【企業研究】株式会社ワークナビの選考対策を徹底解説
2023年11月27日更新
はじめに
この記事では、株式会社ワークナビへの就職を目指す上で押さえておきたい情報や選考対策について紹介します。
また、同業界の競合他社との比較から、ワークナビの立ち位置についてもわかりやすく解説しますので、ぜひ就職活動を行う際の参考にしてください。
会社概要
ワークナビは2013年に創業された愛知県名古屋市に本社を置く人材派遣・人材採用コンサルティング企業です。
愛知県以外にも静岡県と大阪府に支店を持ち、社員数は全体で150名程となっています。
2023年度ベストベンチャー100にも選出されており、今後5年以内に上場を検討している非常に勢いのある企業です。
ワークナビのビジネスモデルは、自社で多くの求職者と接点を持ち、人材不足に悩んでいる企業に対し、ニーズに沿った求職者を繋ぐというものです。
各拠点で毎月200名以上におよぶ求職者が登録する自社の人材データベースを保有しているため、企業に対しスピーディかつ正確な人材マッチングを実現しています。
領域としては、製造業・物流業の人材派遣を主軸としながら、現在はコーポレート部門、医療・介護・福祉業界、飲食を中心とするサービス業、IT・クリエイティブなど様々な分野の人材支援が可能です。
『ハタラクを通じて人が成長し、全ての人が輝ける社会の実現』を目指し、従来の人材派遣業界の『労働力の切り売り』というドライな風土に一石を投じる新進気鋭のベンチャー企業です。
事業内容
ワークナビの事業は大きく以下の6つで成り立っています。
- 人材紹介
- 有料職業紹介
- 紹介予定派遣
- 外国人エンジニア派遣
- 技能実習生紹介
- M&A仲介
いずれも人材不足に悩む企業の課題を解決するサービスですが、それぞれ内容が異なります。
順に詳しく解説します。
(1)人材派遣
ワークナビの1つ目の事業は人材派遣です。
創業期からあるワークナビの主力事業になります。
人材派遣とは、人材不足に悩む企業に対し、いわゆる派遣社員という雇用形態で人材を派遣することを指します。
派遣社員の雇用元はクライアントではなくワークナビなので、給与の支払いや各種保険手続きなど、人材を受け入れる際に必要な手続きはすべてワークナビが対応します。
「人手が足りないのであれば、クライアントは人材を採用すればいいのでは?」とお考えになる方もおられると思います。
しかし、クライアントにとって正社員として人材を採用することは自社の組織強化になる一方で、上述のような労務に関する手続きなどが必要なため、実際の入社までには時間が掛かってしまいます。
本当に必要な時に必要な人材が採用できず、業務が回らなくなってしまう可能性もあります。
ワークナビが提供している人材派遣は、正社員という雇用形態ではないからこそ、必要な時にすぐに人材を派遣できるスピード感が強みです。
今まさに困っているクライアントに対し、人材の観点で支援が可能なサービスであり、求職者に対しても「今すぐ働きたい」というニーズに応えることができます。
クライアントと求職者、双方のニーズを汲み取り、スピーディかつベストなマッチングを目指します。
(2)有料職業紹介
ワークナビの2つ目の事業は有料職業紹介です。
こちらは人材派遣とは異なり、クライアントに対し正社員で活躍する人材を紹介します。
「今すぐに採用したい」というスピード重視のニーズには向きませんが、今後ビジネス拡大を目指す中で正社員を採用し、組織力の強化を目指す際に有効です。
人材派遣とは異なり雇用元がクライアントになる点が大きな違いです。
ワークナビが紹介した人材について、クライアントは「正社員として迎え入れるべき人材か」を見極め、入社が決定したタイミングで成果報酬を支払うビジネスになります。
入社に至るまでの間クライアントは費用を払う必要がないため、本サービスを利用する際にはハードルが低いという特徴があります。
(3)紹介予定派遣
ワークナビの3つ目の事業は紹介予定派遣です。
紹介予定派遣とは人材紹介と有料職業紹介の中間に位置するようなビジネスです。
