【企業研究】三井デザインテックの企業概要や就職難易度徹底解剖
2023年11月18日更新
はじめに
戸建て住宅をはじめとした住まいから会社、病院などのパブリック空間まで、空間デザインやリフォーム、インテリア販売事業を担う企業が三井デザインテックです。
東京都千代田区や中央区、港区に新宿区を中心に、神奈川や千葉、愛知に福岡まで全国的に事業所を持つ日本企業として知られていますが、そんな三井デザインテックへの就職を検討されている方に向けて、企業概要や就職難易度を徹底解剖します。
会社概要
まずは三井デザインテックの企業概要をご紹介します。
三井デザインテックは1980年4月1日に設立した株式会社です。
元は三井不動産グループである三井ホーム株式会社の子会社・三井ホームインテリア株式会社として設立されましたが、1989年4月に現在の社名へと商号変更されました。
本社所在地を東京都中央区銀座に構え、関東圏を中心に、関西圏や九州圏まで全国的に幅広く事業展開されています。
非上場企業ではありますが、主要株主は三井不動産株式会社、2022年段階で資本金5億円、売上高481億円を超える日本を代表する企業の1つです。
インテリア産業協会・日本インテリアデザイナー協会・東京商工会議所・東京室内装飾事業協同組合など各種団体に加盟しています。
1級建築士、2級建築士、1級建築施工管理技士、インテリアコーディネーターの資格取得者の数も多く、実績経験豊富な人材が揃っているのが特徴です。
男女比率は2022年1月段階で、男性6割・女性4割、うち総合職が男性7割・女性3割、デザイン職が男性3割・女性7割、事務職が女性のみで構成されています。
男女比率のみで見ると女性が多い傾向にあり、とくにデザイン職は男性13名・女性32名構成です。
事業内容
オフィス・ホテル・マンションや戸建て住宅など、個人空間から共有空間の空間・内装の企画、デザイン、設計、施工、リフォームをはじめ、家具・インテリアの企画提案、商品販売まで、施設・住まいにまつわるありとあらゆる事業を展開しています。
個人から法人まで幅広いユーザーのくらし環境、ビジネス環境をデザインすることでより良い社会に貢献し続ける企業で、想像を超えた空間を事業領域を横断して作り出す、クロスオーバーデザイン力に定評があるのが特徴です。
クロスオーバーデザインは住空間をホテルなどの空間に取り入れる、オフィスのような空間を住宅に取り入れるなど柔軟な発想でノウハウを活用することで、空間を使う人のニーズに沿った環境を作り出しています。
三井不動産グループ内において、空間デザインのプロフェッショナルを担うのが三井デザインテックと言われており、様々なアイデアを形に変えて提供する強みがあるだけではなく、知識・経験豊富な人材が豊富な点も魅力の1つです。
事業展開が広いからこそ、個々がもつ内装・インテリアの知識や経験を存分に活かせるのも利点といえるでしょう。
三井デザインテックではデザイン職に限らず総合職の募集も幅広く行われています。
事業部が細かく分けられており、同じ事業部でも幅広い対応を行っています。
例えば営業部の場合、インテリアコーディネーターが提案できる権利を獲得するための営業を行っており、販売会の企画運営業務を行う場合もあれば、テナントへの提案営業、コンペに参加し受注獲得を目指す企画営業まで幅広い業務があるのが特徴です。
直接お客様対応をする部署だけがあるわけではないため、適材適所の部署で働きやすい環境が整えられています。
新卒選考フロー
三井デザインテックの新卒選考は、総合職、デザイン職の2種類用意されています。
総合職では、営業・企画・施工管理・スタッフまで各部署に配属されることが想定されます。
デザイン職は設計・デザイン業務を職務内容として希望する方が対象で、企画設計を行う部署です。
どちらの募集も2025年3月に四年制大学・大学院(修士課程)を卒業見込みの方(学部や学課は不問)が募集対象となります。
勤務地は東京本社および全国の支店・事業所です。
専攻フローをまとめましたので参考にしてみてください。
① エントリーページからエントリー
