就活で学歴が関係ない企業は?学歴フィルターがない企業を徹底調査!
2023年7月29日更新
はじめに
就活というと、気になるのは「学歴フィルター」という方も多いのではないでしょうか。
「学歴フィルター」が実際にあるのかを含め、いざ就活を始めようとした際には不安に思う人も多いのではないでしょうか。
「自分は学歴フィルターがあれば引っかかってしまわないかな?」
「学歴フィルターによって内定を全く獲得できなかったらどうしよう…」
など、不安や悩みが尽きない人が多いようです。
そこで本記事では、そもそも学歴フィルターは存在するのかということをはじめ、どのような企業に学歴フィルターがないのかという点などを詳しく紹介します。
「自分は学歴フィルターに引っかかってしまうかも」という人はもちろん、「私は学歴フィルターは大丈夫」と思っている人も、ぜひ最後までお読みくださいね。
就活に学歴フィルターは存在する?
就活に学歴フィルターは残念ながら存在します。しかし、必ずしもどこの企業にも存在するのではなく、ある企業・ない企業がそれぞれ存在します。
しかし、「学歴フィルターがある」からと言って、この状況を悲観する必要はありません。
「学歴フィルターがある」ことを分かって就活を理解することで、自ら先手を打った行動を行うことが可能です。
企業が学歴フィルターをかける理由
ではなぜ、企業は学歴フィルターをかけているのでしょうか。
それは、企業が採用活動をスムーズに行うようにするためです。
企業は常に、優秀な人材を獲得するために採用活動を行っています。
もちろん、学歴と人物の優秀さが必ずしも比例するわけではありません。
しかしながら、偏差値と各社が定義する「優秀さ」は偏差値と比例する傾向があるため、企業によっては「学歴フィルター」を設け、効率的な採用活動をできるようにしているのです。
ここで言う「優秀さ」には、論理的思考力やコミュニケーション力、課題発見力や実行力などが含まれます。もちろん学歴に関係なく、「優秀さ」を備えた学生はいますが、出現率は高くないことから、企業側が「学歴フィルター」を設けてしまうのです。
学歴ボーダーになりやすい大学は?
では、どのような大学が学歴ボーダーになりやすいのでしょうか。
一般的に、私立大学であれば「日東駒専」、「産近甲龍」が代表例として挙げられます。
国公立や公立大学は、具体の大学名で挙げられることは多くないため、都度判断という形になりますが、偏差値で言うと50~55が学歴フィルターの対象となりやすいでしょう。
もちろん、「MARCH」や「関関同立」であれば安心ということはありませんが、「学歴ボーダー」にかかってくる可能性はかなり低いと言えます。
偏差値によって「学歴ボーダー」が決まる理由として、一定以上の偏差値がある大学に入学できていることから、勉強や部活動を通じて「学ぶ姿勢」や「思考」が磨かれている傾向があると判断されることが多いためです。
大学は全てではないものの、「効率的に能力を判断する方法」として、学歴がフィルター代わりになりやすいのです。
学歴フィルターがない企業の特徴
ここまで、「学歴フィルター」について詳しくご紹介してきました。
では、学歴フィルターがない企業にはどのような特徴があるのでしょうか?
