読んで備えるオリエントコーポレーションのES必勝法!
2024年1月22日更新
オリエントコーポレーションとは?
企業情報
企業名 | 株式会社オリエントコーポレーション |
本社所在地 | 東京都千代田区麹町5丁目2番地1 |
創業 | 1954年(昭和29年) |
従業員数 | 単体 5,819人 連結 8,521人(2023年3月31日現在) |
東証プライム上場 | TYO: 8585 |
業種 | クレジット・信販 その他金融/リース・レンタル |
金融関係を目指している学生には、オリエントコーポレーションの名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
こちらの企業の主な事業内容としては
個品割賦事業
マイカーの購入やショッピングなど、個人向けの割賦サービスを展開しています。
自動車のローンを組む際や、教育教材のローンを組む際に、オリコを通しての契約などをもしかするとみたことがあるかもしれません。
カード・融資事業
クレジットカードやその他、融資の事業をおこなっており、一般的にイメージの強いのはこの分野ではないかと思います。
銀行保証事業
クレジットカードやローンなどの事業を手掛けていることから、そのノウハウを活かして金融機関に対して、個人向け融資の保証事業を展開しています。
決済・保証事業
ビジネスをおこなう上で決済サービスや保証事業は切っても切れない関係にあります。オリコの事業のノウハウをいかした、提案で取引先を支えます。
海外事業
主に成長分野のEC市場のEC決済ソリューションに軸をおいて展開をしています。
上記を中心に展開しています。
オリエントコーポレーションの強みとして創業以来、信販業界のパイオニアとして、その次代に合わせたサービス提供によって、お客様と関わってきています。
また、金融サービスをおこなううえで、多種多様な業界、分野でのノウハウやデータの蓄積により、他社にはないワンストップでの決済サービスに強みを持っています。
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採用難易度について
オリエントコーポレーションでは主に全国転勤のある総合職と、地域限定型の総合職、採用をおこなっており、全国転勤型の場合、概ね51名から100名前後を採用予定としています。
またプレエントリー候補リストとして2023年12月時点で4715名ほどが登録をおこなっていることから、単純倍率としては高難易度といえます。
仮に100名採用と考えてもプレエントリー者が全て採用試験に受験すると考えると、47倍近いことからも狭きも門といえます。
ただし、地域採用の採用予定人数に関しては公開されていませんのでそちらを含めると、もう少し前後の可能性はあります。
今年度の地域採用の人数に関しては公開されていませんが、過去3年のデータを見るに約30名前後が、採用となっていることから、採用枠を増やすなどのアナウンスが無い限り、今季も同程度と予測はできるでしょう。
採用大学の傾向
ここからはオリエントコーポレーションの採用大学の傾向や、学歴フィルターなどが無いかをみます。
採用大学に関しては、プレエントリーサイトにも記載がありますが、主に関東、中部、近畿圏の大学に集中していることが見て取れます。
大学の難易度ですが、こちらも幅広く
上は私学の早稲田大学、上智大学といった私立上位校から、関関同立、MARCHと言われる比較的上位の私立大学からの採用もみられます。
それ以外でも関東では日東駒専、関西では産近甲龍という、標準的な私立大学やそれ以下に該当する、難易度の低い私立大学や、平均的な地方公立大学からの採用も掲載されていることから、間口は広く取られていると捉えることができます。
一方で、国立上位校いわゆる旧帝大に関しては採用実績に掲載がなく、おそらくですが、採用されないというわけではなく、そもそも、その層からのエントリーは無いとも考えられます。
また、採用学部に関しての掲載もありますが、文系、理系問わず比較的広範囲での採用をおこなっていることから、どの様な専攻であっても活かすことが出来る企業とも見て取れます。
学歴フィルターはどこからある?
