【企業研究】富士フイルムの社風から選考フロー、面接対策を徹底解説

【企業研究】富士フイルムの社風から選考フロー、面接対策を徹底解説

2023年8月11日更新

はじめに

富士フイルムは、社名のとおり写真フィルムの製造からスタートしましたが、現在では、医薬品や化粧品などフィルムとは全く無関係のように思える市場で活躍する多角化企業です。

 

デジタルカメラの普及により、一時は主要事業消失の危機に見舞われましたが、新たな事業基盤構築に挑戦するなど、積極的な事業変革により生き残った富士フイルムの成功事例は、「両利きの経営」と称され、世界中の企業がその姿勢に学ぼうとしています。

 

そんな富士フイルムへ就職したいという学生は非常に多く、就職難易度も高くなっており、入社が難しい有名企業ランキングでも常に上位を占めています。

 

この記事では、富士フイルムへの入社を目指す全ての学生たちに、富士フイルムの事業内容から社風や求める人材像、選考フロー、そして就職活動の対策方法に至るまで徹底的に解説しながら、有益な情報を提供してまいります。



富士フイルムの事業内容について

富士フイルムの事業内容は、写真で培った技術をもとに、先進独自の技術で「ヘルスケア」「マテリアルズ」「ビジネスイノベーション」「イメージング」4つを柱に事業を展開しています。

ヘルスケア

トータルヘルスケアカンパニーとして「予防」「診断」「治療」の領域で幅広い事業を展開しています。

マテリアルズ

AI、IoT時代の生活を支える通信機器、センサー、次世代ディスプレイなどに向けた高機能材料やグラフィックコミュニケーションを展開しています。

ビジネスイノベーション

新しい働き方への変革や生産性の向上、創造性の発揮をもたらす製品およびソリューションサービスを提供しています。

イメージング

「撮影」から「出力」まで写真や映像に関わる製品、サービスをトータル的に提供しています。



富士フイルムの社風は?

富士フイルムは、「人々の生活の質の向上に寄与する」という企業理念を実践するため様々な施策を実施しています。

 

その活動の一つが「Work Style Innovation」です。

 

本活動では、以下の3つの柱に沿った活動を継続的に実施することで、多様な社員一人ひとりが能力を発揮できる会社を目指し、自分の強みを持ち、効率的な働き方で成果を出す風土へ変革する活動を展開しています。

 

①働き方の変革~一人ひとりが時間あたりの生産性と成果を高める

②多様な人材の能力発揮~性別・年齢関係なく、自分の強みを持って仕事に生かす

➂支援の充実~育児・介護との両立など多様な働き方の実現をサポート

 

さらに、人材育成の制度として「+STORY (プラストーリー)」があります。

これは、自己成長の基盤を身につけるための支援プログラムです。

 

社員一人ひとりが一年に一度、自らの経験を振り返り、上長との対話を通じて新たな気

づきや学びを得て、さらなる挑戦への意欲を醸成します。

 

また、上長は、部下との対話を通して部下の価値観や考えを理解しながら、個々の+STORYをどうサポートするか真剣に考える機会となります。

 

これらの施策により、社員一人ひとりが自分の能力を最大限に発揮し、企業全体としても成長し続けることができるのです。



富士フイルムが求める人材は?

富士フイルムが求める人材は、同社の新卒採用オフィシャルサイトに以下の4つが記載されています。

Grow

何事からも謙虚に学ぼうとすることができる、成長意欲の高い人材

Think

本質を考え抜く思考力を持ち、周囲を巻き込みながら仕事を進めていける人材

Passion

仕事への「自分の強い想い」をどんな相手にでもぶつけていける人材

Courage

不確実な状況でも、勇気を持って行動し、最後までやり抜ける人材

 

このように富士フィルムでは、自ら謙虚に学ぶ姿勢を持ち、考える思考力があり、強い想いを持ち、諦めず最後までやり遂げる人材が求められているのです。

 

このような特性を持つ人物が、富士フイルムの多岐にわたる事業領域で活躍し、企業全体の成長を支えているのです。



富士フイルムの職種について

富士フイルムでは、多岐にわたる職種が存在します。

 

