【業界研究】農学部の出身者におすすめする就職先特集!最適な職種と資格や面接対策の紹介
2024年1月25日更新
はじめに
一般的に、農学部出身者は就職活動が難しいと思われがちです。
農学部と聞かされれば、農業に特化された学部のイメージを持つ人が多いからでしょう。
しかし、実際にはそれは誤解で、今まで以上に農学部に対する期待は大きいのです。
この記事では、農学部出身者が就職先として進む業界や職種を中心に、メリット・デメリット、就活を成功させるポイントなどを紹介する特集です。
就活をスムーズに進めるには、希望する業界の研究をする必要があります。
今の業界の動向や未来予測などを知っておくと、就職活動にも有利に働くでしょう。
自分がやりたい仕事と志望する企業がマッチするのかも確認しておきたいポイントです。
この記事は、以下のような方々へおすすめします。
- 農学部出身者の就職状況はどうなっているのか
- 農学部出身者が就ける職種にはなにがあるのか
- 農学部出身者が就活を成功させるポイントを知りたい
ぜひ、興味がある方は参考にしてみてください。
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この記事の結論
農学部出身者の就活の現状は、次第に幅広くなり始め、多くの企業が人材を求めています。
それまでの農業に特化した学部のイメージを払拭し、生物や環境などの学問分野を積極的に取り入れるようになったのが理由です。
SDGsなどの時代のニーズに対応できる人材が今後期待されています。
エントリーシートや面接試験にて、面接担当者は、農学部での研究分野の確認とともにコミュニケーションスキルがあるかを見極め、適切な人材なのかを判断している傾向です。
まずは、農学部に進んだ理由とその企業への志望理由を明確化し、可能であれば業種・業界に適した資格取得を目指すなど、十分な準備をしましょう。
農学部出身者の就職事情
大学通信ONLINEの「2023年 学部系統別実就職率ランキング」によると、農学系の平均実就職率が93%にまで上がってきています。
近年のデータでも90%以上の実就職率を維持し始めているのが特徴です。
しかも常に農学部の就職率は一般平均より高いことがわかってきました。
就職が厳しいと思われていた農学部は、実際には就職に成功しやすい傾向です。
この高い水準を保っている理由の一つは、農学部全般にて学問上の幅が広がったことだと考えられるでしょう。
参照ページ:大学通信ONLINE
さまざまな学問分野を取り入れている
農学部出身者の就職率向上の理由としては、学部自体が他分野の学問へ積極的に歩み寄っていることによります。
農学部といえば、種苗などの農業系企業へ進むものと思われ続けてきました。
ところが近年では、生物や植物、環境、土木などの分野にも及んでいます。
農業関連にだけこだわってはおらず、応用生物科学、生命科学、食品製造・加工についての分野や学問を取り入れ始めているからです。
SDGsの波及効果による影響が大きい
近年叫ばれているSDGsによる効果も大きいでしょう。
食の安全や環境問題について世の中が関心を高めています。
その渦中にて農学の役目の大きさに気づき、注目を集めるようになったからです。
有名企業の多くは、エコで持続可能な社会を実現する取り組みを推進するようになりました。
生物界のエコシステム、バイオテクノロジー、ゲノムサイエンスを学ぶ農学部生などは、今後も需要が期待されるでしょう。
農学部の主な就職先業界
世の中がますます食・健康・環境への関心と意識が高まる中で、農学部出身者が活躍するフィールドは広がっています。
とくに食品業界、製薬業界などを中心とした各業界で、農学部出身者を広く求めているのが現状です。
ここでは、農学部出身者に人気の主な就職先業界を紹介します。
食品業界
農学部出身者が進路として選ぶ代表的な業界が食品業界です。
ただし食品業界及びメーカーは多岐にわたるので、どのような食品に関わりたいかを捉えておく必要があります。
