GPSテストの特徴、難易度、問題と対策について徹底解説

GPSテストの特徴、難易度、問題と対策について徹底解説

2024年1月25日更新

はじめに

GPSテスト

GPSテストは、難易度が比較的高いと言われているテストです。

読者の中には、受検したことがある方やこれからGPSテストを受験しなくてはならないといった方がいらっしゃるはずです。

GPSテストは、マイナーなテストに分類されるため、普段解く機会がないことが事実として挙げられます。

 

日頃対策していると思われるSPIや玉手箱のような筆記試験とはまた別に、GPSテストの対策する必要があるため、本記事を通じてしっかりと情報を収集しておくべきです。

対策しているのか否かで、テスト結果は大いに変わります。

選考フローを順調に進めていくために、高得点を取得する対策をしっかりとするべきです。

 

GPSテストとはどのような試験なのか、特徴、難易度、問題と対策などの多くの項目を一緒に見ていきましょう。

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GPSテストとは

GPSテストとは、ベネッセコーポレーションが作成しているWEBを通じた適性検査であり、年間で20万人もの大学生が受験している試験になります。

このテストは、社会に出てから必要とされてる問題解決できるための、思考力、姿勢・態度、それから経験の3観点を多角的に質問して、問題を解決できる力、思考力を受験生に問うテストであることが特徴として挙げられます。

 

このGPSテストは、制限時間が短いにもかかわらず、問題数が多く設定されていることから、1問にかける時間はそれほど多くはないです。

音声や映像による問題があるため、初見でテストに臨んでしまうと困惑してしまうことがあります。

GPSテストは、対策が容易でははないため、テストで落ちてしまう方がいらっしゃいます。

そのような場合には、違いテストを導入している企業に狙いを変えるという方法があります。

また、上述してあるように、GPSテストはマイナーなテストと紹介しました。

ということは、GPSテストを取り入れている企業はあまり多くはないと考えられます。

GPSテストを導入している有名どころの企業では、リクルートを除く人材系の企業、ベネッセ、関西電力などの企業が挙げられます。

上記の企業が本命である場合は、GPSテストの対策する時間を多く設けて学習する必要がありますが、GPSテストが行われない企業へ志望している就活生であれば、それほどGPSテスト対策に時間を割かなくて良いと考えられます。

 

時間は誰しも有限です。

いかに時間を有効活用できるかが、就職活動においても順調に駒を進められる秘訣とも言えます。

取捨選択して、優先順位を立てて計画的に対策を練ることは大切です。

いま一度、どこの分野を伸ばしてどの分野を克服して進めていくのか、明確にしておきましょう。

GPSテストの問題内容

就活生の思考力を問うために、企業はGPSテストを取り入れていることがわかりました。

では出題されるテストの問題内容について詳しく見ていきます。

 

問われるテーマとして、批判的思考力、創造的思考力、協働的思考力、思考力といったそれぞれの異なる思考力が出題される傾向があります。

それら以外にも、基礎能力やパーソナリティについての問題も出題されます。

思考力の問題では、上記の批判的思考力、創造的思考力、協働的思考力の3つの観点が評価され、全部で35問あり、制限時間は45分とされています。

1問にかける時間があまりないと制限時間と問題数から分かります。

思考力3つのそれぞれの能力ですが、全体的にバランス良くいことで十分に能力があると判断されます。

そのため、何か1つ突出した能力があっても、1つの分野が大きく欠けている場合には選考に悪影響を及ぼしてしまうことがあると考えられます。

3つの思考力について1つずつ詳しく見ていきます。

 

①批判的思考力

批判的思考力とは、情報を分析して、論理的に解釈し、その情報の価値を評価するほか、判断を下す際に必要なスキルとされています。

特定の考え方や状況を対象として批判的思考をする際には、客観的な事実に着目して先入観を無くしつつ多様な視点を考慮しながら、そのプロセスにて得られた情報を踏まえて結論を下せられる能力になります。

