KPMGコンサルティングのES(エントリーシート)の対策法を徹底解説

KPMGコンサルティングのES(エントリーシート)の対策法を徹底解説

2023年11月25日更新

はじめに

KPMGコンサルティング(以下KPMG)への就職を目指しているものの、エントリーシート(以下ES)の書き方に不安を感じている方へ向けて、この記事ではESの書き方のポイントについて詳しく解説しています。

 

ESの基本的な書き方から、KPMGならではのアピール方法まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。

また、KPMGが求める人材の特徴や、どのような点をアピールすればいいのか、についても詳しくアドバイスしており、KPMGの内定を目指す就活生にとって、必読の内容となっています。

KPMGの概要

初めにKPMGとはどんな企業なのかを紹介します。

KPMGとは

KPMGは、1870年にイギリスで設立された世界4大会計事務所(Big4)の一つです。

143の国と地域に約265,000名の社員を擁し、監査(AUDIT)、税務(TAX)、アドバイザリー(ADVISORY)の3つの分野でサービスを提供しています。

 

各地で培われた専門知識と経験を活かし、多様なニーズに応えることで、世界中の多くの企業や組織に対し、高品質なサービスを提供し続けています。

 

参考:世界4大会計事務所(Big4)とは

デロイト トウシュ トーマツ・アーンスト&ヤング・KPMG・プライスウォーターハウスクーパースの4社のことです。

この4社は世界中に拠点がある大規模な会計事務所で、世界150ヵ国以上の国や地域に、メンバーファームや関連会社を持っています。

世界4大会計事務所は世界中の主要企業の会計や監査、税務やコンサルティングサービスを提供しています。

KPMGが求める人物像

KPMGの存在意義である「社会に信頼を、変革に力を(Inspire Confidence. Empower Change)」に共感し、それを現実のものとするために、以下の5つの価値観であるバリューに従って行動することが求められています。

 

 

  • 誠実に行動する
  • 自己研鑽を重ね、高品質なサービスを提供し続ける
  • 正しいことを追求し、新たな価値創造に果敢に挑む
  • 互いに尊重し合い、多様性を強みに変える
  • 未来を見据え、社会の発展に寄与する

 

 

他にはチャレンジ精神を持ち、高い目標に向けて努力し続けられること、英語力があること、などが必要となります。

 

参考:KPMG求める人物像

KPMGの採用難易度

KPMGの採用難易度はかなり高いとされています。

これは、「2024年卒 東大・京大就職人気ランキング」でKPMGが13位にランクインしていることからも明らかです。

 

東京大学や京都大学のような一流大学から多くの応募があるため、ライバルのレベルも高く採用への道は険しいといえます。

さらに、他のBig4会計事務所と比較しても、KPMGの採用人数が少ないことが、その難易度を高めています。

 

これらのことから、KPMGへの就職を目指す場合、非常に高いレベルのスキルと熱意が求められているといえるでしょう。

KPMGの採用大学

<大学院>

大阪大学、京都大学、慶應義塾大学、筑波大学、東京大学、

<大学>

青山学院大学、大阪大学、大阪市立大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、東京工業大学、東京理科大学北海道大学、明治大学、横浜市立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学

 

採用実績のある大学を見ると最低でもMARCHレベルの大学となっており、偏差値の高い大学の出身者ばかりであることが分かります。



エントリーシートで企業がチェックしているポイント

エントリーシートでは、企業が応募者の能力や性格を重点的にチェックしています。

企業は、応募者がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。

 

これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。

また、応募者がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントです。

常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。

 

そして、「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。

ES作成のポイント

選考を通過しやすいESの書き方

ESは結論から書き始めると説得力が増します。

以下の順番を意識すると良いでしょう。

 

 

  • まず結論を提示する
  • 結論に至った理由を書く
  • 理由を強調するために具体例を用いる
  • 最後に再び結論を強調する

 

 

この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。

 

以下の例文を参考にしてください。

 

結論:私は、影響力のあるマスコミ業界で働き、情報の正確性と多角性を追求したいと考えています。

理由:そのために、公正な報道姿勢と視聴者の視点に立った番組作りを心掛ける貴社の方針に強く共感しています。

具体例:貴社は業界内で常に先進的な報道を行い、社会的な課題に対する深い洞察力で、視聴者からの高い信頼を得てきました。情報の正確性と多角的な視点の提供は、今後のメディア業界においても重要な要素となります。

結論:ジャーナリストとして、社会に貢献し、新しい報道の形を模索することで、社会への影響力を発揮し、貴社に貢献したいと考えています。

言葉遣いに注意する

ESは、企業が応募者の人柄や能力を判断するための重要な書類です。

そのため、言葉遣いには特に注意が必要です。

 

以下の点に注意して、言葉遣いを正しくしましょう。

 

 

  • 話し言葉や「ですます調・である調の混在」はしない
  • 誤字脱字に注意する
  • 主語と述語はなるべく近いところに置く
  • 不要な接続詞(そして、また、なぜなら等)は省く
  • 面接で同じことを聞かれることを想定し、盛った話を書いてはいけない
  • 一文を長くしすぎると読みにくくなる
  • 学生言葉は使わない

 

 

それぞれ解説します。

話し言葉や「ですます調・である調の混在」はしない

話し言葉は、相手と親しい関係性の中で使われる言葉遣いです。

エントリーシートは、企業と応募者の関係性がまだ浅い段階で提出する書類です。

 

