【企業研究】NISSHAとは?事業内容から就職試験対策まで解説!
2023年11月28日更新
はじめに
我々の生活に切っても切れない文字を支えている印刷業界。
その印刷業界の主要企業として支えているNISSHAはどのような事業を展開しているのかご存知ですか?
その独自性や魅力は何か、そして就職試験に向けた対策はどのように進めれば良いのか、これらについて詳細に解説していきます。
現代のビジネス環境で成功するためには、企業研究が不可欠です。この記事を読みNISSHAという企業を通じて、ビジョンや価値観を理解し、将来のキャリア戦略に結びつけましょう。
会社概要について
NISSHA株式会社は、1929年創業者である鈴木直樹が自宅で印刷所を開業して創業しました。
「活字印刷であればだれでもできる。他社の手がけない高級印刷をやろう」という創業者 鈴木氏の思いが「NISSHA」の差別化戦略の原点となり、企業理念である「私たちは世界に広がる多様な人材能力と情熱を結集し、 継続的な技術の創出と経済・社会価値への展開を通じて、 人々の豊かな生活を実現します。」を形成しています。
1946年には、NISSHA株式会社の前身となる日本写真印刷(株)を設立。
印刷事業から産業資材事業や現在のディバイス事業である電子部品事業など多角化を図っています。
2017年10月6日に、社名を「日本写真印刷株式会社」から、「NISSHA株式会社」へ変更。
現在では国内に15カ所、海外に35カ所の拠点を有するほどのグローバル企業へと成長しています。
事業内容について
印刷をメインとして設立されたNISSHAですが、主な事業は次の3事業です。
産業資材事業
ディバイス事業
メディカルテクノロジー事業
それぞれ詳しく見ていきましょう。
産業資材事業
産業資材事業とは、さまざまな素材の表面に付加価値を与えることができるNISSHA独自の技術を有する事業です。
プラスチックの成形と同時に加飾や機能の付与を行うIMD、IMLおよびIME は、グローバル市場でモビリティ、家電製品などに広く採用されています。
また、サステナブルな資材として、金属光沢と印刷適性をあわせもつ蒸着紙や、植物由来の材料を用いた環境にやさしい商品を提供しています。
ディバイス事業
ディバイス事業では、精密で機能性の高い部品やモジュール製品などをお客さまの使いやすい形で提供している事業です。
主力製品である「フィルムタッチセンサー」は、グローバルな市場でスマートフォン、タブレット、携帯ゲーム機、産業用端末(物流関連)、モビリティなどに幅広く採用されています。
このほか、圧力を検知するフォースセンサーや気体の状態を検知することができるガスセンサーなどを提供しています。
メディカルテクノロジー事業
メディカルテクノロジー事業とは、医療機器やその関連市場における高品質で付加価値の高い製品を提供し、人々の健康で豊かな生活に貢献することを目指す事業です。
主力の低侵襲医療用である手術機器のほか、医療用のウェアラブルセンサーなどの製品を心疾患向け幅広い分野に提供しています。現在はグローバルに大手医療機器メーカー向けの開発製造受託(CDMO)を展開するとともに、医療機関向けに自社ブランド製品を製造・販売しています。
それ以外にも、新規事業として情報コミュニケーションや医薬品・化粧品など、さまざまな事業を展開しています。
新規事業開発
新製品開発部門は、市場のニーズをとらえて新製品のイメージを描き、開発のプロセス設計、さらにはサプライチェーンの構築など事業開発に必要な機能を担います。
また、自社開発にとらわれることなく、他社の技術や大学の研究成果との連携によるオープン・イノベーションを推進し、開発の速度を向上させています。
仕事内容/職種について
NISSHAには、様々な仕事があります。
まずは、技術系の仕事から見ていきましょう。
技術開発・製品開発
材料、プロセス、機能(電気・ソフトウェア)、装置の設計・開発などを通じて、ディバイスや産業資材、ガスセンサーなどの製品群において新たな価値を加えます。
また、新規性の高いテーマに取り組み、まだ世にない技術や製品の創出にチャレンジします。
化学(有機・無機・分析など)、電気、ソフト、機械、物理など幅広いジャンルのエンジニアが活躍しています。
技術・生産技術
量産設計やプロセス技術、生産設備の設計・開発・導入、評価技術など量産に関わる業務を担当し、最前線でものづくりを支える仕事です。
生産現場で起こる技術的な問題を解決し、歩留まりの維持・向上を図ります。
