【企業研究】共同印刷への就活ってどうやるの?試験対策を徹底解説!
2023年11月28日更新
はじめに
印刷業界では、凸版印刷と大日本印刷の大手2社が突出していますが、この印刷業界において「共同印刷」も業界の中ではトップクラスの売上高と技術力を備えています。
そんな共同印刷へ入社を希望する学生へ、印刷業界から共同印刷の会社概要や事業内容、さらに就職試験対策について徹底的に解説していきます。
共同印刷の魅力やポイントと合わせて、自己アピールして、就職試験をクリアするための具体的なステップを理解して、ゴールを目指しましょう!!
会社概要
共同印刷は、1897年に創業してから「総合印刷会社」として印刷事業をメインに行ってきましたが、最近では本やチラシという印刷物だけでなく、パッケージやICカードなど、我々の生活に必要不可欠であり、身近にある製品を取り扱っています。
共同印刷は、創業120年を迎えたことを機に新しいコーポレートブランド「TOMOWEL」を発表しました。
”関わるすべてと共に良い関係であり、未来を創り拡げていく”という想いを胸に、次の120年に向けて、共同印刷はこれからも社会に新たな価値を提供しようとしています。
さらに、2022年3月に本社屋を一新し、多様な省エネ技術で地球環境へ配慮した設計で、より快適で効率的な働き方を実現するオフィス環境を整えました。
印刷事業を通じて、人々の豊かな生活や文化を創り出すことに貢献する姿勢を表し、実行することで、様々なサービス領域にも事業を展開して未来へ挑戦し続けているのです。
事業内容
印刷事業を中核としながらも、多様化するお客さまのニーズに応えてソリューション型のビジネスを展開し、印刷という枠を超えた幅広い製品やサービスを提供しています。
情報コミュニケーション部門
出版物の編集企画・制作、コンテンツのクロスメディア化など、印刷メディアを核にさまざまなサービスを提供しています。
<取扱品目>
雑誌、書籍、コミックス、教科書、辞典、単行本、緩衝材付冊子、美術本、絵本、年史、電子カタログ、チラシ、ポスター、パンフレット、カレンダー、POP、ノベルティ、高級美術複製品、その他
情報セキュリティ部門
先進の技術と情報セキュリティ体制のもと、価値の高い新しい情報コミュニケーションに取り組んでいます。
<取扱品目>
ビジネスフォーム、データプリント、BPOサービス、通帳、抽せん券、商品券、ICカード、クレジットカード、定期券、その他各種カード、その他
生活・産業資材部門
多様化する消費者ニーズに応えるとともに、「安全」と「地球環境」に配慮した製品をお届けしています。
<取扱品目>
軟包装、紙容器、金属印刷関連製品、各種チューブ、医薬・産業資材、高機能性フィルム、プラスチック関連製品、各種化粧紙、内装材、化粧板、各種電子機器製品、その他
職種
共同印刷には、文系・理系を問わず様々な職種があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
情報コミュニケーション部門
出版分野では、出版印刷物や電子出版などを取り扱います。
出版業界を取り巻く環境の変化に、出版物を効果的に演出する印刷や形態の提案はもちろん、コンテンツのデジタル化や電子書籍の販売促進事業などで対応しています。
「お客さまからお預かりした原稿を正確に本にする」過程のディレクションが重要な仕事です。さらに、出版物の売り上げ拡大や二次展開を見据え、効果的なデザインや形態、コンテンツのデジタル化、Web配信も提案し、お客さまの「読んでもらいたい!」と読者の「読みたい!」をつなげています。
プロモーション分野では、ポスターやパンフレット、カタログ、POP、その他広告宣伝物を取り扱います。また、Webプロモーションや各種電子媒体への展開、キャンペーン、展示会、イベントの企画・運営などさまざまなサービスを駆使して、お客さまの販売促進活動を全面的にバックアップしています。
取り扱い製品やコンセプトは、それぞれお客さまによって異なり、抱える課題もさまざまです。お客さまのニーズを汲み取り、企画部門と連携して、訴求力のあるプロモーションを実現しています。
情報セキュリティ部門
ビジネスフォーム、データプリント、BPO業務、通帳・証券類、キャッシュカード、クレジットカードなどを取り扱っています。社会と人々を結ぶこれらの製品は、高い品質と機能性が求められます。
そのため、ビジネスメディア分野では、万全なセキュリティ体制のもと、最先端の技術と総合的なソリューションで製品を提供しています。ビジネスメディア分野の営業は、市場の動きに敏感に対応し、お客さまの企業活動に最適な情報ツールとソリューションを提案して、エンドユーザーの安全で便利な生活をサポートしています。
生活・産業資材部門
軟包装や紙器、各種チューブ、金属、建装材、医薬・産業資材、電子機器部品などを取り扱っています。食品や医薬品のパッケージは生活に欠かせません。独自の技術を用いて、安全性や利便性はもちろん、ユニバーサルデザインや地球環境に配慮した製品を提供しています。