少なくとも製菓、冷凍食品、乳製品、調味料といった加工食品メーカーもあれば、食肉製品、水産品などの食品原料メーカー、清涼飲料水やアルコールなどの飲料メーカー、健康食品メーカーなどがあり、どのメーカーでも農学部出身者の採用をする傾向です。
製薬業界
医薬品の研究開発・販売をする製薬業界は、薬学部出身者の進路として定番です。
しかし近年では、農学部出身者も増えています。
農学部で身につけたバイオサイエンスや応用生物科学の知識を求めている傾向があり、研究職や開発職に進みたいと考える人もいるからです。
他にもMR(医薬情報提供者)として活躍していく農学部出身者もいます。
化粧品業界
化粧品業界への就職も人気があります。
本来は女性を対象に美を求めた製品の製造販売を主としていますが、この業界自体も変化をし始めました。
メンズケアや健康関連、スキンケアの分野で伸びています。
そのため、農学部で学んでいるバイオサイエンス、生物化学の専門性を必要としているのが現状です。
種苗業界
種苗(しゅびょう)とは、花や野菜を中心とした種のことを指します。
花の品種改良や効率的に農作物を収穫できる種の開発に携わる業界です。
本来、農学部出身者が進む道として定番ですが、先述したように生物学に基づいたエコシステムに脚光があたり、これから期待されるでしょう。
農学部出身者に人気の職種
一般的な理系学部と比較しても、農学系の場合は学問領域が広い理由から、就職先としての進路は幅広い傾向です。
各業界の枝葉にある職種についても同じことがいえるでしょう。
では、農学部出身者が就きやすい人気の職種を紹介します。
営業職
農学部にこだわらず営業職はポピュラーな職種です。
商品・サービスの製造に直接関わるわけではありませんが、顧客との接点が多いことで消費者の反応をリアルに見れることが特徴です。
入社後まずは営業職からスタートして、徐々に別な部署に配属や管理職になることも珍しくありません。
営業職での必要条件としては、コミュニケーションスキルや傾聴力です。
農業製品・サービスの販売や医療サービス企業などで広く求められています。
製造技術職
製造技術職では、実際にその企業の製品を作る職種です。
専門的な知識を保有した製品に携わることができるでしょう。
お菓子メーカーだとしたら、栄養に関する専門知識が必要です。
医薬関連商品の場合も、薬や医療に特化してくるため、当然ながら専門知識がなくては勤まりません。
この職種の場合は、農業以外のさまざまな分野と関わるので、モノを作ることが好きな人におすすめです。
研究職
研究職は、大きく基礎研究、応用研究の2つに分類されます。
世の中に登場していない発見や解明をする研究が基礎研究と呼ばれ、基礎研究の結果を活かして製品などを開発する研究が応用研究です。
多くの企業での研究は、ほとんどが応用研究に基づいています。
自社コンセプトに沿って製品の研究・開発をしていく部署です。
研究職に就く条件としては、新しいモノを作ることが好きな人に最適でしょう。
また、学部卒よりも大学院に進んだ修士卒の採用のほうが目立ちます。
なので、研究職を目指す場合には、大学院進学も視野に入れるほうが就職しやすくなるでしょう。
品質管理職
企業が製造した商品の品質をチェックするのが品質管理職の役割です。
安心・安全な商品を市場へ届けるために必須な職種とされています。
食品成分の検査・分析を行うことや、スタッフへの衛生面指導、製造環境の改善などがメインです。
ジャンルやメーカーによって使用される原材料などが違ってくるため、好きな分野の品質管理に興味がある農学部生におすすめです。
MR(医療情報提供者)
医療機関にて、医師などと交流し医薬品の最新情報の提供・情報収集をする職種がMRです。
安心・安全な医薬品の波及にとって重要な仕事とされています。
MRの場合、取り扱う商品・サービスが医薬品ではありますが、医学部や薬学部以外の学部でも就職が可能です。
ただし、業務内容は営業職のような側面も持っています。
営業職と同様に、コミュニケーションスキルを生かせる職種と考えられるでしょう。
育種家
育種家(いくしゅか)は、種苗メーカーに就職した際に担当する職種の一つです。
