【用語解説】HCi-AS(エイチシーアイエーエス)について徹底解説

【用語解説】HCi-AS(エイチシーアイエーエス)について徹底解説

2024年1月20日更新

はじめに

せっかく入社した企業を離職してしまう理由は様々あります。

自分のキャリアアップのため、より良い条件の企業が見つかったためなど。

しかし、そんな前向きな理由だけが離職につながるわけではありません。

中には、「メンタル面で不調になってしまった」のように、自身にかかったストレスが原因で離職してしまうケースもよく見られます。

採用した企業は入社した社員には会社に定着して欲しいと考えており、できるだけメンタルの不調などでの離職を避けたいと考えています。

そのために実施されるのが「HCi-AS(エイチシーアイエーエス)」と呼ばれる適性検査です。

HCi-ASを実施することで受験者のストレス耐性を可視化し、その結果が採用の判断材料とされます。

今回はそんなHCi-ASについて詳しく解説していきます。

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HCi-ASとは

HCi-AS(エイチシーアイエーエス)

HCi-AS(エイチシーアイエーエス)は適性検査の一種で、主にストレス耐性を測る検査になります。HCi-ASはヒューマンキャピタル研究所によって開発され、開発とともに、運営もされています。提供しているのはヒューマンキャピタル研究ではなく、販売代理店として、株式会社ジェイックが提供しています。

また、ヒューマンキャピタル研究所ではHCi-ASの他に、HCi-abという、基礎能力診断テストもあります。

HCi-ASでは「メンタルヘルス」や「ストレス耐性」をはじめ、下記四項目を診断します。

・目標追求力

・対人力

・主体性

・ストレス耐性

通常の適性検査であれば結果が出るまでに数日かかるところ、HCi-ASでは1時間以内にフィードバックされます。

また、WEBでの受講の場合はフィードバックまでの時間が、1時間かからず、すぐさま結果を確認することができます。

試験内容は、検査項目に沿ったものを日常生活に即して出題されます。

検査結果は受検者が向いている職種や職業を提示します。

判断は6つの職務領域に分けられて行われます。

また、職務のみだけではなく、メンタルヘルスに問題があるかどうかについても表記されます。

 

HCi-ASの開発背景

企業にとって優秀な人材を確保することは、企業が発展していくために必要不可欠です。

HCi-ASを提供しているヒューマンキャピタル研究所の調査結果では、ここ20年で応募者のメンタルヘルスの劣化が進んできており、ストレス耐性が弱い応募者が増加してきています。

メンタルヘルスの出現は、入社後のうつ症状、それに伴っての欠勤、人間関係のトラブルなどが発生するきっかけになる可能性があります。

また、そのようなトラブルが発生した時の対応には、労力と費用がかかってしまいます。

しかし、適性検査を行うことで、そのようなリスクを入社前に回避できる可能性があります。

そのため、採用選考において、適性検査は重要性が高いものと考えられます。

ストレス耐性について

ではストレス耐性とはいったいなんなんでしょうか?

ストレス耐性とは、ストレスにどれだけ耐える力があるかを指し、ストレスを受けた状況に対する感じ方や対処能力を示す重要な要素です。

近年、安全衛生法により、一定規模以上の企業ではストレスチェックが義務化されるなど、ストレス耐性の重要性が高まっています。

ストレス耐性が注目されている背景や、企業におけるストレスチェックの義務化に関する概要について解説します。

なぜストレスチェックが重要なのか?

ストレス耐性が重要視されている要因の一つは、仕事におけるストレスが原因で、メンタルヘルスの不調を訴える人が増加しているという現状があるためです。

少子高齢化により労働力人口が減少している中で、労働者が過労や職場環境からストレスを感じるケースの労災認定件数が増えています。

これにより、休職や退職が増加し、人材不足の問題が一層深刻化しています。

ストレスチェックの義務化について

精神障害を原因とする労災認定件数の増加を受け、労働安全衛生法が一部改正され、2015年12月以降、ストレスチェック制度が義務化されました。

これにより、従業員が常時50名以上の事業所では、毎年1回、ストレスチェック検査を受けることが法的に義務化されました。

検査結果が通知された従業員は、必要に応じて医師との面談を希望でき、その結果を受けて事業者は、作業の転換、労働時間の短縮、および他の適切な就業上の対策を講じる責任が生じます。

