【業界分類一覧】業界研究に欠かせない業界の種類や特徴を解説
2024年1月26日更新
はじめに
業界研究を行うためには、業界の種類やその業界に属する企業を知っておく必要があります。
本記事では業界だけでなく、その業界に属する企業まで紹介しているためスムーズに業界研究を進めることが可能です。
この記事は以下のような疑問を持っている就活生に向けた記事です。
- どんな業界があるのか知りたい
- 各業界ごとの特徴を知りたい
- 業界ごとの大手企業を知りたい
上記のような疑問を抱く就活生を対象に有益な情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
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業界の種類について
業界を大きく分けると8~12種類に分けることができます。
本記事では具体的に説明していくために12種類に分けて紹介していきます。
12種類の業界は以下の通りです。
業界の種類 | 業界の役割 |
1.農林水産業 | 日本の暮らしを支える |
2.メーカー(製造業) | モノをつくる |
3.商社 | モノを動かして利益を得る |
4.流通、小売 | モノを消費者に売る |
5.金融、保険 | お金を動かして利益を得る |
6.交通、運輸 | モノや人を運ぶ |
7.エネルギー | 暮らしにエネルギーを届ける |
8.サービス、レジャー、アミューズメント | かたちのないモノを提供する |
9.マスコミ | 情報を大勢の人に届ける |
10.IT(情報技術)、通信、インターネット | 情報に付加価値をつけて提供する |
11.教育、人材、コンサルタント | 人にサービスを提供しサポートする |
12.官公庁、公社、団体 | 国と地方公共団体の役所 |
この12種類の業界をさらに細かく分類し、詳細に説明していくので見ていきましょう。
1.農林水産業
1つ目の業界は農林水産業です。特徴や業界小分類などを見ていきましょう。
農林水産業の特徴
農林水産業は、日本の食卓や暮らしを支える重要な役割を担う業界です。
農業・林業・水産業の3つからなる第一産業で、農作物を育てたり、樹木を植えたり、海産物を獲得したりして、それらの素材を販売し利益を得ます。
農林水産業は現在、担い手不足であるため専門的なスキルや知識がなくても就職しやすいです。
農林水産業について詳しく知りたい人は「【業界研究】農林水産業界とは?志望動機・ビジネスモデル・職種を徹底解説 | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」こちらの記事を参照してください。
業界小分類
農業、林業、水産業、園芸、畜産、養殖などの業界があります。
さらに詳しく分類すると、農家、漁師、猟師、酪農家、海女などです。
農林水産業に属する企業は以下の通りです。
ホクト | 農業 |
タキイ種苗 | 農業 |
サカタのタネ | 農業 |
マルハニチロホールディングス | 水産業 |
日本水産(ニッスイ) | 水産業 |
アクシーズ | 畜産 |
インターファーム | 畜産 |
住友林業 | 林業 |
2.メーカー(製造業)
2つ目の業界はメーカー(製造業)です。特徴や業界小分類などを見ていきましょう。
メーカー(製造業)の特徴
メーカー(製造業)は、モノをつくって販売する業界です。
業界の中でも国内最大の業界であり、一口にメーカーといっても種類が多すぎるため簡単に説明することができません。
そのため、業界小分分類や業界に属する企業を確認して、どんなモノをつくっている企業なのかチェックしましょう。
メーカーは原材料を仕入れて、開発・生産・提供を行います。
メーカーは「上流(素材メーカー)・中流(部品メーカー)・下流(加工メーカー)」の3つに分けることもできます。
みなさんがテレビCMなどでよく目にするのは「加工メーカー」です。
メーカーについて詳しく知りたい人は「【業界研究】日用品・消費財メーカー業界とは?志望動機・ビジネスモデル・職種を徹底解説 | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」こちらの記事も参照してください。