具体的には、クライアントが直接雇用することを前提に、ワークナビより一定期間人材派遣を行います。
その後、クライアントと派遣された人材との間で合意が得られた場合に正社員として直接雇用するという流れになります。
人材不足に悩むクライアントに対しスピーディに人材を派遣し、双方合意が取れた時点で正社員として迎え入れるという、人材派遣と有力職業紹介のメリット部分を抽出したようなサービスです。
(4)外国人エンジニア派遣
ワークナビの4つ目の事業は外国人エンジニア派遣です。
昨今、エンジニア不足に悩む企業は増加の一途を辿っています。
2030年までに、エンジニアのようなIT人材は国内で最大80万人不足すると言われており、日本企業は不足する人材を国外へ求めることになると予想されます。
ネームバリューのある大企業であってもエンジニア採用には頭を悩ませているため、人材ビジネスを手掛ける企業にとっては大きなビジネスチャンスがある領域です。
ワークナビは海外の現地法人と提携しており、専門学校卒業以上の優秀な外国人技術者をクライアントに派遣することが可能です。
また、入国手続きや住居の手配といった部分もすべてワークナビが対応することで、クライアントの負担を極力低減します。
ワークナビのように海外の現地法人とネットワークがあり、優秀な外国人エンジニアと繋がりがある企業は、今後更にその存在感を増すことになるでしょう。
(5)技能実習生紹介
ワークナビの5つ目の事業は技能実習生紹介です。
技能実習生は、技能を身につけ発展途上国である母国の発展に貢献するために日本で実務経験を積んでいる人材を指します。
ワークナビは日本の事業協同組合と提携しているため、各国の技能実習生を紹介することが可能です。
日本で知識やスキルを学ぼうという非常に意欲的な人材が多く、国としても制度面から様々な支援を行っています。
技能実習生は『技能の習得』に重きを置いているため、受け入れるクライアントからすると資金面で国内の人材と比較して、コストを低く抑えられるのが特徴です。
(6)M&A仲介
ワークナビの6つ目の事業はM&A仲介です。
2022年に立ち上げた新規事業で、企業の売り手と買い手の間に立ち、両者にとってメリットのあるかたちで案件を仲介するビジネスです。
企業を売りたいと考えている人と、企業を買いたいと考えている人を見つけ出し、専門知識を用いてスムーズなM&A実行の支援を行います。
首都圏以外の地方には、後継者問題に悩む企業オーナーが数多く存在していると言われています。
また、日本の企業のうち99%は中小企業で、今後少子高齢化の加速に伴いM&Aによる事業承継を望む企業オーナーは増加すると考えられます。
まだ立ち上がって2年目のビジネスですが、これまで手掛けてきた人材派遣を主軸としたマッチングビジネスのノウハウを活かせる点から、今後の成長可能性がある事業です。
新卒選考フロー
ワークナビの新卒選考へエントリーするには『チアキャリアからのエントリー』『インターンシップへの参加』という2つの経路があります。
それぞれについて紹介します。
(1)チアキャリアからのエントリー
ワークナビの新卒採用へエントリーする方法の1つ目は、チアキャリアからの応募です。
チアキャリアはベンチャー企業に特化した新卒採用プラットフォームで、株式会社Cheerが運営しています。
ベストベンチャー100に選出されるような有力企業も多数登録しており、ワークナビも本プラットフォームを活用しています。
チアキャリアのトップページから『新卒の方はこちら』でエントリーができるので、ワークナビの求人へ応募しましょう。
面接回数は学生によって異なり、2回もしくは3回となっています。
(2)インターンシップ
ワークナビの新卒採用へエントリーする方法の2つ目は、インターンシップへの参加です。
ゼロワンインターン、Infraインターンなどで大学1年生からインターンシップを受け付けています。
インターンシップの内容としては、『研修・アポイント調整』『企画・調査アシスタント』『商談同席』があり、先輩社員の隣で実際の業務を体感できる内容になっています。