法的に義務化されるほどストレスに関しての確認は重要視されており、より一層ストレス耐性を気にかけるようになりました。

ストレス耐性の種類について

ストレス耐性には6種類あります。

  • 回避能力
  • 感知能力
  • 経験
  • 処理能力
  • 転換能力
  • 容量

この種類について見ていきましょう

回避能力

ストレス耐性を決める要因の1つ目は、ストレスを回避する能力のことです。

回避能力とは、ストレスに直面せずに、むしろその影響を受け流すことです。

ストレスを受け流せる人は、ストレスを感じる出来事にも、笑顔で対処できます。笑顔は健康にも良い影響を与え、自律神経系や内分泌系、免疫系の安定にも関連しています。

なお、笑顔で過ごすためには、気持ちの余裕も重要です。定期的に疲労を蓄積させないような健康的な生活を心がけましょう。

感知能力

感知能力は、ストレスの原因であるストレッサーに気づくかどうかの能力を指します。原因に気づかなければ、ストレスを感じないとされています。

感知能力は、元々個人の性格などにも影響されるとされています。

経験

経験とは、過去に経験したストレスの頻度や内容などに関するものです。

同様のストレスに何度も直面すると、そのストレスに慣れてきて、次第にストレスを感じにくくなります。

ただし、逆にストレス耐性を低下させる可能性もあるので注意が必要です。

処理能力

処理能力は、ストレスの原因を除去または軽減できるかどうかの能力を指します。

適切な対処法でストレッサーに対処できる人は、結果としてストレスに強いと言えます。

例として、仕事の量が多い場合と、対人関係に問題がある場合を考えてみましょう。

仕事の量が多い場合にできることは、効率的に仕事を進める方法を模索し調整する。

対人関係に問題がある場合は、チームのコミュニケーションの質を向上させる対策を講じる。

などが考えられます。

実際にストレスの原因となる問題を、その都度適切な手段で解決する力は非常に大切です。

自分自身のみならず、周りの人へのストレス軽減にもつながる可能性があるのでしっかり高めていきたいですね。

転換能力

転換能力とは、ストレスの本質を考え、それを良い方向に再構築できるかどうかの能力を指します。

ストレスをポジティブな側面に転換する力が求められます。

マイナスな出来事をプラスの側面に転換できる思考を持っているかどうかは、ストレス耐性の中で非常に重要なポイントです。

窮地に陥ってもポジティブに考えてプラスの結果を生み出していきましょう。

容量

容量とは、どれだけのストレスを受け入れられるかの許容量です。

ストレスを感じていても、そのストレスの量が個人のストレス許容範囲内であれば、そのストレスを感じることはありません。

ただし、その時の心身の状態によっても、この容量は異なります。

ストレス容量が小さい場合、わずかなストレスに耐えることが難しく、心身に問題が生じる可能性があります。

逆に、容量が大きい人はストレス反応が出にくい傾向があります。

HCi-ASで出題される問題について

HCi-ASでは日常生活に即した問題が出題されます。

よくある適性検査とは異なり「一対比較法」という出題方法を行なっています。

一対比較法とは、複数の対象を1対1で比較して順位付けを行う手法です。

評価対象の微妙な差異を反映した選好度を数値化することができます

(例1)あなたが好きなお寿司を食べるときの順番は?

A.先に食べるタイプ

B.最後に食べるタイプ

C.Aに近い

D.Bに近い

(例2)食事の取り方は?

A.ゆっくりとるタイプ

B.どちらかというと早い方

(例3)旅行に行くなら

A.名所旧跡などを一通り行く

B.あまり人が行かないところへ行く

上記のようなシンプルな問題が、制限時間10分で30問ほど、出題されるのが特徴です。

受験者の本質を調べることが狙いのため、明確な答えがあるわけではありません。

また、どの回答が「正解」「不正解」「良い」「悪い」などが判断できる問題ではありません。

HCi-ASの対策方法は?

