【企業研究】豊田自動織機の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年8月15日更新

はじめに

就職活動を成功させるためには、志望する業界や企業についての深い研究と理解が不可欠です。

特に、自分が目指す業界の動向や将来展望、企業の経営方針や文化についての調査は、エントリーシートの作成や面接の際に大いに役立ちます。

この記事では、豊田自動織機の会社概要や学歴フィルターの有無、求められる人物像など重要な情報をわかりやすく解説しています。

 

ぜひ最後までお読みいただき、あなたの就職活動に役立ててください。



豊田自動織機の会社概要

株式会社豊田自動織機は、1926年の創立以来、豊田佐吉が創り出した自動織機を起源として、多岐にわたる事業分野で活躍しています。

 

会社名 株式会社豊田自動織機(TOYOTA INDUSTRIES CORPORATION)
設立 大正15(1926)年11月18日
本社所在地 〒448-8671 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地
代表者 取締役社長 伊藤 浩一
事業内容 繊維機械、産業車両、自動車・自動車部品の製造・販売
資本金 804億円(2023年3月31日現在)
売上高 33,798億円(2023年3月期)
営業利益 1,699億円(2023年3月期)
税引前利益 2,629億円(2023年3月期)
当期利益 1,928億円(2023年3月期)
従業員数 74,887名(2023年3月31日現在)

自動車部品業界とは

自動車部品業界とは、自動車に使われる部品を製造するメーカーたちが集まる市場や業界のことを指します。

この業界の製品は幅広く、エンジンや変速機、サスペンション、シート、ブレーキ、ハンドルから、エンジンコントロールユニット(ECU)、熱交換器、ワイヤー、電子制御システム、エアバッグ、電動パワーステアリング(EPS)など、多岐にわたる部品が存在します。

 

なお、自動車業界についての詳細は以下の記事をご覧ください。

【業界研究】自動車メーカーとは?志望動機・ビジネスモデル・職種を徹底解説

 

自動車業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、こちらもぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧



豊田自動織機の事業内容

豊田自動織機株式会社は、繊維機械、産業車両、自動車および自動車部品の製造と販売を手がけています。

繊維機械や自動車(車両、エンジン、コンプレッサー等)、トヨタ L&F ブランドを通じて産業車両を提供するなど、エレクトロニクスを含む多岐にわたる事業分野で、卓越した製品と技術の開発を継続しています。

 

なお、フォークリフト、カーエアコン用コンプレッサー、エアジェット織機の3つは世界シェアナンバー1となっています。



豊田自動織機の新卒選考フロー

募集職種

技術職→研究・開発、生産技術、製造技術、システム開発、品質管理、知的財産、環境など

事務職→海外営業、国内営業、調達、生産管理、企画調査、法務、環境、システム開発、経理、財務、総務、人事など

募集要項

 

初任給 基本給(2019年4月実績)

修士了 月給230,000円(総合職)

大学卒 月給208,000円(総合職)

大学卒 月給188,000円(一般職)

※短大卒・高専卒については2020年4月採用実績が

 ないため、基本給の設定を行っておりません。

昇給・賞与・諸手当 昇給年1回(4月)

賞与年2回(7月、12月)

勤務地 本社/愛知県刈谷市

国内工場/刈谷など愛知県下計10カ所

国内拠点/名古屋、東京、千葉、大阪など

海外拠点/海外235社

勤務時間 標準労働時間帯 8:00~17:00

フレックスタイム制(コアタイム無し)

一日標準労働時間8時間など

福利厚生 独身寮、社宅(3DKなど)、社内預金・財形貯蓄・持株・住宅資金貸付制度、車両購入資金貸付制度、社員クラブ(多目的ホール・レストラン・アスレチックルーム・室内プールなど完備)、総合体育文化センター、グラウンド、テニスコート、保養所、体育クラブ、文化クラブなど
休日休暇 完全週休2日制(土曜日・日曜日、祝日はGW・夏季・年末年始連休に振り替えあり)、GW・夏季・年末年始休暇、年間休日121日、有給・特別休暇など
教育・研修制度 新入社員研修、職場先輩制度、基礎技術講座、寺子屋研修、仕事の仕方(問題解決)研修、人材育成講座、事務基礎講座、語学講座など
人事制度 ○海外での仕事の仕方や文化などを習得するための海外研修制度

