできません。
メリット2:自分のことを知るきっかけになる
多くの業界や企業を見ることは、自己分析にもつながります。
たとえば、多くの業界を見た後にランキング形式に並べ替えて上位の業界を見ると、興味のある業界の特徴や関連性を見つけることができます。
興味のある業界や企業の特徴を掴むことができれば、業界研究や企業研究においても役立てることも可能です。
少ない情報よりも多い情報を得ることで、本当に自分の興味のある業界を見つけることができるので、自己分析がまだできていない人は、あえて業界を絞らないほうがいいでしょう。
デメリット1:志望企業を見つけにくくなる
業界を絞らないため候補となる企業が多く、どの企業を志望すればいいかわからなくなってしまいます。
候補となる企業が増えることは良くも悪くもあるため、自分の状況を判断した上で考えましょう。
たとえば、早い段階から業界研究を行っている人は、選考まで期間が長いためゆっくりと業界や企業を見ることができます。
たとえ候補が増えたとしても、選考までにゆとりがあるので、じっくりどの企業に絞っていくか検討することができます。
しかし、就活の中盤に差し掛かろうとしているときに多くの業界や企業を見ていても手遅れです。
素早く業界研究や企業研究、自己分析を行わなければいけないため、業界を絞らない就活に向いていません。
このように、就活生の状況などによってメリット・デメリットが異なるため、自分の状況を加味しながら考えましょう。
デメリット2:入社後にギャップを感じる可能性がある
業界を絞らない場合、業界知識の乏しい状態で入社することになります。
もちろんある程度の知識は身につけておきますが、不十分である場合もあります。
その状態のまま入社した場合「思っていた業務・職種と違う」といったギャップを感じることもあるでしょう。
業務内容だけでなく能力差のギャップを感じる可能性もあります。
たとえばIT業界は日々技術が進化していくため、常に次のスキルの取得に向けて励まなくてはなりません。
そのため、知識やスキルがなければ、周りのペースについていくことができません。
しかし、業界の知識が乏しいと「スキルの取得が必須」であることを知らないため、自分の能力がマッチせずギャップを感じてしまいます。
その業界(企業)に必要な能力と自分の能力が見合っているか確認するためにも業界を絞ることが大切です。
就活で業界を絞る6つの方法
就活で業界を絞る具体的な方法を6つ紹介します。
1.「やりたいこと」ではなく「できること」で考える
「やりたいこと(Will)」という考え方ではなく「できること(Can)」で考えることが大切です。
「あれやってみたい」「これやってみたい」と思うだけで業界を選んでいくと、数が絞り切れません。
また「やりたいこと=自分に合った仕事」とは限りません。
やってみたいと思う気持ちはあっても、実際に働くと「自分の思った仕事ではない」「自分に合った能力ではなかった」といったケースに陥ることもあるので気を付けましょう。
たとえば、金融業界の仕事をやってみたいから金融業界の企業に就職したとして、実際に仕事を進めていくと自分の能力と業務内容とのギャップにストレスや心身ともに疲労を感じ、早期退職してしまう恐れがあります。
そのため、自分が「できること」を中心に業界を絞っていきましょう。
2.将来なりたい自分を想定する
3年後、5年後、10年後と、将来なりたい自分を想定し、実現できる見込みのある業界を選びましょう。
逆に興味を持った業界で将来の自分を想定したときに、何もイメージが浮かばない場合は検討し直すほうがいいです。
将来のビジョンが見えない仕事は、不安も大きいですし、何よりも自分がその仕事を続けているのかもわかりません。
10年後まで想定するのは難しいかもしれませんが、3年後程度までイメージできる業界に絞りましょう。
3.消去法で業界を減らす
興味のある業界がわからない人は、逆に興味のない業界を消去していきましょう。
たとえば、白い紙にいくつかの業界をリストアップします。
自分の興味のない(働きたくない)業界は消していき、残った業界が比較的自分の興味のある業界です。
残った仕事が嫌ではないなら、自分に合った仕事である可能性があります。
「やりたい仕事=自分に合った仕事」ではないため、その業界について何も知らなかったとしても問題ありません。
この業界は自分のやりたい仕事ではないから自分に合っていない仕事だ、といった間違った考え方にならないように気を付けてください。
4.興味のある企業の特徴(共通点)を洗い出す
業界に関係なくまず自分の興味のある企業(その企業の特徴)を洗い出し、共通点がないか見つけてみましょう。
たとえば、ピックアップした企業の多くが接客業であるなら、接客業が多い「サービス・インフラ業界」がおすすめです。
共通点を見つけた結果、複数の業界になっても構いません。
必ず1つの業界まで絞る必要性はないため、自分の興味のある企業が3つの業界にある場合は、その3つに絞るだけで十分です。
