必見!!他己分析のやり方とポイント、注意点などを詳しく解説!

必見!!他己分析のやり方とポイント、注意点などを詳しく解説!

2023年6月9日更新

はじめに

就職活動する際に必要なことは「自己分析」することです。

「自己分析」は主観的に自分を分析すれば良いのである意味簡単ですが、主観的な分析結果を補完する意味で「他己分析」を活用することも必要です。

この記事では、他己分析のやり方からポイント、注意点など詳しく解説します。

他己分析とは?自分の知らない一面を探る有効な手段

自己分析とは、自分自身の性格や特徴、価値観、日常の行動を分析して、自分の「強み」や「弱点」を見つけ出すことです。

 

自己分析では、「主観的な視点」から一方的で偏った分析結果になる可能性がありますが、他己分析とは「他者からあなたの印象や評価を聞いて分析する」ことです。

 

他己分析することで、自己分析だけでは気付けなかった意外な性格や特徴、行動パターンを得られ、あなたの可能性を大きく広げることになるかもしれません。

 

就職活動やその後のキャリアプランを立てる場合にも役立つ貴重な情報になりますので、他己分析の正しいやり方と活用方法を理解して、活用しましょう。

 

他己分析することで得られるメリット3選

他己分析することで得られるメリットは次の3つです。

 

①自分では気付いていなかった「強み」や「弱点」を発見できる

②自己PRの説得力が高まる

➂面接対策に役立つ

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①自分では気付いていなかった「強み」や「弱点」を発見できる

人は誰でも「自分のことは自分が一番知っている・分かっている」つもりでいますが、本当にそうでしょうか?

 

自分では「これが当然だ」と思って普段から振舞っていた何気ない行動が、他人から見たら「全く逆」の評価や価値観だったということはありませんか?

 

それと一緒で、自分の「強み」や「弱点」が覆ることがあるかもしれません。

 

それは、ある意味新しい発見であり、「強み」であれば『長所』としてさらに伸ばせば良いだけですし、「弱点」を発見できれば『短所』として改善していけば良いのです。

 

②自己PRの説得力が高まる

履歴書には、必ず「自己PR」を記入する欄があります。

 

この「自己PR」欄には、あなたがどういう人格を持つ人なのかその考え方や価値観、これまで取ってきた行動などを分かりやすく簡潔に記載することが必要です。

 

自己分析で得られた「主観的」な評価と、他己分析で得られた「客観的」な評価が同じだった場合には、あなたが認識している性格や特徴がより確実なものになります。

 

自己分析と他己分析から導き出された内容で自己PRを作成することで、説得力が高い内容にすることが可能になります。

 

➂面接対策に役立つ

選考が進むと待っているのが「面接」です。

 

面接では、履歴書など応募書類に書いてある内容が正しいのかどうか確認するための重要な場面になります。

 

質問に対して回答する際に、他己分析で収集できた具体的なエピソードを添えて回答することで、面接での印象や評価を上げることが可能です。

 

部活やサークル、アルバイトで壁にぶつかったとき、「こういう考えが必要だと気付いて、こういう行動をとり、問題を解決しました」と自信を持って回答することで、質問した面接官にも充分納得してもらえるでしょう。

 

さらに面接の場では、同時に身だしなみや立ち振る舞いなどもチェックされています。

 

他己分析によって得られたあなたが気付いていない仕草やついつい出てしまう癖などは、面接前に対策しておきましょう。

 

何気に顔や髪などを触ってしまうとか貧乏ゆすりなどは、意識して治しましょう。

 

他己分析を実施する手順

他己分析のやり方として重要なことは、できるだけ沢山の人にあなたの性格や長所・短所など印象や評価などの聞き取りをすることです。

 

他己分析を実施する手順は次のとおりです。

 

①質問する相手を選定する

②質問項目を考える

➂相手に回答を依頼する

 

これらのことを実施するのに、一から自分で設計して、実施・分析するのはかなり大変ですし、時間もかかります。

 