まずはエントリーの際には専用サイトから無料新規登録を行い、エントリーページから申し込みましょう。
エントリー後、書類選考通過者のみグループディスカッション、面接の流れとなります。
またインターンシップも募集がありますので、参加希望の方は合わせてエントリーページからお申し込みしてください。
・三井デザインテック 新卒採用エントリーページ
https://mypage.3150.i-webs.jp/mitsui-designtec2025/
エントリーシート通過者のみ、面談、本専攻に進みます。
② 本選考(面談・面接)
エントリーシート通過後、本選考へと移ります。
本選考ではまず一次面接が行われ、人事担当との面談が行われます。
一時面談通過者のみ、最終面談が行われますが、いずれも人事採用とのマンツーマンによる面談が行われる傾向にある他、グループディスカッションが行われるケースもあるため、両方の対策をしておくと安心です。
また面談は直接面談が基本ですが、23年次はオンライン面談も行われたためオンライン面談対策も行うといいでしょう。
東京本社に来るのが難しい地方在住の方は特に、オンライン面談が行われる可能性もあります。
③ 学力テスト
23年度はWEB学力テストも導入され、面談と合わせて選考基準とされていました。
国語数学などの一般科目をはじめ、SPIも行われますので、参考書を参考に最低限の一般教養を身に付けながら、自分を振り返る良い機会になるSPI(性格診断)を行いましょう。
④ インターンシップ専攻
インターナショナル生から始める場合は、インターンシップ専攻が行われるケースもあります。
こちらは実際の勤務をしながら自身をアピールできるため、非常に採用率が高めです。
ただしインターンシップ専攻に行くためにはまずエントリーシートを提出し、エントリーシートに通過する必要があるため、エントリーシート対策が必須になります。
自己PR作成、学生時代に取り組んだことなどを丁寧にまとめ提出しましょう。
インターンシップ専攻の場合もWEBテスト専攻が入る場合がありますので、テスト対策は必須です。
⑤ 内定
それぞれのルートで専攻が行われたあと、晴れて内定が決まります。
専攻方法は上記のようにいくつかありますので、自身に向いている方法を選択して採用面接に臨むといいでしょう。
社風
三井デザインテックでは“暮らしと社会の未来をつくる”ことを企業理念とし、豊かなくらしと魅力ある社会創造を続ける企業です。
だからこそ、時代に沿った新しい空気を作りつづけており、古い形態に囚われない、風通しが良い組織体制が特徴で、自由度の高い社風をしています。
社内外には共創を目的としたデジタルとアナログの融合空間が拡がり、自由な社風を象徴するかのような印象的な現代アートデザインが広がる他、部署ごとに座るエリアを緩やかに区切ることで、部署を問わずにコミュニケーションを取りながら働ける執務エリアを用意。
大手企業だからこその上下関係はあるものの、温かみのある優しい人材が多く勤めており、人間関係は落ち着いた印象の企業です。
社員同士の出会いを作るカフェスペースや、休憩スペース、屋外勤務スペースとしても利用可能な屋内庭園スペース、WEB会議も行えるブースごとに雰囲気を分けたWEBブースまで、自由度が高く先進的な取り組みが社内にも多数施されています。
社内の雰囲気からも察することができますが、チャレンジ精神や新しいことに取り組む姿勢が企業全体で臨まれているため、停滞をすることなく挑戦し続ける企業といえるでしょう。
また三井デザインテックは“人の三井”とも呼ばれるほど人材に恵まれており、進取の気性の精神を社員一同持ち合わせ、自分らしさやアイデアを大切にする企業です。
他にはないアイデアでお客様のニーズに寄り添ったものを誠心誠意提案し続ける、ホスピタリティ精神も持ち合わせています。
こうしたメンタリティは企業外部に限らず、企業内部、引いては社員同士でも大切にされているからこそ、人材定着率が高い傾向にあります。
