OB訪問で知り合いのOB・OGがいない場合は?探す方法や注意点を解説

OB訪問で知り合いのOB・OGがいない場合は?探す方法や注意点を解説

2023年6月25日更新

はじめに

OB訪問は就職を希望する業界や企業に関して、すでにそこで働いている先輩のリアルな体験を学べる貴重な機会です。しかし、OB訪問をしようにも、知り合いのOB・OGがいないことで悩んでいる学生もよく見られます。本記事では、OB訪問のOB・OG探しに苦戦している学生に向け、OB・OGを探す方法を解説。併せて、OB訪問で意識したいポイントなども紹介します。



OB訪問とは

OB訪問とは、自分が就職を希望する業界・企業ですでに働いているOBやOGを訪ね、実際の仕事の体験などを聞くことです。就職活動における業界・企業研究に活用する目的で行われます。OB訪問は、就活生が必ずしも行わなければいけないものではありません。

しかし、現場で働く先輩のリアルな声を聞くことにより、業界・企業についてさらに知識を深められる、仕事のイメージをより具体的に描けるなど、メリットの大きい活動です。OB訪問を行っている学生は、4人に1人というデータもあります。就職を成功させ、自分の希望にマッチした業界・企業で働きたいなら、周りの就活生との差をつけるためにも行っておきたいところです。



OB訪問の流れ

OB訪問は基本的に次のような流れで行います。

 

①OB・OGにOB訪問の依頼をする

②訪問日時の調整や訪問に向けた準備などを行う

③OB・OGの勤務している会社を直接訪問またはオンラインで話を聞く

④OB・OGに改めてお礼の連絡をする

 

OB訪問の依頼は、知り合いのOBに行うパターンがよく見られます。しかし、自分が就職を希望する業界・会社に、必ずしも知り合いのOBがいるとは限りません。



知り合いのOB・OGがいない場合のOB訪問の方法7選

自分の知り合いのOB・OGが志望している企業で現在働いているのなら、OB訪問の依頼はスムーズにできるでしょう。ただし、知り合いのOB・OGが志望先の企業にいない場合、そもそもOB・OGがその企業にいるのかどうかもわからない場合などもあり得ます。ここからは、知り合いのOB・OGがいない場合のOB訪問について、考えられるOB・OGの探し方を紹介します。

 

大学の就職課・キャリアセンターを頼る

始めに頼りたいのが、大学の就職課やキャリアセンターです。大学の就職課・キャリアセンターは、卒業生がどこの企業に就職したかという情報を持っています。ここに尋ねてみるのが、OB訪問のツテ探しとして最も正攻法です。OB訪問をしたい旨伝え、志望先の企業にいるOB・OGを教えてもらえるようお願いしてみましょう。

 

ただし、就職課・キャリアセンターと言えど、すべての卒業生の現在にいたるまでの主食先データを網羅しているわけではありません。情報を提供していない卒業生もいるため、把握していない可能性もあります。また、個人情報保護などの関係で、OB・OGの有無はわかっても、詳しい個人の連絡先などは教えてもらえないこともあり得ます。しかし、手がかりがある可能性が高い場所には違いないので、最初にアタックしてみてください。

 

大学の先生を頼る

大学の先生にも幅広いネットワークを持っている人が多くいます。卒業生や企業とのツテがあるかもしれません。心当たりがある場合、OB・OGや企業に連絡をとってくれる可能性もあります。

 

サークル・ゼミなどの先輩のネットワークを頼る

大学や教授からOB訪問の有力な情報を受け取れなかったとしてもまだ手はあります。サークル・ゼミなどの先輩達がもつネットワークに頼りましょう。大学は学生同士の縦横のつながりも幅広いです。

企業の中には出身大学が同じ従業員同士のコミュニティなどが存在するところもあります。例え直接の知り合いでなくても、同じ大学に通っていた卒業生や学生には、独自のつながりがあるのです。

 

そのため、先輩にOB訪問のためOB・OGを探していることを伝え相談すれば、自分のネットワークで探してくれる可能性があります。また、先輩に直接つながりがなくても、知り合いの友達など、さまざまなつながりを介して見つかることも。同じ学生で距離感の近い先輩であれば、相談もしやすいでしょう。