種苗についての新しい品種開発が主な業務となります。
農学部にて植物や食品に関する研究に関わっている人は、知識を生かせる分野です。
他にも、農場を訪れて育成調査をすることがあります。
種苗についての研究・調査などを幅広くできるのが魅力です。
飼育員
動物園や水族館、ペットショップにて生き物の飼育やサポートをするのが飼育員です。
農学部出身者の活躍する現場として、割と知られています。
ただし、動物と接する機会が多いこともあり、動物好きなタイプが最適です。
牛・豚・鶏などと触れ合って実習をした経験があり、畜産業に詳しい人にもおすすめです。
グリーンコーディネーター
観葉植物をオフィスやイベント会場などへ運び、空間演出する仕事がグリーンコーディネーターです。
依頼者の希望と予算枠内で最適な演出ができるかどうかが問われます。
この職種に就くためには、植物についての知見・知識が必要です。
植物の研究・勉強を専攻した農学部生ならマッチするでしょう。
大規模農家(ファーム)
近年では、大規模農家(ファーム)にて農業に携わる農学部出身者が増えています。
農作物の栽培・収穫、生産工程の管理と出荷などに従事する分野です。
畜産の場合も同じく、家畜の世話や健康・繁殖の管理などをおこないます。
農学部出身者の就活上のメリット
農学部出身者には、就活にあたって大きなメリットがあります。
メリットを生かしながら、スムーズに就職活動を行うことが先決です。
では、農学部出身者のメリットについて紹介しましょう。
採用選考が有利に進められる
農学部出身者のメリットは他の学部と比較しても採用選考しやすい点です。
理系学部と文系学部の中間とも捉えられるので、どちらのタイプの企業にもマッチしやすいことが理由です。
例えば、学部内で培った学力は論理的に物事を捉えることもでき、仮説・検証を重視したり、データに基づいた分析能力などもあるので、数字に苦手意識を持たない点を評価されています。
いずれにしても実社会に出れば、ロジカルシンキングや仮説と検証を繰り返す力は無駄ではなく、今後も必要とされ続けるでしょう。
地球的規模で広範囲に及ぶ知識
農学部出身者である最大のメリットといえるのが、農業に限らず生き物全般についての研究をしてきたことです。
今では地球規模の食糧問題や環境問題を抱えています。
世界規模で考えてもマストとなる研究開発が求められ、しかも経済・経営の知識を深めることもできるからです。
最先端技術の活用などのテーマに沿って、生産業に関わる企業などは新しい人材に注目しています。
農学部出身者の就活上のデメリット
農学部に入り卒業すれば明るい就職先が見えてくると思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。
メリット、デメリットを生むこともあるからです。
では、農学部出身者の就活上でのデメリットは何か紹介していきます。
他の理系学部と比較されると弱い
同じフィールドで就活をするとなった場合、農学部出身者は他の理系学部出身者より劣ってみられるのがデメリットです。
実際の就職活動の際も、生物・化学方面に関する分野では理学部、薬学部の専門知識にはおよばず、物理方面でも、理学部、工学部に劣っている欠点を背負うことになります。
とくに研究職などは、より知識の深い薬学部や工学部の学生などを優先的に採用する傾向があるでしょう。
選べる業種や職種は広範囲ですが、理系学部の中では評価を低く見る企業がまだ存在することも知っておく必要があります。
広範囲すぎて専門性がない
農学部は学問領域が広いメリットがありますが、かえって幅広さがデメリットになることも考えられます。
浅く広い知識が身についても、専門性の低いまま卒業することがあり得るからです。
他の理系学部では決まった分野を体系的にプログラムされ4年間学ぶのに対して、農学部では、3年次以降で専門コースを決める大学もあります。
つまり、専門知識が浅い状態で就活に臨むことになるのです。
農学部出身者が身につけておきたい資格
近年では、農学部出身者の就職には明るい兆しがありますが、できれば志望する業務と関連性の高い資格の所持をおすすめします。