心身共に健康な状態であることを示す、ウェルビーイングを重要なテーマとし、お客様に寄り添いながらも社員1人1人が心身の健康を保てるよう、ウェルビーイングを実現しながら仕事に臨んでいるのも特徴です。
福利厚生・育休も充実しており、自身の生活を豊かなものとしながら仕事に臨むことで、本社では2022年に日経ニューオフィス賞ニューオフィス推進賞や、Red Dot Awardなどの国内外の著名なデザイン賞も受賞しています。
社内外を問わず生活シーンを豊かにする工夫を施し、企業全体が成長をし続けている企業です。
求める人物像
デザインを通じて新しいことに挑戦し続ける気概や柔軟性を持ちながらも、顧客ニーズに寄り添ったデザインを提供できるよう、ベースとなる知識や経験を貪欲に吸収し続ける、積極性のある人材が求められています。
デザイン職だけではなく総合職についても、安定したコミュニケーション力を持ち、仕事に対して求められる物を追求し続ける、情熱的でありながらも柔軟性のある人材が求められるでしょう。
募集概要記載の通り、学部不問ではあるものの、四年制大学以上の卒業者が対象となることもあり、最低限の教養レベルは必須です。
新しいことにチャレンジし続ける社風もあるからこそ、世情について敏感であり続ける人材が求められています。
社内クラブを通じて社員同士のコミュニケーションが活発化されていることも魅力の1つです。
野球部やフットサル部など、様々なクラブ活動が行われており、6名以上の部員を集めれば基本的にクラブ活動として成立することから、仕事の垣根を越えて楽しめる時間を作り出しています。
クラブ活動を通じて仕事だけではなく、自身のプライベートをより一層充実させたいと考える方にもぴったりの企業といえるでしょう。
自発的に考え成長をつづけるために努力できる積極性を持つ人材はもちろん、他者を思い合い共に成長する協調性やコミュニケーション力を持つ人材も重宝されます。
新卒採用の場合は特に、最初のうちは知識や経験は少ない方が多いからこそ、こうした人間性が大きな採用基準になると言っても過言ではありません。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
就職偏差値・難易度は比較的低く、新卒採用率は5人中3人前後となります。
とくに総合職はニーズが多岐に渡るため、デザイン職よりも採用率が高い傾向にあるでしょう。
ただしデザイン職の場合は業務の特性上、一定の知識や経験が求められるため、中途採用率が比較的高く新卒採用率は低めです。
こだわりがない場合はまず総合職で経験を積んでから、自身の臨む方向を見極めるといいでしょう。
三井デザインテックはデザイン重視の経営を行い、グループ会社間での通り引きが多いこともあるため、国内での立ち位置は盤石な物であると言えます。
もちろんグループ会社間での取引に限らず個人法人を問わない積極的な設計企画デザインに取り組み、業界全体における立ち位置も確固たる物といえるでしょう。
2021年に本社が移転されてから設立された新オフィスも業界内外を問わず注目され、今後の三井デザインテックの更なる発展に期待が集まりました。
多くの企業に影響を与えたコロナショック化でも安定した売上高を記録しており、温故知新を忘れずに独自の道を歩み続ける企業として確立しています。
採用大学
採用大学は青山大学などの都内大学を始め、千葉大学などの関東圏大学、九州産業大学など九州大学まで全国的にA~Bランクの大学偏差値を誇る大学の採用率が高い傾向にあります。
偏差値Dランク以下となると採用率が減少傾向にありますので、大学ランクは最低でもCランク以上が理想です。
まとめ
三井デザインテックではデザイン職のみならず、営業や事務をはじめとした総合職も幅広く募集されています。
新卒採用・中途採用どちらも積極的に行われており、インターナショナル生も募集されている企業で、採用率も決して低くはありません。
四年制大学以上の学歴であることが必須ではありますが、逆を言えば募集対象はその部分に限り、学部不問ですので門扉は広めです。
現在三井デザインテックの企業研究をされている方は、ぜひ参考にしてみてください。