
ESの趣味はどう書けば良いの?就活で趣味を聞かれた際の書き方をご紹介
2023年8月19日更新
はじめに
ESはさまざまなことが聞かれるものです。その中の1つに「趣味を教えてください」と設定している企業がありますが、この設問で悩んでいる就活生は非常に多いようです。たしかに、この設問はどのように答えれば良いのでしょうか。
ここではESで趣味を聞く意味と回答例についてご紹介します。ESの趣味欄でお悩みの方は、ぜひご確認ください。
ESで趣味を聞くのはなぜ?
そもそも、ESで趣味を聞く設問はどういった意味で設けているのでしょうか。これを確認することでESの趣味欄に何をどのように書けばよいのかを知ることができます。ここで代表的な理由について確認していきましょう。
理由①人柄を見るため
1つめの理由は、人柄を見るためです。趣味は勉学などと違い、その人の個性が出ます。たとえば、アウトドアなのかインドアなのかなどその人のタイプも知ることが可能です。
また、趣味は就活の軸などと比べると長期間携わっているものであり、自然なエピソードが出やすくなります。面接官は就活生の本当の人柄を知りたいため、このような設問がなされているようです。
理由②職業に適性があるのかを見るため
趣味というものは、その人がどのような人であるのかを多少は測ることができるものです。そして、そこから職業に適性があるかどうかを見られる場合があります。
たとえば、体力を使う職業でインドアな趣味、逆に地道な職業で派手な趣味だと適性がないと思われる可能性があるのです。しかし、趣味だけで適性がないとすぐに断言することは少なく、面接での深堀で測られることが多くあります。なぜその趣味を持っているのかなどを聞かれる可能性があるため、事前に準備をしておきましょう。
理由③社風に合っているのかを確認するため
会社それぞれには社風があり、働いている社員の方たちの趣味が似通っていることも少なくありません。とくに、アウトドアかインドアかは社風や職種で分かれやすいものです。趣味が社内にも多くの人が持っていれば溶け込めるのではないかと思われ、採用される可能性が上がります。
理由④面接でのアイスブレイク用
面接官はなるべく就活生の素を見たいと思っています。しかし、緊張しているなかで素を出すことは中々難しいです。そこで、趣味は比較的くだけた話題にでき、就活生の素を見ることができるため面接のアイスブレイクとして用いている会社があります。
アイスブレイク用として聞かれているかどうかは会社の採用者にしかわかりません。設問での回答字数が少ないとアイスブレイク用の可能性がありますが、深堀で聞く意向の場合もあるため注意が必要です。
理由⑤個性があるかどうか知るため
近年、従業員がインフルエンサーやSNSをしている会社が増えてきています。新入社員もインフルエンサーとして社名を広報していく場合、SNS上で目立つような人であるのかを知りたい可能性があるのです。
こちらはベンチャーマーケティング会社に多い傾向だと言われています。会社がそのような方針であるかどうかは企業のアカウントを調べれば知ることができるため、企業調査の際にSNSアカウントを運用しているのか、従業員が個人として社用アカウントを持っているのかを確認しておきましょう。
ESに記載するのがおすすめな趣味一覧
ESに記載することがおすすめされている資格は下記のとおりです。もちろん、これ以外にも記載するのがいけないわけではありません。無理矢理あてはめるより本当の趣味を記載する方が面接でしっかりと話すことができるため、あくまでも参考程度にご確認ください。
- 読書
- 資格
- 英会話
- 映画・音楽鑑賞
- アート
- 料理
- ハンドメイド
- DIY
- カフェ巡り
- 旅行
- 登山・キャンプ
- 写真
- スポーツ
- 筋トレ
ESに記載するのがおすすめできない趣味一覧
下記の趣味はESに記載することが望ましくないと言われています。
- ギャンブル
- 寝る
- お酒
- 性的なものを連想させるもの
- 犯罪を連想させるもの(車の改造など)
- 政治・宗教