○半年ごとに能力開発やローテーションについて話し合う、上司との面談制度

○仕事と家庭の両立支援制度(育児休職制度、短時間勤務制度、託児所設置など)

 

引用:キャリタス就活2024

新卒選考フロー

技術総合職と事務総合職では、選考フローが異なります。

豊田自動織機ではリクルーター面談を受けた応募者のみ選考に進めるので、インターンや説明会に参加する必要があることを覚えておきましょう。

選考は以下の流れとなります。

技術総合職

リクルーター面談1回目→リクルーター面談2回目→本エントリー(ES + Webテスト)→面接(1~2回)→内定

事務総合職

リクルーター面談1回目→リクルーター面談2回目→本エントリー(ES + Webテスト)→一次面接→最終面接→内定

 

WebテストはSPI(性格検査、能力検査)が出題されます。

エントリーシートでは「学業、ゼミ、研究室などで取り組んでいる内容について教えてください。(100文以内)」「あなたの自己PRをしてください。(400字以内)」「学校生活の中で、自ら工夫して取り組んだ経験を具体的に教えてください。(400字以内)」といった内容が問われています。



豊田自動織機の社風

豊田自動織機は以下の豊田綱領(社是)という企業理念を重要視しています。

 

一、上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を拳ぐべし

一、研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし

一、華美を戒め、質実剛健たるべし

一、温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし

一、神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし

 

全社員が一体となり仕事に取り組むこと、学び続けること、働きやすい職場の重要性などが示されています。

 

また、女性の働きやすさを大事にしているとの口コミも多数あります。

産休や育休が取得しやすく、復職後の配慮もきちんとされている職場だといえるでしょう。

優秀な社員であれば性別に関わらず管理職として抜擢されるケースも多いようです。



豊田自動織機が求める人材

豊田自動織機採用情報では求める人材について下記の記載があります。

 

自ら変えていく、変わっていく人材

自らの足で立ち、何事にも臆さず、社会のために殻を破って挑戦できる人。

世界中で働く挑戦者が同じ志を共有することで、より力強く前へ進んでいける。

新たなミライを共につくる仲間が、今、求められている。

 

「自らの足で立ち、何事にも臆さず、社会のために殻を破って挑戦できる人」は、困難な状況でも前向きに取り組み、解決策を見つけ出すことができる人材です。

このような人材は、会社や社会が直面する課題を解決するための重要な役割を担います。

 

「世界中で働く挑戦者が同じ志を共有する」という考え方はグローバルな視野を持ち、文化や国境を超えた協力を重視していることを示しているといえるでしょう。

「新たなミライを共につくる仲間」という言葉は、自分の仕事をこなすだけではなく、仲間と共に新しい価値観や未来を創造するチームワークの重要性を強調しています。

 

豊田自動織機が求める人材から読み取れることは、常に新しいことに挑戦し、自分自身を成長させることができる人材を重要視しているということです。

選考ではこういったポイントを意識してアピールしましょう。



就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

会社名 売上高 平均年収 就職偏差値・難易度 社風
豊田自動織機 33,798億円(2023年3月期) 約774万円 57 働きやすい職場と、全社員の一体性を重視
デンソー 約64,013億円 約811万円 60 大企業特有の保守的な社風
アイシン 約44,028億円 約672万円 58 親身になって相談に乗ってくれる先輩や上司が多い働きやすい職場
住友電気工業 約40,055億円 約785万円 60 社員を大切にする社風
ニデック 約22,428億円 約532万円 62 挑戦する機会があり風通しの良い職場

 

