【志望動機 例文3選 】企業理念への共感を効果的に伝える方法

【志望動機 例文3選 】企業理念への共感を効果的に伝える方法

2023年8月24日更新

はじめに

志望動機を考えるうえで、自分がその企業の理念に共感していることを伝えたい、と考える人は多いでしょう。

しかし、企業理念はその企業のホームページで簡単に確認することができるので、誰もが志望動機に盛り込むことが可能です。

そして、企業理念へ共感していることを志望動機でアピールすると、ありきたりな文章になってしまった、と思うこともあるでしょう。

 

この記事では、志望動機に企業理念への共感を使って効果的に伝える方法をご紹介します。

ESや面接で他の就活生と差をつけましょう。

まず、企業理念とは何であるか、確認していきましょう。

 

企業理念とは

企業理念とは、その企業が重要視する価値観や考え方を表現しています。

「なぜ、企業が存在し、何を目的に事業を行っているのか」「企業の今後の方向性」などを表わしています。

企業が理念を掲げることで、従業員に会社の風土や取るべき行動を認知させ、意識の統一につなげていく効果が期待できます。

また、顧客や株主に対しては企業の方向性や考え方を知ってもらい、企業ブランドの構築、または応援してもらえるよう、アピールにもなります。

企業理念の大きな特徴は「普遍的で継続的なもの」です。

企業理念は、経営者が変わっても変えられることがなく、経営者が企業を運営するうえで大切な判断指針になります。

 

経営理念との違い

企業理念と経営理念がごっちゃになってしまっている就活生はいないでしょうか?

この2つは似て非なるものです。

はっきりと区別しておきましょう。

 

経営理念とは、経営者の考えや信念を表わしたもので、企業を経営するうえでもっとも大事にしている考え、信念です。

経営理念を掲げることで、従業員が日々の業務を効率化できたり、目標を持ち、目標達成のための努力を重ねることにつながります。

その結果、企業が提供するサービスの質の向上を図ることができます。

経営理念は経営者が変わる時や、時代の変化、社会状況をかんがみて変更されるときもあります。

理念を掲げる大切さ

企業が企業理念、経営理念を掲げる理由は、会社という従業員の集団に、芯を通し、社会貢献、事業活動の方向付けをすることにあります。

企業では多くの人が働き、それぞれ性格も違えばバックグランドも、年齢もバラバラです。

企業にしっかりとした芯が通っていれば、従業員の意識の統一、経営陣の方向性を決定付ける指針になり、前進しやすくなります。

また、コロナウィルスの蔓延、ロシア・ウクライナ戦争など、有事の事態に組織がばらばらにならないように、試練を乗り越えながら企業活動を続けるうえでの大切な指針となります。

 

志望動機に企業理念への共感は大切

就活生にとって、その企業の理念に共感できるということは、あなたはその企業で働きたいと感じている、ということにほぼ等しいと考えることができます。

なぜなら、その企業の考え方に寄り添うことができる人物である、といえるからです。

企業にとって、同じ理念を共有して、一緒に働きたい、と考える就活生の存在は、企業の未来を担う重要な役割を果たしてくれる人物になり得るため、大事にしたいと思います。

企業理念への共感は志望動機に盛り込むべき大きな要素なのですが、その手法によっては、かえって面接官が残念な気持ちになってしまうことがあります。

どんな時に面接官が残念な気持ちになってしまうのか、そのデメリットを3選して解説していきます。



志望動機で企業理念への共感を伝えるデメリット2選

ありきたりな志望動機になりがち

「私は御社のテクノロジーで豊かな未来をつくる、という理念に強く共感したため、入社を希望します。」

この後に続く言葉に、なぜ、その理念に共感したのか、あなたのバックグランドにあるものの説明がない場合、面接官はHPで企業理念を調べて来たんだな、と思うだけで、本当に企業理念に共感しているのかは伝わっていません。

この後に続く言葉で、ありがちな就活生になるのか、印象的な就活生になるのかが決まります。

なぜ、企業理念に共感したのか、あなたの実体験と結びつけるとより具体性がうまれ、面接官も納得する志望動機になるでしょう。

 

他社でもいい?と思われる

「私は御社のテクノロジーで豊かな未来をつくる、という理念に強く共感したため、入社を希望します。」

この後に続く言葉に、なぜ、その企業を志望するのか、を明確に意思表示しなければいけません。

なぜなら、企業理念は誰でも簡単にホームページで確認できるため、この後に続く言葉に信憑性がないと面接官に「他社でもいいんじゃない?」と思わせてしまう可能性があるからです。

その企業でなければならない理由をしっかりと伝えることは、就活においてとても重要です。

 

志望動機で企業理念の共感を伝えるデメリットを2選、ご紹介しました。

面接官にあなたの志望動機で企業理念への共感を伝える場合、なぜ?とその企業への思い入れが肉付けとして必要です。

安易に「御社の企業理念に共感して、入社を希望します」という言葉を使わないよう、しっかり準備しましょう。

どのような準備が必要なのか、ご紹介していきます。



企業理念を感じる手法3選

企業理念は企業のホームページで簡単に確認することができて、誰もが企業理念への共感を志望動機になどに盛り込むことができます。

他の就活生と差をつけるためにも、企業理念を理解するための行動を起こすことが重要です。

文字だけで企業理念を理解して、「共感している」と面接官に伝えても、うわべだけの表現になってしまい、気持ちを伝えることは難しいといえます。

効果的に企業理念に共感していることを志望動機に盛り込んで、伝えるための方法をご紹介します。

 