就職活動に時間を取られる前の時間に余裕があるうちに実施しておきたい内容です。

また、ネット上には簡単なツールなどもありますので、それらを活用するのも良いでしょう。

 

しかし、ここではあえて自分で設計する前提で話を進めていきます。

先ほど記載した3つの手順について、詳しく見ていきましょう。

①質問する相手を選定する

他己分析は、少人数にお願いするのではなく、できるだけ沢山の人に回答を協力してもらいましょう。

 

また、分析結果が偏らないように、できるだけ様々な関係や年齢が違う人に協力してもらい、多くの回答をもらうことで、他己分析の精度が上がります。

 

それでは、具体的にどの様な人たちにお願いすれば良いのか見ていきましょう。

・親や家族などあなたを良く知っている人たち

あなたを産み、育ててくれた親や家族などあなたと一緒に過ごした時間が長い人=あなたのことを熟知して、一番理解している人に聞いてみましょう。

 

あなた自身が認識している性格や評価と同じ回答を得られることが多いでしょうが、気付いていなかった価値観や特徴が発見できるかも知れません。

 

逆に短所となる部分もハッキリ伝えてもらいやすいため、改めて「弱点」を再認識して改善に繋げることも可能です。

・親しい友人・知人など同世代の人たち

幼馴染多や古くからの旧友、さらに同じ大学で就職活動を同時期に行なっているグラスメイトやゼミ生など、遊んでいる時や学生生活などで自然と振舞って、さりげなく見せる「素のあなた」や「意外な一面」を見ているかもしれません。

 

また、同世代であれば「就職活動」という共通の悩み・話題からお互い協力しあえたり、助け合ったりできるかもしれません。

・バイト先や関係性や共通項が限られる人たち

アルバイトをしている人は、アルバイト先の店長や同僚の人たちにも協力してもらいましょう。

 

仕事をしてお金を稼ぐという意味では、既に仕事をしているわけですから仕事に対する向き合い方や価値観、行動や振る舞いなどを常に見ています。

 

仕事に対して、あなたがどの様な動きをして、それに対して周りの人はどの様な評価をしているのか分かると共に、改善点も見えてくるかもしれません。

 

また、社会人が所属しているスポーツクラブやコミュニティに所属している人は、そこにいる人たちにも聞いてみましょう。

 

社会人は人それぞれに価値観や基準を持って行動していますので、その人たちからの評価をを受け取り、自己分析に活用させてもらいましょう。

 

仮に他己分析に協力してもらえる相手がいない場合は、以下の方法で対応してみましょう。

 

インターンに参加する

OB・OG訪問をする

自己分析ツールで客観的視点を得る

 

これらは、あなたを深く知っているわけではありませんので、あくまで第一印象のイメージを改善するという目的で利用すれば、それなりの効果が期待できるでしょう。

②質問項目を考える

有効な他己分析を行なうためには、どのような質問をすればいいのでしょうか?

漠然とした質問内容では、回答を集めても自己分析するのに役立つ情報を収集できるとは限りません。

 

他己分析する目的に合うように、具体的で分かりやすい質問内容にすることを心がけて作成しましょう。

 

以下に他己分析の質問内容の具体例を10個列挙します。

 

長所・短所だと思うところは?

初めて会ったときの印象は?

第一印象と現在のギャップは?

特徴だと思うところは?

他の人に紹介するとしたら、どんな人として紹介する?

自分との思い出で印象に残っているエピソードは?

改善したほうが良いと感じる点は?

どのような仕事が向いていると思うか?

就職活動に関するアドバイスをするなら何という?

自分を一言で表すなら?