業界小分類
メーカーは国内最大の業界ということもあり、小分類も多いです。
小分類ごとに属する企業を見ていきましょう。
食品・飲料 | サントリー、伊藤園、ヤクルト、アサヒ、日本たばこ産業、日本ハム |
繊維・アパレル | ナイキジャパン、ナノ・ユニバース、東レインターナショナル、旭化成アドバンス、アシックス商事 |
建設・住宅・インテリア | ニトリ、一条工務店、TOTO、積水ハウス、ミサワホーム |
化学・医薬品・化粧品・トイレタリー | LION、花王、大塚製薬、資生堂、ロート製薬 |
鉄鋼・非鉄金属・金属製品 | 住友金属鉱山、東邦亜鉛、JX金属、ENEOS、三菱マテリアル |
石油・プラスチック | 富士化工、クラスターテクノロジー、出光興産、コスモエネルギーグループ |
ガラス・セメント | 太平洋セメント、住友大阪セメン、旭硝子(AGC)、HOYA |
パルプ・製紙 | 王子ホールディングス、日本製紙、レンゴー |
ゴム・タイヤ | ブリヂストン、住友ゴム工業、横浜ゴム、住友理工 |
電子・電気機器・半導体・コンピュータ | 日立製作所、ソニーグループ、パナソニック、東芝 |
自動車・造船・重機 | トヨタ、ホンダ、スズキ、三菱重工業、川崎重工業 |
OA・精密機器・医療機器 | キヤノン、リコー、セイコーエプソン、オリンパス、オムロン |
銃器・兵器・軍用品 | ミネベア、豊和工業、住友重機械工業、日本製鋼所 |
3.商社
3つ目の業界は商社です。特徴や業界小分類などを見ていきましょう。
商社の特徴
商社はメーカーと小売の中間に位置し「モノを動かす」業界です。
主に幅広い商品やサービスを提供する「総合商社」と、特定の分野の商材を提供する「専門商社」の2つがあります。
商社について詳しく知りたい人は「商社の一般職の仕事内容とキャリアアップ方法 | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」をこちらの記事を参照してください。
業界小分類
総合商社は以下の7社です。専門商社は以下の企業以外にも多く存在します。
総合商社 | 三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、豊田通商、丸紅、住友商事、双日 |
専門商社 | 伊藤忠丸紅鉄鋼、メディパル、アルフレッサ、阪和興業、スズケン |
4.流通、小売
4つ目の業界は流通、小売です。特徴や業界小分類などを見ていきましょう。
流通、小売の特徴
小売は、メーカーから仕入れた商品を消費者に販売する業界です。
小売はみなさんの馴染み深い企業が多く、利用している人も多いと思います。
とくにスーパーマーケットやコンビニエンスストアは、誰しも1度は利用したことがあるでしょう。
小売業界の多くは、新入社員として入社すると現場からスタートし、接客業を学んでいきます。
小売について詳しく知りたい人は「小売業の志望動機はどうやって書く?小売業の特徴についても解説 | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」こちらの記事を参照してください。
業界小分類
流通・小売は以下の6つに分類することができます。
また特定の商品を扱う「専門店」もあります。
百貨店 | 高島屋、三越伊勢丹、J.フロントリテイリング、 丸井グループ |
スーパーマーケット | イオンリテール、イトーヨーカ堂、西友、ライフ |
コンビニエンスストア | セブン&アイ・ホールディングス、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ |
ドラッグストア | ウエルシア、ツルハ、コスモス薬品、マツモトキヨシ |
ホームセンター | カインズ、コメリ、コーナン商事、ハンズ、ビバホーム |
家電量販店 | ヤマダ、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ケーズ |
5.金融、保険
5つ目の業界は金融、保険です。特徴や業界小分類などを見ていきましょう。
金融、保険の特徴
金融は、お金を動かし利益を得る業界です。
お金は全業界に共通して大切なものなので、他業界と密接な関係性を保ちながら経済を支えています。
