【2023年度版】業界研究のおすすめ本11選

【2023年度版】業界研究のおすすめ本11選

2023年6月30日更新

はじめに

就活において初めに行う必要があるのが、情報収集です。その中でも業界研究は、志望企業を絞ったり自己分析を深めたりする上でぜひ初期に済ませておきたい重要な作業と言えます。しかしながら、どのようなことを調べれば良いのか分からないという人は意外にも少なくありません。そこでおすすめなのが、業界研究に関する本に目を通すことです。ここでは、業界研究に本を使うことについて、メリットや方法などを紹介していきます。また、実際にお勧めである本も多く紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。



業界研究に本を使うとはどういうこと?

就活において業界研究は必須の作業です。では、業界研究とはどのような作業なのでしょうか?また、インターネットではなく本で情報収集を行うメリットはあるのでしょうか?以下に、概要と本を使うメリットについて説明していきます。

業界研究とは

業界研究とは、業界というくくりでビジネスの仕組みを理解することです。たとえば、市場規模、ビジネスモデル、職種、最新のニュースや動向、将来性などに着目して情報を収集していくことが挙げられます。業界研究を進めることで、業界の特徴を的確に掴むことができるでしょう。その上で自分の適性や希望と照らし合わせ、その業界を志望すべきかどうかを見極めます。仮に志望しない場合でも、業界比較のために必要な知識が得られるため無駄はありません。

業界研究を本で行うメリット

業界研究は、インターネットを利用する他に、本で行うことをお勧めします。なぜなら、必要な情報が網羅されていてわかりやすく、図解で見やすくまとまっているからです。

1つ目のメリットは、必要な情報が網羅されていてわかりやすい点です。インターネットで調べる場合は、自分で特定のキーワードを入れて検索をしなければ情報が閲覧できません。しかしながら本を利用すれば、自分が知らない業界のことについても知ることができます。知っておくべき情報が網羅的にまとまっているため、まず始めに全体像を確認したいという時などに本が役立つでしょう。また、自分が知らない企業について知ることができたり、各企業との関連性をしたりすることにもつながります。

2つ目のメリットは、図解で見やすくまとまっている点です。多種多様な図や表を使って、視覚的に業界の全体像を知ることができるでしょう。理解しにくい情報も、図解で解説してくれている本の場合、理解して頭に残しておきやすい傾向にあります。

以上のように、業界研究を本で行うメリットは大きいと言えます。本を使いながら必要な場面ではインターネット活用する、など複合的に考えるのも良いでしょう。



業界研究に本を使う方法

業界研究に本を使う場合、効率的な方法があります。以下にお勧めの方法として3つ挙げて説明してるので、ぜひ参考にしてください。

一読して業界全体を把握する

本を手に取ったらまずは一読して、業界全体について把握しておきましょう。全ての産業から見た当該業界の位置や規模を把握し、業界の概要や動向、将来性などを確認していきます。こういった情報収集の一連の流れから、業界の全体像を認識していきましょう。マクロ的に業界を見ること、ミクロ的な視点から業界を分析することが必要です。

本を一読しておくことで、まずは浅く広く知識を習得することができます。それができたら、次のステップへ進みましょう。分からないことや知りたいことが沸いてきたり、インターネットなど違う情報源からの情報と関連付けたりすることができます。また、同じ本を辞書的に使う機会も持てるでしょう。

興味を持った業界に絞って調べる

業界の全体像について理解したら、次は興味を持った業界について、深く調べてみましょう。本の中には、ある特定の業界に関する情報に絞って掲載しているものもあります。このステップを踏むことで、全体から見た業界の位置や企業の位置を理解することができます。そのため、志望する企業を見つけるのも容易になるでしょう。個別の企業について深く調べることも忘れないでください。たとえば、売上高、採用要件、事業内容、最新ニュースなどが挙げられます。また個別の企業について調べることを、企業研究と呼ぶ場合もあります。

