海外勤務のある仕事は?世界で活躍できる業界や職種を解説

海外勤務のある仕事は?世界で活躍できる業界や職種を解説

2024/9/27更新

はじめに

就活生の中には、海外勤務に憧れる人も多いのではないでしょうか。

グローバルに活躍することで、これまでにない経験を得ることができ、自身の成長にもつながります。

しかし、海外進出している企業は限られています。

とくに中小企業のような小さい会社であれば、国内事業が主であるため、就職しても海外勤務できない可能性が高いです。

この記事では、以下のような疑問を持つ就活生を対象としています。

この記事でわかること
  • 海外勤務できる業界は?
  • 海外で働くことのメリットとデメリットは?
  • 海外勤務に必要なスキルは?

海外勤務に関する疑問や不安点について詳しく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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海外勤務の可能性がある業界7選

海外勤務の可能性がある業界7選

ここでは、海外勤務の可能性が高い8種類の業界を説明していきます。

なお、下記の記事では日系グローバル企業を紹介しています。

総合商社

総合商社は、さまざまな商品を取り扱い、世界中に拠点を構える大規模な企業です。

海外進出しているので、海外駐在や出張が多い業界です。

若手社員が、研修の一環として海外へ学びにいくプログラムがある企業もあり、年数に関係なく海外勤務が狙えます。

海外勤務者数の割合が高いという特徴もあります。

主要な総合商社は以下の通りです。

伊藤忠商事株式会社、住友商事株式会社、大和コーポレーション株式会社、豊田通商株式会社、丸紅株式会社、三菱商事株式会社、三井物産株式会社など

 

なお、下記の記事では海外に行ける仕事を詳しく解説しています。

大手メーカー

日本の大手メーカーは、世界的にも有名であるため、海外事業にも力を入れています。

特に海外勤務が多いのは技術や製造に関わる社員です。

海外で工場の生産管理を行うために派遣されるケースが多いです。

技術者以外にも、海外支店の管理や経理など、幅広い業務でグローバルに活動しています。

主要な大手メーカーは以下の通りです。

業界企業名
自動車関係アイシン精機、スズキ、デンソー、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、矢崎総業
食品メーカー日清食品、日本ハム、明治、ヤクルト
電機メーカーキヤノン、ソニー、富士通、三菱電機
化学メーカー旭化成、カネカ、住友化学、東レ、富士フイルム

投資銀行

投資銀行は、海外に拠点を多く構えている企業が多いため、海外で勤務することも可能です。

しかし、海外勤務者が多い一方で、総従業員数も多いので、割合としては高くありません。

また、海外支店で働くためには、高いレベルの語学力が求められます。

そのため、チャンスはあるものの、狭き門を突破する必要があります。

主要な投資銀行は以下の通りです。

大和証券、日本M&Aセンター、日本政策投資銀行、野村証券、みずほ証券、三井住友銀行など

海運

海運業界は、船で物資を運ぶ海上輸送サービスと、船を貸し出して利益を得る2つの事業があります。

国内を輸送する「内航海運」もありますが、海外へ輸送する「外航海運」もあるため、世界中に拠点を持っています。

海に囲まれた日本は輸出大国であるため、海外勤務者の割合も高く、海外勤務のチャンスも多いです。

主要な海運企業は以下の通りです。

川崎汽船、山九、商船三井、日本郵船、NIPPON EXPRESSホールディングス、三井倉庫ホールディングスなど

航空会社

航空会社は、航空機を使用し人や物を運ぶ仕事です。

海外に拠点を多く持つ航空会社は、海外勤務の可能性が十分にあります。

パイロットやキャビンアテンダントなどは、常に海外を飛び回り、生活のほとんどを海外で過ごしています。

国内線では、海外に行く機会はないので、国際線に関する仕事を狙いましょう。

主要な航空会社は以下の通りです。

ジェットスター・ジャパン、スカイマーク 、スターフライヤー、全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)など

 

なお、下記の記事では世界を飛び回る仕事の特徴や、向き不向きを詳しく解説しています。

エネルギー業界

エネルギー業界は、資源確保のために海外と連携を取っている企業が多くあります。

そのため、海外勤務のチャンスはありますが、人数はあまり多くありません。

一定数の社員が海外勤務を経験していますが、限られたチャンスをつかむことが重要です。

総合商社や投資銀行などに比べれば、海外勤務者の割合は少なくなり、勤務できる人数も限られています。

エネルギー業界の主要な企業は以下の通りです。

出光興産株式会社、ENEOS株式会社、株式会社神戸製鋼所、関西電力株式会社、住友化学株式会社、東京電力ホールディングス株式会社、三菱重工業株式会社など

建設(ゼネコン)