パッケージには、消費者を惹きつけるデザインだけでなく、内容物を保護するバリア性や耐久性といった高い機能性が求められます。そのため、生活・産業資材分野の営業は、技術部門と密に連携し、お客さまの商品ニーズに最適な包材を提供しています。
続いて、文系・理系を問わず近年重要度が上がってきた職種が「IT」関連の職種です。
IT企画
課題を解決するため、ITと印刷物などの既存ビジネスを組み合わせた新しいソリューションの提案に企画から携わり、要件定義や設計・開発などを行います。
また、お客さまや社内に向けてマーケティング支援を行います。
技術開発
電子書籍などのデジタルコンテンツの配信、クラウド型システム、タブレット向けアプリケーション、画像認識などの各種ITサービスの開発を行います。
また、ICカード・RFID関連では、新技術への対応や、発行システムの構築なども行います。
その他にも、データプリントや、BPO向けの情報処理・セキュリティ技術の基礎・応用の開発を担います。
インフラ管理
在庫管理やロジスティクス、自社工場の自動化(FA化)、IoTなどの社内システムに関わるITインフラの設計・構築を行います。
また、システムやITインフラの運用を監視し、システムやサーバー・ネットワークの維持管理やセキュリティの推進などを担います。
最後に理系=技術系の職種についてです。
研究開発
研究開発は、新しい印刷技術や機能性素材の開発など、お客さまの要望を実現するための取り組みはもちろん、これからの社会に必要となる”シーズ”を自ら見つけ出す仕事です。
開発には、アウトプットをイメージしながら目標やスケジュールを管理して進めていく力や問題解決能力、開発や営業、製造のさまざまな専門スタッフとのコミュニケーション能力が求められます。
基盤技術開発
当社の未来を創り出すコア技術の開発を行います。市場調査や、同社が培ってきた材料技術と加工技術を駆使して、新しい材料や用途開発を行います。
例えば、材料ごとの特性を研究し、その特性をかけ合わせることで新しい機能性材料を開発します。
製品開発
基盤技術開発で生み出された材料や技術に、独自の加工技術を組み合わせて、付加価値の高い製品の設計・開発を行います。
開発例として、超易開封のフレキシブルパッケージや次世代環境対応の各種包材、接触・非接触型の各種ICカードがあげられます。
生産システム開発
省力化を目的とする自動機器や各種検査装置などの開発を担当します。
製造ラインを確認し、作業の標準化や省力化が図れそうな工程を洗い出します。
その後、設計・開発から、テスト装置の作製・検証、本機設計、立ち上げ、さらには製造部門へのオペレート指導までを担います。各種検査装置や生産履歴管理システム、自動搬送機など多くの装置を開発導入をしています。
分析技術
製品開発・製造を支援するため、試作品や既存製品の評価・分析などを行います。
形態観察、表面分析、断面分析、異物分析、構成分析、アウトガス分析、熱分析などあらゆる角度から製品の安全性を維持していきます。
製造技術・製造
製造部門への技術サポートや製造工程の標準化による省力化、効率化、品質向上を行います。
新製品や改良製品の量産化では、技術部門と製造部門との橋渡しの役割を担い、最適な製造ラインを構築します。
製造のオペレーションや生産管理、製造設備のメンテナンス、生産現場のマネジメントを行います。 製造業である当社事業の根幹を担い、正確かつ安全なオペレーションで、人々の生活に欠かせない製品の安定供給を実現しています。
引用:仕事を知る〈営業系職種〉 | 新卒採用情報|共同印刷株式会社 (kyodoprinting.co.jp)
新卒選考フロー
共同印刷の新卒採用のフローは次のとおりです。
WEBプレエントリー
↓
エントリーシート
↓
説明会
↓
面接:複数回実施されます
↓
内々定
これらのステップを全てクリアすることで内定をゲットすることになります。
求める人材は「未来の開拓者」
新卒採用サイトには、代表取締役社長 藤森 康彰氏の言葉で次のように表現されています。
新しい印刷会社像を創るには、登ったことのない山を自らの力で開拓していく、そうした“フロンティアスピリット”を持つ仲間が必要です。未知の世界を切り拓くには、失敗することもあるでしょう。しかし、しっかりと考え、挑戦した結果であれば、私はそれを投資として評価します。恐れずに挑戦し続ける人、「自分こそが開拓者だ!」という強い意志を持った人を求めています。
引用:会社を知る | 新卒採用情報|共同印刷株式会社 (kyodoprinting.co.jp)
また、「求める人材像と人事からのメッセージ」では、「未来の開拓者」を下図のように表現しています。
引用:求める人材像と人事からのメッセージ | 新卒採用情報|共同印刷株式会社 (kyodoprinting.co.jp)
対人感受性や顧客志向性をベースの価値観に置いたうえで、未来志向や価値創造など未来を作る価値観を持つ人が選考をクリアするようです。
あなたには、これらの価値観を持ち合わせ、失敗を恐れることなく未来を開拓する強い意志を持っていますか?
