「ベストベンチャー100」とは?審査のフローや選定基準を徹底解説

「ベストベンチャー100」とは?審査のフローや選定基準を徹底解説

2023年11月28日更新

はじめに

「ベストベンチャー100」とは、これから成長が期待されるベンチャー企業100社限定のサイトで、ベンチャー通信を運営するイシン株式会社が提供する法人向け有料会員制サービスです。

 

エントリーした企業の中から、イシン株式会社が厳正な審査のもと選出したベンチャー企業100社が「ベストベンチャー100」として紹介されるのです。

 

代表の略歴や経営ビジョン、採用情報なども紹介されますので、このサイトに掲載されたいというベンチャー企業は多くなっています。

 

この記事では、「ベストベンチャー100」に掲載されるためのエントリー方法から審査の基準やフローなど解説します。



ベストベンチャー100とは?

「ベストベンチャー100」は、イシン株式会社が運営する法人向け有料会員制サービスで、ベンチャー通信の特別サービスを提供しています。

 

このサービスは、法人ユーザーが最新のベンチャートレンドや市場動向を調査し、戦略的な意思決定を支援することを目的としています。

 

会員であるベンチャー企業は、このシステムにおけるネットワークに参加する機会やイベントへの参加、専門家との対話をすることができる貴重な場を得ることができるのです。

 

また、ベンチャー企業のプロファイルや成長予測、投資機会に関するデータへのアクセスも提供され、戦略的なビジネスパートナーシップや投資先の選定をサポートします。

 

「ベストベンチャー100」は、法人がベンチャー投資やビジネス展開において成功するための情報とネットワーキングのプラットフォームとして、多岐にわたる付加価値を提供しています。



ベンチャー通信とは?

「起業家とは、どんな存在で何をしているのかをもっと知ってもらいたい」そのために、起業家との出会いを創り出し、起業家としてのマインドを持った生き方を提案・推奨しているのが「ベンチャー通信」です。

 

ベンチャー通信は、2000年に創刊されたベンチャー企業や新興企業に焦点を当てた業界誌です。最新のトレンドや投資動向、成功事例から起業家に関するさまざまな情報を提供しています。

 

毎年、新しい多数のベンチャー企業が日本から生まれています。そんな中から、将来の日本経済を担うベンチャー企業が輩出されていくことを目的としています。

 

取材内容は、起業家の持つ「ベンチャーマインド」を中心とし、先輩起業家の小さい頃の話や他では聞けないような裏話なども豊富です。

 

また、ベンチャー企業の就職情報やインターンシップに関する記事も盛り込むことで、読者だけではなく、ベンチャー企業への就職を検討している学生にも起業をより身近に感じてもらうような構成になっています。 



審査のフローは?

「ベストベンチャー100」の審査フローは次のとおりです。

 

①エントリー:「ビジョン」「成長理由」「売上高」「営業利益」などの審査項目を記入してエントリーしてください

※エントリー自体は「無料」です

②審査:審査委員による面談での審査が行なわれます。ビジネスモデルにとどまらず、経営者の人間性も審査対象となります

※面談は、対面またはオンラインで実施されます

③決定:審査の結果、来年度のベストベンチャー100会員に登録されます

※このサービスは、会員制のサービスです

審査フロー

引用:審査について | ベストベンチャー100 (v-tsushin.jp)

選定基準について

エントリーされた企業の以下の項目について審査委員会にて厳正に審査されます。

1.経営者の資質

①社会貢献性の高いビジョンを掲げ、ビジョン実現に向けて全社一丸となって取り組んでいること

②経営者が中長期的視座を持ち、売上が右肩上がりとなっていること

 

※短期的な売上の急伸も大事ですが、それよりも大事なことは、経営者が中長期的視座を持っていること

2.ビジネスモデルの独自性

①商品及びサービスに独自性がある

 

※単なる物まねではなく、独自性に富み、さらに経営者自身が自社の商品やサービスに愛着を持ち、こだわりを持ちつづけていること

3.成長性

①ITや介護医療、環境などの成長マーケットで事業展開している

②アジア新興国などへの海外展開を積極的に推し進めている

 