HCi-ASの対策方法は無いとされており、「対策ができない」というのが結論になります。

先述した通り、出題内容が、日常生活に即したものとなります。

そのため、応募者の知識や技術などを把握するものではなく、応募者の行動面の特徴を把握するものとなります。

そのため、企業によって判断が変わり、具体的な対策はできないと考えられます。

従来の適性検査のように、対策本などもなく、回答の操作ができない適性検査のため、ありのままの自分の回答をするのが良いと思われます。

強いて対策方法と言えるのであれば、30問の出題を10分で回答するため、スピーディーに回答するというものになります。

そのため、深く考えすぎず、直感的に回答するのがコツになります。

HCi-ASの受験で回答する時の注意点

HCi-ASの受験を行う時に注意点及び気にかけるべき部分が3点あります。

回答に一貫性を持たせる

HCi-ASの受験で回答する時の1つ目の注意点は、「回答に一貫性を持たせること」です。

回答に一貫性がなく、矛盾した回答が多いと企業の担当者の方に「自分を客観的に見れていないのでは無いか?」「嘘をついているのでは無いか?」「正直に答えていないのでhないか?」というような、ネガティブな評価につながる可能性があります。

また、「自分をよく見せようとしている」など、信憑性に疑いをかけられる可能性もあります。

こういった、マイナスな印象を持たれないために、HCi-ASの受験を行う際には、回答に一貫性を持たせ、矛盾が生じないように質問に答えましょう。

回答結果をもとに面接の質問が行われる

HCi-ASの受験で回答する時の2つ目の注意点は「回答結果をもとに面接の質問が行われる」ということです。

HCi-ASの回答を面接の材料として企業が活用できるように、報告書の中に、面接の時の手がかりとなるようなチェックポイントを絞って記載し、提供しています。

そのため、検査結果が、面接の前の補足資料となるため、面接の時に使用されます。

検査を受ける際には、面接材料となることを念頭に置いて回答しましょう。

もし印象操作などを狙って回答した場合、面接の時に、矛盾が生じてしまう可能性があります。

時間をかけない

HCi-ASの回答の時間は10分と短いものの、出題数は30問と、ボリュームに対して時間が短いのが特徴です。

そんな時間の中で、回答の良し悪しが判断できない問題が出題されます。

「この回答を選んだら、こう判断されるのではないか。」「この選択肢を選んだ方がいいのではないか。」というような思考をめぐらせると時間に間に合わない可能性が出てきます。

また、思考を巡らせた結果がいい判断結果につながるかどうかも明確に判断できません。

そのため、自分の直感で嘘偽りなく回答していき、時間をかけずにスピーディーに回答していきましょう。

診断結果報告書の主な項目

診断結果報告書には12項目あります。

結論

業績を上げられる人材か否かの総合判断支援情報です。1~5(+),5(−)の6通りの結果があります。あくまでもランキングするものではなく、参考に、各表示の理論的出現率を記している。各数字に対しての意味は下記の通りである。

1.ぜひ採用したい。

2.適職あれば採用。

3.採用して良い。

4.なるべく採用しない。

5(+).再度面接の上検討する。(+)

5(ー).再度面接の上検討する。(ー)

