【業界研究】広告業界とは?特徴や向き不向きは?選考に役立つ情報を徹底解説!
はじめに
就活を成功させるためには業界研究をしなければなりません。業界独自の業務や特徴を知っていないと入社後にギャップを感じて長く続かないかもしれませんし、長く仕事を続けるためには業界全体の将来も考えることが必要です。
そこで、ここでは広告業界について基本概要から業務内容、就活に役立つ情報をご紹介します。
この記事は以下のような点を知りたい就活生を対象にしています。
- 広告業界ってどんな仕事をするの?
- 広告業界の就活難易度は高いか気になる
- 広告業界の選考対策
広告業界に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
また、広告以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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広告業界は結論どうなの?
広告業界の就職難易度は難しいといえるでしょう。
根拠として広告業界は就活生から非常に人気な業界であり、偏差値が高い学生の採用が多くなってきています。とくに、大手企業はその傾向が顕著です。
また、近年の広告はデジタルと密接に関わり合っていることが多く、日々技術が進化することから対応し続ける地頭の良さを求められます。
ただし、就職難易度が高いからと言って必ずしも入れないわけではありません。
しっかり選考対策を行い他の就活生に遅れを取らないようにしましょう。
また、選考対策として業界理解を深めると同時に、エントリーシートを記載する段階で自己分析をしっかりと行うことと、面接の頻出質問にしっかりと対応できるように練習することです。
後ほど具体的な方法を紹介しますので是非最後までお付き合いください。
広告業界とは?
広告業界とは商品やサービスなどの認知や販売につなげるための広告を扱う業界です。
広告はテレビやラジオ、新聞、雑誌、インターネットなどさまざまな媒体に掲載され、人々の生活に身近な存在となっています。
また、広告業界は明るく見えることがあり、就活生から人気のある業界です。その分、入社難易度が高い企業が多くなっています
広告業界の現状は?
トピック:デジタル広告の拡大
近年、広告業界ではデジタル広告の拡大が大きなトピックとなっています。デジタル広告とはインターネットやスマートフォンなどのデジタル媒体を活用した広告のことです。デジタル広告の市場規模は、2022年には世界で6,500億ドルを超えると予測されています。これは、2017年と比べて約2.5倍の規模となります。
しかし、すべての企業がデジタル広告に対応できるわけではないため、格差が広がっていく可能性が高いです。デジタル広告の拡大には以下のような要因が挙げられます。
- インターネットやスマートフォンの普及
- ターゲティングや効果測定の精度向上
- コストの低下
デジタル広告はターゲティングや効果測定が容易なため、広告主にとっては効率的に広告効果を測定できるというメリットがあります。しかし、それに広告業界に属する企業が対応できるのかどうかといったことは現状として直面している点です。
広告業界の未来は?
トピック1:デジタル化の発展
近年、広告業界ではデジタル化の進展が大きなトピックとなっています。
テレビやラジオ、新聞、雑誌などのマスメディアに加えて、インターネットやスマートフォンの普及によりデジタル広告の市場規模は拡大し続けています。具体的には現在の市場規模は2兆8,556億円であり、今後5年間で3.24%成長するとされています。
デジタル広告のメリットはターゲティングや効果測定がしやすいことです。そのため、商品やサービスのターゲットに適した広告を配信し、効果を測定しながら改善していくことができます。
また、デジタル広告はテレビやラジオなどのマスメディアと比べてコストを抑えて広告を配信することができます。このようなメリットからデジタル広告は今後も広告業界において重要な役割を担っていくと考えられます。
トピック2:クリエイティブの重要性が増してきている
広告業界はクリエイティブな仕事が多い業界です。広告の目的は商品やサービスの認知や販売を促進することです。そのため、ターゲットに訴求力のある広告を制作する必要があります。そして、広告のクリエイティブにはコピー、デザイン、映像など、さまざまな要素があります。これらの要素を組み合わせてターゲットに響く広告を制作することが重要です。
そこで、近年話題になってきているAIですが、これらの業務は代替されにくいものです。そのため、クリエイティブな業務の重要性が増してきており、広告業界はさらに重要性が増していくと言われています。
広告業界の職種
職種内容①広告企画