上記の審査基準は、必須条件とは違い、掲載されている企業が全基準を満たしているとは限りません。最終的に審査委員会の協議で決定されます。

 

ちなみに必須条件においては、掲載期間中に関わらず、必須条件を満たさない事実が判明した場合は即刻掲載が中止されます。

 

例:行政機関から行政指導などの処分を受けた場合、法令違反をした場合、企業及び事業が社会問題化した場合など。

 

引用:審査について | ベストベンチャー100 (v-tsushin.jp)



必須条件について

「ベストベンチャー100」の必須条件については、以下のとおりです。

 

①公序良俗に反しない事業及び企業体であること

②原則、黒字企業 

※ただし戦略的投資による赤字の場合は特別に掲載する場合もある

③新たな雇用を創出し続けている

④常に新しいチャレンジをし続けている 

※新規事業(商品)開発や新規拠点展開など

 

以下の各号に定める業種又は事業者は掲載されません。

(1)風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(昭和23年7月10日法律第122号)で、風俗営業と規定される業種 

(2)風俗営業類似の業種 

(3)消費者金融 

(4)たばこ 

(5)ギャンブルにかかるもの 

(6)規制対象となっていない業種においても、社会問題を起こしている業種や事業者 

(7)法律の定めのない医療類似行為を行う施設 

(8)占い、運勢判断に関するもの 

(9)興信所・探偵事務所等 

(10)特定商取引に関する法律(昭和51年6月4日法律第57号)で、連鎖販売取引と規定される業種

(11)債権取立て、示談引受けなどをうたったもの 

(12)法令等に基づく必要な許可等を受けることなく業を行うもの例:廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく市長の許可を取得せず、違法に廃棄物の処理を行うもの(不用品を買い取る又は無料で引き取るとしている場合において、別途輸送費・作業代などを要求し、実質的に処理料金を徴収するものも該当する) 

(13)民事再生法及び会社更生法による再生・更生手続中の事業者 

(14)各種法令に違反しているもの 

(15)行政機関からの行政指導を受け、改善がなされていないもの 

(16)不当景品類及び不当表示防止法に違反しているもの 

(17)反社会的な集団(暴力団、暴力団関係企業、総会屋、社会運動等標ぼうゴロ、特殊知能暴力集団若しくはこれらに準ずる者又はその構成員その他暴力、威力又は詐欺的手法を使用して経済的利益を追求する集団)

 

引用:審査について | ベストベンチャー100 (v-tsushin.jp)



2023年の選定企業は?

2023年の「ベストベンチャー100」に選定された企業は、次のとおりです。

 

2023年のベストベンチャー100は、以下の19の業界に分類して掲載されています。

その業界で認定された企業をそれぞれ見ていきましょう。

デジタルマーケティング(1)

株式会社SOKKIN

整体(1)

M&メディカルリハ株式会社

コールセンター(BPO)(1)

株式会社エンジン

教育/テスト(1)

株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ

医療福祉(1)

株式会社ドットライン

再生可能エネルギー(1)

エレビスタ株式会社

住宅設備(1)

株式会社Step House

ECソリューション(2)

ZenGroup株式会社

W2株式会社

IT・Web(38)

株式会社ICEONE

株式会社DUALホールディングス

株式会社LULL

株式会社Fabbi Japan

グリーンモンスター株式会社

Landit Inc. / ランディット株式会社

株式会社H&K

株式会社マプリィ

株式会社シグニティ

株式会社ミリアド

iYell株式会社

株式会社インプル

株式会社ギークフィード

株式会社セルミュラー

株式会社Crane&I

ライトアーム株式会社

ビズメイツ株式会社

株式会社Union

株式会社one net

株式会社テックエデュケイションカンパニー

株式会社アイ・ディ・エイチ

株式会社AViC

Y&I Group 株式会社

株式会社TalentX

株式会社Gizumo

株式会社オンリーストーリー

コクー株式会社

エクスチュア株式会社

東晶貿易株式会社

メディアリンク株式会社

株式会社プラスアルファ・コンサルティング

エンライズホールディングス株式会社

株式会社ブレイバンステクノロジーズ

株式会社テクノデジタル

株式会社エージェントゲート

株式会社W-ENDLESS

株式会社GENOVA

株式会社デザイン

情報通信サービス(7)

