【企業研究】日本調剤の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】日本調剤の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年7月31日更新

はじめに

近年、一般用医薬品や化粧品、最近では食品や飲料など、幅広い商品を取り扱っているドラッグストアが随分増えてきました。

ドラッグストアが身近になった分、そこで働く薬剤師や調剤薬局事務としての注目も集まり、働きたいと思う人が増えてきています。

そんな薬剤師や調剤薬局事務が働く調剤薬局業界で大手と言われる日本調剤の事業内容や社風、選考のフローや採用試験の内容がどのようになっているのか気になる人が多いのではないでしょうか?

この記事では、日本調剤への就職を考えている就活生に向けて企業研究のポイントから採用試験に関する内容を解説していますので、最後まで読んで頂き、就活を少しでも有利に進めることが出来るよう活用してください。

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調剤薬局業界とは?

調剤薬局とは、主として医師の処方せんに基づき医療用医薬品を調剤し、販売又は授与する事業所を言います。

調剤薬局の開設は、薬事法により詳細に決まりがあり、その所在地を管轄する都道府県知事の許可を得なければなりません。

さらに、健康保険法等により保険調剤を行う場合は、以下の二点についてそれぞれ厚生労働大臣(現在は地方厚生局支局長に権限委譲)から受けなければなりません。

①薬局は保険薬局の指定

②薬剤師は保険薬剤師の登録

調剤薬局の中で、保険薬局の指定を受けた薬局を保険薬局といいます。

最近では、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、様々な影響を直接受けた業界のひとつではありますが、医療従事者の並々ならぬ努力は、今日も世界中の人々を支えており、各地で改めて医療従事者への感謝の気持ちや応援メッセージを伝えるムーブメントが起きるなど、今まで以上に注目の業界となっています。

日本調剤の事業内容について

日本調剤グループは、調剤薬局事業を中核として、医薬品製造販売事業、医療従事者派遣・紹介事業、情報提供からコンサルティング事業まで展開する医療プロフェッショナルを擁したヘルスケアグループです。

全国47都道府県に700店舗以上の調剤薬局を展開し、常に業界をリードし続けています。

日本調剤の事業内容は大きく二つあげられます。

①調剤薬局事業

調剤薬局事業は、日本調剤の売上高の約8割を占めている主力事業です。

日本調剤の出店戦略は、改正薬機法における「専門医療機関連携薬局」を担えるような高度医療に対応する病院門前型の薬局が中心です。

しかし近年は、面薬局の機能を併せもつ医療モール型薬局である「ハイブリッド型薬局」の展開にも注力。同じく改正薬機法における「地域連携薬局」に対応すべく、首都圏を中心に展開を進めています。

また、日本調剤は在宅医療を推進している点も特徴的です。

在宅医療の実施店舗割合は、2021年6月時点で94%と高くなっています。

在宅医療のプロフェッショナルチームである在宅医療部の設置や、無菌調剤ができる店舗も33店舗展開するなど、業界を牽引する存在です。

②病院向け薬剤師派遣事業

日本調剤は、2018年7月に「産休・育休代替薬剤師派遣サービス」を開始しました。

派遣薬剤師の病院勤務は、原則派遣労働法で禁止されていますが、病院に雇用されている薬剤師の産休・育休期間の代わりを務める場合は、例外的に派遣勤務が認められ、病院の常勤薬剤師として病院内のすべての薬剤師業務をおこなうことができます。

同事業では、日本調剤の正社員である薬剤師を派遣する「常用型派遣」として提供しているため、産育休の延長などがあった際も契約期間は柔軟に対応します。

派遣される薬剤師にとっても、日本調剤の正社員であり続けるため、派遣終了後の就業先の不安なく働くことができます。

これ以外の事業としては、以下のようなものがあげられます。

保険販売代理店事業

医薬品情報提供ウェブサービス事業

Eコマース(オンラインストア)事業

医薬品製造販売業

医療従事者派遣・紹介事業

情報提供・コンサルティング事業

日本調剤では、ジェネリック医薬品の普及や在宅医療への取り組みだけでなく、早くからICT投資を積極的に行なうなど、これから迎える超高齢社会に必要とされる良質で革新的な医療サービスの提供出来るよう日々研究を行なっています。

日本調剤の社風について

日本調剤の社風を口コミサイトなどの書き込みから見てみると、次の5つがあげられます。

①失敗を恐れずチャレンジする

日本が抱える大きな社会問題の解決のため、常にチャレンジすることが必要です。

②やりぬく力、根性がある

チャレンジすることを一度決めたら、最後までやり抜く根性が必要です。

➂改善点に気づき実行する

最後までやり抜くためには、小さな改善点にも気づき、妥協することなく改善に取り組むことが必要です。

④人を巻き込み仕事を進める

改善案を捻出するためには、他者に協力を依頼し巻き込むことが必要です。

⑤情報の共有や発信が積極的

他者に協力してもらうためには、情報を共有し、自発的に動くことが必要です。

どれも人の命を預かる関係をする大手企業ならではの社風になっています。

日本調剤の求める人材とは?