 

友達を頼る

先輩だけでなく、友達を頼る方法もあります。友達は友達で他の先輩など、自分が属していないネットワークにつながりを持っているかもしれません。つながりも増えれば、さらに広範囲でOB訪問のツテを探せます。また、先輩よりさらに目線が近いので、気軽に相談しやすいこともポイントです。

 

SNSで探す

大学で直接相談できる部署・人にアタックする他、ネットを使ってOB・OGやつながりを探す方法もあります。具体的にはSNSです。SNSならではのつながりやすさを利用し、志望先の企業にOBがいないか調べてみましょう。大学名や企業名で検索すれば、何かヒットするかもしれません。また、SNSであれば、DM(ダイレクトメッセージ)などで相手方とコンタクトをとることも可能です。

 

ただし、ネットでのコミュニケーションは相手の姿が見えず、そこにアップされているプロフィールが事実に基づいているものなのかも判断しづらいため、リスクもあります。よく考えずに連絡してしまうと、個人情報を悪用されるなどトラブルに巻き込まれる可能性も。もしOB訪問につなげられそうな相手を見つけてもすぐにコンタクトするのではなく、どのような人物なのか確認し、信頼できそうだと判断した場合のみ、連絡しましょう。

OB訪問向けアプリを利用する

OB訪問を行いたい人向けのアプリもあるので、それを利用するのもひとつです。アプリを通じて志望先の企業にOB・OGがいるかどうかを調べられるサービスで、無料で利用できるものが多くあります。時間に関係なくOB・OG探しができること、ネットにつながる環境であればどこででも利用できることなどのメリットがあり、効率的にOB訪問の準備ができます。

 

ただし、OB訪問向けアプリはさまざまな企業によって提供されているため、どれを使うかは見極めが大切です。サービス内容や実績などの他、実際に利用したユーザーの口コミなども確認しつつ、信頼のおけるアプリを見つけてください。

家族・親族に頼る

もしかしたら、家族や親族にOB訪問のツテがあるかもしれません。パッと自分で思い浮かぶ家族・親族に、訪問したい企業の直接の関係者やOB・OGがいなくても、取り敢えず聞くだけ聞いてみるのもひとつです。家族や親族のネットワークを甘く見てはいけません。「そういえば親戚の〇〇さんの旦那さんがOBだって聞いたわ」「従妹の〇〇さんの知り合いにその会社にお勤めの人がいるみたい」など、思わぬところからつながりがつかめることもあります。家族や親族にツテ探しの協力を頼めば、いろいろなところに声をかけてくれるかもしれません。



どうしてもOB訪問の希望先にOB・OGがいないときの方法3選

さまざまな方法でOB訪問の相手探しをしても、どうしても見つけられないこともあるかもしれません。また、調べてみても志望先の企業にOB自体いるかどうかわからないなどと困ることも考えられます。OB・OG探しに行き詰まったら、直接志望先の企業にアプローチする方法もあります。主なアプローチは次の通りです。

 

会社説明会に参加する

企業が開催する会社説明会に参加する方法がひとつあります。会社説明会は就職を目指す上で、企業研究の機会として非常に有効です。そして、志望先の企業の社員とつながりをつくれる機会でもあります。人事担当者の名刺などをもらっておけば、その人を頼りにOB訪問の相談などもしやすくなるでしょう。

 

インターンシップに参加する

インターンシップを行っている会社もあります。インターンシップは会社で働く体験をしながら、その会社の仕事内容や社内の雰囲気などを確認できることが大きなメリットです。このとき、社員などと知り合いになっておけば、OB訪問の相談もしやすくなるかもしれません。

 

直接企業に電話やメールで連絡する

企業の人事担当者に、直接電話やメールで連絡するのもありです。自分がどこの大学の誰であるか、OB訪問を行いたい旨と行いたい理由などを丁寧に説明し、OB訪問に対応しているか、対応している場合はOB・OGを紹介してもらえるかなどを尋ねます。連絡する際は、基本的なマナーをしっかり意識しながらわかりやすく話しましょう。



