【業界研究】エアバス・グループの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【業界研究】エアバス・グループの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年10月30日更新

はじめに

人の移動、物の移動などに関して重要な役割を担っているのが航空業界。

誰しも、直接的・間接的に航空業界にお世話になった経験があるでしょう。

国内外にて規模の大きい同業界に属している企業が多数あります。

これからも、航空業界は、多くの方にとって関与する機会や着目することがあるかもしれない業界と考えられますね。

 

では、航空業界は具体的にどのようなことを行い、今回取り上げるエアバス・グループは、どのような事業を展開しているのでしょうか。

同社の事業内容と、そこへ就職するためにはどのような準備が必要なのかについても一緒に見ていきましょう。

 

1つずつ順を追って詳しく解説していきます。

 

~目次~

航空業界

事業内容

-民間渡航機

-エアバス・エリコプターズ

-エアバス・ディフェンス・アンド・スペース

新卒選考フロー

社風

求められる人材

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

採用大学

ホットニュース

まとめ

 

航空業界

航空業界とは、渡航機を運航して旅客あるいは貨物を国内外に運ぶサービスを行っている業界のことを指します。

渡航機は、短時間で長距離の輸送が可能になり、生鮮食品と精密機器の輸送をするうえで肝になります。

この渡航業界は、企業の規模によって「メガキャリア」と「LCC」に分類されます。

 

前者のメガキャリアとは、大規模渡航事業者のことであり、飲み物や機内食、機内エンターテイメントなど一部有料ではありますが高品質なサービスを無料で利用できるほか、幅の広いネットワークを持つ運行路線数が多いことが特徴、かつ利便性や質のサービスを強みとしています。

後者のCLLは、ロー・コスト・キャリアの略称で、一般的に格安渡航会社と言われています。

また、このCLLは渡航路線の調整またはサービスの効率化など徹底したコスト削減が理由で渡航運賃の低価格を実現させました。

早朝・深夜便が多くの機内サービスが基本的に有料という不便はあるものの、リーズナブルに利用できる点から多くの利用者に指示されています。

 

単に渡航業界と言っても、中を見てみるとそれぞれのコンセプトを持った事業を行っている企業があるということが前提に分かることでしょう。

 

同業界は、コロナウイルスのパンデミックの拡大が大きな打撃を受けるという悪影響がありましたが、コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたことにともなって、旅行需要が回復し、これからも同業化は注目されていく業界と考えられます。

 

渡航業界以外にも関心を抱いている方がいらっしゃいましたら、他業界についても詳しく解説しているため、以下の記事を概観することができます。

興味を持って能動的に情報を得る姿勢はとても大事なことです。

こちらの、【業界研究ガイド】企業一覧を参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

事業内容

前章にて、業界需要が回復しつつある中で注目度が上がると考えられている業界が渡航業界であり、社会にとても貢献している業界であることも理解できます。

では、その渡航業界に含まれているエアバス・グループは、どのような企業で事業内容について見ていきましょう。

 

エアバス・グループは、渡航宇宙および防衛産業を行う、オランダに拠点を置く企業です。

日本国内においても極めて重要な市場で、渡航宇宙分野のあらゆる場面で年々日本のプレゼンスを高めるほか、日本の産業界で重要な役割を担っています。

同社の強みである事業分野について3つ紹介します。

 

民間渡航機

現在のエアバス・グループの顧客は全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、スターフライヤー、低コスト航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパン、Peach Aviationの5社です。

小型機のA320ファミリーから中型機のA350、大型機のA380まで、およそ120機のエアバス機が日本の航空会社によって渡航されています。

 

日本のLCC市場では、エアバスが90%以上の市場シェアを獲得していて、日本の金融市場も革新的な競争力の高いファイナンスを渡航会社に提供しています。

 

シェア率の高さ、顧客の多さからもエアバス・グループは規模の大きさが分かることでしょう。

 

エアバス・ヘリコプターズ

エアバス・エリコプターズは日本の民間および官公庁市場で50%以上のシェアを持ち、日本のヘリコプター市場をリードしています。

国内100以上の顧客によって370機以上のヘリコプターが渡航されています。

また、エアバス・ヘリコプターズ・ジャパンは外資系渡航機メーカーで唯一の国内に整備施設を保有しているほか、販売からアフターサービスまで総合的なソリューションを提供しています。

神戸航空事業所はブレード修理やH135フル・フライト・シュミレーターでの訓練などを提供し、顧客の運行を支えています。

 