日本調剤と言わず、調剤薬局業界で求める人材とは、以下のような特徴を持っている人です。

①チャレンジ精神を持ち変化を楽しむことが出来る人

②最後まであきらめない粘り強さを持つ人

➂深く掘り下げ考え抜くことが出来る人 

その理由は、以下の二点です。

一つ目として、医療業界は2年に1回法律や制度などの改定が行われます。

そのため常に変化することが求められます。

二つ目として、真の医薬分業という高い目標を掲げて、その実現のため、最後まであきらめない粘り強さと、細部まで考え抜くことが出来る能力も必要です。

あなたの考えや価値観、日常行動は希望する日本調剤の求める人材の特徴とマッチしていますか?

日本調剤の新卒選考フローは?

日本調剤の選考フローは以下のとおりです。

職種ごとにエントリー

会社説明会

エントリーシート提出・適性検査

個人面接(複数回)

内々定

エントリーから内々定をもらうまでは、2週間以内とありますが、それでもトータルとして約1ヵ月ほど掛かると思われますので、他社の選考スケジュールと調整しながら就活を進めましょう。

履歴書に志望動機を書くとき

日本調剤へチャレンジするにあたり、エントリーシートを提出する際に重要になるものが「志望動機」の内容です。

エントリーシートには、自己PRや志望動機、学生時代に取り組んだことや頑張ったことなどを漏れなく均等に具体例を交えて分かりやすく簡潔明瞭に記載する必要があります。

その中でも特に重要なのが「志望動機」です。

この志望動機を書く際の注意ポイントとしては、最初に先ず「結論」を書くということです。

なぜ調剤薬局で働きたいのか、その理由である「志望動機」を採用担当者に伝える際には、納得させられるように論理的かつ明確な理由を記載することが大切です。

入社したらやりたいこと、できることなど積極的にやる気をアピールすることや決意表明も重要です。

しかし、薬剤師や調剤薬局事務は、調剤薬局以外にもドラッグストアや病院で働くこともできます。

その中でも調剤薬局の最大手である日本調剤にこだわっている理由を述べられると、説得力が増すでしょう。

筆記試験の対策について

日本調剤の筆記試験は、企業オリジナルではあるが、SPIに近い形式です。

試験の科目も「言語(国語)」、「数図(計算・図形)」で30問を制限時間30分で回答するというものなので、考えている時間は、ほとんどありません。

言語は、ことわざなどの基本的な問題で比較的回答しやすいようですが、非言語の図形問題が難しかったようです。

さらに、適性検査もありますが、こちらはありのままの自分で答えることが必要です。

何故なら、次工程の面接時に適性検査の結果を踏まえて、検査結果の内容を確認するような質問をされることがありますので、偽らず正確に回答しましょう。

面接試験の対策について

日本調剤の面接は、複数回実施されます。

どんな質問がなされるのかを知っておくと、事前に対策をすることができ、落ち着いて面接に臨むことができます。

選考が進めば、担当者から責任者、さらに社長や役員クラスなどそれぞれ段階の面接で、それぞれ高度で複雑な質問がされることになります。

1次面接や最終の面接で共通して尋ねられる質問例として、以下にあげておきます。

・日本調剤を志望した理由

・学生時代に特に力を入れて頑張ったこと

・なぜ調剤薬局なのか?

・日本調剤でなければならない理由は?

・大学での研究内容について

・自己PRをしてください

・希望する勤務地について

・他社の選考状況について

・調剤薬局はどう変わっていくべきか

キャリアセンターの職員やゼミの教授などに面接官になり切って質問してもらい、模擬面接を複数回実施してもらうことで「面接」という独特の雰囲気と質疑応答に慣れて、本番に臨みましょう!!

日本調剤の採用大学の実績校は?