R&D
マーケティングや研究開発を通じて、既存事業とは異なる全く新しい事業の開発に取り組みます。
その領域は化学や電気など、以前からNISSHAがターゲットとしていた領域だけに留まらず、ライフサイエンスやバイオなど多岐に渡ります。
品質管理・品質保証
設計段階から量産にいたるまでの各工程における品質の向上・維持・管理を行う業務です。
解析や評価など製品自体の品質はもちろん、適切な仕組みを構築することで品質体制を強化していくことも重要な仕事です。
生産管理・購買
生産システムの維持管理や資材の調達・購買、取引先の管理などを行うことでものづくりを支える生産間接系の仕事です。
続いて、文系の仕事です。
国内営業
スマートフォンやタブレット、家電、自動車などの国内メーカーをターゲットした営業活動を行うメーカー営業とセールスプロモーションや商業印刷・出版印刷の受注を目指す情報コミュニケーション営業とに分かれます。
いずれもお客さまと直接向き合って、要望を満たす提案を実現することが求められます。
海外営業
スマートフォンやタブレット、家電、自動車などの海外メーカーをターゲットにした営業活動を行います。
世界的なグローバルメーカーを顧客として、受注活動から量産まで一連の業務を広く担当します。
それ以外にも、バックエンドでエンジニアや営業マンの仕事を支える総務・人事・法務・知財・経理などの管理系スタッフ職の仕事もあります。
新卒選考フローについて
マイナビよりエントリー
↓
会社説明会:WEBにて実施
↓
エントリーシート提出
↓
適性検査
↓
面接(個別):複数回実施予定
↓
内々定
個別面接は2~3回クリアする必要があります。
気を抜かず一つずつ確実にクリアして行きましょう!!
社風
NISSHAの社風を知るうえで、HPには「人事基本方針」が示されていますので、確認しておきましょう。
人事基本方針
NISSHAグループは、事業環境の変化を成長機会と捉え、「多様な人材能力と情熱」の結集により、会社と社員がともに成長することを目指します。
・Nissha Philosophyを体現し、事業活動を通じて社会に貢献する人材を育成します。
・社員の多様性を尊重し、個性や強みを活かします。
・グローバルなチームワークで成果を出すことを重視します。
・主体的な行動や前例にとらわれない変革を奨励します。
・充実した研修制度とチャレンジングな成長機会を提供します。
・社員が安心して働くことのできる活気ある職場を作ります。
NISSHAは、会社と社員がともに成長し、継続発展するためには「社員」が会社の強みの源泉と考え、様々な人材育成に取り組んでいます。
各種階層別研修に加え、各職種に応じて必要となる知識やスキルを習得する研修に加え、次世代の幹部候補者やグローバルなビジネス環境で活躍できる若手人材など、必要な人材の計画的な育成を目的とした選抜型研修を実施しています。
さらに、社員が自主的に勉学して、業務に関連した知識を習得した場合には、修了者に費用を半額補助するなど、自発的な学習を支援する制度を設けています。
社風
NISSHAが求める人物像は、公式HPの社長メッセージに以下の様に記載されています。
さまざまなことに挑戦して自ら変化していけること
例えば、理系の学生の場合、専攻分野だけにとどまるのではなく他の技術分野の知識も積極的に取り入れ、自分の能力を拡大してもらいたい。また、技術分野にとどまらず、会計知識やマーケティング知識なども身につけることで視野が広がり、企業に勤務する事業家としてさらに成長できると考えています。
出る杭はもっと出ろということ
「出る杭は打たれる」ということわざがあります。これは、「頭角を現す人は、とかく人から憎まれたりねたまれたりすること」のたとえですが、当社では「出る杭はもっと出ろ」と言っています。年齢や経験に関係なく能力を発揮する、そうでないと企業のみならず個人の成長はあり得ません。若いみなさんには失敗を恐れず、能力を十分発揮してもらいたいと思います。
グローバルに活躍すること
NISSHAはグローバルカンパニーです。世界の人々が私たちのお客さまであり、私たちがともに働く同僚にもなりえます。異なった文化、能力、思考と交流することで、自らの器が拡大し、充実します。NISSHAはグローバル市場で能力を発揮できる人材を重視しています。
NISSHAは、さらにグローバルにそして未来に向けて変化・発展していこうとしています。
その世界観にあなたは共感し、貢献できるメンバーとなれますか?