エアバス・ディフェンス・アンド・スペース

エアバス・ディフェンス・アンド・スペースは、光学衛生およびレーダー衛星による情報収集の分野で日本と30年以上にわたる協力関係を築き、様々な目的でサービスを提供しています。

日本の多岐に渡る宇宙事業に最先端の補助システムや機器、部品を提供しています。

それに加えて、近年では日本の何社かの宇宙開発スタ^とアップに協力し、大きな役割を担っています。

 

以上のように産業面にて多くの企業が様々な事業に参画しています。

自社のみの事業以外に、他社とのパートナーシップという面でも強い繋がりがあり、それが強みとも言えるでしょう。

 

 

新卒選考フロー

新卒選考フローはどのようになっているのでしょうか。

エアバス・グループに関心がある方は、ここでしっかりと確認することをおすすめします。

 

マイナビなどにより、エントリーを行ったのちに、対面あるいはwebで行われる会社説明会に参加します。

会社説明会に参加した後に、エントリーシートの提出、個別面接、適性検査、筆記試験、個別面接というそれぞれの過程を経たのちに内々定をつかみ取ることができます。

採用活動において、会社説明会に参加することは必須条件となります。

会社説明会に参加した方が対象にエントリーシートの提出案内を差し出すため、エアバス・グループを気になっている方がいらっしゃいましたら、そちらの確認も怠らないようにしておきましょう。

 

適性検査では、筆記試験が行われ、その内容がSPIとTOEICです。

海外の企業ともコミュニケーションを図らないといけないため、英語のスキルは必要になります。

求められている人材の章で解説していますが、ある一定の基礎知識は重視されています。

英語ができるからといって慢心しないよう、しっかりとSPIの対策をしておきましょう。

エアバス・グループの採用試験において具体的な条件となる英語力は明記されていませんが、同業界のANAでは、英語力を図るTOEICで700点がボーダーとされています。

同社を志望している方は、それくらいの英語力を求められると考えても良いでしょう。

 

エントリーシートについては、以下の質問が挙げられます。

・自分が今まで最も努力をしてきたこと、そこから学んだこと(400字以内)

・エアバスを志望する理由(400字以内)

 

エントリーシートに関しては、変わった質問が問われないでしょう。

志願者がどのようなことをして、そこで何を吸収したのかという人間性の部分と、志望動機とやる気を確認したいような質問が問われています。

400字以下という字数制限があるため、日頃から考えを簡潔にアウトプットできる練習をしていると、良い文章を書けるかもしれません。

社風

社風は、日本と海外の考えをハイブリッドした新たな価値観であることが社風と言えるでしょう。

また、外国人も多いことから語学を活かせる環境になっています。

求める人材

同社では、どのような人材が求められているのでしょうか。

エアバスの社長は、それについて以下のことを述べている情報がありました。

 

今までは飛行機の知識や経験のある人たちを中途採用していたのですが、今後は新卒の若い人たちも採っていくよう変えているところです。我々の仕事はやはり航空のプロ相手ですから、そういう専門的な知識を持った人材が求められています。今のエアバス・ジャパンには東大で航空工学を専攻した人が多いです。もちろん国際感覚も必要ですが、まずは基礎知識が第一です。専門知識以外なら、必要なことは後からいくらでも教えられますからね。その逆は難しいです。

引用:駐日欧州連合代表部の公式ウェブマガジン

 

航空業界は他の業界と比較すると専門的な分野を活かすことがあるため、基礎知識と専門知識が求められることが分かります。

ただ、従来と比較すると、より専門的な知識がある人以外にも目を向けてくれていることや中途採用以外にも新卒採用にも着目した採用活動になっていることから、新卒生にチャンスが拡大したと考えられるでしょう。

 

また、社長の考えから海外企業の文化を取り込んだ考えも生まれました。

どのようなことかと言うと、若い人材に責任を与えることです。

その内容についても以下で紹介いたします。

 

若い人に責任を与えることだと思います。日本では、ある程度の年齢にならないと任せられないという傾向がありますが、ヨーロッパではもっと早い段階で責任を与えます。私もそうでしたし。確かにそれは、チャンスでもある反面、リスクでもあります。そこでコケれば次はないわけですから。挑戦したいという人がいて、できると判断すれば任せる。そうすればモチベーションも上がります。日本の場合は、挑戦をあまり重視せず、経験を買う。それも意味のあることだとは思うので、私はそのブレンドにしたいですね。