代表的な特徴を見ていきましょう。
大量採用する企業
一つ目の特徴は、大量採用を行う企業です。ここで言う大量採用とは、一度に100名以上の採用を行う場合を指します。
大量採用を行う企業の特徴として、一人ひとりの個性をしっかり見抜いた選考を行っている場合はもちろんあるものの、特定のスキルや能力を持っていれば内定という判断を行っている場合も少なくありません。
根性がある、実行力があるなど、企業によって条件は様々ですが、働く条件が厳しい企業であることが多くなっています。
ゆえにすぐに一定数の人員は退職してしまうことを見越して、最初から大量に採用しているケースもあるため、募集要項などはしっかりと確認するのがおすすめです。
大手企業の子会社
大手企業の子会社も、学歴フィルターがない企業が多いでしょう。
必ずしもそうだとは言えませんが、大企業になればなるほど、子会社にはその傾向が強くなります。
親会社となる大企業はしっかりとした学歴フィルターがあったとしても、子会社に位置づけされる企業に学歴フィルターがないというケースは珍しくありません。
理由となっているのは、多くの場合が事業内容によるものです。
子会社の事業内容は様々ですが、親会社の下請けのような位置づけの事業を展開している場合は特に、学歴フィルターはほぼないと思っておいて相違はないでしょう。
ベンチャー企業
ベンチャー企業も、学歴がない場合がほとんどです。
ベンチャー企業の経営者を見渡してみると、有名大学出身者が多く、「本当にそうなの?」と疑いたくなるかもしれません。
ブレーンとなる社員は優秀人材を確保しようと、一定の学歴を欲するケースは珍しくありませんが、実動部隊については学歴ではなく、実行力を重視した採用を行う場合がほとんどです。
そのため自身の学歴に自信がない場合、ベンチャー企業で一定の武者修行を行ったのち、大手へのキャリアを掴む方法もありかもしれません。
学歴が関係ない企業とは?
では、学歴フィルターの有無ではなく、実際に学歴に関係なく採用を行っている企業は存在するのでしょうか。
ランキング形式で見ていきましょう。
参照:東洋経済
第1位:セラク
企業ホームページ:セラク
総合ITソリューションを提供するセラクは、DXやSI、設計エンジニアリングを柱とする企業です。入社時に学歴を問わないことはもちろん、社内でエンジニア人材育成などを積極的に行っており、働きながらアップスキリングを行うことも可能です。
挑戦する意欲があるとみなされれば十分に入社を期待できるほか、学歴ではなく、実際の業務で培った能力で評価を受けることができる会社だと言えるでしょう。
同率1位:エービーシー・マート
企業ホームページ:エービーシー・マート
誰もが知る靴の版売店「ABSマート」を展開するエービーシー・マートも、入社時に学歴を評価しない会社として一定の評価を得ています。
実力ではなくやる気が重視され、年齢に関係なく、やる気次第で十分重要なポジションにつくことも可能です。また、販売員としての経験を積むことができるため、ビジネスの上流で活躍する際の礎となる経験を積むことができるでしょう。
第3位:ドン・キホーテ
企業ホームページ:ドンキホーテ
何でも販売している小売店「ドン・キホーテ」を展開するドン・キホーテも、学歴が関係ない企業として知られています。
実力主義な社風が定着しているため、年次に関わらず活躍することが可能です。
また、一方でチームワークも重視する環境のため、実力と協調性を同時に育むことができる環境があると言えるでしょう。
販売スタッフとしてのキャリアが見えやすいものの、本社スタッフとして活躍する道もあり、自由にキャリア選択できる点も魅力です。
その他の企業は?
その他の企業として挙げられるのは、やはり実力主義な会社です。
光通信やHIS、ノジマなど、名が知れている企業も学歴を気にしない場合は多くあり、「とにかく実力があれば良い」「根性があれば良い」という会社はまだまだたくさんあります。
このような企業は販売ノルマなどが科されることが多くあり、業務としては決して楽ではないものの、いち社会人として、自身の実力を最大限伸ばすことができるでしょう。
また、東横インや日本トイザらスなど、全国各地に店舗を展開している企業も、学歴ではなく実力や、全国異動に対応できる柔軟性を求める場合があります。
もちろん一か所だけの勤務となる可能性はあるものの、全国に店舗がある場合は全国転勤を視野に入れておくことが無難です。
世間的にも名が知られている企業に入社をし、一定の成績を収めることができれば、その後の転職に学歴は関係しないことがほとんどです。
この現実を理解した上で、自身にとって最も成果が残せる環境を選ぶということも、学歴フィルターへの対抗方法としては賢い選択かもしれませんね。
学歴フィルターを通過するためには?
