日本銀行の採用大学ランキング|学歴フィルターの有無と対策を解説
2025年9月8日更新
はじめに
日本銀行は、その公共性の高さと安定性から、就職活動において常に高い人気を誇ります。
しかし、就職難易度は最難関クラスであり「採用大学は高学歴ばかりなのでは?」「学歴フィルターは存在するのか?」といった不安を抱く方も多いでしょう。
本記事では、日本銀行の採用大学ランキングや採用実績を徹底分析し、学歴フィルターの真相に迫ります。
さらに、採用される学生の特徴や、学歴に不安があっても内定を勝ち取るための具体的な選考対策まで詳しく解説します。
この記事を読めば、日本銀行の採用実態を正確に理解し、内定に向けた第一歩を踏み出せるはずです。
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日本銀行の採用大学ランキング
まず、日本銀行の採用大学の実績を見ていきましょう。2021年の採用大学ランキングは以下のとおりです。旧帝大や早慶といった、いわゆる難関大学が上位を占めていることが分かります。
【日本銀行 採用大学ランキング】
順位 | 大学名 | 人数 |
1位 | 東京大学 | 18人 |
2位 | 慶應義塾大学 | 14人 |
3位 | 早稲田大学 | 13人 |
4位 | 立教大学 | 7人 |
5位 | 学習院大学 | 6人 |
上記以外にも、一橋大学、京都大学、津田塾大学、青山学院大学、東京女子大学などが採用実績の多い大学として挙げられます。これらの実績から、学歴も採用における一つの判断基準になっている可能性は高いと考えられます。
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日本銀行に学歴フィルターは存在する?
採用大学ランキングを見ると「学歴フィルターがあるのではないか」と感じるかもしれません。ここでは、その実態についてさらに深掘りしていきます。
採用実績は東大・早慶など最難関大学が中心
過去の採用実績を見ると、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学の3大学で採用者数全体の多くを占める年が多く、採用のボリュームゾーンであることは間違いありません。
日本の金融政策を担うという業務の性質上、高いレベルの論理的思考力や経済への深い知見が求められるため、結果として難関大学出身者が多く採用されているのが実情です。
MARCH・関関同立からの採用がボーダーラインか
日本銀行の採用実績から「GMARCH」や「関関同立」がボーダーラインになると推察できます。ただし「GMARCH」や「関関同立」などの大学群からの採用は、最難関大学と比較すると少ないため、厳しい競争になることは覚悟すべきでしょう。
学歴だけで採用の可否が決定されるわけではありませんが、選考を突破するためには、他の学生との差別化を図る明確な強みが欠かせません。
採用大学から分析する日本銀行に求められる人材
日本銀行はどのような資質を持つ人材を求めているのでしょうか。採用大学の実績と、公式に掲げる「求める人物像」から、内定者に共通する特徴を分析します。
社会貢献への強い意志(パブリックマインド)
日本銀行は「公益の実現」を企業理念に掲げています。自らの利益のためではなく「日本の経済や国民の生活を支えたい」という強い使命感、すなわちパブリックマインドが最も重要な資質です。
面接では、なぜ民間銀行ではなく日本銀行なのか、その志望動機を深く問われる可能性が高いので、しっかり準備しておきましょう。
変化に対応するチャレンジ精神
「堅い」というイメージとは裏腹に、日本銀行は「チャレンジ精神」を持つ人材を求めています。なぜなら、予測不能な経済の変化に対応し、過去の常識にとらわれず新たな課題に柔軟に取り組む姿勢が必要だからです。
学生時代の経験を通じて、困難な課題に挑戦し、乗り越えたエピソードを具体的に語れるように準備しておきましょう。
知的好奇心とバランス感覚
金融政策の運営には、国内外の経済動向に対する深い理解と知的好奇心が欠かせません。常に学び続ける姿勢はもちろん、多様な意見に耳を傾け、多角的な視点から物事を判断できるバランス感覚も同様に重視されます。
学歴に不安があっても内定をつかむための選考対策
「自分の大学からでは難しいかもしれない」と感じた方も、諦める必要はありません。ここでは、ライバルと差をつけるための具体的な選考対策を解説します。
ESで「なぜ日本銀行なのか」を論理的に示す