続いて、日本調剤における採用実績校を列挙します。

北海道大学、北海道医療大学、青森大学、岩手医科大学、東北大学、奥羽大学、国際医療福祉大学、城西大学、日本薬科大学、千葉大学、日本大学、東京理科大学、東邦大学、城西国際大学、千葉科学大学、帝京大学、帝京平成大学、東京大学、明治薬科大学、慶應義塾大学、星薬科大学、昭和大学、北里大学、東京薬科大学、昭和薬科大学、武蔵野大学、新潟薬科大学、富山大学、金沢大学、北陸大学、岐阜薬科大学、静岡県立大学、名古屋市立大学、名城大学、愛知学院大学、金城学院大学、京都薬科大学、京都大学、同志社女子大学、大阪大学、近畿大学、摂南大学、大阪薬科大学、大阪大谷大学、武庫川女子大学、神戸薬科大学、神戸学院大学、兵庫医療大学、姫路獨協大学、岡山大学、就実大学、福山大学、広島大学、広島国際大学、安田女子大学、徳島大学、徳島文理大学、松山大学、九州大学、福岡大学、第一薬科大学、長崎大学、長崎国際大学、熊本大学、崇城大学ほか

北は北海道大学から、南は九州大学まで全国の国立大学だけではなく、有名私立大学まで名だたる大学からの採用実績があります。

あなたの先輩もきっと活躍されているでしょうから、是非OB・OG訪問して見てみましょう。きっと歓迎してくれるはずですよ。

ホットニュース

最後に、今後も発展し続ける日本調剤が掲げる「VISION」、「VALUE」、「CORE COMPETENCE」についてみていきましょう。

VISION(未来像、方向性)

「総合ヘルスケアカンパニーとして社会と共に成長し続ける」ということをVISIONとして掲げる日本調剤。

超高齢社会の到来により、社会保障制度、医療制度そのものが危機的状況を迎えています。

日本調剤では業界のリーディングカンパニーとして日本の将来を見据え、質の高い医療を低コストで提供できる「ジェネリック医薬品」の普及に早期から着目しています。

グループ会社にジェネリック医薬品製造販売を行うメーカーを設立する他、薬局での積極的な使用促進により、年間約237億円の医療費削減に貢献しています。

また、国民の健康を守るため日本調剤では「未病」というキーワードを用いて、将来重篤化してしまう前に未然に病気を予防する取り組みを行ってます。全国の600店舗以上の日本調剤が運営する調剤薬局にて「健康チェックステーション」を展開中です。

VALUE(社会に提供している価値・存在意義)

日本の未来を支える医療の姿、それが日本調剤の追い求める“真の医薬分業”を「VALUE」としています。

「医薬分業」とは、それぞれの分野の専門家である医師と薬剤師が、日本の医療システムの中で明確な役割分担と強固なチームワークを持って、患者さまをサポートする医療制度であり、信頼される医療システムに不可欠な仕組みとして位置づけられています。

医薬分業率が7割を超え、全国へ普及しつつあるものの、本来の機能としては不十分な状態が続いており、国民の医療を支える大切な役割であるものの、まだ十分には浸透しているとはいえない状態です。

日本の医療制度を支えるべき調剤薬局の使命は、社会にとって、国民にとって必要とされる存在になること。それが真の「医薬分業」の姿です。

 

CORE COMPETENCE(特長と強み)

医療業界をリードする“先見性”を「CORE COMPETENCE」として制定しています。

 

医薬に関する豊富な経営資源と共に超高齢社会におけるニーズに応える“先見性”が日本調剤の大きな強みです。

 

医療費増大が深刻化する中、質の高い医療を低コストで提供できる「ジェネリック医薬品」の普及に早期から着目し、ジェネリック医薬品の開発・販売を業界に先駆けて取り組んでいます。

 

また創業当初から積極的にコンピュータやネットワークを取り入れ、調剤業務の電子化、IT化を進めてきました。自社開発の調剤システムをはじめ、最先端のITを活用したさまざまな取り組みにより、業務の安全・安心を確保しつつ、効率的な運営を行っています。

 

最近では、ビッグデータを用いて、安全性・有効性・経済性に適った医薬品の使用方針であるフォーミュラリーの作成、普及にも取り組んでいます。



まとめ

日本調剤は、全国規模のネットワークと高い専門性を持つ企業で、医療分野に興味があり、地域医療に貢献したいと考える人にとっては、魅力的な選択肢と言えます。

選考対策としては、自分の経験や学びを具体的に伝えること、そして日本調剤にどのように貢献できるのかを明確にすることが重要です。

また、選考フローには書類選考、適性検査、面接があり、それぞれに対する対策が必要です。

特に、自己PRや志望動機を具体的なエピソードとして話すことで、より説得力のある自己PRが可能になります。

これらの対策を踏まえ、日本調剤への就職を成功させるための準備を進めていきましょう。

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