では、学歴フィルターを通過するためには、どのような取り組みが必要なのでしょうか。
代表的な例をご紹介します。
インターンを有効活用する
学歴フィルターを突破するためには、志望企業のインターンへ参加することが有効です。
もちろん、インターンにも選考があるため、必ずしも選考に通過できるとは限りません。
しかし、本選考よりは明らかにハードルが低いため、「インターンであれば合格できた」というケースも少なくないでしょう。
インターンに通過し、インターン中に良い成果を収めることができれば、優先的に本選考へ参加できる権利が与えられる場合があります。
インターン選考の通過やインターン中の活躍など、簡単なことではありませんが、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
資格を取得する
有利に選考を進めるために、業務に役立つ資格を取得しておくのも良いでしょう。
「〇〇の資格を持っています」という主張をすることで、資格そのものを業務に活かすことはもちろん、学生時代に資格勉強を行っていたというアピールをすることもできます。
「学歴フィルターに引っかかってしまうかも」という不安を抱えながらただ過ごすよりも、実務に活かせそうな資格取得などを通じて、努力をアピールするきっかけ作りを行ってみてはいかがでしょうか。
ビジネスに直結する経験を積む
学歴フィルターをはねのけるために、ビジネスに直結する経験を積むこともひとつの手段です。アルバイトなどではなく、インターンなどを通じて、実際に企業で働くことで、他の人とは異なる実践的な経験を積むことができるでしょう。
また、より多くの社会人と接する経験を持つことで、コミュニケーションのコツも会得できるかもしれません。「就活に活かすため」と決めておけば、働く期間も一定の目途を決めることができるため、気持ち的にも働きやすいでしょう。
ただし、企業によっては「すでに実務経験がある」ということを、「凝り固まってしまった常識があるのではないか」などという理由で良く思わない場合もあります。
志望企業の特性を見抜き、エピソードを選ぶようにしましょう。
よくある質問
では最後に、よくある質問にお答えします。
学歴フィルターがあると選考は必ず突破できない?
学歴フィルターがあるからと言って、必ずしも選考に突破できないとは限りません。
面接で実際にコミュニケーションする機会を通じて、良い面を発見してもらうことが、内定に繋がるケースは十分にあり得るでしょう。
一方で、学歴フィルターがある場合、そもそもES時点でコミュニケーションなく落とされてしまうケースが少なくありません。
そのような企業の場合には、インターンなどの他の選考に望みをかけるか、一度他の企業に就職して第二新卒枠を狙うなどの方法が現実的な場合があります。
企業の口コミやOB・OGの話などを参考にしながら、望みある方法で選考を受けるようにしましょう。
大手企業志望ながら学歴フィルターに引っかかる場合はどうしたら良い?
大手企業、特に有名企業の場合は学歴フィルターがあることは少なくありません。
その場合、企業の採用サイトから直接応募するだけでは、ES段階で落とされてしまうケースが少なくないでしょう。
そこで、採用担当者と直接コミュニケーションを取ることができる企業説明会や、選考を交えた説明会などに参加し、大学名ではなく実力でアピールできる機会を掴むことができると安心です。
近年では大手企業も、よりより学生を獲得するために対面式かつ選考も含んだ説明会に出展するケースが増えており、直接コミュニケーションできる機会をねらい目とするのが良さそうです。
学歴フィルターを理解して正しく対策しよう!
いかがでしたか?
本記事では、そもそも学歴フィルターは存在するのかということをはじめ、どのような企業に学歴フィルターがないのかという点などを詳しく紹介してきました。
「ある」という話は聞いていても目に見えない学歴フィルター。
対処方法に困ってしまう人は少なくありません。
しかし、就活開始前に傾向を把握しておくことができれば、今から自分自身でできる対策もあるでしょう。
ぜひ自分が望んだ企業への入社を決めるために、学歴フィルターはものともしないような就活を目指してみてはいかがでしょうか。