【企業研究】日本ミシュランタイヤとは?事業内容から求める人材像まで解説!

【企業研究】日本ミシュランタイヤとは?事業内容から求める人材像まで解説!

2023年10月28日更新

はじめに

日本ミシュランタイヤと聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

 

品質の良い自動車のタイヤを製造しているメーカーですか?

全身タイヤで出来た陽気なキャラクターですか?

それともレストランのランクを星で評価するガイドブックを提供している企業ですか?

 

この記事では、日本ミシュランタイヤに焦点を当て、その事業内容から求められる人材像や採用試験の対策などについて詳しく解説します。

 

これから就職活動をおこなう大学生の皆さんが、ご自分のキャリアの選択肢の一つとして、日本ミシュランタイヤを選択したくなるような世界観を一緒に体験しに行きましょう!!

タイヤ業界とは?

タイヤ業界は、自動車産業と密接に結びついた切っても切れない重要な業界の一つです。

 

この業界は、自動車や車両関連製品である”タイヤ”を製造・販売し、研究開発を行う企業が沢山存在しています。タイヤは、車両の性能や安全性、さらに燃費にも大きな影響を与えます。より品質の高いタイヤの選択は、自動車を運転するだけではなく安全性や操縦性、乗り心地からノイズまで大きな影響を与えると言っても過言ではありません。

また、タイヤ業界は競争が激しく、日進月歩で技術の研究と開発を行ない、継続した革新が求められます。

 

さらに、環境に配慮した持続可能なタイヤの開発や電動自動車や自動運転の自動車など未来の自動車にも適したタイヤの需要も研究する必要があります。

 

このような理由から、タイヤ業界では、研究・開発や製造だけではなく、設計から品質管理、販売やマーケティング、さらに環境にも関連したさまざまな部門や職種が存在し、幅広い専門知識とスキルが必要になります。

タイヤ業界は、自動車技術の進化と環境への影響への対応が求められる興味深い分野であり、今後もその発展と動向が注目される業界です。

日本ミシュランタイヤの事業内容について

親会社であるミシュランは、1889年にフランスで誕生し130年以上の歴史を持つタイヤのリーディングカンパニーです。そのミシュランタイヤが100%出資している日本法人が日本ミシュランタイヤです。

 

ミシュランは、世界約85の工場で年間2億本のタイヤを生産し、世界170カ国以上の国々で事業を展開しています。

 

日本ミシュランタイヤの日本におけるタイヤ販売は、1964年にはじまりまり、現在では、タイヤの研究・開発から製造、販売・マーケティングまで一貫した体制を構築しています。

 

日本ミシュランタイヤの事業内容は、主に次の二部門に分かれています。

【研究開発部門】

クルマと路面の唯一の接点であるタイヤには、たくさんの役割が求められます。

 

ひとつの性能に秀でたものをつくるのではなく、全ての性能が水準以上のパフォーマンスを発揮し、安全や環境と調和している『トータル・パフォーマンス』に優れたタイヤを追求しています。

【セールス部門】

乗用車・商用車用のタイヤだけではなく、トラックやバス用のタイヤ、二輪のタイヤや大型建設機械用のタイヤまで、幅広いカテゴリーのタイヤを取り扱い日本国内でのビジネス展開を行っています。

各カーメーカーに対するOEM提供からタイヤショップやカーディーラー、大型量販店などに対し営業を行い、市販市場への流通を拡大しています。

 

日本における事業展開は、タイヤのみにとどまらず、研究開発部門では世界各国へ展開するタイヤ設計、材料開発、商品開発を始め、金属積層造形や水素燃料電池など未来を担う様々な研究開発を担当するなど、日本に留まらず世界中へグローバルに活躍しているのです。

日本ミシュランタイヤの社風は?

ミシュランは、事業展開を「タイヤと共に/WITH TIRES」、「タイヤ関連で/AROUND TIRES」、「タイヤを超越して/BEYOND TIRES」と定め、人・地球・利益の三方よしを実践しています

 

そのため世界トップクラスのシェアを誇るタイヤを研究・開発しているのです。

 

ミシュランは、世界170カ国以上の国々で事業を展開していますが、研究開発センターはフランス・アメリカ・日本のわずか3か所のみです。その中でも日本は、世界市場的に見ても今後の成長が見込まれるアジア市場に向けた重要拠点となっているのです。

 

そして、これからも変革のフロンティアとして未来を創造し続けるミシュランの社風は、新しいことにも恐れることなくチャレンジする精神を大事にしているのです。

日本ミシュランタイヤが求める人材像は?