それぞれの職種で求められるスキルや経験は異なりますが、全ての職種で共通して求められるのは、求める人材で述べた4つの特性です。

研究開発

研究開発部門では、新しい製品や技術の開発を行っています。

創造性と挑戦精神が求められ、最新の科学技術を用いて、未来の製品やサービスを創り出す役割を担っています。

製造技術

製造技術部門では、製品の製造プロセスを管理し、品質の向上やコストダウンを実現しています。

そんな製造技術職には、技術力と問題解決能力が求められ、製品の品質を保つための重要な役割を果たしています。

営業・マーケティング

営業・マーケティング部門では、製品の販売戦略を立案し、顧客との関係を構築します。

コミュニケーション能力と企画力が求められ、企業の収益を支える重要な役割を果たしています。

企画・人事・経理

企画部門では、企業全体の戦略を立案し、事業の成長を支えます。

人事部門では、人材の採用や育成、評価を行い、組織の活性化を図ります。

経理部門では、財務状況の管理や分析を行い、企業の健全な経営を支えます。

 

このようにスタッフ部門は、全ての企業に必須の職種であり、富士フイルムの中でも重要な職種の一つとなります。



富士フイルムの選考フローは?

富士フイルムの選考フローは以下のとおりで、マイナビやリクルートなどの各ナビサイトからエントリーして会社説明会への参加を経て、筆記試験やグループディスカッション、個人面接を通過する必要があります。

 

各ナビサイトからエントリー

会社説明会参加(Webにて開催)

エントリーシート提出(書類選考)

筆記試験(適性検査)

グループ面接(1回)

個人面接(複数回)

内々定

 

それぞれの選考フローの内容を詳しく見ていきましょう。



履歴書の作成について

履歴書は、あなた自身をアピールするための重要なツールです。

富士フイルムだけではなく、就職活動で提出する履歴書には自己PRや志望動機を具体的に記載しましょう。

 

その際、前述した富士フイルムが求める人材像に照らし合わせて、自分の経験やスキルをアピールすることも重要です。

自己PR

自己PRでは、自分の強みや特技、これまでの経験や成果を具体的に書くことが必要です。

 

自分がどのようなスキルを持っているのか、大学時代にどの様な経験をして、それが富士フイルムでどのように活かせるのかを具体的に述べることが重要です。

志望動機

志望動機では、なぜ富士フイルムを選んだのか、どのように富士フイルムで活躍したいのかを具体的に書くことが重要です。

 

富士フイルムの事業内容や社風、求める人材像を理解し、それに基づいて自分の志望動機を簡潔・明瞭に記載するようにしましょう。



筆記試験の対策について

筆記試験では、一般常識や専門知識、論理的思考力が問われます。

 

さらに、富士フイルムの事業内容や業界動向を理解しておくとともに、基本的な学力を身につけておくことが求められます。

一般常識・専門知識

一般常識や専門知識の問題では、社会情勢や業界動向、専門的な知識が問われます。

富士フイルムの事業内容や業界動向を理解し、それに関連する知識を身につけることが重要です。

論理的思考力

論理的思考力の問題では、与えられた情報から論理的に結論を導き出す能力が問われます。問題解決のための論理的思考力を身に付けていることが求められます。



グループディスカッションの対策について

グループディスカッションでは、「チームで仕事をする際の対人能力」が問われます。

要するに「チームが良い結論を出すのに貢献できたか否か」ということです。

 

具体的には、「協調性」「積極性」「リーダーシップ」「発言力」「チームメンバーへの気配り」といった点になります。いずれも社会人になり、複数のメンバーが集まって仕事をする際には、重要なスキルだと言うことなのです。

 

グループディスカッションをやったことが無い、苦手という人は多いと思いますが、富士フイルムへの入社を希望する場合は、必ず超えなければならない壁です。

 

グループディスカッションを突破するためには、本番まで場数を踏むことが重要です。

就活している仲間同士でディスカッションを行う機会を作りましょう。

 

できれば同じメンバーではなく、いろいろな組み合わせで、テーマも様々な観点から似たようなものは選ばず、難易度の高そうなものから身近なテーマまで幅広いものに挑戦してみましょう。 



面接試験の対策について

面接では、自己PRや志望動機を直接伝えることができる唯一のチャンスです。

 

エントリーシートや履歴書など応募書類に記載した内容をより具体的に熱量を込めて説明し、富士フイルムに入社したらどの部署でどのように活躍したいかを簡潔・明瞭に伝えましょう。

 

また、富士フイルムの選考過程では、面接が複数回行われる点には注意が必要です。

面接試験では、落ち着いて受け答えできるように、想定質問と回答内容をあらかじめ考えておくことが重要です。

 

また、面接試験では回答する内容だけではなく、受け答えする態度や姿勢など総合的な「あなた」自身を富士フイルムの仲間に入れても大丈夫かどうかを判断されています。

 

このようにそれぞれ選考の段階で求められる能力やスキル、アウトプットは異なりますが、全ての選考過程で富士フイルムが求める人材像を常に念頭に置き、気を抜かず、真剣勝負の意気込みで臨みましょう!!