ゼネコンとは、建設業界の中でも自社で設計・施行・研究開発の全てに対応できる総合建設企業のことをいいます。

ゼネコンの中でも、売上の高い企業をスーパーゼネコンといい、大規模なプロジェクトに関わることが多いです。

清水建設、鹿島建設、大林組といったスーパーゼネコンは、海外勤務者が多いことで知られています。

近年では、スーパーゼネコンだけではなく、中堅企業も海外事業に進出する企業が増えており、海外勤務を狙えるチャンスが増えています。

また一部のスーパーゼネコンでは、若手社員を積極的に海外赴任させる取り組みも行っているので、早い段階から海外勤務を行うことが可能です。

ゼネコンの主要な企業は以下の通りです。

大林組、鹿島建設、熊谷組、五洋建設、清水建設、大成建設、竹中工務店、長谷工コーポレーション、前田建設工業、三井住友建設など

海外勤務の求人が多い職種

2023年末時点でdodaに掲載のあった求人をもとに、海外駐在員や海外駐在員候補を募集する求人が多い業界は以下の通りです。

ランキング業界割合
1位メーカー41%
2位建設・プラント・不動産23%
3位商社9%
4位医薬品・医療機器・ライフサイエンス・医療系サービス7%
5位インターネット・広告・メディア5%
6位金融4%
7位IT・通信3%
7位エネルギー(電力・ガス・石油・新エネルギー)3%
9位運輸・物流2%
10位人材サービス・BPO・コールセンター1%

 

海外勤務できる求人は、メーカーが圧倒的に多いことがわかります。

製造業を中心としたメーカーは国際展開が活発なので、海外勤務を希望する人にとっては魅力的な選択肢だといえるでしょう。

インフラ整備やプラント建設などの大規模なプロジェクトが海外で進行しているため、建設・プラント・不動産も20%を超えています。

 

海外勤務者の多い企業ランキング

「就職四季報2019年版」をもとに東洋経済が、「海外勤務者が多い会社トップ200ランキング」をまとめました。

どのような結果になったか見ていきましょう。

順位会社名業種海外勤務者数(人)従業員数(人)
1トヨタ自動車2,45075,128
2ソニー電機・事務機器1,40016,659
3デンソー自動車部品1,33623,801
4三菱商事商社・卸売業1,2866,233
5三井物産商社・卸売業1,2095,971
6住友商事商社・卸売業1,1015,162
7三井住友銀行銀行1,08329,283
8キヤノン電機・事務機器1,00026,246
9三菱電機電機・事務機器96231,694
10丸紅商社・卸売業9074,458
11日立製作所電機・事務機器80036,631
12豊田通商商社・卸売業7923,614
13日本貿易振興機構その他サービス7001,764
14ミネベアミツミ電子部品・機器6535,953
15伊藤忠商事商社・卸売業6404,285