- 会社の競合他社に関するもの
このように社会人の場として相応しくないものはおすすめできません。また、政治・宗教は面接官の要項にて質問が禁止されているものであるため、深堀がおこなえません。これらが趣味の場合でも記載はせず、その他の趣味と呼べるものに変更しておきましょう。
趣味の書き方での注意点
趣味を回答する際にはいくつかの注意点があります。ここで注意点について確認しておき、趣味の設問でマイナスイメージを持たれないようにしておきましょう。
注意点①人柄が伝わる文章になっているか
趣味は人柄を伝えてほしいと思っている面接官がほとんどです。そのため、淡々と趣味を伝えるのではなく、なぜ好きなのか、どのような気持ちでおこなっているかを書くことで人柄を伝える必要があります。
趣味の内容を延々と書く人がいるのでご注意ください。面接官が知りたいのは趣味の内容ではなく就活生についてなのです。
注意点②会社の社風に合っているか
真面目な人を求めているのに趣味が派手であるとマイナスなイメージがつく可能性があります。まずは会社が求める人物像を調べ、それに合っているのかを確認しましょう。求める人物像は多くの企業が採用サイトに掲載しているため、企業研究の際におこなっておくことがおすすめです。
また、趣味がどうしても社風に合わないのであっても、趣味自体は嘘をつかず伝え方を工夫することが重要になります。趣味でないものを書いてしまうと面接で話せない可能性があるため、あくまでも本心で就活を進めていきましょう。
注意点③趣味が仕事につながるのか
趣味が仕事につながるのであれば十分なアピールポイントになります。もし繋がる場合は、どのようにつながるのかも記述することが大切です。
ただし、アピールがいきすぎると逆にマイナスになりかねないため、最後の文章など少しで良いかと思います。また、趣味が仕事につながらないのに無理矢理つなげてもマイナスイメージとなる可能性があるため注意が必要です。
注意点④趣味を通じて学んだことはあるのか
趣味を単なる楽しいだけで終わらせず、何を学んだか記載することで趣味からも学べることや、物事についてしっかり考える人と伝えることができます。今までは学んだと感じていなくとも、実は学んでいることは多いです。自己分析に関する書類などから趣味についても多角的に確認してみましょう。
注意点⑤数値で説明されているか
趣味のみに限らず曖昧な表現は面接官からすると分かりにくい可能性が高いです。数値で書くことで面接官が頭の中でイメージが思い浮かびやすく、自分の伝えたいことを伝えられる可能性が高まります。
たとえば、「かなり練習をし、」と「週5日間練習をし、」ではどちらのほうが情景が思い浮かぶでしょうか。数値で書いた方が分かりやすいと感じた方は、自身のESでも反映させていきましょう。
注意点⑥ひと言+説明文の書き方で記載する
趣味は「ひと言+説明文」で書くと完結でわかりやすいです。面接は結論ファーストが重要と言われますが、ESにおいても結論ファーストは意識しておきましょう。しかし、ESのフォーマットによってはおこなえないため、臨機応変にご対応ください。
ESでの趣味を問われた際の例文
ESでの趣味の回答例としては下記のようなものがあります。書き方を参考にし、自身の趣味に当てはめていきましょう。
例文①
趣味は読書です。特に「ミステリー」と呼ばれるジャンルをよく読んでいます。謎を解決するためには頭の中で整理しながら考える必要があります。最初は読書時のみ意識をしていましたが、現在では実際の会話でも話を整理しながら考える癖を身に着けることができました。社会人としては、仕事においても教わった内容やクライアントとお話したことを整理し、しっかりと次に活かせるよう本スキルを活用していきたいと考えております。
例文②
料理が趣味です。小さいころから母と料理を作っており、今はフランス料理など難しいものにも挑戦しています。また、友人と遊ぶ際に料理を振る舞うなどもおこなってきました。料理は奥深く、取り組むほど面白さが出てくるので今後も続けたいと考えています。
例文③
