面接時の社長の呼び方は?選考突破のポイントや逆質問を公開
2024/10/9更新
はじめに
内定の可否を決めるような重要な面接で行われることが多い社長面接。
最終関門ともいえる社長面接で「失敗したらどうしよう…」と思っている就活生は多いはずです。
社長は志望企業の最高責任者であり、社長の一言で合格になる場合もあれば、不合格になる場合もあるでしょう。
すなわち、社長面接での失敗は許されません。
本記事では、以下のような就活生に向けて、面接時の社長の呼び方や選考突破のポイントを徹底解説します。
- 社長のことをどのように呼べばいいかわからない
- 社長面接に臨む際に準備しておくべきことを知りたい
- 社長面接を突破するコツを教えてほしい
また、社長面接で使える効果的な逆質問も公開しています。
これから社長面接を控えている就活生はぜひ最後までお読みくださいね。
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面接時の社長の呼び方
社長面接の際の「社長の呼び方」について紹介します。
こちらは基本的なビジネスマナーなので、今のうちにしっかりと押さえておきましょう。
◯◯社長
最も一般的な呼び方は、「〇〇社長」という呼び方です。
〇〇には社長の名字が入ります。
「名字に社長を付けて呼ぶのは失礼にあたるのでは…?」と考える人がいますが、決してそんなことはありません。
なぜなら「社長」は「〜さん」のような敬称と同じ意味を持っているからです。
なので、名前を呼ぶ際に使っても何ら問題はありません。
なお、「社長」を付けて呼ぶ際は「代表取締役社長」などの正式名称で呼ぶ必要はなく、あくまでも「社長」の呼び方に留めるのが一般的なので覚えておいてくださいね。
◯◯様
「社長」という呼び方に抵抗感がある場合、おすすめなのは〇〇様です。
「〇〇様」という呼び方は、丁寧さに欠けるように感じる人がいるかもしれませんが、社長など目上の人に対して使用しても問題ありません。
むしろ、目の前の人の役職を判断しかねる場合には、「〇〇様」で統一しておくのが安心です。
これは就職してから取引先の企業を訪れた際にも使えるので、今のうちにクセをつけておきましょう。
社長の呼び名における注意点
ここまで、社長の呼び方について紹介してきました。
では、社長を呼ぶ際に注意するべき点を見ていきましょう。
二重敬語
最も注意すべきは「二重敬語」です。
「二重敬語」とは、同じ種類の敬語を重複して使うことを指します。
本記事の内容だと「社長様」という表現が二重敬語にあたります。
「社長」という役職自体が敬意を示す表現であるため、「様」を重ねて使うと不適切になるので注意しましょう。
一見、丁寧な印象を受けますが、実は不適切なので押さえておいてください。
面接の相手はビジネスマナーに精通しているプロですので、正しい表現を用いるようにしましょう。
カジュアルになりすぎない
「〇〇さん」という呼び方は誤りではないものの、「〇〇様」と比較すると、ややカジュアルな印象を与えます。
ですので、社長面接の場では利用しないのが無難でしょう。
なお、これは社長面接のみならず、そのほかの面接時にも基本的には使わないようにしてください。
なぜなら、敬語がわからない人だと思われてしまう可能性があるからです。
就活は「ビジネスの場」ということを改めて肝に命じ、丁寧な対応で選考に臨みましょう。
したがって、「〇〇様」で統一するのがおすすめです。
社長面接の目的とは
就活生を採用するのに、なぜ社長が自ら面接を行うことがあるのでしょうか。
ここからは、社長面接を行う目的について解説していきます。
面接の目的を知ることで、より具体的な対策を講じることができるのでしっかりと押さえておきましょう。
フィーリングが合うか確認したい
社長面接では、自社の雰囲気や他のメンバーを想像しながら、就活生と企業のフィーリングが合っているかの最終確認を行います。
一次選考、二次選考で言葉遣いやマナー、志望動機、スキルなどを確認し、最終面接で企業のカルチャーとマッチしているか判断するのです。
これからの企業の展望を踏まえて、就活生が企業にマッチするかを社長自ら判断するのです。
入社意欲を直に確認したい
社長面接には、就活生の熱意を確認する狙いもあります。
現代の就活では、数十社の選考を受けることも珍しいことではありません。
仮に内定を出して、入社を期待していたにもかかわらず、内定辞退されてしまうと企業側もダメージを負うことになります。
社長自ら面接を行うことで、就活生の熱意を確認し、採用の可否を判断するという狙いがあるのです。