日本ミシュランタイヤが求める人材像を「向いている人」と「向いていない人」に分けて見てみましょう。

向いている人

チャレンジ精神を持って前に進む努力の出来る方です。

ミシュランは、タイヤ業界で世界2位のメーカーです。

若い内の失敗なんて経営に影響はありませんし、失敗するぐらい高いハードルに挑んでくれる方が評価されるのです。

向いていない人

オペレーショナルな仕事を求める方です。

研究開発もセールス部門も、結局は自分が何を実現したいか?と言う情熱が原動力となります。

言われた事をこなすだけの公務員的な仕事はほとんどありません。

元々は外国企業が親会社ですので、ジョブディスクリプションが明確に定められています。

かと言って、書いてある仕事だけすれば良いのか?というとそうではありません。

 

ここは日本ですので、郷に入っては郷に従えという諺があるように、ジョブディスクリプションに定められた仕事を全うしつつ、上司や同僚とコミュニケーションを取りながらチーム一丸となって目的を達成することが必要になります。

 

そういう意味では、ミシュランは高品質なタイヤの製造に関わる多岐にわたる職種があり、それぞれに異なるスキルと特性が求められます。入社を希望する人は、ご自身の個性や専門性、価値観などを良く分析・理解して、日本ミシュランタイヤに向いている人なのかどうかを判断することが大切です。

日本ミシュランタイヤの募集職種について

日本ミシュランタイヤには、以下の部門があります。

製品開発部

タイヤのモールド設計(工場側の技術的要求/外観デザイナーの意匠要求を満足する)を行ないます。海外のタイヤモールド工場と連携し、製造工程に合わせた仕様調整や製造工程に準じた作り込み品質等の技術的解決策の策定および提案を行ないます。

 

また、社内部門との技術連携や調整(改善案の立案、問題解決案など)を行ないながらタイヤを開発しているのです。

タイヤ性能研究部

タイヤ性能の不具合に関わる原因究明、調査および改善を行います。

タイヤの評価試験やシミュレーションの実施、各種試験報告書の作成を担当します。

 

また、海外チームを含む他部門との連携、調整(市場調査等)を行います。

 

メインの職種は、このようにタイヤの研究・開発を担当する職種になりますが、会社組織を支えるためにはこれ以外にも管理部門のスタッフや製造・物流、品質管理から環境への影響を分析・対応する職種、さらに販売やマーケティングを担当する職種が存在します。

 

あなたが日本ミシュランタイヤで実現したい夢は、どの部署のどの様な職種なのかをよく分析して適合する職種を探しましょう。

応募書類(エントリーシートや履歴書)の作成について

外国企業の日本法人である日本ミシュランタイヤで就活を成功させたいのであれば、魅力的な応募書類を書き上げる必要があります。

 

その中でも「志望動機」は、なぜその仕事を希望しているのか理由を伝えると共に、仕事への意欲の高さ、やる気を示す重要な書類ですから、以下の3つのポイントを押さえて作成しましょう。

 

①なぜタイヤ業界なのかを明記する

②その中でもなぜ日本ミシュランタイヤなのかを明記する

③自分はどのような仕事で日本ミシュランタイヤに貢献できるのかを明記する

 

内容は、シンプルでわかりやすい構成にして、読んでもらう必要があります。

そのためには基本「PREP法」を用いて書きましょう。

 

PREP法とは、「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論)」の頭文字をとったもので、自分の考えや意見を相手に分かりやすく論理的に伝えるための手法です。

 

最初に結論から書いて、その理由を具体例をもとに説明して、最後に結論を繰り返すことで相手に納得感を与えることができます。

 

最初は慣れないかもしれませんが、繰り返し書いて、抜け漏れや理論がおかしくないかどうか確認しながら作成することで精度が上がります。

筆記試験の対策について

筆記試験についても、応募書類と同様にタイヤ業界に特化した対策がある訳ではありません。

 

一般的に用いられるSPIや適性検査、一般常識に対応出来るよう早い段階から対策を実施しておきましょう。

 

最近では、WEBテストを事前に行なう場合がありますので、早目早目に効果的な対策を実施しておきましょう。

 