志望動機に落としこむ

全体を把握して、個別の知識を深めたら、最後に志望動機に落とし込むことを忘れてはいけません。なぜなら就活では、ESの作成や面接の受け答えが採否を左右するからです。綿密な業界研究が根本にあると、その上に築かれる企業研究や志望動機に説得力がもたらされます。また、自己分析をしっかり行って、独自のエピソードを作り上げてください。このようにして、本によって得た知識を志望動機に落とし込みましょう。



業界研究本のおすすめ11選

業界研究に使える本は、多数あります。その中でどの本をどのように活用すべきなのでしょうか?以下に業界研究に使える本としてお勧めを11本、挙げてみました。それぞれ、業界全体を把握できる5冊、個別業界の知識を深められる3冊、採用情報について参照できる3冊に分けて、紹介していきます。

業界全体を知る5冊

業界全体を把握できる本は、5冊挙げられます。それぞれ見た目や内容は異なりますが、どれを選んでも必要な情報は確保できるでしょう。本のサイズや図表の見た目などを照らし合わせて自分に合う本を見つけ、読み込むようにしてください。

「会社四季報」業界地図2023年版

引用:Amazon

「会社四季報」業界地図は、東洋経済新報社の業界研究本として有名です。こちらは12年連続でトップの売上を誇る「業界地図」として発売されています。情報としては、182業界・4240社と厚みがあり、基本情報はもちろんのこと業界の最新動向まで分かるように編纂されています。

大きな特徴は、各業界の景況感を6段階で評価する「天気予想」となっています。お天気マークで一目瞭然、一覧にして見やすいと言えるでしょう。

学生には分かりづらいBtoB業界についてもやさしく説明がなされています。解説や図解が分かりやすく、迷ったらこの1冊を選んでおいて損はありません。

日経業界地図2023年版

引用:Amazon

日本経済新聞社が出している業界研究本です。情報としては、177業界、4400企業・団体に及んでいて、先に挙げた東洋経済新報社の「業界地図」を超え、非常に厚みがあるものとなっています。

大きな特徴は、日本経済新聞の記者による解説情報です。たとえば、平成30年間における企業トピックスを振り返る趣旨の特集や、働きやすい会社トップ200など、魅力的な企画が多数掲載されています。個別の情報精度や解説など参考にしやすいものが多く、たくさんの知識を吸収できるでしょう。

図解! 業界地図2023年版

引用:Amazon

ビジネスリサーチ・ジャパンが出す業界研究本です。幅広い業界について、図解が掲載されている点は他と同じです。

特徴は、単行本と同じB6判サイズであることです。これにより持ち運びしやすく、どこでも手軽に参照できる本であると言えます。

業界研究において、全体像を把握するためにまず始めに手に取る本として、お勧めの1冊となっています。

ひとめでわかる産業図鑑&業界地図改訂新版

 

引用:Amazon

技術評論社から出版されている業界研究本です。他と同じく、幅広い業界の全体像についてきちんと網羅されています。

最大の特徴は、豊富な写真やイラストです。世の中のあらゆる産業について、視覚的に分かりやすく説明されています。たとえば、実際の商品の画像などが掲載されているのです。楽しみながら様々なビジネスについて知ることができるため、難しい図表に苦手意識がある人にお勧めの1冊となっています。

マイナビ2024オフィシャル就活BOOK内定獲得のメソッド業界&職種研究ガイド

 

引用:Amazon

マイナビ出版編集部が出している業界研究本です。幅広い業界の基礎知識を網羅しているのはもちろんのこと、就活において重要なその他の情報についても記載されている興味深い1冊です。

特徴は、優良企業を見つける方法が紹介されている所にあります。就活において重要である「志望業界を広げること」に着目し、より実践的な情報を提供してくれています。なかなか志望企業が見つからない人、志望企業が少なくて困っている人にお勧めの書籍であると言えるでしょう。