就活自体を有利に進めていけるケースもあるからです。
エントリーシート・面接試験でのアピールにもなるので、余裕があればぜひ挑戦してみましょう。
ここでは、農学部出身者に所得してほしい主な資格について紹介します。
以下のような資格がおすすめです。
管理栄養士・栄養士
個人の状況を考慮しながら栄養についての指導や管理、または給食の献立などの管理をおこなうのが管理栄養士・栄養士の役割です。
公式な資格として都道府県知事が認定するのが栄養士で、厚生労働大臣が認定するのが管理栄養士として区別されています。
どちらかといえば業務範囲が広いのは管理栄養士です。
食と栄養についてのプロフェッショナルとして、食品業界やメーカーへ就職したい農学部出身者におすすめです。
HACCP管理者
HACCP(ハサップ)管理者とは、一般社団法人日本食品保蔵科学会が認定する資格です。
食品衛生管理システムHACCPについての知識と技術の向上のために制定されました。
ただし、管理栄養士・栄養士のような実践的なものではありません。
それでも、HACCPの知識を持つことは食品業界に通用するため、生産管理担当の就職で有利な場合があります。
食品衛生管理者
食品衛生管理者も、HACCP管理者と類似した生産管理に関する国家資格です。
食品や添加物の加工・販売をする事業所で、衛生管理の監督をする業務に就けます。
しかも、高卒でも所定の事業所で3年以上の勤務及び、講習会の課程を修了することで受検資格が得られるのが特徴です。
農学部出身者であれば、ぜひチャレンジしてみてください。
家畜人工授精師
家畜人工授精師とは、牛、馬、豚、ヤギなどの家畜の人工授精・受精卵移植を取り扱える国家資格です。
家畜の体の構造や授精の管理方法などの知識を有する人物が取得できます。
この資格を持つと畜産業界での活躍が期待できるでしょう。
牧場、家畜診療所、農業共済組合、農業協同組合などのフィールドへの就職に有利です。
測量士補
測量士補とは、測量士を目指す人がステップアップのために取得する国家資格です。
業務としては、測量士の業務サポートが中心です。
建築時の土地の高低差を測り、土地評価をしながら街やインフラづくりの重要な役割を担っています。
農学部を卒業後に土木系建築業界へ進路を考えている人にとって、最適な資格といえるでしょう。
大型特殊自動車免許(農耕車限定)
大型特殊自動車免許(農耕車限定)とは、農耕機に属するトラクターやコンバインなどを運転するのに必要な資格です。
通常は、田畑の中で農作業として運転するだけなら免許は必要ありません。
ただし、公道を走る際に必要となります。
満18歳以上で、両眼視力0.7以上、片眼視力0.3以上が取得最低条件です。
農耕車限定なら、比較的ハードルが低くて取得しやすいのでおすすめです。
農学部出身者が就活を成功させるポイント
農学部出身者の就職率の高さや、活躍フィールドの広さを知って安心している人もいるでしょう。
しかし、採用するしないを決定するのは、あくまでも企業側です。
農学部出身者としての就活をしっかり考えて行動する前提であることは、忘れないでください。
ここでは、農学部出身者が納得できる就活をするためのポイント、成功するために気をつけておきたい内容を紹介します。
農学部に進学した理由を明確にしておく
なぜ農学部を選び今後どのような目標があるのかを、しっかり考えておきましょう。
数多くある学部の中で、農学部に進学を決めた理由は面接で聞かれる可能性が高いです。
農学部に進んだ目的を明確に説明できると、企業側はあなたが自社にマッチしていると判断するでしょう。
企業への自己アピールとして有効的です。
知識・スキルを就職後にどう生かせるのか明確にする
在学中に得た知識やスキルをどのように生かしたいのかを、明確に説明できるようにしておきましょう。
そのためには、志望する業界と企業の経営プロセスなどを確認しておく必要があります。
その過程において、自分が持つ知識やスキルなどが活用できる分野がないかを考えることがポイントです。