株式会社FoR

株式会社FREEDiVE

株式会社Shelter

ビジョンズ株式会社

株式会社Saizen(株式会社サイゼン)

株式会社ALL Rise Group

株式会社HUMAN LIFE

人材サービス(7)

株式会社リソースクリエイション

株式会社アカリク

株式会社ミギナナメウエ

Evand株式会社

株式会社ワークナビ

株式会社One’s Will

株式会社hitocolor

広告(15)

株式会社AdOps

REHATCH株式会社

株式会社KITEN

株式会社EgoDiva

株式会社グローバルマーケティング

株式会社Lifunext

株式会社ナハト

株式会社オリゾ

アンカー株式会社

株式会社アドレクス

SideKicks株式会社

株式会社フルアウト

株式会社ロンバード

株式会社ワンスター

株式会社SFIDA X

コンサルティング(5)

株式会社ラスト・コンパス

株式会社ELternal

株式会社Legaseed

株式会社ペアキャピタル

株式会社経営サポートプラスアルファホールディングス

マーケティング(2)

株式会社BLAM

株式会社カスタマーリレーションテレマーケティング

リユース(3)

株式会社フォーナイン

株式会社PRICING DATA

株式会社エンパワー

教育(1)

株式会社ラストデータ

自動車(1)

株式会社ビジョナグループ

写真(1)

株式会社ハッピースマイル

不動産(7)

株式会社パートナーズ

株式会社BEARS

株式会社RERISE

株式会社ガーネット

プロパティエージェント株式会社

株式会社イデアル

レスタンダード株式会社



審査委員会とは?

「ベストベンチャー100」には、審査委員会が設置されています。

 

審査委員会には、業界の専門家や著名経営者、成功した起業家の方々から構成されています。彼らは、「経営者の資質」「ビジネスモデルの独自性」「成長性」といった審査基準に沿って選出が行われます。さらにエントリー企業の革新性、市場適応力などを評価し、最終的なランキングを決定します。

 

審査委員会は、豊富な知識と経験を有し、新興企業の成長ポテンシャルを的確に見極める重要な役割を果たしているのです。

 

引用:審査委員会について | ベストベンチャー100 (v-tsushin.jp)



申請方法は?

ベストベンチャー100へのエントリーは、公式ウェブサイトから可能です。

 

ベストベンチャー100に興味を持つベンチャー企業のオーナーの方は、指定された期間内にオンライン応募フォームに必要な情報を入力して、エントリーしましょう。

 

審査委員会による面談でヒアリングを受け、厳正な審査の結果登録されるベンチャー企業の100社が選出されるのです。

 

ベンチャー企業として、広く業界に認知してもらうには絶好の機会となりますので、「ビジョン」「成長理由」「売上高」「営業利益」などの審査項目を記入してエントリーしてみてはいかがでしょうか?

 

※「ベストベンチャー100」のエントリーは、「無料」です。

ベストベンチャー100

エントリーはこちらから



まとめ

「ベストベンチャー100」は、イシン株式会社が提供する法人向け有料会員制サービスで、優れたベンチャー企業を選定するプラットフォームです。

 

審査の基準は企業の成長性、イノベーション、市場への適応力など多岐にわたり、高度な専門家による厳正な審査が行われます。

 

その後、審査委員による面談が行われ、ベストベンチャー100が決定されます。

 

ベストベンチャー100に決定することで、ベンチャー企業としての実力と将来性が客観的に評価され、優れた企業としての称号を得ることになるのです。

 

あなたの会社もぜひベストベンチャー100にエントリーして、ベストベンチャー100の称号を得ませんか?



監修者情報

須藤由加里

キャリアアドバイザー リーダー

株式会社やまとに新卒入社。
全国での採用担当&新卒中途の研修担当の3職種を経験。 その後挑戦心が原動力となり2020年に株式会社ナイモノにジョイン。 現在キャリアアドバイザー リーダーとして就活生のサポートを行う。