豊田自動織機は自動車部品業界において、一定の立ち位置を確立しており、自動車部品業界での売上高が5位にランクインしています。

また、トヨタグループ業界内での売上高も5位となっており、その実力は高く評価されています。

 

さらに、同業他社の中でも平均年収は高めであり、高い給与水準は、優秀な人材を引きつける要因となり、企業の持続的な成長に寄与しているといえるでしょう。

 

このように、豊田自動織機は自動車部品業界において、優れた実績を残している企業です。

豊田自動織機の採用大学

豊田自動織機の採用大学と大学院は下表の通りです。

 

【大学】

慶應義塾大学,早稲田大学,横浜国立大学,上智大学,東京外国語大学,千葉大学,金沢美術工芸大学,静岡大学,愛知県立大学,名古屋大学,岐阜大学,関西学院大学,立教大学,金沢大学,南山大学,京都大学,同志社大学,大阪大学,愛知淑徳大学,金城大学,神戸大学,国際教養大学,国際基督教大学

 

【大学院】

 

北海道大学,東北大学,宇都宮大学,筑波大学,埼玉大学,慶應義塾大学,芝浦工業大学,首都大学東京、中央大学,東京工業大学,東京大学,東京理科大学,早稲田大学,新潟大学,信州大学,富山大学,福井大学,静岡大学,豊田工業大学,豊橋技術科学大学,名古屋工業大学,名古屋大学,岐阜大学,三重大学,京都大学,京都工芸繊維大学,同志社大学,立命館大学,大阪大学,大阪市立大学,大阪府立大学,関西大学,神戸大学,岡山大学,山口大学,愛媛大学,九州大学

 

採用大学を見ると難関の国立・私立大学が目立ちますが、地方の大学や専門的な大学も含まれており、幅広い人材を採用していることが分かります。

ただ、日東駒専レベルからの採用がほぼないため、ある程度の学歴フィルターがあると考えられるでしょう。



豊田自動織機のホットニュース

2023年8月2日に豊田自動織機は、これまでで最高の利益を記録しました。

トヨタ自動車からのスポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」の製造受託により販売が増加し、収益が上昇したためです。

 

人件費や原材料費の上昇があったにも関わらず、エンジン部品やカーエアコン用のコンプレッサーの販売が好調であったことも影響しました。

 

また、日本経済新聞の記事より純利益がアップしていることが分かります。

 

豊田自動織機が2023年7月28日に発表した2023年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)で、純利益は前年同期比21.4%増の869億7800万円となった。2024年3月期通期の純利益予想は据え置いた。純利益は前期比1.1%増の1950億円を見込む。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサスは2097億9300万円だった。

 

豊田自動織機は堅調な業績を上げており、戦略的な経営が実を結んでいる印象を受けます。今後の業績についても、引き続き注目が集まるでしょう。



まとめ

この記事では豊田自動織機の会社概要や就職難易度、選考対策方法などを解説しました。

豊田自動織機は、1926年に創立した長い歴史を持つ企業で、車両や機械分野において優れた製品の開発を続けており、その技術力と信頼性は高く評価されています。

 

また、豊田自動織機は、男女ともに働きやすい職場環境を提供しています。

ダイバーシティを重視し、多様なバックグラウンドや能力を持つ人材が活躍しています。

社員の意見やアイデアを尊重し、自ら進んで変化を受け入れ、積極的に課題を解決できる人材が求められています。

 

内定を勝ち取るためには、自らが豊田自動織機で求められる人材であることをしっかりアピールすることが重要です。

そのためには、自己分析を行い、自らの強みや経験を明確に把握することが大切です。

 

自己PRの際には、「私は変化を恐れず、前向きに課題を解決する姿勢を持っています」といった表現ではなく、実際の経験を挙げて「過去に困難な課題に取り組み、主体的に解決しました」「新しい状況にも柔軟に対応し、成果を上げました」といった具体的な事例を述べることが効果的でしょう。

 

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。

あなたが豊田自動織機の内定を手に入れることを願っています。

頑張ってください!



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