金融業界について詳しく知りたい人は「【業界研究】金融業界とは?業種から仕組み,代表的な職種まで大解剖! | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」こちらの記事を参照してください。
業界小分類
金融は、みなさんも利用していることが多い「銀行」や「クレジット」、株式売買などを仲介する「証券」、万が一に備えて加入する「生命保険」、「損害保険」などがあります。
銀行 | 日本銀行、みずほ銀行、三菱UFJ、三井住友、ゆうちょ銀行 |
クレジット・信販・リース | 三菱UFJニコス、三井住友カード、ジェーシービー、クレディセゾン、SMBCファイナンスサービス |
証券 | 野村證券、大和証券、みずほ証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
保険 | 日本生命、第一生命、かんぽ生命、明治安田生命保険、住友生命 |
信金・労金・信用組合 | 京都中央信用金庫、岡崎信用金庫 |
6.交通、運輸
6つ目の業界は交通、運輸です。特徴や業界小分類などを見ていきましょう。
交通、運輸の特徴
交通、運輸は、ヒトやモノを運ぶ業界です。
一見、関係なく思える「倉庫業」もこの業界に含まれます。
ヒトやモノを運ぶ手段は陸・海・空の3つがあり、すべてを取り扱っている総合物流企業もいれば、それぞれに特化した企業もいます。
ネット通販の普及により、業界全体で人手不足になっており、専門的なスキルがなくても就職できる業界です。
業界小分類
基本的には陸・海・空の3つに分類され、その他に倉庫業などに分けることができます。
陸運・海運 | NIPPON EXPRESS、東日本旅客鉄道、ヤマト、日本郵船、商船三井 |
運輸サービス・倉庫 | 上組、三井倉庫、三菱倉庫、住友倉庫、日新 |
鉄道・航空 | JR東日本・JR東海・JR西日本、ANA(全日本空輸)、JAL(日本航空) |
7.エネルギー
7つ目の業界はエネルギーです。特徴や業界小分類などを見ていきましょう。
エネルギーの特徴
エネルギーは、私たちの生活に欠かせない電気・ガス・燃料を届けている業界です。
エネルギーを扱う企業は、開発のために海外進出している企業が多いため、海外勤務をしたい人にもおすすめです。
2016年に電力、2017年にガスの小売全面自由化となったことをきっかけに、新規参入が大幅に増え、エネルギーを取り扱う企業が多くなりました。
エネルギー業界について詳しく知りたい人は「【業界研究】エネルギー業界大手3社(電気・ガス・石油)とは?志望動機・ビジネスモデル・職種・就職偏差値を徹底解説 | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」こちらの記事を参照してください。
業界小分類
細かく分類すると「電気・ガス・石油・水道」の4つに分類することが可能です。
新規参入が増え、本来は別の業界に属している企業もエネルギー業界に進出してきています。
電気 | 東京電力、関西電力、中部電力 |
ガス | 東京ガス、大阪ガス、エア・ウォーター |
石油 | ENEOS、出光興産、コスモエネルギー |
水道 | 日立造船、栗田工業、オルガノ |
8.サービス、レジャー、アミューズメント
8つ目の業界はサービス、レジャー、アミューズメントです。特徴や業界小分類などを見ていきましょう。
サービス、レジャー、アミューズメントの特徴
サービス、レジャー、アミューズメントは、商品を販売するのではなく「かたちのないモノ」を提供する業界です。
時代の流れに沿った新サービス業態が次々と現れ、その時々のトレンドをいかにつかめるかが重要な業界です。
業界小分類
イメージのしやすいところでいえば、テーマパークやパチンコ、ゲームなどに関わる「レジャー・アミューズメント」、その他にも「旅行」「ホテル」「フードサービス」などがあります。
レジャー・アミューズメント | オリエンタルランド、ラウンドワン、バンダイナムコエンターテインメント |
旅行 | JTB、KNT−CT、エイチ・アイ・エス |
ホテル | 西武、リゾートトラスト、ルートインジャパン |