OB・OG訪問

OB・OG訪問は企業理念を理解するのにとても効果的です。

身近な存在である人から、仕事内容を聞くことができるだけでなく、会社の風土、雰囲気を聞くことができるからです。

企業理念は、実際企業で働く人たちのマインドに強く影響しています。

先輩方がどんな思いや考えを持って日々、仕事に取り組んでいるのか、聞いてみましょう。

例えば、顧客に対してどのように接してその企業のサービスを販売しているのか、取引先とはどのようなやり取りで信頼を得ているのか、具体的に聞くことで、企業理念の本質が見えてくるのではないでしょうか。

また、OB・OG訪問は就活生にとって社会人と接する貴重な機会でもあります。

就活において不安に考えていることがあれば、積極的に相談してみましょう。

先輩方の頼もしさを感じることでその不安は希望に変わり、就活をするうえでの糧となるでしょう。

 

インターンシップ参加

インターンシップ参加は効率よく企業理念の理解を深めることができる制度です。

実際に企業で働くので仕事内容や企業についてより深く知ることができます。

先輩方の働く環境をまじかで感じることで企業研究にもつながります。

インターンシップ参加は企業をより理解したい、という気持ちの表れでもあります。

インターンシップ参加によって、どのような経験をして、どのような部分で企業理念を感じ、自分はどのような形で企業に貢献できるのか、志望動機に盛り込んでみましょう。

具体性があるので、他社ではなくその企業へ入社したい、という熱意が面接官に伝わりやすいといえます。

入社したいと考える企業には積極的にインターンシップ参加を試みてみましょう。

 

会社説明会

就活を始めるうえで、まず最初に企業を訪れることになるのが会社説明会です。

興味を持った企業の説明会に参加することで、実際にその企業で働く人が企業理念や仕事内容などを説明してくれます。

その先輩の人柄にも実際に触れることができるでしょう。

企業で生き生きと働く姿を実際に目にすることは、ホームページで企業理念を読んだだけの状態とは、企業理解に雲泥の差があります。

説明会で感じたことを志望動機に落とし込み、さらには企業理念への共感へとつなげてみましょう。

実際に行動することで、ホームページでは得ることが出来なかった企業の魅力が見えてくるでしょう。

 

企業理念への共感を志望動機で伝える 例文3選

志望動機に企業理念を効果的に盛り込んで企業への志望度や熱意を伝えましょう。

例文を3選、ご紹介します。

 

部活・アルバイトの経験とつなげる

就活生にとって、これまでアルバイトや部活で得てきた経験は就活において大きな強みになります。

企業理念への共感も、それらの経験とつなげると、具体性のあるものになります。

 

私は御社の、「新しい価値の創造を通じ、社会からの期待に応え、ひとり一人が豊かになることを目指す」という企業理念に共感し、御社への入社を強く希望します。

私は学生時代にアルバイトで塾の講師をしていました。

そこで経験したことは、授業に遅れがちな生徒達を集め、追加授業を数回行ったことで彼らの成績や、やる気がアップし、喜んで貰えたことです。

決められたことを続けていては、このような経験は出来なかったと思います。

この経験を通じ、生徒のニーズに気づいて行動に移すことの大切さを学びました。

恐縮ながら、私のこの経験は御社の企業理念に通ずる部分があると考えます。

御社に入社した際には、絶えずアンテナをはり、ひとりでも多くの人を幸せにしたいと思います。

 

アルバイトの経験が企業理念への共感を具体的に説明していて、説得力を持たせています。

 

大学での専攻・研究内容とつなげる

就活生が大学で最も力を注いできた学びは、企業にとってとても興味深いモノです。

選考や、卒論の内容と志望動機を結びつけるのも効果的です。

 

私は御社の企業理念である、「地球の環境保全に貢献しながら自らの社会的責任を果たす」という考えに強く共感し、入社を希望します。

私は学生時代に地球温暖化について研究し、ごみ問題に主に力を注いできました。

御社の取り組むごみ処理プラントをはじめとするリサイクル施設の設計、施工はCO2排出を最低限に抑えていて、今後の地球温暖化への取り組みとして、とても素晴らしいと感じています。

御社に入社した際は、地球温暖化へ取り組む一員として、また会社にも貢献できるように努力したいと思います。

 

これまで研究してきたことと、企業の事業内容がマッチしていることを具体的に説明しています。

企業理念とも紐づいているので、より説得力がある志望動機になっています。

 

インターンシップ参加経験とつなげる

私は御社の「情報革命で人々を幸せに」という企業理念に共感し、御社への入社を希望します。

私は御社のインターンシップに参加した際に、先輩方の仕事への熱意を感じ、また、みなさんがいきいきと意見交換をしている姿がとても魅力的に感じました。

また、AIを進化させることで、人々がたくさんの情報を得ることができ、それが幸せに繋がることを信じ、日々、努力を重ねていることに感銘を受けました。

私が御社に入社した際は、顧客から必要とされる人物として努力を重ねたいと思います。

 

インターンシップ参加経験で感じたことを志望動機、また企業理念への共感につながっていて、説得力がある志望動機となっています。

実際に感じたことを企業に伝えることは、企業にとっても社内環境を知り得る貴重な情報なのではないでしょうか。

 

まとめ

志望動機に企業理念への共感を使って効果的に伝える方法をご紹介しました。

面接官は就活生のその企業への入社の志望度をみています。

そのうえで、企業理念への共感は志望動機に盛り込むべき大きな要素で、その志望動機をより説得力のあるものにするためには、具体的な説明とつなげることが大切です。

まずは企業理念を十分に理解し、説明会参加など、実際に行動して自分の経験に取り入れましょう!

 

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