広告企画・制作は、広告の目的やターゲットを定め、広告の企画や制作を行う仕事です。広告企画・制作の仕事はクリエイティブな発想とマーケティングの知識が求められます。また、クライアントの要望を的確に把握し、それに応える提案力も重要です。上記の各要件は下記のように進めていきます。
- 広告の目的
広告の目的は商品やサービスの認知を高めたり、販売を促進したりすることなどさまざまです。広告企画・制作者はまず広告主の目的をしっかりと把握する必要があります。
- ターゲット
ターゲットとは広告を届けたい人々のことです。広告企画・制作者はターゲットの年齢や性別、ライフスタイルなどを分析し、その人たちに響く広告を企画する必要があります。分析手法はさまざまなものがありますが、基本的な手法は事前に知っておくことがおすすめです。
- 広告の種類
広告にはテレビCM、ラジオCM、新聞広告、雑誌広告、Web広告など、さまざまな種類があります。広告企画・制作者は広告の目的やターゲットに合わせて、最適な広告の種類を選ぶ必要があります。選考に進む際にはその企業が力を入れている広告方法にも注視しておきましょう。
職種内容②広告営業
広告営業は広告主のニーズを把握し、それに合った広告プランを提案する仕事です。広告営業の仕事はコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力が求められます。また、クライアントの信頼を獲得し、良好な関係を築くことが重要です。
- 広告主のニーズ
広告営業者は、まず広告主の現状や課題をヒアリングし、そのニーズを把握する必要があります。また、無形商材であることから高いコミュニケーション能力が必要です。
- 広告プラン
広告プランとは広告の目的やターゲット、広告の種類、予算などをまとめたものです。広告営業者は広告主のニーズを踏まえて効果的な広告プランを提案する必要があります。用意しているプランは企業によって異なります。また、決まったプランではなくその場で自分で考えて提案することも少なくありません。
職種内容③広告効果測定
広告効果測定は広告の効果があったのかどうかを測定する仕事です。広告効果測定の仕事は、データ分析のスキルが求められます。また、広告の目的やターゲットなどを考慮し、効果的に測定を行うことが重要です。近年ではAIを導入して分析している企業が増えています。そのため、デジタル力が求められるようになってきている業務でもあります
広告業界に向いている人・求められるスキル
下記のような人は広告業界に向いていると言われています。
- クリエイティブな発想力
広告は商品やサービスの魅力をわかりやすく伝えるためにクリエイティブな発想が求められます。新しいアイデアを生み出すことが好きな人、人と違う視点で物事を考えることが好きな人は、広告業界に向いていると言えるでしょう。
- コミュニケーション能力
広告の仕事ではクライアントや制作スタッフなどさまざまな人とコミュニケーションをとる必要があります。自分の考えや意見をわかりやすく伝えることができる人、相手の意見を尊重し、協調して仕事を進めることができる人は広告業界に向いていると言えるでしょう。
- トレンドをキャッチする力
広告は常に新しいトレンドを取り入れることが求められます。流行に敏感な人、新しい情報に興味を持って常にアンテナを張っている人は広告業界に向いていると言えます。
必要なスキルは下記のとおりです。これらをすでに持っている場合は面接などで積極的に伝えていきましょう。また、まだ持っていない方はこれから身に着ける意思を伝えることが必要です。
- 広告に関する基礎知識
- マーケティングに関する知識
- デザイン・グラフィックスキル
- プレゼンテーションスキル
- データ分析能力
広告業界の市場規模・推移
まず、広告業界はテレビメディアとインターネットに大きく分けられます。そして、それぞれの推移は上記のようになっており、インターネット広告費がテレビメディア広告費を上回りました。この動きは今後も続くと予想されています。
参照ページ:M&Aキャピタルパートナーズ
広告業界の売上高ランキング
広告業界に属する企業の売上高ランキングは上記のグラフ通りです。
上記企業は広告業界に属していますが、事業内容自体はかなり異なります。そのため、選考に進む前には各会社の事業内容を調べることが必要です。広告業界に進みたいと決めている場合は、専門的にそのサービスのみを提供している会社なのか、あるいは他の事業領域にも展開している総合企業なのか、良く違いを知り考えたうえで結論を出した方がいいでしょう。
参照ページデジマチェーン
広告業界の大手企業紹介
売上高ランキング上位5つの会社をご紹介します。
- 電通
- 博報堂
- サイバーエージェント
- ADK
- DAC
企業①電通