募集内容の中にはM&A仲介のような最近立ち上がったばかりの事業もあり、ベンチャー企業ならではのスピード感に触れられる機会でもあります。
また、実際にクライアントと接する打ち合わせに同席できる点も魅力で、働くイメージの解像度を高めるのに役立ちます。
愛知県本社ですが、フルリモートも認められているため、県外に住んでいてもインターンシップへの参加が可能です。
アポイント獲得などで実績を出すことができれば、それはワークナビに対するアピールになり、内定への近道となるでしょう。
社風
ワークナビは『若手が多く実績が認められれば年齢問わず評価されるフラットな社風』です。
また、ベストベンチャー100の記事では『自己成長』といったキーワードも見受けられます。
自身の目的に対し責任感を持って取り組む当事者意識、成長し更なる価値発揮を目指す自己成長意欲が評価されます。
就職活動の企業選びにおいて自己成長を重視されている方には非常に親和性の高い企業です。
求める人材
社風にあるように『自己成長』や『当事者意識』を重視しています。
学生のうちにとことん成果にこだわりながら周囲を巻き込み、実績を出した経験があれば非常に強いアピールポイントになります。
何かを成し遂げるまでの過程も重要ですが、ワークナビへの入社を目指すなら、その先にある結果にこだわったエピソードを用意しておきましょう。
また、ワークナビの事業は直接的に人と関わるビジネスですので、人柄やコミュニケーションスキルも重視されます。
大学生活の中で、ゼミ、部活動・サークル、アルバイトなど他者とのコミュニティの中で良好な人間関係を築く点を意識しましょう。
業界での立ち位置
人材ビジネス業界にはリクルートやパーソルHDといった大手企業が名を連ねます。
その中でワークナビは設立10年とまだ歴史は浅いものの、売上40億円を超える非常に勢いのあるベンチャー企業です。
ワークナビと同じくベストベンチャー100に選出されている他の人材サービス企業は以下の通りです。
企業名 | 設立年 | 社員数 | 平均年齢 |
Evand株式会社 | 2005年設立、2020年創業 | 2285 | 26歳 |
株式会社One’s Will | 2011年 | 280 | 31.2歳 |
株式会社ワークナビ | 2013年 | 150 | 29歳 |
株式会社リソースクリエイション | 2015年 | 70 | 26歳 |
株式会社アカリク | 2010年 | 50 | 31歳 |
株式会社hitocolor | 2016年 | 37 | 28歳 |
株式会社ミギナナメウエ | 2018年 | 20 | 24.5歳 |
社員数順に並べてみるとワークナビは3位で4位以下の企業とは倍以上の差があります。
ワークナビは新卒採用に加え中途採用にも積極的なので今後更なる組織拡大の可能性があり、成長の過渡期にある企業です。
採用大学
ワークナビのこれまでの採用大学は情報開示されていません。
中途採用においては学歴不問で採用を行っているポジションもあるため、いわゆる足切りのようなものは存在せず人柄を重視した採用を行っていると考えられます。
上述の『求める人物像』も参考に、しっかりと選考対策をすれば、大学のネームバリューによらずワークナビへの入社可能性があります。
まとめ
この記事ではワークナビへの就職を目指す際に抑えておくべきポイントについて解説しました。
ワークナビの主力事業は人材に関わるビジネスです。
モノを売るのではなく、企業に対して労働力を、求職者に対して機会を提供します。
仕事は人が行うものなので、人材ビジネスは人の将来に関わる責任感の大きな仕事であるといえます。
一方で、成果を出すということが目の前のクライアントや求職者と喜びを分かち合うことに直接的につながるため、非常に手触り感があります。
また、ワークナビは急成長中のベンチャーですので、環境変化の中でスピーディに様々な経験を積むこともできるでしょう。
若いうちから成果にこだわって自己成長を実現したい、目の前の人を喜ばせる仕事がしたいと考える方はワークナビの新卒選考に挑戦してみてください。