このランキングを見ると日本を代表するグローバル企業が多いことがわかります。

トヨタ自動車が圧倒的にトップで、世界中でビジネスを展開していることが読み取れます。

ソニーやデンソーも1,000人を超える人数がおり、電機や自動車業界が特に国際展開していることが特徴的です。

他には三菱商事や三井物産、住友商事など大手商社の存在感も際立っています。

海外で勤務することを考えている人は、これらの業界で働くことを検討してみるのもいいでしょう。

海外勤務の仕事で得られるメリット4選

海外勤務の仕事で得られるメリット4選

海外勤務として働くことにどのようなメリットがあるか見ていきましょう。

収入が増える

海外勤務は、慣れない海外で働くことになり、日本で働くより、何かと負担が大きいものです。

そのため、特別手当である海外赴任手当などが支給され、収入が1.5倍増えるといわれています。

日本で生活しているときと比べると税金などの支払いが少なくなり、手取り金で考えれば、1.8倍程度増えることもあるでしょう。

語学力が身に付く

海外勤務になれば、外国人に囲まれながら勤務にあたるため、語学力が身に付きやすいもの。

コミュニケーションを多く取れば取るほど、外国語を使う頻度が増えるので、より語学力が身に付きやすくなります。

大切なことは能動的に動くことです。

事前にある程度語学の勉強をしておくことや、実際に海外へ行ってから、わからないことがあれば随時調べるなど、自分から勉強することでスキルが上達していきます。

現地で学ぶことで、よりネイティブな言葉に触れられるのはメリットのひとつです。

自分のキャリアアップにつながる

海外駐在としてグローバルに活動していれば、自分のキャリアアップにつながります。

転職を通じてキャリアアップをしたくなった際も「グローバルに活動している」「語学力が身についている」といった点があれば有利に事が運ぶでしょう。

海外での実績をしっかりと積み上げることで、キャリアアップを十分に狙えることがメリットの一つです。

異文化を学べる

海外で生活を送ることで、今まで自分の知らなかった異文化を学べるきっかけになります。

日本とは違う、風習、文化、働き方などを理解することで、どんな場所でも柔軟に過ごせる力が身に付くでしょう。

他の職場であっても、この経験を元に柔軟に対応できるようになることはメリットの一つです。

また異文化を学ぶことで、今まで知らなかったことが増え、新たな知見が増えることも魅力的です。

海外勤務の仕事のデメリット

ここでは、海外勤務ならではのデメリットを見ていきましょう。

文化や習慣の違いに戸惑ってしまう

日本と海外の国では文化や習慣が大きく異なります。

特に慣れるまでは強いストレスを感じる人も少なくないでしょう。

人によってはストレスから体調を崩し、海外勤務を続けられない可能性もあります。

異文化を楽しむ、という考え方であればストレスが溜まりにくくなります。

日本食が食べられなくてつらい

昔と比べると日本食が浸透しているため、日本の料理が食べられる飲食店は増えていますが、料理の値段が高かったり、現地の人が調理をしたりしている場合、日本人の口に合わないこともあります。

日本食以外は受け付けない人にとっては、食で苦労することも考えられます。

海外勤務するために必要なスキル4選

海外勤務するために必要なスキル4選

海外勤務するためには、どのようなスキルが必要なのか見ていきましょう。

コミュニケーション能力

日本でも海外でも、仕事をする上でコミュニケーション能力は必要です。

語学力がまだ乏しい人が海外勤務する場合は、特に必要な能力だといえます。

言葉がうまく通じないときでも、身振り手振りをするなど、コミュニケーションを取ることで自分の意図が伝わりやすくなります。

語学力を上げる際もコミュニケーション能力が欠かせません。

自分から積極的に外国語に触れることで、コミュニケーション能力も向上するので、会話に慣れることを意識しましょう。

語学力

海外勤務になれば、日本語だけでは心もとない状況がたくさん生まれます。

円滑に進めるためには、語学力が必要です。

海外勤務を目的に企業選びをする場合は、TOEICスコアが730点以上は必要になります。

特に競争率の高い企業であれば、事前に学んでおかなければ海外勤務の枠を手に入れることはできないでしょう。

語学力は今回紹介する4つの能力の中でも重要度が高いです。

なお、下記の記事では海外インターンシップについて知っておくべきことをまとめています。

精神力

海外勤務をするということは、今まで住み慣れていた日本と異なる世界に住むことになります。

話す言葉や文化、風習など、いろいろなことが変わるので、不安にならないための精神力が必要です。

慣れないことや、分からないことが増えると、不安になり身体に支障をきたす可能性があります。

不安はストレスの原因にもなり危険ですので、どっしりと構えられる精神力を持っておくことが重要です。

体を壊さない健康力

海外生活になると、食事のメニューや質が変わります。

たとえば水であっても、日本人は軟水を好みますが、海外では硬水を好む人が多いです。

飲み慣れていないものや、食べ慣れていないものを食べるとお腹を壊す可能性もあります。

そのため、体を壊さないための丈夫な体(健康管理)が重要です。

普段から食生活や運動に気を配り、健康な体を維持することで、海外勤務になっても耐えることができます。

体を壊してしまうと、そもそも働けないので、内からも外からも体を鍛えておきましょう。

さいごに

海外勤務を希望する人は、海外で働ける可能性の高い業界や企業に就職する必要があります。

大企業や、海外との取引が多い企業だと海外勤務できる確率が上がるでしょう。

リサーチするときは単純に海外勤務している社員数だけではなく、社員数に占める海外勤務者の割合にも注意してください。

海外勤務者の割合が低い企業では、海外で働くチャンスをつかむのは難しいからです。

海外勤務するためには語学やコミュニケーション能力など、必要なスキルがあります。

準備を万全にし、海外勤務のチャンスをつかみましょう。

【期間限定公開!】就活のプロが
自己分析のやり方を徹底解説!

 今回、期間限定で就活のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが、エントリーシートや面接に悩んでる学生に向けて、だれでも簡単に自己分析が出来る方法を3つ紹介しました!

 すぐに実行に移せるものばかりなので、ぜひ読んでみてください!

キャリアアドバイザーが自己分析する方法を徹底解説