また、グローバル化を推し進める日本ミシュランタイヤにおいて語学力は必要となりますので、基本的な語学力は備えておくことはもちろんのこと、少しでも向上させて、即戦力となることをアピールしましょう。

面接試験の対策について

面接では、自己PRや志望動機を直接伝えることができる唯一のチャンスです。

 

エントリーシートや履歴書など応募書類に記載した内容をより具体的に熱量を込めて説明し、日本ミシュランタイヤに入社したらどの部署でどのように活躍したいかを簡潔・明瞭に伝えましょう。

 

また、日本ミシュランタイヤの選考過程では、面接が複数回行われる点には注意が必要です。面接試験では、落ち着いて受け答えできるように、想定質問と回答内容をあらかじめ考えておくことが重要です。

 

また、面接試験では回答する内容だけではなく、受け答えする態度や姿勢など総合的な「あなた」自身を日本ミシュランタイヤの仲間に入れても大丈夫かどうかを判断されています。

 

このようにそれぞれ選考の段階で求められる能力やスキル、アウトプットは異なりますが、全ての選考過程で日本ミシュランタイヤがどのような社風でどのような人が向いているのか、自分は何故日本ミシュランタイヤへの入社を熱望しているのか常に考えながら、気を抜かず、真剣勝負の意気込みで臨みましょう!!

日本ミシュランタイヤのこれからについて

群馬県太田市に本社を移転

「すべてを持続可能に」を企業ビジョンとするミシュランの日本法人である日本ミシュランタイヤは、2021年12月に発表したとおり群馬県太田市に本社を移転し、2023年8月1日に登記を完了させ、旧本社である東京都新宿区のオフィスは縮小し、群馬県太田市に機能を統合し、今後は「産官学連携」を図りながら更なる価値創造を進めていくことになりました。

引用:日本ミシュランタイヤ 事業開始の地、群馬県太田市に本社移転を完了 産官学連携で「群馬から世界へ」発信するビジネスを (michelin.co.jp)

 

これは、2024年問題の解決を目指して、ぐんまの運輸デジタルイノベーションも始動させると共に、「すべてを持続可能に」という企業ビジョンのもと、人(People)、地球(Planet)、利益(Profit)三方良しの理想を叶え、2050年までに100%持続可能なタイヤを製造することをコミットしています。

 

大西洋で帆船による海上輸送の推進、東南アジアの天然ゴム栽培および森林保全の最適化、自動車産業の電動化への貢献など、グローバルに脱炭素への取り組みを進めようとしているのです。

2030年までの戦略とは?

 

ミシュランのCEOフロラン・メネゴー氏は次のように述べています

 

「ミシュランは、今後10年間で、業績の持続性、継続的な社員の育成、そして地球と地域社会との調和をはかりながら、ミシュランのDNAであるイノベーションを大胆に推し進めます。2030年までに『タイヤに関連した』、または『タイヤを超越した』新たな付加価値市場を開拓し、グループの知名度は大きく変わって行くことになります。創業以来130年以上、常に改革を続けた能力こそがミシュランの強みであり、未来への自信を与えてくれるのです」

 

そのうえで、人・地球・利益の三方よしを実現し、「タイヤと共に」「タイヤ関連で」「タイヤを超越して」事業を拡大するため、2030年までの指標を下表のように示しています。

 

引用:「すべてを持続可能に」ミシュラン、2030年までの戦略を発表

まとめ

日本ミシュランタイヤは、その高品質なタイヤ製品で知られ、自動車業界で一石を投じています。

 

日本ミシュランタイヤは、技術力、環境への取り組み、そして国際性に優れており、幅広い分野でのキャリアを伸ばす機会があります。

 

求められる人材は、研究・開発する技術者から販売・マーケティングを担当するセールスマンまで多岐にわたり、熱意と専門知識が重要です。大学生の皆さん、日本ミシュランタイヤは将来の職場として検討する価値が十分あります。

 

その扉を開くためのきっかけの一つにこの記事が皆さんの就活での一助になれば幸いです。

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監修者情報

須藤由加里

キャリアアドバイザー リーダー

株式会社やまとに新卒入社。
全国での採用担当&新卒中途の研修担当の3職種を経験。 その後挑戦心が原動力となり2020年に株式会社ナイモノにジョイン。 現在キャリアアドバイザー リーダーとして就活生のサポートを行う。