【具体的なエピソード付き】東京で就活をする理由とは?
2024/9/27更新
はじめに
地方で就職活動している就活生の中には、東京で就職活動しようかどうか悩んでいる方も少なくありません。
この記事では、以下の就活生を対象に、私の経験を元に就活生が東京で就活する必要がある訳を紹介していきます。
- 地方で就職活動をしているけどなかなかうまくいかない就活生
- 東京で就職活動をしようか悩んでいる学生
- 東京で就職活動する上で、どのように行動したらよいかわからない就活生
特に印象に残っているお話をいくつかピックアップし、実際に活動した上で東京で就活した方が良いメリットも紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
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なぜわざわざ東京に行かなきゃいけないの?
私は、「上京したい!」と思って、東京に来たのではありません。
結果的に、東京に来なくてはいけなかったので、やって来ました。
ですが、東京にきて就活をしてみて心から良かったと思っています。
その理由は以下の2つです。
- たくさん出会いをきっかけに、視野が広がる
- 上昇志向の強い学生が多い
ここでは、それぞれの理由について解説します。
たくさんの出会いをきっかけに、視野が広がる
東京は企業や学生の母数自体が桁違いに多いことが、実際に体験して一番インパクトがありました。
だからこそ、たった1度のイベントでもお話できる企業や学生の数が多いので、さまざまな出会いがありました。
実際に連絡先を交換した学生もいます。
たくさんの学生のバックグラウンドや価値観を知ることにより、自分という人間を客観的に見ることができたのです。
自分を客観的に見ることで、自分の強みや弱み、差別化できるポイントもより明確になってきます。
企業にアピールできる部分が明確になれば、自己PRもよりしやすくなるでしょう。客観的な自分を知ることは、自己分析において大事な要素です。
上昇志向の強い学生が多い
日本全国のさまざまな大学の学生と交流することにより、刺激になると同時に自分の大学の特色も見えてきます。
私の大学は日本人学生と留学生の比率が1:1の大学なので、国際的なところに問題意識を持っている学生が多いです。
しかし、全然違う地域の学生はまた違う視点を持っていたり、今まで知らなかった問題について考えている学生もいたりするので、話をするだけでとても面白いです。
中でも興味深かったのは、少子高齢化や過疎化が進んでいる地域の学生は、積極的に地方を盛り上げるためにさまざまな活動を行なっているにも関わらず、地方内で単一で動いているために横のつながりが浅いことでした。
少子高齢化や過疎化が進んでいる地域の学生は、素敵な考え方を持っているのに100%活かしきれていないような印象を受けました。
さまざまな事柄に問題意識を持ち積極的に動いている学生と知り合えるので、そのような環境に身を置いておくためにも、一度は東京の就活に参加してみると良いと思います。
就職活動をマイナスなイメージに捉えてしまうあなたへ
就職活動では、皆が同じように黒髪で統一し、黒のリクルートスーツを着て、台本に用意されたようなことを完璧に話す。
そんな風習にちょっと嫌気がさしてしまう事って、これを読んでいる皆さんであれば経験があるのではないでしょうか。
私も「カタにはまった物の見方をしなければならないことが嫌だな」と感じていました。
でも、そんな私でもある2つのエピソードをきっかけに、就職活動について意識が変わるようになりました。
ここでは、きっかけとなったエピソードをそれぞれ解説していきます。
人事の苦労と人事が学生を見るポイントとは?
就職活動を始めると、以下のような形式で、短時間で自分の人柄を伝えなければならないシチュエーションに出会うかと思います。
「30秒で自己紹介と自己PRをしてください。」「グループディスカッションで選考していきます。」
なぜその短時間で人の評価ができるのか?と私はいつも感じていました。
実は、人事の方も限られた時間の中で選ばなければならないため、効率よく人柄を見極めるのに必死なのです。
選考で何気なく使用している会場やパンフレット、時には食事代や交通費などは、営業などで働いてきた方々が稼いできたお金を使い、運営しているのです。
1回の企業説明会やインターンに、どれだけの資金が動いているのか、考えたことはありますか?