OB訪問をする際の注意点4選

ここからは、OB訪問に向けて動く際や、実際にOB訪問を行うとき、行った後などの注意点を解説します。さまざまな人にアプローチしながら準備を進めるからこそ、細かな気配りや礼儀の徹底は大切。また、OB訪問を充実させるための準備も不可欠です。

 

そもそもOB訪問を受け入れている企業なのか事前に確認する

志望する企業のOBを探す前に、まずその企業がそもそもOB訪問を受け入れているかを必ず調べましょう。OB訪問を受け入れていない企業であると知らずOB・OG探しを進めると、費やした時間や労力が無駄になってしまいます。また、もしOB・OGが見つかった場合、実際OB訪問が不可能だったとなると、相手方にもとても失礼です。また、過去に先輩がOB訪問をしている企業でも、現在も継続して受け入れ可能とは限りません。「大丈夫だろう」で済ませず、しっかり確認が必要です。

 

OB訪問の目的やOB・OGに尋ねたいことを明確にしておく

OB訪問は、ただ漫然と行えば良いわけではありません。実のあるOB訪問にするため、目的や、OB・OGに訪ねたいことなどをしっかり明確にしておくことが大切です。OB訪問のツテを探すときも、目的やOB・OGに訪ねたいことははっきりしている方が、周りの人も協力してくれやすいでしょう。

 

また、実際にOB・OGが見つかりOB訪問への対応をお願いするときも、目的や訪ねたいことはあらかじめ伝える必要があります。その内容によって、OB・OGが自分で対応が可能だと判断できればOKを出してくれるでしょう。皆がしているからなんとなくOB訪問をするのではなく、自分にとって必要か、なぜ必要なのかを考えてみてください。

 

OB・OGへの感謝の気持ちを忘れない

OB訪問に対応してくれたOB・OGへの感謝の気持ちを忘れないことはとても重要です。OB訪問への対応は、OB・OGの義務ではありません。忙しい中、わざわざ時間をつくって後輩のために協力してくれているのです。OB・OGが貴重な時間を提供してくれているということを忘れないようにしましょう。

 

OB訪問が終わった後は、改めてお礼の連絡をします。OB訪問に対応してくれたことへの感謝の気持ちや訪問で得た学び、それを今後どう活かしたいのかなども盛り込みます。OB訪問がとても有益で充実した時間だったとわかれば、OB・OGも後輩の力になれたとうれしく感じてくれるでしょう。失礼なくしっかりOB訪問を完了できれば、そのOB・OGは今後また別な後輩のOB訪問にも対応してくれるかもしれません。自分の後輩への道筋をつくっておくためにも、OB訪問はきれいに終えたいところです。

 

OB訪問の相談と協力してくれた人達へのお礼も忘れずに

知り合いのOB・OGがいない場合、OB訪問を実現するためさまざまなツテを頼る方法があることは最初に述べました。情報を得るための、身の回りの人への相談も丁寧に行うことが大切です。大学の先生・先輩・友人・親族などが、OB訪問の相談に乗ってくれることや、ネットワークを使ってOB・OG探しをしてくれることは当たり前ではありません。あなたのOB訪問が実現するよう、力を貸してくれているのです。OB訪問が結果実現してもしなくても、ツテ探しに協力してくれた人達へのお礼は忘れないでください。できれば直接対面で、無理であれば電話やメールなどそれ以外の方法でも良いでしょう。



まとめ

志望先の企業に知り合いのOB・OGがいない、もしくはOB・OGがいるかわからない状況でも、OB探しの方法はいろいろあります。1つの方法では見つからない可能性があるので、複数の方法を並行しながら、OB・OG探しを進めるのがポイントです。

 

また、結果的にOB・OGが見つかっても見つからなくても、OB・OG探しやOB訪問の協力者への感謝の気持ちは忘れずに持っておきましょう。この記事で解説した内容を参考にしながら、まずはアクションを起こしてみてください。



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