もし自分の興味のある企業を見つけられないときは、他者の意見を参考にするといいでしょう。
自分では気が付かないことであっても、周りは気づいていることもありますし、また一人で考えるよりも周りの協力を得た方が効率的です。
5.譲れない軸を中心に広げる
就活において自分の中にある「譲れないもの」を軸に業界を絞っていく方法もあります。
譲れない軸は業種や職種だけでなく、給料が高い、残業が少ない、福利厚生が整っている、といったことでも構いません。
譲れない軸からどんな業界が向いているか表にまとめたので参考にしてください。
譲れないもの | 向いている業界 |
人と関わりたい | サービス・インフラ業界 (スーパー・コンビニ・百貨店・アパレル・家電量販店など) |
残業が少ない | 官公庁、公社、団体業界 (公務員・警察官・消防官・経済産業省・環境省など) |
給料が高い | 金融業界 (クレジット・信販・リース・証券・保険・信金・労金・信用組合など) |
身体を動かしたい | 農林水産業 (農業・水産業・林業・畜産業など) |
自分の譲れないものを中心に考えるときに注意点があります。
それは、譲れない軸を詳細まで決めないことです。
たとえば「給料が高い方がいい」という軸を持っていたとします。
これだけであれば金融業界などまだ視野を広く持った状態で進めることができます。
しかし、その条件以外にも「年収1,000万円以上」「ボーナスが高い」「新入社員から年収800万円は必要」など、細かい条件を付け加えていくと、当てはまる企業が見つかりにくくなってしまいます。
譲れない軸を持つことは大切ですが、ある程度視野を広く持てるような条件にしましょう。
6.過去の経験から考える
これまでに自分が経験したことを思い出し、自分の好きなこと、得意なこと、苦手なことなどから業界を絞っていく方法です。
たとえば「アルバイトをしていたときの経験」「ボランティア活動」「趣味」などから自分の興味のある業界を絞って行くことも可能です。
たとえば、ボランティア活動で子どもの世話をしている人は「保育士」「保健士」「教師」といった分野が向いています。
過去に自分が経験したことと、企業の業務内容や求める人物像などが近しい業界を選びましょう。
就活で業界を絞る際に注意するポイント
就活で業界を絞る際には注意するポイントが4つあるので、見ていきましょう。
必ず1つの業界に絞る必要はない
業界を絞るときは、必ず1つの業界に絞る必要はありません。
目安としては1~3業界程度まで絞れればいいでしょう。
絞りすぎてしまうと、他の業界や企業の良さが見えなくなり就活の幅が狭くなってしまいます。
業界を絞る時期を考える
業界を絞る時期は早ければ早いほど越したことがありません。
早く業界を絞れれば、業界研究や企業研究など他の対策に時間をあてることができます。
そのため、就活が始まる時期には少なくともある程度、業界を絞っておきましょう。
業界を絞り切れていないと、スタートに出遅れてしまう可能性があるので注意しなければなりません。
幅広い意見を取り入れる
業界を絞るときは固定観念に縛られてはいけません。
業界に対して偏った考え方を持っていると、就活の幅が狭くなってしまいます。
たとえば「IT業界は残業が多い」というイメージを持っているかもしれませんが、全ての企業で残業が多いわけではありません。
業界を調べる前から勝手なイメージを決めつけるのではなく、業界研究や企業研究を行ってから判断しましょう。
そのため、幅広い意見を取り入れることが大切です。
自分の勝手な意見に縛られないためにも、友達や大学の先生など他の人の意見も取り入れながらその業界について調査し、絞っていきましょう。
絞る理由を明確にする
業界を絞っていくときに、理由を明確にすることが重要です。
なんとなく興味があるから、なんとなくいい気がしたから、といったあいまいな絞り方はいけません。
「絞る理由を明確にすること」が大切な理由は2つあります。
1つ目は、志望動機を答えるときに説得力が増すからです。
絞る理由を明確にすることは、他の業界と志望する業界の違いを答えることができる、という意味なので志望動機に深みを与えることができます。
2つ目は、入社後のギャップがなくなることです。
絞る理由を明確にすることは、その業界について深く知識がある、ということです。
そのため、入社後もイメージ通りではたらくことができるのでギャップを感じることがありません。
まとめ
就活において業界を絞ることは大切です。
しかし、絞りすぎは視野を狭め、選択肢や可能性を失うことになるため注意しなければなりません。
具体的には1~3業界程度まで絞ることができれば問題ありません。
就活生は業界研究以外にも企業研究や自己分析、選考対策などやらなければならないことが多くあるため、業界を絞ることに多くの時間を費やしてはなりません。
就活を効率よく行うためにも、早い段階から業界を絞り、他のやるべきことに力を注げるようにしていきましょう。