企業の魅力をアピールしたい
良い人材を確保するためには自社のアピールが不可欠です。
会社のことを最もよく知っている社長が面接を担当し、就活生にその魅力をアピールする企業もあります。
これは、就活生に企業の魅力を余すことなく伝え、入社を決めてほしいと考えているからです。
就活生も「社長が直々に面接してくれる」という企業の情熱を感じるでしょう。
実際、社長との面接はどんなことを聞かれるのかがわかる記事を紹介します。
社長面接を突破するための6つのポイント
では、社長面接の際にはどのようなことを意識すればいいのでしょうか。
ここでは、特に重要なポイントを6つ紹介します。
①社長の名前を事前に把握しておく
社長面接の常識ですが、社長の名前を事前に把握しておくことが重要です。
社長面接が実施されるとわかったら、必ず企業ホームページなどで名前を確認しておきましょう。
なお、どれだけ読み方が簡単そうな名字であったとしても、念のためフリガナまで確認しておくのが安心です。
名前を間違ってしまっても直接選考に影響することはないと思われますが、気分の良いものではないので、念入りに確認しておきましょう。
②社長に関連する情報を調べる
企業ホームページはもちろん、名前をインターネット上で検索するなどして、社長に関する情報はある程度収集しておくのがおすすめです。
仮に小さい企業であっても、社長の情報がひとつも出てこないということはまずありません。
過去のインタビュー記事などを探して、社長の情報は頭に入れておくようにしましょう。
例えば、以下のような情報を調べてみてください。
- 出身大学はどこか
- 新卒で入った会社はどこか
- どのようにして現在のポジションに就いたのか
- 経営上大切にしていることは何か
上記のような情報をリサーチし、社長との会話で活かせるよう、頭に入れておきましょう。
③社長メッセージをチェックしておく
社長面接に臨む際は、必ず社長メッセージをチェックしてください。
社長メッセージは、企業ホームページに掲載されていることが多いので確認してみましょう。
社長メッセージには、会社の理念や指針、社員に対する想いなど、さまざまな情報が詰め込まれています。
そのメッセージは社長の考えそのものなので、しっかりと読み込んでおきましょう。
④企業分析・業界分析を再度行う
企業分析や業界分析を再度行い、志望企業に関する情報を最新にアップデートしておきましょう。
面接を担当する社長は、言うまでもなく経営の中心人物です。
経営に関することや業界のトレンド、企業が注力していることなどを押さえておきましょう。
また、企業ホームページだけではなく、関連するニュースをチェックして面接に臨んでください。
付け焼き刃の知識だと、逆効果になる可能性があるので、徹底的にリサーチしましょう。
⑤入社後のビジョンを明確にしておく
「入社したら何がしたいのか」「どのようなことで貢献できるのか」「どのようなことを成し遂げたいのか」といった入社後のビジョンを明確にしておきましょう。
具体的なイメージを伝えることで、社長もあなたと一緒に働くイメージを持ってくれます。
そのイメージが企業とマッチしているのであれば、内定を一気にたぐりよせることができるでしょう。
⑥逆質問を準備しておく
社長面接は、抱えている疑問点を直接社長に質問するチャンスなので、必ず逆質問を用意しておきましょう。
ここで重要なのは「社長しか回答できないであろう質問」を用意することです。
会社説明会で採用担当が回答できるような内容ではなく「経営方針」「キャリアビジョン」「社長メッセージの内容」などを質問してみましょう。
核心を突く鋭い質問をすることができれば、良い印象を与えられるはずです。
好印象を与える話し方については、下記の記事をご覧ください。
社長面接で使える逆質問集
「社長面接を突破するポイント」で逆質問を用意しておくことのメリットを解説しました。
ここでは、社長との面接で実際に使うことができる質問例を公開します。
どのような質問内容があるかをチェックし、自分や志望企業に合っていると思ったものをピックアップして面接に備えましょう。
キャリアに関する質問
社長は企業のトップです。
そのポジションにたどり着くまでにさまざまな経験をしているでしょう。
そんな社長だからこそ、誰よりも具体的な話が聞けるはずです。
キャリアについて質問し、入社後のイメージをより具体的なものにしておきましょう。
【質問例】
- 社長自身のキャリアの初期段階で直面した苦労は何でしたか?