施設の管理費や人件費も考慮すると、かなりの費用を私たち学生のために使っていることが推測できるでしょう。
ある人事に、新卒の学生を1人採用するためにかかっている選考費用を伺ったところ、数十万円とおっしゃっていました。
この額に驚いたと同時に、今の私が数十万円という金額を支払ってまで雇いたくなるような人材であるとは到底思えませんでした。
そこからは、1回1回の選考へ、心の底から本気で向き合えるようになりました。
必死なのは、私たちだけではないのです。
人事の方々はより素敵な出会いを求め、必死なのです。
本題に戻りますが、人事の方は短い時間内で、どのような視点で学生をみており、合否判断を下しているのでしょうか?
私はこれまで業界に限らず、50名程度の人事の方々と出会い、お話を伺ってきました。
その出会いの中で選考がある場合は、必ず担当の人事の方に
「選ばれる学生の共通点と、もし私を選ぶのであればその中で私を選んだ理由を教えてください。」と伺うようにしてきました。
それぞれ返答は全く異なるものでしたが、人事の皆さんの強い想い、そして選ぶ理由という確固たるものは、必ず存在していました。
話を聞いている中で、「グループディスカッション」では、選ぶ理由というものに共通点を見いだす事ができましたので、以下に紹介させていただきます。
- 身だしなみが整っているか
- その場の笑顔があるか
- 相槌できているか
- 目を見て話を聞くか
- 素直であるか
- コミュニケーション能力(話し合いに参加しているか。積極的な発言でなくてもOK)
- コミット力(どのぐらい真剣に話し合いに向き合っているか、理解しているのか)
- その企業との相性 (言語化するのが難しいのですが、企業とマッチするかどうか、フィーリング的な部分が多いようでした)
グループディスカッションや面接では、それぞれ胸に秘めた思いがあって総合的に判断をしているわけですので、会社説明会の前に、少しでも会社のことを理解するように努めることはやはり大事な事なのです。
また、「身だしなみが整っているか」や「目を見て話を聞くか」などの印象に関する項目というのは、実は誰でもできることです。
普段からの物事に対する姿勢が、意外とディスカッションで露呈しますので、社会人になる前に印象を良くするよう、磨いておくと良いかもしれません。
就活に向き合う姿勢の変化
インターンに参加した際のグループワークで、以下のような場合は、その意見に賛同し、自分の意見はあえて言わないようにしていました。
- 周りの意見が自分の意見よりも面白いと感じた場合
- 自分よりも内容の詰まった良い意見を持っていると感じた場合
あえて言わず、波風立てずにグループワークを進めてしまった方が、ワークが効率良く進むと思っていたからです。
しかしある時、「自分の意見を振り絞ってでも、ディスカッションに参加してるの?今の状態で成長できるの?本気で成長したいの?」と言われました。
意見に賛同することは良いことだと思ってきたので、言われた時は正直ちょっと面食らってしまいました。
ただそれからは、自分が参加する全てのインターンや説明会において、「主体性を持って何事にも取り組む」ことを意識するようにしました。
すると、自分の中でも変化が感じられるようになったのです。
例えば説明会の際、これまでの私はたとえ企業側の説明に納得いかない部分があっても、「“きっと”この会社はこういう考え方だから」というような憶測的な判断で済ませてしまっていることがほとんどでした。
しかし、「主体的な姿勢」で取り組むようになってからは、誰のお話でも気になったことは、どんなに小さいことでもとにかくメモを取ることを徹底したところ、質疑応答の時間には自然と質問が次から次へと頭に浮かび、必ず質問をするようになっていたのです。
意識を変えてからというもの、納得感のない説明会は一度もなく、人事の方も学生へしっかりと向き合ってくださる方々がほとんどなので、真摯に答えてくださり、人とお話しをすることが前よりももっと好きになりました。
このように、ちょっとした“姿勢”と“意識”を変えることで、「話を聞く態度」や「相手の意図を読み取る力」や「吸収できる量」が確実に自然と上がってきます。