エントリーシート(ES)では、志望動機が極めて重要視されます。ESでの設問例は以下のとおりです。
- 日本銀行への志望理由を述べてください(400文字以内)
- あなたが一生懸命打ち込んできたことを挙げ、打ち込むことができた理由とそこで得られたことについて述べて下さい。(600文字以内)
これらの設問に対し「社会に貢献したい」という思いを伝えるだけでは不十分です。「銀行の銀行」として、また「政府の銀行」として、日本銀行が経済のなかで果たす役割を理解した上で、自身の経験や学びと結びつけて論理的に説明することが求められます。
専門分野での強みを徹底的にアピールする
日本銀行には、総合職だけでなく、専門性を活かせる「特定職」という採用コースがあります。
- 専門分野特定職(経済)
- 専門分野特定職(法律)
- システムエンジニア(SE)
上記の分野で高い専門知識やスキルを持つ場合、その専門性を武器に選考を有利に進められる可能性があります。自身の専門が、日本銀行のどの業務に直接的に貢献できるのかを明確に伝えましょう。
日本銀行の選考フローと各段階のポイント
日本銀行の選考フローは以下のとおりですが、面接回数などは個人によって異なる場合があります。
選考フロー | 内容 |
ES提出 | すべての選考の土台となります。ここで示す志望動機や自己PRが、後の面接で深掘りされます。 |
適性検査 | 人格テストのみで、言語や計数といった能力検査はないとされています。自分を偽らず、正直に回答することが大切です。 |
複数回の面接 | 一次、二次、最終と複数回の面接が実施されるケースが多いです。年次の高い職員との面接になるほど、思考の深さや人間性、パブリックマインドの強さが評価されます。 |
日本銀行の選考に臨む前には、必ず選考フローを確認し、対策を講じましょう。
働くうえで知っておきたい日本銀行の基礎知識
選考対策と並行して、企業理解を深めておくことも欠かせません。ここでは、日本銀行の事業内容や働き方について解説します。
日本銀行の4つの主要業務
日本銀行の業務は、私たちの生活に深く関わっています。日本銀行の主要業務は以下のとおりです。
日本銀行の主要業務 | 内容 |
銀行券(お札)の発行 | 日本で唯一のお札を発行できる「発券銀行」としての役割。 |
決済サービスの提供 | 金融機関同士の資金決済を担う「銀行の銀行」としての役割。 |
金融政策の運営 | 物価の安定を図るため、金利などを通じて経済を調整する役割。 |
国際業務 | 外国為替市場の安定など、国際的な金融協力に関わる役割。 |
日本銀行の採用試験を受験する際は、どの業務に携わりたいのかをイメージし、志望動機に具体性を持たせましょう。
年収・福利厚生・社風
日本銀行の年収、福利厚生、社風は以下のとおりです。
項目 | 詳細 |
初任給 (2025年度) | 【大学院卒】 総合職 275,000円 特定職 257,000円 一般職 247,000円 【大卒】 総合職 255,000円 特定職 242,000円 一般職 227,000円 |
福利厚生 | 転勤者向けの独身寮・社宅や、旅行・レジャーなどを会員価格で利用できるパッケージプランなど、充実した制度が整っています。 |
社風 | 「堅実」「真面目」といった言葉で表されることが多いです。歴史ある組織として、物事を慎重に進める文化があります。一方で、前述の通り変化に対応するためのチャレンジ精神も求められており、伝統と革新が共存する職場環境と言えるでしょう。 |
参照:日本銀行 | 新卒採用サイト | 採用募集要項(秋募集)
日本銀行に入行後のギャップを無くし、長く働くためにも、処遇内容や社風・文化についてしっかりと理解しておきましょう。
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すべてに通過のポイント付き解説ありで、大学名に関係なく評価される“伝え方”が身につきます。
今のうちに合格ESをチェックして、選考で差をつけましょう!
まとめ
日本銀行の採用は、東京大学や早慶などの難関大学が中心となっており、就職難易度は極めて高いのが実情です。
学歴フィルターが明確に存在すると断言はできませんが、選考において学歴が一つの判断材料になっていることは否定できません。
しかし、大切なのは学歴だけではありません。
日本銀行が掲げる「パブリックマインド」や「チャレンジ精神」を深く理解し、自身の経験と結びつけてアピールできれば、内定の可能性は十分にあります。
本記事で解説した選考対策を参考に、企業研究を深め、万全の準備で選考に臨んでください。