エントリーシートの作成について
エントリーシートの作成は、エントリーを通過するための最も重要な書類です。
NISSHAに限らず、採用試験を受験しようとする企業に対するその企業にむけた志望動機をしっかりと記載しましょう。
なぜ印刷業界を選んだのか、さらにその中でNISSHAに入社する理由や、どのような視点で企業を選択しようとしているのかあなたの価値観や考え方も合わせながら具体的に書くことが重要です。
さらに自己PRでは、自分の強みや経験を活かしてどのように貢献できるのかを具体的に書くことが求められます。その際、具体的なエピソードを交えて書くとより伝わりやすくなります。
また、学生時代に力を入れたことなども相手に伝わるよう分かりやすく簡潔明瞭に記載して採用試験の入口を突破しましょう!!
就職試験対策について
NISSHAへの入社を目指す学生にとって、筆記試験と面接試験は大きく、そして超えなければならないハードルです。それぞれの試験の対策方法を見ていきましょう。
筆記試験
筆記試験では、適性検査が実施されます。オンラインまたはリアルで実施されますが、対策本が数多く出版されていますし、Webやアプリでも利用出来ますので、どの様な内容が出題されるのか事前に試しておきましょう。
また、オンラインの場合は、独特の検査方法でもありますので、時間配分にも慣れると共に効率的な解答方法を練習しましょう。
面接試験
面接試験では、あなたの人柄やコミュニケーション能力が評価されます。事前によくある質問(自己紹介、志望動機、強み・弱みなど)に対する答えを準備しておくと安心です。
また、印刷業界で働く上での熱意やビジョンをしっかりと伝えられるように、具体的なエピソードを用意しておきましょう。
さらに、一般常識に加えて印刷業界だけではなく事業内容である産業資材やディバイス事業、メディカルテクノロジー事業に関する課題や今後の動向などについても理解を深めておきましょう。
採用大学
NISSHAの採用実績大学は次のとおりです。
青山学院大学、宇都宮大学大学院、愛媛大学大学院、大阪教育大学、大阪工業大学、大阪工業大学大学院、大阪市立大学、大阪市立大学大学院、大阪大学、大阪大学大学院、岡山大学、岡山大学大学院、鹿児島大学大学院、金沢大学、金沢大学大学院、関西大学、関西大学大学院、関西学院大学、関西学院大学大学院、学習院大学、九州大学、九州大学大学院、京都外国語大学、京都教育大学、京都工芸繊維大学、京都工芸繊維大学大学院、京都産業大学、京都産業大学大学院、京都造形芸術大学、京都大学、京都大学大学院、京都ノートルダム女子大学、京都府立大学、京都府立大学大学院、京都薬科大学、近畿大学、近畿大学大学院、熊本大学、熊本大学大学院、群馬大学大学院、慶應義塾大学、甲南大学、神戸市外国語大学、神戸大学、神戸大学大学院、国際教養大学、埼玉大学、滋賀県立大学大学院、滋賀大学、滋賀大学大学院、静岡大学、静岡大学大学院、信州大学、信州大学大学院、上智大学、上智大学大学院、専修大学、創価大学、千葉大学大学院、中央大学、筑波大学、津田塾大学、東京工業大学大学院、東京工芸大学、東北大学、徳島大学大学院、富山大学、同志社女子大学、同志社大学、同志社大学大学院、獨協大学、名古屋産業大学、名古屋産業大学大学院、名古屋大学、名古屋大学大学院、奈良工業高等専門学校、奈良女子大学、新潟大学、新潟大学大学院、日本大学、一橋大学、一橋大学大学院、広島大学大学院、福井大学、北陸先端科学技術大学院大学、北海道大学大学院、舞鶴工業高等専門学校、三重大学、明治学院大学、山形大学、山形大学大学院、立正大学、立命館アジア太平洋大学、立命館アジア太平洋大学大学院、立命館大学、立命館大学大学院、龍谷大学大学院、和歌山大学、和歌山大学大学院、早稲田大学など
このように全国の国公立や私立大学が名を連ねています。
この様にみると学歴フィルターは存在していないとみていいでしょう。
まとめ
NISSHAは、印刷事業だけではなく、ディバイス事業やメディカルテクノロジー事業など多角化を行いながら、合わせてグローバル化も進んでいます。
そんなNISSHAでは、多くの職種が求められていますが、失敗を恐れることなく、自主的にそしてグローバルに動ける人が求める人材像として社長メッセージにも記載されています。
社風もそのような社員を支援するための仕組みや制度が充実しています。
選考フローも厳しい内容ですが、あなたの夢を実現し、NISSHAと共にキャリアを構築して成長していきたいのであれば、NISSHAの事業内容や社風、求める人材像を深く理解し、自分の経験やスキルを適切にアピールすることで、成功への道を切り開くことができます。
NISSHAへの就職を目指す全ての学生の方に、この記事が就職活動の一助となることを願っています。