興味を持つ業界のことを知る3冊

こちらで紹介する3冊は、業界の全体像を把握した後、自分が興味のある業界について個別に把握する場合に手に取るべきラインナップとなっています。

図解入門業界研究シリーズ

「図解入門業界研究 最新銀行業界の動向とカラクリがよ~くわかる本」

 

引用:Amazon

 

秀和システムから出版されている業界研究本で、各業界について1冊ずつの書籍が用意されています。業界の構造や従業者数なども分かりやすく図解でまとめられているため、業界のことを詳しく知りたい人にはお勧めの1冊です。

業界大研究シリーズ

「医薬品業界大研究 (業界大研究シリーズ)」

引用:Amazon

業界大研究シリーズは、産学社が出す業界研究本です。各業界について1冊ずつの書籍が用意されていて、より詳細な情報を知ることができるでしょう。

比較的、イラストや色使いが控えめな印象で、網羅的な情報提示がなされています。

図解即戦力シリーズ

「図解即戦力ネットワークのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる本」

引用:Amazon

 

技術評論社から出ている業界研究本です。各業界について1冊ずつの書籍が発売されていて、より個別業界について深く知ることができるでしょう。特徴は、イラストや色使いが豊富な点です。これにより、楽しい雰囲気でより見やすく分かりやすい内容となっています。内容は易しめなので、業界について簡単に楽しく知りたいという人にお勧めです。

採用情報を知る3冊

業界全体について把握し、個別に業界についての知識を深めたら、次は企業研究です。就活における企業研究で大いに役立つ本として3冊、以下に挙げて説明していきます。

就職四季報総合版2024年版

引用:Amazon

東洋経済新報社から毎年出版されている書籍です。採用情報を中心とした各企業の最新情報が細かく網羅されていて、非常にお勧めです。たとえば、「新卒3年後離職率」「有休取得状況」「残業時間」など、気になる情報もしっかり掲載されています。これらの情報は企業側もあまり表に出したがらないため、企業説明会やインターネットでは得られない場合も少なくありません。加えて、採用担当者に直接質問をしにくい内容でもあります。

また、選考に関するデータも豊富です。たとえば、フロー、応募倍率、ES・GD・論作文の出題テーマなどが挙げられます。

これ1冊があれば、就活に関する対策が大幅に立てやすくなるでしょう。

就職四季報優良・中堅企業版2024年版

 

 

引用:Amazon

 

東洋経済新報社からは、こちらの書籍も毎年出版されています。「就職四季報」には乗り切らなかった企業について掲載されているため、こちらもお勧めです。たとえば、非上場企業や地方の優良企業など、自力ではなかなか見つけることができない企業の情報も網羅されています。これらの情報は大手就活サイトなどにはなかなか掲載されないため、地方への就職を目指している学生にとっては必須とも言えるべき書籍です。

就職四季報女子版2024年版

引用:Amazon

東洋経済新報社からは、こちらも毎年出版されています。男女別の新卒3年後離職率や男女別の従業員数など、より込み入った内容の記載があります。また、産休・育休の期間や子を持つ女性人数、女性の役職者数など、女性の就職に関する情報が網羅されていて、お勧めです。

就活においてなかなか企業に聞きにくいこれらの話題についてあらかじめ知っておくことで、不安要素を無くせるでしょう。また、女性に対して門戸が広く平等な評価をする企業は、時代の流れに則る優良企業であると言えます。企業風土を知るためにも有用な書籍であると言えるでしょう。

こちらは大手から中小まであらゆる企業の情報が掲載されているため、これ1冊があれば非常に心強いと言えます。



業界研究は本を活用して就活を成功させよう

業界研究をしっかり行えるかどうかは、就活を成功させるための大きなポイントの1つです。この記事では、業界研究の概要、本を使うメリット、本の使い方、お勧めの書籍などについて解説してきました。業界研究では書籍を効果的に使うことで、より広く深い知識の習得が可能です。ぜひこの記事を参考に、志望業界を広げたり、志望動機を強固なものにしたりしてください。



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