主体的に取り組むだけで、世界がまるで変わって見えるのです。
就職活動を終わらせるタイミング
受験と違って、企業の内定というものには完全な正解が存在しない就職活動であるといえるでしょう。
それゆえに、自分で決めるしかないので、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
就職活動を終わらせるタイミングにおいて、私が大切だと思っているのは、自分の「選択」が、成功に繋がるようにしていくことです。
つまり、人と同じ道を選ぶのではなく自分自身で、確固たる意志を持って「選択」し、「決断」することが重要だと思います。
今の話を踏まえた上で、私の「選択」についてお話します。
私は就職活動において、限られた時間の中で出会った企業の方々と直接お話しする機会を、一番大切にしました。
そして今までの出会いの中で「本当に働きたい!」と思える企業に出会うことが出来ました。
また、50社以上の企業の人事の方からお話を聞いてきた中で、実際にエントリーしている企業は今のところ3社です(これから3社増えます) 。
実際にエントリーしている企業は大手もベンチャーも様々で、業界も別々であります。
決め手としては、さまざまな要因(経営者の魅力や将来性など)ありますが、シンプルに言うと、「説明会やインターンでのお話を聞いた時に、もう一度会いたいか会いたくないか」で判断しています。
納得することのできた6社のうち、一番志望度の高い企業から内定をいただいた時点で、私は就職活動を終えようと思っています。
東京で就活する上での注意点
東京では多くの出会いがあり、就活に有利になる情報や自分の軸を強化できる価値観に合えるのは確かなことです。
ただ、多くのメリットがあると同時に注意しなければならない点もいくつかあります。
ここでは、東京で就活する上での注意点を項目ごとに解説していきます。
早めの情報収集と準備
東京は多くの企業が集中しており、競争が非常に激しい地域です。
特に人気企業の選考は非常に早く始まることが多いため、情報収集やエントリー準備は早めに行うことが大切です。
情報収集やエントリー準備は早めに行うためにも、インターンシップ情報や企業説明会などに積極的に参加し、早い段階から自分の興味や適性に合った企業のリサーチを始めましょう。
また、エントリーシート(ES)や履歴書の準備も早めに進めておくと安心です。
移動時間を考慮したスケジュール管理
東京では多くの企業がオフィスを構えているため、一日に複数の企業の説明会や面接を受けることもあります。
しかし、東京は非常に広いため、移動時間を考慮してスケジュールを組むことが大切です。
面接や説明会の日程が重なる場合は、できるだけ近いエリアの企業を同じ日にまとめて受けるようにし、移動時間に余裕を持ったスケジュールを立てることを心掛けましょう。
また、交通機関の遅延や混雑にも対応できるよう、時間に余裕を持って行動することが大切です。
家賃や生活費の管理
東京での就活は地方からの学生にとっても大きな負担となることがあります。
特に遠方から通っている場合、交通費や宿泊費などがよりかさむ傾向が強いでしょう。
また、住まいが東京であっても、就活が長期化すると生活費の負担が増えることも考えられます。
対策として、遠方から東京での就活を行う場合は、選考が集中する期間に短期滞在の場所を確保するか、移動費を計画的に管理することが大切です。
東京都内に住んでいる場合でも、長期の就活期間に備えて生活費や家賃の管理をしっかり行いましょう。
企業によっては交通費を補助してくれるところもあるので、確認して活用しましょう。
さいごに
この記事では、私の経験を元に就活生が東京で就活する必要がある訳を紹介しました。
就活という1つの節目においては、それぞれ自分の将来像を描いた上で、時間の使い方、そして自分の選択に意味を込めてみることが重要です。
自分の選択肢や価値観を豊かにするためにも、東京に訪れて就活してみることをおすすめします。
東京での人との出会いの中から、多くの気づきが得られることでしょう。
この記事をきっかけに、皆さんが満足のいく就職活動ができることを、心から願っています。