フードサービス | ドトールコーヒー、物語コーポレーション、ハークスレイ |
医療・福祉・その他サービス | ケージーエス、タナック、タナック |
フィットネス・エステ | TBCグループ、ミュゼプラチナム、コナミスポーツ |
9.マスコミ
9つ目の業界はマスコミです。特徴や業界小分類などを見ていきましょう。
マスコミの特徴
マスコミは、世の中のあらゆる情報を複数の媒体で大勢に提供する業界です。
自社にメディアがある企業もいれば、メディアに情報を売る企業もいます。
書籍やテレビといった以前からあるメディアが衰退し、現在ではインターネットやYouTubeなどの動画配信による情報提供が盛んです。
業界小分類
電波を利用して文字・映像・音声で伝える「放送」、社会的役割を担い紙面で伝える「新聞」、書籍の企画から販売を行う「出版」、あらゆる商品やサービスをメディアを通じて発信する「広告」の4つに分類することができます。
放送 | フジテレビ、日本テレビ、TBS、テレビ朝日 |
新聞 | 読売新聞、朝日新聞、日経新聞、毎日新聞 |
出版 | 小学館、集英社、講談社、カドカワ |
広告 | 電通グループ、博報堂DY、サイバーエージェント |
10.IT(情報技術)、通信、インターネット
10つ目の業界はIT(情報技術)、通信、インターネットです。特徴や業界小分類などを見ていきましょう。
IT(情報技術)、通信、インターネットの特徴
IT(情報技術)、通信、インターネットは、情報の伝達、加工、処理などに付加価値を加えて提供する業界です。
私たちが普段利用しているSNSやスマホに搭載されているコンテンツなどが、この業界にあてはまります。
この業界も常に新しい技術が次々と生まれるため、専門的なスキルや知識が必要となるケースが多いです。
IT業界について詳しく知りたい人は「IT業界とは?分類5つと業界動向、職種、向いている人 | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」こちらの記事を参照してください。
業界小分類
システム開発などで用いられる「ソフトウェア」、電話などの通信ツールを提供する「通信」、さまざまな有益な情報を発信する「インターネット」などに分類されます。
ソフトウェア | サイボウズ、日本オラクル、トレンドマイクロ |
インターネット | 楽天グループ、Zホールディングス、リクルート |
通信 | NTTグループ 、 KDDIグループ 、 ソフトバンクグループ |
11.教育、人材、コンサルタント
11つ目の業界は教育、人材、コンサルタントです。特徴や業界小分類などを見ていきましょう。
教育、人材、コンサルタントの特徴
教育、人材、コンサルタントは、人に必要な情報を与えサポートする業界です。
コンサルタントは、クライアントの課題を聞いて分析や調査などを行うため、専門的なスキルが必要となります。
どれも人と接する仕事なので、コミュニケーション能力は必須です。
業界小分類
塾や予備校、人材派遣などの「教育・人材サービス」とクライアントの課題を聞いて、経営戦略などを立案する「コンサルタント」の2つに分類されます。
教育・人材サービス | ベネッセ、学研、京進 |
コンサルタント | A.T.カーニー、野村総合研究所(NRI)、EYストラテジーアンドコンサルティング |
12.官公庁、公社、団体
12つ目の業界は官公庁、公社、団体です。特徴や業界小分類などを見ていきましょう。
官公庁、公社、団体の特徴
官公庁、公社、団体は他の業界とは異なり「利益を求めない」業界です。
国や自治体などが運営することが多く、安定を求めている人に向いています。
業界小分類
市区町村や中央省庁や裁判所を差す「官公庁」や、地方自治体に設置されている「公社」、NPO法人などの「団体」に分類されます。
官公庁 | 経済産業省、外務省、警察庁 |
公社 | 日本郵政公社、土地開発公社、地方住宅供給公社 |
団体 | NPO法人 |
まとめ
業界研究を進めていくには「どんな業界があるのか」「その業界に属している企業」などを知ることが大切です。
本記事では業界を大きく12種類に分け、特徴や属している企業を紹介しました。
各業界の詳しく記載された参考記事もいくつか添えていますので、ぜひ参考にしてください。