私の趣味は写真撮影です。新しい場所や風景を探索し、独自の視点で捉えることに魅了されています。カメラを通じて表現する喜びと、美しい瞬間をキャッチするワクワク感がたまりません。撮影する過程でのクリエイティブな考えや技術的な試行錯誤も楽しみの一つです。写真を通じて感情やストーリーを伝える力に感銘を受け、日々成長していくことに喜びを感じています。
例文④
私の趣味はハイキングです。自然の中を歩くことで心身をリフレッシュし、美しい景色や新しい発見を楽しんでいます。山や森林、海岸線など、さまざまな場所を訪れながら、健康的なアクティビティを楽しんでいます。このようにリラックスしながらアクティブな時間を過ごすことが好きです。残りの大学生活でハイキング場として有名な〇〇に行きたいと考えています。
例文⑤
私の趣味は音楽制作です。楽曲を作成したり編集したりすることで、自分自身のアイデアや感情を表現することに感動を覚えています。また、さまざまな楽器や音響効果を組み合わせて新しいサウンドを創造し、リズムやメロディを構築するプロセスが非常に楽しいです。音楽制作はクリエイティビティを存分に発揮できる趣味であるため、今後も培ってきたクリエイティブさを発揮していきたいと考えています。
良いESにするためにできること
ESは一度作成したら終わりではなく、常にブラッシュアップしていくことが望ましいです。すべておこなうとESのブラッシュアップを徹底的におこなえますが、すべてが難しい場合は自分に合っているものをおこなっていきましょう。
大学の就活課に相談する
大学の就活課は同じ大学に通っていた人の相談をたくさん受けています。また、その大学の強みや合っている企業も知っています。そのため、大学の就活課への相談は自分の大学に合ったESにしてもらえる可能性が高いです。
同時に企業が定まっていない場合でも相談ができるため、まずは大学の就活課に持っている悩みを相談していきましょう。
就活エージェントへ相談する
就活エージェントはサービスによっては企業紹介のみでなく、ESの添削をおこなうものもあります。就活エージェントは非常に多くの企業と就活生を見ているため、最適なESというものを知っている可能性が高いです。
現在、ES添削をサービスとして用意しているエージェントサービスは下記のようなものがあります。
- キャリアチケット
- キャリアパーク就職エージェント
- キャリセン就活エージェント
- ジョブスプリング
また、エージェントではなくES添削のみをおこないたい場合は下記の2つのサービスがあります。
- ES添削カメラ
- 就活SWOT
すでに企業が決まっており、ESの添削サービスのみを利用したい場合はこちらのほうがおすすめです。ただし、就活エージェントは自分が見れていなかった業界なども知れるため、特段の理由がない限りはエージェント利用がおすすめです。しかし、興味のない企業を紹介されることもあるため、自分の意志を固めておくことは重要です。
過去の内定者のESを確認する
口コミサイトなどで過去の内定者がESを公開していることが多くあります。それらは実際に内定を獲得しているため、ESの評価が高かったということです。内容はまねできない部分もありますが、書き方や伝え方は内定者のまねをしていきましょう。
OB訪問をする
OB訪問をする社員によっては、ESの添削もおこなってくれる可能性があります。その方たちはESを突破しているため、効果的な書き方を知っている場合が多いです。また、社内で働いているからこそわかる情報があるかもしれません。
OB訪問は社員の方の時間を頂いているため、無理矢理お願いしないようにしておきましょう。OB訪問のサービス・アプリとしてはマッチャーが有名です。サークルのつながりなどが無い場合は、このようなサービスを積極的に利用していきましょう。
まとめ
今回はESで趣味をきかれた際の返答についてご紹介しました。ESで趣味を聞く意図にはさまざまなものがありますが、真意は企業の採用担当者にしかわかりません。そのため、私たちはどのような意図であったとしても答えられるよう、趣味についても全力で考えていきましょう。