電通グループは国内最大の広告代理店グループです。テレビやラジオ、新聞、雑誌などのマスメディアに加えてデジタル広告にも力を入れており、総合広告代理店として国内広告業界をリードしています。
2023年3月期の売上高は5兆1,468億円で国内広告業界のシェアは約30%を占めています。また、海外事業も拡大しており2023年3月期の海外売上高は1兆7,300億円に達しています。
電通グループの強みは豊富な実績とノウハウ、そして幅広いネットワークです。長年にわたって培ってきた実績とノウハウを活かしてさまざまな企業のマーケティング課題を解決しています。また、国内外のメディアや企業とのネットワークを活用することで最適なマーケティングプランを策定できることも特徴です。
企業②博報堂
博報堂グループは電通グループに次ぐ国内第2位の広告代理店グループです。
テレビやラジオ、新聞、雑誌などのマスメディアに加えて、デジタル広告にも力を入れており、総合広告代理店として国内広告業界をリードしています。
2023年3月期の売上高は1兆4,662億円であり、国内広告業界のシェアは約10%を占めています。
また、海外事業も拡大しており、2023年3月期の海外売上高は4,300億円に達しています。
博報堂グループの強みはクリエイティブ力とデータ分析力です。
広告クリエイティブの分野ではカンヌライオンズなどの国際的な広告賞で数々の受賞実績を誇っています。
また、データ分析を活用したマーケティング支援にも力を入れており、AIやビッグデータなどの最新技術を活用して、企業のマーケティング課題を解決していることが特徴です。
企業③サイバーエージェント
サイバーエージェントはインターネット広告事業を主力とする企業です。
インターネット広告の成長を背景に売上高を大幅に伸ばしています。
2023年3月期の売上高は4,785億6,600万円で、国内広告業界のシェアは約3%を占めています。
また、海外事業も拡大しており、2023年3月期の海外売上高は1,000億円に達しています。
サイバーエージェントの強みはインターネット広告のノウハウと技術力です。
インターネット広告の黎明期から事業を展開しており豊富なノウハウと技術力を蓄積しています。
また、勢いがある会社であり、新卒でもスキルを身に着けることができます。
企業④ADK
ADKホールディングスは、テレビやラジオ、新聞、雑誌などのマスメディアの広告代理店として、安定した売上高を維持しています。2023年3月期の売上高は2,606億6,000万円で、国内広告業界のシェアは約2%を占めています。
ADKホールディングスの強みはマスメディアのノウハウとネットワークです。長年にわたって培ってきたマスメディアのノウハウを活かしてさまざまな企業のマーケティング課題を解決しています。
企業⑤DAC
DACはデジタルマーケティング事業を展開する企業です。デジタル広告の成長を背景に売上高を伸ばしています。2023年3月期の売上高は2,606億6,000万円で、国内広告業界のシェアは約2%を占めています。また、海外事業も拡大しており、2023年3月期の海外売上高は100億円に達しています。DACの強みはデジタルマーケティング力です。デジタルにも深く携わりたい方におすすめです。
広告業界で働くメリット
広告業界で働くと、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは代表的な2つのメリットについて確認してみましょう。
メリット①自分のアイデアや創造性を活かせる
広告業界の仕事は商品やサービスの魅力を最大限に引き出す広告を制作することです。そのためクリエイティブなアイデアや表現力が求められます。自分のアイデアや創造性を活かして世の中に新しい価値を創造することができるのが広告業界の大きな魅力です。
メリット②多様な業界の人と関わることができる
広告業界は広告主やメディア、制作会社など、さまざまな業界や人と関わる仕事です。そのため、さまざまな業界や人の考え方や価値観に触れることができます。また、広告は人々の生活に密接に関わる仕事であり、社会を動かす仕事でもあります。その仕事を通じて社会に貢献できるというやりがいも感じることができます
広告業界で働くデメリット
広告業界で働くことはメリットだけではありません。職業柄求められることが人によっては耐えられない程辛いこともあります。メリットだけで決めるのではなく、自分の適性も確認したうえで進むべきかどうかを判断していきましょう。広告業界で働くデメリットには下記のようなものがあります。
デメリット①激務で残業が多い
広告業界の仕事は締め切りが迫っていたり、納期がタイトだったりすることが多く残業が多い傾向にあります。また、クライアントの要望に応えるために急な変更や対応を求められることも多いため柔軟な対応力も求められます。