引用:駐日欧州連合代表部の公式ウェブマガジン

 

ヨーロッパ、とくに私が育ったフランスでは、若いうちに自分の考えをはっきり持たせる、ということが教育のひとつのポイントになるんですね。まず自分が何を考えているかをきちんと把握して、それを相手に説明して、説得する。そこから仕事になるわけです。日本人はいい意味で言えば謙虚。先輩がやっていることを見て学ぶ。フランスのやり方では最悪の場合、何もわかっていない自信たっぷりの人が責任を持つという大変なことになります(笑)。ですから、完全にヨーロッパ式にするのではなく、両方のよい面をうまく取り込むことが大切です。それに、お客様は日本人ですから、その価値観も尊重しなくてはならないわけですし。

引用:駐日欧州連合代表部の公式ウェブマガジン

 

上記2つの引用文は、ヨーロッパンの企業文化と比較して、ヨーロッパの良さを日本にも取り入れたことが記されています。

日本の良さである経験とヨーロッパで重視されている挑戦をブレンドした考えになっていると言えるでしょう。

 

これまでの社長の意見を考慮すると、ある一定の基礎知識・専門知識があり、挑戦する姿勢で経験として自分の身になれる人材を求めているのではないでしょうか。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

エアバス・グループは航空業界にて、どのあたりの立ち位置になっているのでしょうか。

他社と比較しているため、以下の表を参考にしてみてください。

企業名売上高平均年収就職偏差値社風
エアバス・グループ761億ドル535万~992万円日本と海外の考えをハイブリッドした新たな価値観
ANA1.02兆円495万円59ブランド力は高く、魅せる力は強いが、内部は昭和的な体質
JAL1.41兆円702万円63アクティブな人が多い

売上高から分かるように、航空業界そのものの市場が大きいことが一目瞭然です。

そのような規模の大きい業界、企業がいる中、エアバス・グループは日本円に換算すると、売上高が約11兆円になります。

ここで、同社の規模の大きさと業界内でもトップクラスということが理解できるはずです。

採用大学

エアバス・グループに採用されている大学院・大学、短大・高専、専門学校の一覧については、以下の表をご覧になってください。

大学院大阪大学、関西学院大学、京都大学、大阪公立大学
大学京都産業大学、神戸大学、神戸市外国語大学、国際基督教大学、崇城大学、同志社大学、日本大学、法政大学、早稲田大学、福井大学、大阪公立大学
短大・高専・専門学校国際航空専門学校、中日本航空専門学校、日本航空大学校、日本航空大学校北海道

メルボルン工科大学、マサチューセッツ大学

 

引用:マイナビ2024

 

上表を確認すると、海外の大学、日本の大学院・大学から学歴がある人材が採用されていることが一目瞭然です。

学歴フィルターは存在すると考えられますね。

ホットニュース

エアバスと関西エアポート株式会社は関西3空港において水素を動力とする航空機の運航の実現に向けて提携を結びました。

エアバスと関西エアポートは、今度、航空機の水素利用に必要な政策提言と課題への取り組みに向けたロードマップを共同で作成し、渡空分野において水素を利用するためのインフラ設備を先導していきます。

まとめ

いかがでしょうか。

 

これまで、航空業界、その業界に属しているエアバス・グループの概要、新卒選考フロー、求められている人材、就職難易度やホットニュースについて見てきました。

 

渡空業界は、とても大きな規模かつ産業において大事な役割を担っていることを気づいたのではないでしょうか。

 

エアバス・グループは基礎知識と専門知識の両方が重視され、中でも英語のスキルも大事ということが分かりました。

採用されている大学からも優秀な生徒は多いイメージがあり、ライバルとなる人材は多いと思うかもしれませんが、なに考えてどのようなことを学業で吸収し、どうしていきたいのか、なぜ同社志望なのかといったことを簡潔にまとめるといった挑戦する姿勢を大事にしてください。

 

本記事を参考にしていただけたら幸いです。

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監修者情報

印出実生

キャリアアドバイザー

株式会社Bboにカスタマーサクセスとして二年所属したのち株式会社ナイモノに入社。
現在キャリアアドバイザーとして勤務。 学生と直接向き合い、心おきなく相談できるアドバイザーとして日々奮闘中。 ただの「エージェント」ではなく、自分でしか出来ないことは何かを見つめなおし、 学生の将来に対して献身的に取り組んでいる。