この能力を養うことによって、本質を把握して、問題解決に役立つため、企業はそちらの能力がどれくらいあるのかについて把握したいと考えられます。

それにより、就活生にそのような能力を問うために、GPSテストを活用しています。

②創造的思考力

創造的思考力とは、文字通り、問題に直面した時に斬新で有意義な着想を生み出せる思考力のことを指します。

すなわち、新たなアイデアを生むための自由な思考方法のことです。

学校などの機関での教育では学ぶ機会はあまり多くはありませんが、人間社会の多様性に対応して目まぐるしく変化していくビジネス市場を勝ち抜くためには、必要な不可欠な思考・能力です。

よって、企業はそのような能力に着目していると考えられます。

③協働的思考力

協働的思考力とは、必要な情報を取り出して、様々な観点から考えて、あなたなりの考えを密筋立てて説明するための力、あるいは他者との共通点・違いを理解して合意を得たり気づきを得たりして人と関わり合うための能力のことを指します。

答えがないこの社会にて、必要な情報を駆使しながら、自分なりの考えや答えを導き出せる能力は、社会人としてもとても大事な能力です。

企業はその能力について把握したいのだと考えられます。

 

以上のような考え方ができるか、その能力を総合的にあるのかどうかが重視されていることが理解できました。

では、実際にどのような問題が出題されるかについても、把握しておきましょう。

 

次の文章を読み。下の問に答えよ。

<物語1>

江戸時代のお話です。あるひのこと、金太郎は道端で三両入った財布を拾いました。財布には手袋と判子も入っており、近くに住む熊五郎のものと分かりました。早速、家尾をたずねて届けたのですが、熊五郎は受け取ろうとしません。

「手紙とハンコはもらっておくが、金はもう俺のじゃねえ。そのまま持って帰れ。おとなしく持って帰った方が身のためだぞ」

「おいおい、親切心で持ってきてやったのに、なんだい、その言いぐさは

金太郎と熊五郎は大喧嘩(おおげんか)をし始めました。

喧嘩をとがめられ、お白洲(しらす)に引き出された二人。これより江戸町奉行・大岡越前守(おおおかえちぜんのかみ)のお裁きです。

お町奉行は二人の言い分を聞くと、自分の財布から一両を取り出しました。それを問題となっている三両に足して、二両を金太郎に、残り二両をクマゴロウに与えたのです。

これにて、一件落着。「三方一両損」の大岡名裁きでございました。

 

<物語2>

アラビアの話です。

旅人がラクダに乗って旅をしていました。ある家の前を通りかかると、三人の男が争っています。旅人が事情を聴くと、男たちの一人が説明を始めました。

「私たち三人は兄弟でしてね。父親から三十五郎のラクダを相談したんですよ。

父親の遺言によれば、長男の私は全体の半分、次男は三分の一、三男は九分の一を相続することになっています。

でも、三十五頭では半分にも、三分の一にも、九分の一にも分けられない。どうやって分けるか話しているうちに、喧嘩になってしまったんですよ」

旅人はしばらく考えてから言いました。

「まず私のラクダをみなさんに進呈しましょう。

そうすれば、ラクダは三十六頭になる。長男は半分の十八頭、次男は三分の一の十二頭、三男は九分の一の四頭を取りなさい。

残った二頭は、この問題を解決した私が褒美としていただきます。よろしいですね」

「おお、なんとすばらしい考えでしょう」

三人の兄弟は旅人をほめたたえ、言われたとおりにしました。

 

問い「物語1」と「物語2」に見られる共通する問題解決の方法として似た事例はどれか。最も適切な次の(A)~(E)のうち一つ選び、記号で答えよ。

 

(A)ある会社が、1個あたり200円で12月末までの納期を提示したところ、工場側から「できない」と断られた。

そこで、コーディネータを通して12月末納期、240円で請け負ってもらえないかと提案したところ了承が得られ、合意を得た。

 