デメリット②ノルマが厳しく、プレッシャーが大きい
広告業界の仕事は成果が数字で表れやすいため、ノルマが厳しい傾向にあります。また、クライアントの期待に応えるためにプレッシャーを感じながら仕事をすることも少なくありません。成果主義である場合には問題ありませんが、そうでない場合は入念に考える必要gああります。
広告業界への就活を成功させるためには
まずは、就活に関する基本的なことは業界関係なく対策が重要です。ESのブラッシュアップ、面接対策は必ず徹底的におこないましょう。また、この業界向けに志望動機を書く際の注意点やよくある志望動機などをまとめてあるとより理想的です。
その上で、志望動機を作る上で大切なポイントが4つあります。それぞれの特徴と広告業界でよくある志望動機を見ていきましょう。
なぜ広告業界なのか
- なぜ数ある中から広告業界なのか
- それは他の業界ではできないのか
なぜその企業なのか
- 数ある中でなぜその会社を選んだのか
- それは競合他社では達成できないことなのか
なぜその職種なのか
- 5つのジョブがある中でなぜそのジョブを応募したのか
- 果たして他のジョブや全く関係ない業務でそれは達成できないか
以上の3つが自分のやりたいことや方向性とどうマッチするのか
- まず以上の3つ内容に相違はないか、論理的に破綻していないか
- そのうえで、自分が将来目指したいことや達成したいことにマッチするか
ES・面接頻出質問をご紹介
- なぜこの業界を志望しているのですか?
広告業界を志望する理由は、インターン時の経験から今後もこの業界に従事したいと考えているからです。私は2年間の実務経験から、マーケティング戦略やペルソナ設定など実務知識を身につけました。
今後はこれまでの経験を活かし、よりデジタル化が進む広告において貴社に貢献したいと考えます。
- なぜ弊社にご応募いただいたのですか?
貴社のカルチャーとして、誰でもプロジェクトの責任者になるチャンスがあると伺ったからです。
私は学生時代、広告会社のインターンシップに2年間参加し、実際の広告制作に関わる経験を積みました。この経験を通じて、戦略立案から運用までに関する実務知識を身につけました。私はキャリアアップとしてリーダーのポジションに立つことが現状の目標であり、そのために貴社がマッチしていると考えています。
入社後、この豊富な実務経験と学んだ知識を活かし、貴社のクリエイティブチームにおいて即戦力として貢献します。
この質問返答を4つのフレームワークに当てはめて回答すると以下のようになります
なぜ広告業界なのか
広告業界はコミュニケーションと創造性が求められる分野であり、私は新しいアイデアを生み出すことやメッセージを効果的に伝えることに興味があります。広告は消費者とブランドをつなぐ重要な手段であり、その中で自らのクリエイティブなアプローチやストラテジックな考え方を発揮していきたいと考えているため、広告業界を志望しております。
なぜその企業なのか
御社は市場リーダーであり、さまざまな実績を持っており、私のクリエイティブ力を活かすことができると感じています。また、社内文化がクリエイティブなアプローチを奨励するものであるということを聞き、従業員が成長できる環境が整っていると感じました。私はこの企業での経験を通じて業界の最先端でスキルを磨くことができると考えています。
なぜそのジョブなのか
このポジションは私の持つクリエイティブなスキルや戦略的な思考を最大限に活かすことができると確信しています。また、広告キャンペーンの企画から実行までの一連のプロセスに関与することで広告業界全体を理解し、幅広い経験を積むといったキャリアアップの観点でも強く志望しています。
以上の3つが自分のやりたいことや方向性とどうマッチするのか
これらの選択が私の将来のキャリアゴールと一致しています。私はクリエイティブな領域で成長し、広告業界での経験を通じてマーケティングやブランド戦略の専門家としてのスキルを磨きたいと考えています。具体的には私の地元である福岡県の街で見られるような広告を作ることです。この仕事を通じて、自分のビジョンやアイデアを実現し業界に貢献していくことを全力で目指していきます。
このように自分のやりたいことや将来像に対して、現在とのギャップがどうなのか。そしてそれを埋めるために貴社を志望するといったロジックも一つの方法ということも覚えていただけると嬉しいです。
また、具体的な面接対策を紹介している記事などが他にありますので、是非合わせて読んでみてください。
さいごに
本記事では広告業界について解説しました。広告業界は情報の信頼性を確保する非常に重要な業務をおこなっています。求められるスキルが高い分、やりがいや転職が有利になるため、気になっている方は実際の会社の説明会などに参加していきましょう。