一般的に大手企業や人気企業の場合、MARCHや関関同立レベルの大学であれば、足切りされることは無いといわれていますが、超大手や超人気企業の場合には、国立上位や早慶レベル以外は足切りされるということもありえます。
また国立上位の基準ですが、いわゆる旧帝国大学の東京大学、京都大学、東北大学、九州大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学を指します。
これに加え、一橋大学や東京工業大学、国公立医学部が該当するといえます。それ以下となりますと、有名なのが日東駒専、産近甲龍などがあげられます。
また、旧帝国大学を除く地方国公立もこの部分に該当する場合もありますが、国公立大学の場合、全国規模の企業で見ると、私立のMARCHや日東駒専と同じ扱いを受けるケースがありますが、難易度や地方の知名度から、企業の本社所在地などによっては入学難易度から上位大学と同等に扱いを受けるケースも存在します。
学歴フィルターは実在するのか?
企業側はそれを正面から認めることはありません。しかし、実際の事例として、数年前に話題になったのがエントリーサイトへの登録の際に出身大学入力欄で振り分けが行われていたということでニュースなどにも取り上げられ問題となったケースがありました。
表向きには企業側は認める事なく、現在ではどこの企業も学歴フィルターは無いと回答していますが、実際にはそれを信じる人はおらず、今でも学歴フィルターは存在するといってもいいです。
オリエントコーポレーションが求める人材
ここからはオリエントコーポレーションが求める人材について募集要項を参考に解説します。
求める人材としてあげている項目に
主体性
誰かではなく自分がやる。指示待ちではなく、自分で考える
挑戦
失敗を恐れず、新たな試みに挑戦する
分析思考
何をの前に、なぜを考える
情熱
周囲を巻き込むような圧倒的な熱量で取り組む
探究心・向上心
現状に満足せず。学習を続けて、常に一歩前に進む
寛容さ・高潔さ
真摯に向き合い、高い倫理観と責任感を持ってやり切る
上記をあげています。
また、選考基準は面接に重きをおき、人物重視での選考をおこなうとなっています。
オリエントコーポレーションの公式サイトには対談形式での、先輩社員の言葉も掲載されているので、抜粋します。
2022年入社
1人目 地域限定採用 営業事務 女性
この方は、業界を限定せず、就職活動をされていたとのことですが、先輩がオリコに勤務していたことからOG訪問をして、話を聞くうちに雰囲気の良い会社という印象をもち注目を持つようになった。
面接での志望動機を聞かれた時は、今、興味があることや、大学での学びの内容を雑談形式での面接となっており、最終面接においてもご自身の経験談や仕事の流儀について語ってくださるなど、一方的な選考でなかったことから、ここで働きたいと言う思いが強くなり入社を決めた。
2人目 全国型 営業推進 男性
大学時代にクレジットカードをつくり、生活のなかで現金を使用する機会がほとんどなかったのですが、日本ではキャッシュレス決済が進んでいない。その理由を大学において調べるようになり、最終的に普及率の向上への力添えをしたいと考え、その分野に関わるにはオリコのように事業領域が広い会社が良いと判断してエントリーした。
選考に関しては、一次面接が営業のロープレで、二次、三次面接が通常の面接形式だったが、志望動機と大学の学びについてさらっと聞かれただけで終わったとのこと。
とにかく、面接自体が話しやすい場のつくりとなっていて、プレッシャーを与えるタイプの面接ではないとのこと。また、他の会社でも内定がでており、オリコに入社するか、別の会社にするかを悩んでいることを正直に相談したところ、親身に相談に乗ってくれたことから、最終的に、オリコへの入社を決めたとのこと。
3人目 地域限定採用 債権管理 女性
金融業界志望だったが、理系だったので、理系採用枠を設けているオリコに興味をもった。
この方も同じく、面接の雰囲気が他の企業と違っていたことを語っています。
他の会社では質問をされて、それに回答することの繰り返しだったのだが、オリコでは雑談のような感じで、話しやすい場が出来ていたことから、伝えたいことを話しやすかった。
その面接の流れは、複数回の面接のなかで一貫していたので企業風土と感じた。
上記、先輩の言葉からも、オリエントコーポレーションは面接重視かつ、一方的な質問形式の面接ではなく、雑談に近い、面接形式をとることで就活生の本音や思いなどありのままを汲み取ることを考えていると思えます。
そのことからも、通常の面接対策だけでは、戸惑いを感じることもあり得るかもしれません。
採用の方法・フローについて
採用のエントリー窓口に関しては一箇所でおこなっており、選考時期や地域ごとで一部違う部分もあるようですが、詳細スケジュールは採用のマイページ登録後に見ることができるようになっています。
ただ、基本的には大きな違いはないため、職種ごとに特別な違いやフローがあるというわけでは無いようです。
ESでのチェックポイント
一般的に大まかなポイントは下記の三点があげられます。
1.あなたの能力・性格
2.働くモチベーション
3.なぜ、自社に興味をもったのか?どこに魅力を感じたのか?