- これまでのキャリアについて教えて下さい
- 経験しておいて良かったと思う部署や部門はありますか?
- 一番大きな挑戦はどのようなものでしたか?
- 過去の苦労を経営にどのように生かしていますか?
- 社長のキャリアの中で、最も達成感を感じたことは何ですか?
- 社長がご自身のキャリアで特に重要だと考えるスキルや能力は何ですか?
- 社長が思う入社までに身につけるべきスキルは何ですか?
企業のビジョンに関する質問
企業のトップである社長に経営のビジョンを聞く機会はめったにありません。
これからの経営ビジョンについて質問し、自分のキャリア形成に活かしましょう。
入社を迷っている場合は、大きな判断材料になるので、しっかり質問してください。
【質問例】
- ◯◯事業の今後のビジョンを教えてください
- △△分野で、今後さらに強化しようと思っていることはありますか?
- 社長が描く5年後、10年後のビジョンを教えてください
- 海外への進出の予定はありますか?
- 戦略的なパートナーシップや提携の予定はありますか?
- 成長戦略において、どのようなリソースや資源の活用が必要だと考えますか?
- 市場シェアの拡大や新規顧客の獲得に向けた戦略を教えてください
- 事業のリスクや課題は何だと考えていますか?それらに対処するための手立てはありますか?
- 思い描いているビジョンに必要な人物像はどのようなものですか?
上記のような質問がおすすめです。
せっかくのチャンスなので「調べればわかること」「福利厚生に関すること」「ネガティブな質問」は控えて、前向きな質問をするように心がけましょう。
社長面接に関するよくある質問
では、最後に社長面接に関するよくある質問に回答していきます。
気になる質問がある人は、ぜひ参考にしてくださいね。
Q:社長面接の前に合否が決まっているというのは本当?
結論からお伝えすると、合否は決まっていません。
企業によっては、新卒面接については社長ではなく人事部長や、人事を管掌している役員の方のパワーが強いことはよくあることです。
そのため、「この子はほぼ合格だが、念のため最終ジャッジを社長にしてもらおう」と人事が考え、社長面接を行っている場合があります。
しかしこの場合も、厳密に言えば社長面接までに合否が決まっているとまでは言い切れず、「合格の可能性が高い」といった状況に留まるでしょう。
また、社長によっては「最終面接にはすべて同席する」という社長もいるので、パターンはさまざまです。
「自分は大丈夫」「自分はもうだめかも」などと決めつけずに、社長面接に臨むようにしましょう。
Q:社長の名前を間違えてしまった場合はどうする?
社長の名前を間違ってしまっても、謝罪して訂正すれば問題ありません。
人間は誰でも失敗することがあるので、「間違った」と気付いた段階で、「〇〇社長、大変失礼いたしました」と、謝罪と訂正を行ってください。
名前を間違えたからと言って、合否に影響があることはありません。
気付いた段階で適切に訂正し、誠意を見せましょう。
さいごに
本記事では、面接時の社長の呼び方をはじめ、社長面接を突破するためのポイント、社長面接で使える逆質問を紹介してきました。
社長面接は、選考の最終フェーズにあるために、場数を踏みたくても踏めないという悩みがあるでしょう。
確かに実践練習できる機会は決して多くありませんが、事前準備と、ポイントの確認をしっかり行っておけば何も心配することはありません。
不安な点がある場合は、その分しっかり準備をすれば良いだけの話です。
過度に不安にならず、自信を持って面接に臨んでください。
本記事で紹介したポイントを押さえて社長面接に臨み、合格を勝ち取りましょう。