応募書類の作成について
履歴書やエントリーシートなど応募書類の作成は、最初の難関を突破するために最も重要な書類です。
共同印刷に限らず、採用試験を受験しようとする企業毎の志望動機をしっかりと記載しましょう。
なぜ印刷業界を選んだのか、さらにその中で共同印刷に入社する理由やどのような基準で共同印刷を選んだのかなどあなたの価値観や考え方と合わせながら書くことが重要です。
さらに自己PRでは、自分の強みや経験を活かしてどのように貢献できるのかを具体的に書くことが求められます。その際、具体的なエピソードを交えて書くとより伝わりやすくなります。
学生時代、特に力を入れたことなど相手に伝わるよう分かりやすく簡潔明瞭に記載しましょう!!
就職試験対策について
共同印刷への入社を目指す場合、筆記試験と面接試験は誰でも超えなければならないハードルです。それぞれの試験の対策方法を見ていきましょう。
筆記試験
筆記試験では、適性検査が実施されます。オンラインまたはリアルで実施されますが、適性検査では沢山の対策本がありますし、Webやアプリでも最新の問題や傾向が分かりますので、出来るだけ沢山経験して、どの様な内容が出題されるのか事前に慣れておきましょう。
また、オンラインの場合は、独特の検査方法でもありますので、時間配分にも慣れると共に効率的な解答方法を周到するようにしておきましょう。
面接試験
面接試験では、あなたの人柄やコミュニケーション能力が評価されます。事前によくある質問(自己紹介、志望動機、強み・弱みなど)に対する模範回答を準備しておきましょう。
また、印刷業界で働く上での熱意やビジョンをしっかりと伝えられるように、具体的なエピソードを用意して臨みましょう。
さらに、一般常識に加えて印刷業界だけではなく事業内容である情報セキュリティや生活・産業資材部門に関する課題や今後の動向などについても理解を深めておくことも必要です。
採用大学
共同印刷で採用している大学の一覧です。
<大学院>
青山学院大学、お茶の水女子大学、関西学院大学、群馬大学、慶應義塾大学、工学院大学、神戸大学、國學院大學、埼玉大学、芝浦工業大学、首都大学東京、上智大学、成蹊大学、創価大学、多摩美術大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、電気通信大学、東海大学、東京大学、東京工業大学、東京工芸大学、東京電機大学、東京都市大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、東洋大学、徳島大学、名古屋大学、日本大学、広島大学、法政大学、北海道大学、武蔵野美術大学、明治大学、明治学院大学、山口大学、横浜国立大学、立教大学、早稲田大学
<大学>
愛知大学、青山学院大学、亜細亜大学、茨城大学、大阪大学、お茶の水女子大学、香川大学、神奈川大学、神奈川工科大学、関西大学、関西外国語大学、関西学院大学、学習院大学、学習院女子大学、北里大学、京都大学、京都産業大学、近畿大学、岐阜大学、群馬大学、慶應義塾大学、工学院大学、國學院大學、駒澤大学、埼玉大学、埼玉工業大学、静岡大学、芝浦工業大学、城西大学、上智大学、成蹊大学、成城大学、専修大学、創価大学、拓殖大学、多摩美術大学、大東文化大学、千葉大学、千葉工業大学、中央大学、筑波大学、津田塾大学、帝京大学、電気通信大学、東海大学、東京大学、東京経済大学、東京工科大学、東京工芸大学、東京国際大学、東京女子大学、東京電機大学、東京都市大学、東京都立大学、東京農業大学、東京農工大学、東京理科大学、東洋大学、同志社大学、獨協大学、南山大学、日本大学、日本女子大学、一橋大学、弘前大学、フェリス女学院大学、法政大学、武蔵大学、武蔵野大学、武蔵野美術大学、明治大学、明治学院大学、明星大学、山形大学、山梨大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立教大学、立正大学、立命館大学、龍谷大学、和歌山大学、早稲田大学
全国の公立・私立の大学から採用実績がありますので、学歴フィルターは存在しないと判断できるでしょう。
まとめ
共同印刷への就活は、戦略と知識が鍵となります。
企業研究を通じて理解した共同印刷のビジョンや価値観を的確に伝え、試験対策では自己アピールを強化しましょう。
面接では独自性をアピールする一方で、企業との調和を重視する姿勢も忘れずにしましょう。成功への手がかりを掴むために、この記事で得た情報を実際の採用試験の場で活かしていただければキッと栄冠が掴めることでしょう。