まず、自己PRを考える上で外すことが出来ないのが、この自分の能力と性格があげられます。特に自分が大学で培った能力は勉学、プライベート問わず、どういった部分で企業にとって力を発揮できるのかを担当者はみていますし、自分が企業にとって魅力ある能力であると思い、伝えたとしてもその企業にとって必要でない能力とみなされるケースもありえます。
例として、「黙々と仕事をこなす力がある」とアピールしたとしても、企業側は他の社員や取引先とのコミュニケーション能力を重視している場合にはその能力は評価の対象から外れてしまうこともあります。
オリエントコーポレーションの場合ですと、求める人物像として、主体性のある自分から動くことの出来る人間を選考のひとつの要素としていれていますが、もしあなたがこれを知らずに、自分は与えられた仕事をもくもくとこなすことに長けているということをアピールしたとすると、オリエントコーポレーションの求める人物像とはミスマッチとなり、対象外の人材とみなされてしまうかもしれません。
また、仕事の内容として主に、3つの業務に分かれており、営業、営業事務、債券管理の三分野が主な仕事の内容となっています。
それぞれに、お客様と関わるコミュニケーション能力の求められる仕事内容であることにぷらすして、仕事の内容ごとに、営業であればニーズ喚起をおこなう提案力、営業事務であれば、審査や問い合わせ対応などの繊細な業務遂行能力が必要です。
債権管理ですと、すでにお客様になっている人に対しての新たな提案や支払いプランの提案といった、切り口の違う営業行為ともいえますので、あなたの目指す、業務内容からもES内容には企業に対して、なりたい自分をアピールすることも大切になるでしょう。
エントリーシートの具体的な書き方
エントリーシートは当たり前ですが、読む人に伝わるように書くことが前提です。
そのことからも一方的な内容になるのではなく、まずは読みやすさが大切となります。
そのためには、何を相手に伝えたいのか。そのポイントを整理してから書き始めるのが良いでしょう。
例として、ゼミやアルバイト、サークルでのエピソードを添えることは問題ないのですが、アピールを欲張るあまり、全てを詰め込んだ結果、結論がよく分からなかったり、同じ内容の繰り返しなど、内容がかえって薄くなってしまうこともあります。
また、書きたいエピソードが決まったら、できる限り、読み手がイメージをしやすいように、内容をより具体的に記述することが望ましいです。
「いつ、だれが、どこで、どのように、なぜ」などを詳細に書くことで読み手もあなたの伝えたいことを汲み取りやすくなります。
そのほかにも、自分の強みをアピールするのであれば、その企業において、その強みはどう活かすことができるのか。入社後のイメージを相手に持たせることの出来る内容を記載するのが良いでしょう。
ただ、学生でも当たり前の時間を守るなどでは、自分では強みと思っていても、それは相手からすれば社会人としてごく普通のことであり、なんら強みと捉えて貰えず、むしろ、それしかないのか。と考えられてしまう可能性もあります。
強みを書くのであれば、企業で働く上での戦力となる理由をイメージして伝えることで、相手への印象に残るエントリーシートを出すことができるでしょう。
エントリーシートの質問例
オリエントコーポレーションにてESでの質問例として下記のようなものがあげられます。
1.学業ゼミ研究での取り組み内容、それによってついた力
2.趣味や特技を教えて下さい
3.弊社に関心をもった理由
概ねこれらの内容に対して、200から300文字前後での回答を求めることが多く見受けられます。
過去のそれに対する解答例として、いくつかあげますと