自分の得意なことでもその企業の方針にマッチしていなければ、いくら優秀でも必要性を感じてくれません。
あくまでも、相手のフィールドの中で、自分がどう生かせるかにこだわってみることです。
農業以外の業種や業界にも視野を広げる
農学部出身者の利点を生かしながら、農業系企業などとは関係のない業界や職種にも注目してみましょう。
農学部では、生物、植物、環境、土木など農業以外の分野にも触れてきた人もいるはずです。
それらの分野に関連した企業でも、幅広く求人があります。
測量士補や土木系に興味があれば、建設業界にも進めるでしょう。
または、理系学部のこだわりなどに縛られず、文系企業にも進めます。
農業以外のフィールドを目指すなら志望動機が重要になる
もし農業系以外の業界・職種への就職を検討している場合、さらに志望動機を深掘りしておく必要があります。
企業の中には、農業のイメージが払拭できないケースも考えられ、そのための説明が必要だからです。
仮に営業職を希望する場合、おそらく農業系企業や団体ではなく、当社の営業に就きたい理由を聞いてくるでしょう。
納得させる説明ができていなくてはなりません。
農学部出身者であることを力説できるよう差別化が必要です。
再度志望動機を深掘りし、農学部出身者の自分が必要とされる人物であることをアピールするように心がけましょう。
農学部系の資格取得にチャレンジする
できる限り、在籍中に資格を取得しておきましょう。
既卒者の場合も、時間の許す限り資格取得に意識を向け、チャレンジすることをおすすめします。
もちろん資格取得は義務ではありません。
しかし、保有している人材に注目するのが現実です。
他の就活生と差をつけるためにも、計画的に勉強しながら受検してください。
面接にて農学部出身者向けにありえる質問とは?
農学部出身者の就活では、学部ならではの質問をされるケースが考えられます。
それをあらかじめ想定し回答を準備しておくことが望ましいでしょう。
聞かれたことへ素直に回答することが基本です。
ただし注意点は、自分目線ばかりで話さず、社会や未来との接点や意義などを盛り込むよう意識しなければなりません。
的はずれな回答にならないためにも、以下のような質問を想定しておくとスムーズです。
農学部を選んだ理由はよく聞かれる
企業の大小問わず、面接試験で必ず聞かれるのが、農学部へ進学した理由です。
他の学部がいくつもある中で、なぜ農業に関わる農学部だったのかを、簡潔に説明できるようにしておく必要があります。
その際のポイントとして、子供時代などの過去のエピソードを辿って、ルーツを確認しておいてください。
例えば、「子供の頃に食卓で、ゴハンが食べられることに感謝するよう育てられ、時代経過とともにフードロスの問題を知るようになり、解決できるような人間になりたいと考えるとうになった」といった、育ちと考え方の変化に注目してみるといいです。
在学時での研究内容に関する質問は必須と思うこと
面接にて農学部出身者への質問には、研究内容のことを聞かれるケースが多いです。
この質問は、研究してきた詳細を知るためであるのと同時に、コミュニケーション能力があるのかを確認しています。
専門的内容を分かりやすく伝えられる能力を備えて、意識した回答をする配慮があるのか問われるでしょう。
例えば、「学生時代の研究は、キャベツを人工光で生産する研究でした。蛍光灯やLEDの光によって昼夜の違った光源を作り、キャベツの飼育コントロールをします。
課題はそれなりに浮上し続けますが、天候に関係なく農薬も一切使わなくとも状態の良いキャベツの生産ができるようになります」といった、誰でもわかるような表現をして回答します。
まとめ
かつての農学部のイメージでは、就活が厳しいとされてきました。
しかし近年では古い概念とされ、農学部出身者や在学生には市場が広がり始めています。
SDGsなどを中心に、環境や自然への意識が高まる風潮の中で、農学部で学んできた知識を発揮できる人材を求めているのが現状です。
自分がやりたいことと農学部で得てきたこと、それらの本質を見直しつつ、いかにして社会や企業に貢献できるのかを考えて、ぜひ就活に臨んでください。