富士フイルムの採用大学の実績校は?

富士フイルムの採用実績校を列挙します。

 

早稲田大学、東京大学、東京工業大学、京都大学、慶応義塾大学、北海道大学、一橋大学、大阪大学、神戸大学、同志社大学、関西学院大学、東北大学、千葉大学、名古屋大学、九州大学、上智大学、筑波大学、東京外国語大学、東京農工大学、電気通信大学、横浜国立大学、九州工業大学、国際教養大学、国際医療福祉大学、国際基督教大学、中央大学、東京理科大学、武蔵野美術大学、明治大学、立教大学、名古屋商科大学、大阪経済大学ほか

 

また、富士フイルムの採用倍率は約6.9~13.6倍となっており、非常に高い競争率となっています。



ホットニュースについて

富士フイルムグループが大切にすることということが、公式ホームページに記載されています。

 

その会社の「企業理念」や「ビジョン」を理解することでさらに企業理解が深まりますので、シッカリ理解しましょう。

企業理念

富士フイルムグループの不変の価値観

 

わたしたちは、先進・独自の技術をもって、最高品質の商品やサービスを提供する事により、社会の文化・科学・技術・産業の発展、健康増進、環境保持に貢献し、人々の生活の質のさらなる向上に寄与します。

ビジョン

富士フイルムグループが目指す姿

 

オープン、フェア、クリアな企業風土と先進・独自の技術の下、勇気ある挑戦により、

新たな商品を開発し、新たな価値を創造するリーディングカンパニーであり続ける。

 

同ページには、以下のようなメッセージがあります。

 

富士フイルムグループは、持続的に発展していくための経営の根幹をなす計画として、2030年度をゴールとするCSR計画「Sustainable Value Plan(サステナブル・バリュー・プラン)2030(SVP2030)」を策定しています。この計画の下、革新的技術・製品・サービスの提供などで、事業活動を通じた社会課題の解決により一層取り組み、サステナブル社会の実現にさらに貢献する企業を目指しています。

 

出典:富士フイルム新卒採用オフィシャルサイト

 

富士フイルムのTVコマーシャルで良く耳にする「Value from Innovation」は、同社のコーポレートスローガンです。

 

変化を恐れず自らを変革させ、明日のビジネスや生活の可能性を拡げるチカラになるために、人々の心が躍る「技術」「製品」「サービス」を生み出し続けます。という熱い想いと強いメッセージが込められているのです。



まとめ

富士フイルムは、医薬品や化粧品から働き方への変革や生産性の向上など、多岐にわたる事業を展開しているグローバル企業です。

 

その成長の背景には、働き方や学びや自己成長を支える各種制度によって活動する優秀な人材がいます。富士フイルムが求める人材は、自ら謙虚に学ぶ姿勢を持ち、考える思考力があり、強い想いを持ち、諦めず最後までやり遂げる人材が求められています。

また、社員同士のコミュニケーションを大切にし、チームでの協力を重視する姿勢も求められます。

富士フイルムの選考フローは、書類選考、筆記試験、グループディスカッション、面接となっており、各選考で求められる能力やスキルは異なります。しかし、全ての選考で共通して求められるのは、富士フイルムが求める人材像を理解し、自分の経験やスキルを適切にアピールすることです。

選考フローは厳しく、高い競争率となっていますが、富士フイルムの事業内容や社風、求める人材像を深く理解し、自分の経験やスキルを適切にアピールすることで、成功への道を切り開くことができます。

 

富士フイルムへの就職を目指す全ての学生の方に、本記事が就職活動の一助となることを願っています。

 

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監修者情報

印出実生

キャリアアドバイザー

株式会社Bboにカスタマーサクセスとして二年所属したのち株式会社ナイモノに入社。
現在キャリアアドバイザーとして勤務。 学生と直接向き合い、心おきなく相談できるアドバイザーとして日々奮闘中。 ただの「エージェント」ではなく、自分でしか出来ないことは何かを見つめなおし、 学生の将来に対して献身的に取り組んでいる。