(B)兄が、連れていってもらった親戚宅でお年玉を合計5万円ももらったので、兄弟げんかを心配した母親が、兄に、父親と留守番をしていた弟に対してもらった分から2万円を分けるように提案したところ、兄も了承し、丸く収まった。

 

(C)X、Yの友人2理が旅行を考えたが、Xは名所旧跡の多いところへ、Yは離島へ、と行き先で意見が割れていた。

そこへ、お金がなくてもともと2人と旅行に行く気ではなかった友人Zが「私が行けば3人1部屋で泊まれて安くなるよ」と提案し、結局古い仏閣がある隣の県の比較的近い島へ3人で旅行することになった。

 

(D)デザイン性の高い幌(ほろ)付きのオープンカーを買ってドライブをすることを夢見ていたSさんだが、2人乗りのそれでは人も荷物も積めないと家族に猛反対された。

そこで、Sさんは、何とか4人乗れる幌付きのクルマを探しだし、デザインには目をつむってそのクルマの購入を決めた。

 

(E)Tさんは新しいクレヨンセットを購入しようと思ったが、ほしい色が2つのセットに分かれていて購入をためらっていた。

しかし、2つ買う金銭的余裕はない。そこで同じ売り場でクレヨンを物色していた別の客に、一緒に2つのセットを購入して自分の望みの色を交換し合うことを提案し、無事2人とも好みのセットを組むことができた。

引用ページ:テスト例/【WEB適性検査】GPS-Business

 

以上の問題が思考力を問う際に出題される問題とされています。

例文2つをじっくり読んでから、解答の文章を選択しましょう。

制限時間があまり多くない中で、上記の能力を発揮するには、ある一定の読解力や文章の構成能力を読み取る力が求められます。

それ以外にも、問題の傾向を掴みながら、問題に慣れることが必要と考えられます。

 

基礎能力のテスト分野では、言語や数理処理などのSPIや玉手箱にて筆記試験で行われるような基本的な問題が出題されます。

語句や文の関係理解、推論、それから文章題や表・グラフの読み取りなどがテキスト問題にて行われます。

思考力を問う問題については、テキスト問題に加えて音声・動画にて問題が出題されます。

パーソナリティ検査では、以下の能力がテキスト問題で出題されます。

  • 情緒安定性
  • 立ち直りの早さ
  • 状況に応じ冷静に対応する力のレジリエンス
  • 自ら先頭に立って進める力
  • 未知のものに挑戦する力
  • 粘り強くやり抜く力であるリーダーシップ
  • 相手の立場に立とうとする姿勢
  • 他者と関わろうとする積極性などというコラボレーション

 

これらの内容すべてがGPSテストの内容となっています。

他の筆記試験と類似の問題は出題されますが。GPSテストならではの問題も出題されるため、そちらの対策もしなくてはならないことが分かります。

GPSテスト平均スコア

ここまで見てきたように、GPSテストはテキスト以外にも音声や動画にて問題を回答するなど、少し変わった様式でのテストということが分かりました。

制限時間があまりない中で、GPSテストの受験生はどれくらいのスコアを取っているかについても見ていきます。

解いたことがある方や、これから対策を練る方などは、これから紹介する平均スコアなどを参考にしてみてください。

そうすることで、現在のあなたの立ち位置について理解できます。

 

GPSテストを作成しているベネッセコーポレーションによると、平均スコアは40前後と言っています。

52を超えたスコアを取得すると、優秀にジャンル分けされ、58を超えると非常に優秀とされているそうです。

52~58近辺のスコアを取得している就活生は、受験生の中でもかなり高い思考力を持っていると判断できます。

そのような高スコアを取れる方は、自信を持ってまだまだ気を抜かずに、筆記試験対策以外にも、面接対策など、次のステップの対策をする必要があります。

 

ここまで、出題内容や平均スコアについて見てきました。

出題形式などにクセがあることについて分かりましたが、果たして難易度はどのように評価されてると考えますか。

結論から述べると、難しいと考えられます。

 