そのため、話し言葉を使うと、「常識がない、社会人としてのマナーが身についていない」といった印象を与えてしまいます。

また、「ですます調・である調の混在」も、読みにくく、誤解を招く原因となります。

誤字脱字に注意する

誤字脱字は、不注意や勉強不足の印象を与えてしまいます。

また、応募者の語彙力や文章力も疑われてしまうため、エントリーシートを作成したら必ず誤字脱字がないか、丁寧にチェックしてください。

主語と述語はなるべく近いところに置く

主語と述語が離れていると、文章がわかりにくくなります。

そのため、主語と述語はなるべく近いところに置くようにしましょう。

 

主語と述語が近い例文:

「私は毎日ジョギングをします。」

この文では、「私は」という主語と「します」という述語が近く、内容が明瞭に伝わります。

 

主語と述語が離れている例文:

「私は、健康を保つために毎朝、近くの公園を一周して、ジョギングをします。」

この文では、「私は」という主語と「します」という述語の間に多くの情報が挟まれており、読み手が主要な行動を把握するまでに時間がかかります。

不要な接続詞(そして、また、なぜなら等)は省く

接続詞は、文章をつなぐための役割がありますが、不要な接続詞を多用すると、文章が冗長になり、読みにくくなります。

そのため、不要な接続詞は省くようにしましょう。

面接で同じことを聞かれることを想定し、盛った話を書いてはいけない

面接では、ESの内容について質問されることもあります。

そのため、ESには、事実に基づいた内容を正直に書きましょう。

盛った話を書いてしまうと、面接で嘘がばれる可能性が高くなるでしょう。

一文を長くしすぎると読みにくくなる

一文が長すぎると、読みにくく、内容が理解しにくくなります。

そのため、一文は40字〜50字程度を目安に、短くわかりやすい文章を心がけましょう。

学生言葉は使わない

学生言葉は、社会人としてふさわしくありません。

そのため、ESでは、学生言葉を使わず、正しい日本語を使うようにしましょう。



過去のESの質問内容と記載例

KPMGの選考においてESで問われたことがある質問と記載例を紹介します。

志望動機

コンサルティング業界を志望する理由をご記入ください。(400文字以下)

 

【記載例】

 

コンサルティング業界を志望する理由は、ビジネスの課題解決に直接関与し、企業の成長を支えることができる点にあります。私は大学時代に学んだ経済学を活かし、企業の経営課題を解決するための戦略を提案することに興味があります。

また、コンサルティング業界は常に変化し続けるビジネス環境に対応する必要があり、そのためには自己のスキルを磨き続けることが求められます。このような環境は、私の成長意欲を刺激します。

さらに、コンサルタントとして働くことで、様々な業界や企業のビジネスモデルを理解する機会が得られます。これらの経験は、私の視野を広げ、多角的な視点から物事を考える力を養うことにつながります。

以上の理由から、コンサルティング業界を志望しています。私の知識とスキルを活かし、企業の成長を支援するコンサルタントとして活躍したいと考えています。

 

KPMGコンサルティングを志望する理由をご記入下さい。(400文字以下)

 

【記載例】

 

KPMGコンサルティングを志望する理由は、そのパーパス「社会に信頼を、変革に力を」に深く共感しているからです。不確実性が高まる現代において、KPMGが提供する適切で差別化されたソリューションに、大きな可能性を感じています。

特に、デジタルトランスフォーメーションやESGに配慮した経営など、現代の重要課題への取り組みは、私のキャリア目標と深く響き合います。

また、多様なプロフェッショナルが在籍している環境で働くことにより、広範な知識と経験を積むことができると考えています。

このような経験は、私が目指す問題解決能力と専門性の向上に不可欠です。KPMGで学んだ知識と経験を生かし、社会に貢献するプロフェッショナルとして成長したいと考えています。

自己PR

・自己PR(何かご自身でやり遂げた経験を具体的にご記入ください)。(400字)

 

【記載例】

 

私の強みは、困難な課題に対しても粘り強く取り組み、最後までやり遂げる力です。

その強みを発揮した経験として、大学時代に所属していたボランティアサークルでの活動が挙げられます。

サークルでは、地域の子どもたちを対象とした学習支援を行っていました。

ある時、ある子どもが勉強になかなか集中できずに困っていました。

その子どもは、家庭環境が複雑で学校でもいじめを受けていたのです。

私は、その子どもとじっくり話をし、信頼関係を築きました。

その結果、その子どもの表情は明るくなり徐々に勉強に集中できるようになりました。

この経験から、困難な課題に対しても粘り強く取り組み、最後までやり遂げる大切さを学びました。

また、相手の課題や悩みを理解し、その人にとって最適な解決策を導くことができることも学びました。

この強みを活かして、コンサルタントとして、クライアントの課題を解決し、社会に貢献していきたいと考えています。

まとめ

この記事では、KPMGの会社概要やエントリーシート(ES)の書き方について解説しました。

KPMGは150年以上の歴史を誇る世界4大会計事務所(Big4)の一つで、世界中の企業や組織に高品質なサービスを提供しています。

 

このような背景を持つKPMGでは、「社会に信頼を、変革に力を(Inspire Confidence. Empower Change)」を存在意義として掲げており、この精神に共感できる人材を求めています。

 

特に、KPMGでは誠実さや、向上心を持ち、常に学び続ける姿勢を重視しています

また、社会の発展に寄与したいという強い意志を持つ人材が評価されます。

 

ESを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けることが重要です。

この記事が、KPMGの内定に一歩近づくための参考になることを願っています。