 

また、他己分析で質問する時には、回答者が「なぜそう思ったのか」といった事例やエピソードも一緒に教えてもらいましょう。

 

そのうえで、なぜなぜ分析を行ない、回答内容をさらに深掘りしてみましょう。

そうすることで、あなたの深層心理が解明できるかもしれません。

 

なぜなぜ分析(なぜなぜぶんせき、英語:Five whys)とは、ある問題とその問題に対する対策に関して、その問題を引き起こした要因(『なぜ』)を提示し、さらにその要因を引き起こした要因(『なぜ』)を提示することを繰り返すことにより、その問題への対策の効果を検証する手段である。トヨタ生産方式を構成する代表的な手段の一つである。

 

(出典:なぜなぜ分析 – Wikipedia

 

さらに、頼む人によって質問内容を変更しましょう。

 

何故なら、あなたが属している組織やコミュニティによって、あなたの役割や行動が変わってくれば、当然相手が受け取る印象や評価も変わってきます。

 

細かく設定する必要はありませんが、固定した項目と変更する項目に分けて準備しておきましょう。

 

➂相手に回答を依頼する

実際に他己分析をお願いする方法には、ラインやメールなど便利なツールを使えば、短時間に沢山の人に依頼出来ます。

 

しかし、実際に話をしながら回答してもらうことでその場で思い出すこともあれば、あなたが知らなかった後日談やエピソードを得られるかも知れません。

 

多少手間を掛けても得られるものが多いので、出来るだけ対面での聞き取りを行ないましょう。

 

 

他己分析の正しい活用方法とは?

他己分析して、第三者からの意見や評価をもらっただけで満足してはいけません。

本当に大事なことは、回答で得た内容を分析することです。

 

収集した貴重な意見を分析して、そこから得られた新しい発見や気付きを自己分析と合わせて長所はさらに伸ばし、短所は改善することであなた自身が直面する就職活動に活かすことが大切です。

 

さらに、もう一つ他己分析の活用方法として「ジョハリの窓」があります。

ジョハリの窓とは、他己分析に役立つツールのことで、自己評価と他者の評価のギャップを4つに分類することで視覚的に分かりやすくするものです。(下図参照)

 

ジョハリの窓 「自己には「公開されている自己」(open self) と「隠されている自己」(hidden self) があると共に、「自分は知らないが他人は知っている自己」(blind self) や「誰にも知られていない自己」(unknown self) もあると考えられる。」としています。

(出展:ジョハリの窓 – Wikipedia

 

要は、自分や他人など誰からも認知されていない「未知の窓」にいる自分を発見し、伸ばすことで、あなたの可能性は無限に広がるのです。

 

他己分析をおこなう際の注意点

他己分析は、就職活動を行う際に自己分析して自分自身をさらに深く理解するのに有効な手段です。

 

しかし、本来の目的を見失ったり対応方法を誤ってしまうと、就職活動そのものやこれまで築いてきた信頼=人間関係を壊すことになるかもしれません。

 

他己分析を依頼して得られる回答は、あなたが期待している内容のものばかりとは限りません。

 

しかし、それは相手があなたのことを想い、真剣に対応してくれたものであり素直な気持ちで真摯に受け取りましょう。

 

そのうえで、長所と思っていた部分は承認してもらったと解釈してさらにその性格や行動を伸ばしていきましょう。

 

逆に短所と思っていた部分やこれまで気付けていなかった部分に関しては、改善または未知の部分として開発していきましょう。

 

いずれの場合でも、感謝の気持ちを持って受け入れ、その内容を素直な気持ちで整理・分解して、真摯に受け止めることが大切です。

 

他己分析した結果で自己理解を深め、就職活動に活かしましょう

他己分析のやり方やポイント、注意点を解説してきましたがいかがでしたでしょうか?

 

他己分析は、自己分析と両輪をなすもので、上手く活用すれば就職活動だけではなく、あなたのライフプランの作成にも大きな影響を与えてくれます。

 

そういう意味でも、誰に回答をお願いして、どの様な項目であなた自身を問うのかを考えることは楽しいかもしれません。

 

他己分析の回答で意外な一面が発見できたり、認めたくない一面が浮き彫りになったりすることもあるでしょうが、それは今までの自分が行なってきた証拠であり、まぎれもない事実なのです。

 

気付かせてくれてありがとう。という感謝の気持ちを持ち、就職活動で内定を勝ち取り、希望する会社や職種に就いて、イキイキと生きていくことが他己分析に協力して頂いた皆さんに対する「恩返し」になると信じて、就職活動を頑張りましょう。

 

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