その理由としては、普段見慣れていない問題形式やその問題を解く時間が長くないということが挙げられます。

基礎能力に関しては、他の筆記試験を対策していれば、回答できなくはありませんが、思考力の問題は形式や問題自体に特徴があることを紹介しました。

それにより、本番では回答しきることが難しくなってしまいます。

 

問題自体が難解すぎて手を付けられないという訳ではないです。

問題形式に慣れて、対策を練っていけば十分に得点できるテストです。

対策をせずに思うような結果を掴み取れなかったということがないように、SPIなどの試験と併用してこちらのGPSテストの対策もすることをおすすめします。

対策方法4選

GPSテスト 対策方法

効率良くテスト対策をしたいと考える就職活動生はたくさんいるはずです。

その方々に向けて、GPSテストで対策する方法について1つずつ紹介していきます。

 

①速読の練習する

思考力で重要となるのが、やはり速読力です。

限られた時間内にて、問題文と回答群を速く正確に読む必要があります。

本や新聞やインターネット上のサイトなど身の回りに文字があるモノがたくさん溢れています。

そちらで、文章を正確に読み取ることや、どのような構成になって文章が作られているのかなどの観点に着目することで速読力とともに読解力も身に付けられます。

また、言葉を知っていくことでも難しい言葉も理解できることや、帰納法と演繹法が身に付いて、より与えられている文章の内容が頭に入ってきやすくなります。

 

②基礎能力はSPIや玉手箱などを活用する

先述してあるように、基礎能力ではSPIや玉手箱と似た内容が出題されると言われています。

基礎能力については、GPS用の対策ではなく、SPIなどの対策本を演習することでも、GPSの基礎能力の内容はカバーできます。

他の企業のテストも受験する可能性があるため、GPSテストだけに時間が取られることはなく、より効率的に対策できます。

満点で回答する必要性はないです。

より高得点を取れるように、得意分野を伸ばして、苦手分野の克服ということに着目して学習すると、効果的な対策になります。

 

③例題など目を通しておく

GPSテストを受験する以前に、例題など目を通すべきです。

そうすることによって、問題のイメージが付きやすくなり、回答しやすくなります。

 

④性格テストの模擬練習も行う

知識や思考力を問うだけがテスト内容ではないです。

採用担当者は企業とのマッチ度についても目を向けているため、性格テストの対策をする必要が生まれてきます。

企業の社風や理念、それから代表のメッセージなどの情報を収集して、どのような人材を求めているのかについて把握しておく必要があります。

 

そちらを確認したのちに、模擬性格テストを受験し、その結果がどのような感じであったかを体感することで対策を練れます。

志望している企業にどうしても就職したいという気持ちが強くなりすぎて、性格検査にて嘘をついて回答してはいけないため、そちらについては注意してください。

面接などを通して、採用担当者と会話しているうちに、嘘が発覚してしまう可能性があります。

気軽に嘘をついてしまう人と判断された際には、内定をもらえる可能性が極めて減少してしまいます。

 

性格テストの対策することで、良い結果になるかもしれませんが、偽りがないように正直に回答することも意識しましょう。

まとめ

これまで、GPSテストとは何なのか、出題される問題内容、平均スコア、GPSテストは難しいのか、それから対策する方法4選について見てきました。

 

GPSテストは、ベネッセコーポレーションが作成しているテストであり、特徴的な問題形式になっていることが分かりました。

対策しないと得点を取れない可能性がありますが、多くの企業が導入しているわけではないです。

該当する企業については、本記事で企業名を紹介しているため、そちらにてご確認ください。

 

あまり多くない時間内で多くの文章から共通することを探し出し、回答しなくてはならないテストですが、対策することで周りと差が付けられます。

また、慣れることによって、難しい言われているGPSテストですが、安定した得点をとれるようになります。

 

GPSテストの対策だけではなく、SPIなどの一般的な試験の対策もできるだけ行うようにしてみてください。

本記事を参考にしていただけたら幸いです。

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