1.世界での重大な出来事が、世界にどのように影響を与えるのかを統計分析を用いて学び、ロシアのウクライナ侵攻が起こす、世界経済への影響を貿易データや各国のGDPの変化を参照することで、経済の変化の分析を行い、そこから数値情報の分析に関する力を身に着けた。
2.カメラの趣味が元々あり、友人の写真をとることが好きでした。しかし、もっと様々な表現への興味を持ち、一眼レフを購入し、自然や風景写真を撮ることに夢中になったのですが、一眼レフはスマートフォンや通常のカメラと違い、操作が難しく、最初は失敗の連続でした。
しかし、毎日撮る、撮った写真を見直すなど、自分なりの努力と工夫をおこなううちに自分のイメージ通りの写真が撮れるようになっていきました。
カメラを通じて、一緒に写真を撮る仲間も増え、継続が自分の世界を広げることに気付かされました。
3.経済学部にて金融や経済を学んできた経験から金融業界への興味が大きくありました。
そのなかでも御社は信販業界とてリーディングカンパニーであり、クレジットカード事業以外にも、車、学士、資格などの各種ローン事業を手掛けていることから、お客様の人生のライフイベントに寄り添う企業であることに興味を持ちました。また、会社説明会や社員座談会での社員の方のお話を聞き、男女問わず、誰もが活躍できる企業風土がある会社だと思い御社に関心をもちました。
それぞれに対する解答の一例であり、正解は自分自身の経験や思いから出てくるものですが、ポイントとして、ゼミでの取り組みであれば、「何を」「どう」頑張ったのか。それがどう、自分を成長させたのか。といったことを伝えることで、学業への真剣度が入社後の姿勢を見る一つの指標になります。
趣味・特技で考えますと、単純に趣味について語るのではなく、その趣味を持ったことによって、自分にどんなメリットや学びに繋がったのか。その趣味はただ、楽しむだけでなく自分の成長に関わっているのか。関わっているのであれば具体的にどのような取り組みが功を奏したのかなどを語ることで、趣味を自分の強みに変えることができます。
3点目として、企業への関心理由です。この部分は「同一業者が複数あるがなぜ、うちでなければならないのか?」それに対して相手を納得させる必要があります。
自分の強みを活かす場として、オリエントコーポレーションのただクレジットカード事業をおこなっている会社ではなく、信販会社として人の人生に関わっていく、パートナーとなる部分が、他の企業との違いであることや、社員の方の生の声を聞いて、自分の力を発揮する環境を提供してくれる企業であるという、企業の先進性への魅力をアピールするなど、他にはない付加価値について語ることで、なぜこの企業なのか?への解答をアピールすることができます。
まとめ
ここまでオリエントコーポレーションのエントリーシート(ES)の書き方について解説をしてきました。
オリエントコーポレーションは1954年創業の日本の信販会社の中でもトップクラスの企業です。
クレジットカード事業を中心としながら、車や学資などのローンにも力を入れており、今後のキャッシュレス時代への舵取りの先頭をきる企業とも言えます。
また、2030年にオリコが目指す姿として、様々な社会課題解決に貢献し続けるイノベーティブな先進企業。ステークホルダーからこれまで以上に存在位意義を求められる企業を目指し、「重点市場深耕と新規探索」「マーケットイン型営業の確立」「異業種・先進企業との協働による新商品・サービス創出」「プロセス・イノベーションの深堀」を掲げ、お客様起点で価値を創造する新時代の金融サービスグループとして共に歩む人物像を求めています。
オリエントコーポレーションでは新たなことに果敢に挑戦する行動力のある人材を重視しています。
また、人柄重視の採用をおこなっていることからESを書く上ではそれらを踏まえた上での内容を心がけましょう。
この記事がお役に立つことを願っています。