2.決定においての重要ファクター

支援結論を導き出した理由としてあげられる、その人の核心ともなる特徴を二項目で記載。

知的効率

持っている知的レベルを仕事の上で、どの程度効率よく発揮できるかを3段階で表示。知的レベルとの相関性はない。

知的に低いときの行動特徴

知的レベルが低い場合には記載されている行動傾向が現れる可能性があります。

面接時のチェックポイント

面接時のチェックポイントは個人個人により全く違うはずです。ここではそれぞれの人に合わせて質問を出しやすいように2つのポイントを記述してあります。

持ち味としての行動

その人の長所を記述してあります。2.の決定にあたっての重要ファクターと合わせて読むことによって、より理解が深まります。

欠点としての行動

その人の短所を記述してあります。2.の決定にあたっての重要ファクターと合わせて読むことによって、より理解が深まります。

行動処理パターン

仕事をする上ではお互いに対種にある行動傾向ですが、業績を達成する人はそれぞれ高いレベルで表示されます。

適正配置予想

仕事への適性を大きく6つの職種との指向の強さで表示します。各職種のアルファベットの頭文字により強い職種3つを表示型名としました。

I.専門研究的業務

R.技能的業務

C.維持的業務

E.活動的業務

S.対人的業務

A.変化対応的業務

戦力化予想

  • 早期戦力度は、入社後1〜2年後に組織の一員としてある程度の成果を発揮するであろうという予想です。
  • 成長度は「リーダーシップ」の潜在的可能性を予想します。
  • チームワークは、組織において業績に結びつく対人指向度を表しています。

育成指導のポイント

入社後、改善すべき点を二項目に絞って記述してあります。

メンタルヘルスに関して

欄内は「特記なし。」の表示が多いはずです。文章が記述されるケースはメンタルヘルスに関して、将来的に組織内で様々な不適応行動に至る可能性を示唆しています。

HCi-ASの妥当性について

HCi-ASの結果がどれだけ妥当か、といった妥当性については「非常に高い」という結果があります。

専門企業であるヒューマンキャピタル研究所の日々の研究の積み重ねによって裏付けられた高い妥当性がこの検査の強みです。

2014年にヒューマンキャピタル研究所が行った、HCi-AS利用企業に対してのアンケートでは、『びっくりするほど当たっている』『当たっている』の結果が合計で85%となっています。

診断結果の妥当性や実績が評価され、その結果、導入企業のリピート率が90%以上と、非常に高い利用継続率に繋がっており、人材採用活動に活用されています。

企業がHCi-AS検査を導入するメリットは?

企業がHCi-AS検査を活用するメリットは次のようなものが考えられます。

①メンタルのチェックができる

メンタルの強さやストレスの耐性は離職率に大きく関わってきます。ストレス耐性が低いと、高いスキルを持っていてもそれを発揮できない可能性があります。HCi-ASではストレス耐性やそこから、適正配置、戦力化などの予測ができます。

②企業と受験者の負担が少ない

試験時間が10分と短いため、受験者の時間的負担、精神力的負担が少なく済むのが特徴です。

また、フィードバックが早いため、そのフィードバックをもとに、すぐに面接の準備に取り掛かれるのも企業にとってメリットです。

③作為しにくい出題内容

出題された問題に対して、正解が設定されていないため、作為的な回答ができません。そのため、受験者は対策ができず、ありのままの回答をするしかありません。企業としては受験者の方のほのんしつが見やすいため、面接はもちろん、入社してからの反応や行動なども予想しやすくなります。

HCi-ASを導入している企業例

  • Aimパートナーズ総合会計事務所
  • 太陽油化株式会社
  • ヤブサキ産業株式会社
  • 株式会社ブレインコンサルティングオフィス
  • 株式会社ザメディアジョン
  • 株式会社インテリジェント ウェイブ
  • 株式会社江東微生物研究所
  • 株式会社武蔵野
  • 株式会社GRCS様
  • 株式会社ライダース・パブリシティ
  • 横浜市場センター株式会社
  • 三幸株式会社

など

引用ページ

適性検査導入事例 | ヒューマンキャピタル研究所

まとめ

今回はHCi-AS(エイチシーアイエーエス)検査について詳しく見ていきました。

一般的な適性検査とは違い、個人のメンタルヘルスに関しても、結果をフィードバックしてくれる適性検査でしたね。

考えて答えが出るような問題ではなく、さらにその問題が10分で30問というボリュームで出題されるので、悩む前に直感的に答えていくのが良いでしょう。

考えすぎてしまい、矛盾した回答を行なってしまうと、採用担当の方から不振雨で見られたり、ネガティブな判断をされてしまう可能性があります。

また、答えがない問題であるが故に、適切な答えがわからず、事前に勉強したり、対策したりなどが非常に難しいのも特徴でした。

HCi-AS検査を受ける際には、対策などを調べる必要はないでしょう。

HCi-AS検査以外にも適性検査は数多くあります。しっかり対策を行ってから臨んでくださいね。

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