適性検査の種類と特徴について解説!対策方法付きで完全攻略

適性検査の種類と特徴について解説!対策方法付きで完全攻略

2023年5月31日更新

はじめに

就活生の最初の関門といっても過言ではないのが適性検査です。種類が豊富にあり、事前に対策しておかなければ、ライバルに差をつけられてしまいます。

 

逆に特徴や出題傾向を知っておくだけで、対策できるのでテスト前に勉強しておきましょう。

 

今回は適性検査の種類や特徴、対策法も合わせて紹介するため、この記事一つで完全攻略ができます。

企業が適性検査を採用する理由

ほとんどの企業は適性検査を採用していますが、なんのために適性検査をやる必要があるか分からない人もいます。適性検査は何が目的で行われているか、理由を見ていきましょう。

応募人数を絞り込むため

応募人数の少ない企業ではあまりありませんが、大手企業や有名メーカーでは面接までに応募人数を減らすために、適性検査を採用している企業もあります。

 

応募人数が多い企業では、ボーダーラインも高く設定されているため対策を事前にしておく必要があります。

就活生の基礎学力を測るため

就職したあとに就活生が力を発揮できるか、見極めるために適性検査が必要です。社会人は一般的な学力や知識を身に着けておく必要があります。

 

プログラマーやエンジニアといった専門的な分野や、銀行や保険会社といった数字を扱う分野は、とくに基礎学力が求められることが多いです。

 

企業と学生の相性確認

性格テストでは就活生の性格を判断し、企業が求める人物像と合っているか確認するために用いられます。基礎学力も大切ですが、企業の考え方とギャップがあれば早期退職にもつながるため重要視しています。

 

就活生の相性は面接でも判断することはできますが、面接官の能力によって差が出てしまうのがデメリットです。しかし性格テストは機械が判断するため、正確性があります。

 

客観的に判断できることがメリットであるため、企業によって性格テストに重きをおくこともあります。

代表的な適性検査の種類と対策法

適性検査は30種類ほどありますが、ものによってはほとんど採用している企業がいない適性検査もあります。そのため、今回は採用度の高い代表的な適性検査について解説します。

 

各テストの特徴や対策法など詳しく説明していくので参考にしてください。

SPI

<SPIとは>

SPIはリクルートキャリア社が提供している適性テストです。利用している企業数は年間13.600社、受験者数は204万人と非常に多いです。中小企業から大手企業まで幅広く採用しているので、多くの就活生が目にしたことがあると思います。

 

新卒生が目にしているSPIは「SPI3-U」というもので、大卒採用を対象としたテストになっています。その他にも3種類あり、中途採用を対象とした「SPI3-G」、高卒採用を対象とした「SPI-H」、グローバル採用を対象とした「GSPI3」があります。

 

<出題科目>

・基礎能力検査【言語/非言語】(約35分)

・性格検査(約30分)

・英語検査(約20分)

・構造的把握力検査(約20分)

英語検査と構造的把握力検査は、企業によってない場合もあるので注意しましょう。

 

<対策方法>

言語は「二語関係」、「熟語」は暗記するしかないのでとにかく覚えてください。「文の並び替え」は接続詞を意識すると解きやすくなります。基本ベースは暗記が多いです。

 

「長文問題」は、問題を先に読んでから文章を読み始めるとわかりやすくなります。同じ問題が出ることもあるので数をこなしながら、対策していきましょう。

 

非言語は公式を覚えて解き方に当てはめていくしかありません。解き方さえ覚えておけば、あとは数字が変わっただけなので問題を見ただけでスラスラ解くことができます。

 

全体の傾向として満遍なく出題されることが多いので、どれかに特化するのではなくオールマイティーに解けるようになっておきましょう。

 

<おすすめの対策本>

・これが本当のSPI3だ!2025年度版

出る順で対策ができ、出題分野や出題傾向がわかりやすいのが特徴です。

これが本当のSPI3だ! 2025年度版 【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】 (本当の就職テスト) | SPIノートの会, SPIノートの会 |本 | 通販 | Amazon

 

・2025最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集

目標時間や早く解くコツが載っているので時間を意識した対策におすすめです。

2024最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集 | オフィス海 |本 | 通販 | Amazon

・2025年度版 7日でできる!SPI必勝トレーニング

1日30分で一週間で対策ができるのでテストが近い人に向いています。

Amazon.co.jp: 2025年度版 7日でできる! SPI必勝トレーニング (「就活も高橋」高橋の就職シリーズ) : 就職対策研究会: 本

<採用企業>

トヨタ、ホンダ、京セラ、東京電力、住友化学、千葉銀行、日本生命、明治安田生命保険など

玉手箱

<玉手箱とは>

玉手箱は、日本エス・エイチ・エル株式会社が扱っている検査です。問題数が多いのが特徴で、225問を101分で解かなくてはいけません。そのため、問題を見ただけですぐに解けるようにならないと、最後の問題までたどり着けないので注意しましょう。

 

さらに特徴的なのが1つの問題形式に1種類しか出題されないことです。例えば、1問目が「四則逆算」であればその後の問題もすべて「四則逆算」の問題が出ます。

 

<出題科目>

【計数】

①四則逆算(50問で9分)

②図表の読み取り(29問で15分)※40問で35分の場合あり

③表の空欄推測(20問で20分)※35問で35分の場合あり

 

【言語】

①GAB形式・論理的読解(32問で15分)※52問で25分の場合あり

②IMAGES形式・趣旨判定(32問で10分)

③趣旨把握(10問で12分)

 

【英語】

①GAB形式・論理的読解(24問で10分)

②IMAGES形式・長文読解(24問で10分)

 

【性格検査】 (68問で20分~30分)

 

<対策方法>

満遍なく問題が出るSPIと違い1つの問題が出続けるため対策がしやすいです。英語は企業によって出ないことが多いため、実質「計数3種類」、「言語3種類」を対策しておくだけです。

 

問題数が多いのでわからない問題に時間をかけずに、どんどん解いていくことを意識しましょう。時間配分が鍵となるため、必ず事前に時間を計りながら解くことをおすすめします。

 

<おすすめの対策本>

・これが本当のWebテストだ! (1) 2022年度版

【玉手箱・C-GAB編】 これが本当のWebテストだ! (1) 2022年度版 (本当の就職テスト) | SPIノートの会 |本 | 通販 | Amazon

頻度の高い問題から対策できるので効率よく対策できます。

 

・5日で攻略! Webテスト ’22年版

5日で攻略!Webテスト ’22年版 | 貴之, 笹森 |本 | 通販 | Amazon

短期間で集中して対策したい方におすすめです。

 

・【玉手箱シリーズ】完全対策 2023年度

Amazon.co.jp: Webテスト1【玉手箱シリーズ】完全対策 2023年度版 就活ネットワークの就職試験完全対策 eBook : 就活ネットワーク: 本

早く解くコツを紹介してもらえるので、時間を意識して対策したい人におすすめです。

 

<採用企業>

任天堂、JR西日本、三越伊勢丹、三井住友F&R、大和証券、野村證券、みずほFGなど

GAB

<GABとは>

玉手箱と同じ「日本エス・エイチ・エル」が提供しているテストなので問題形式が玉手箱と似ているのが特徴です。短文問題が多いSPIに対し、長文読解が多いのがGABです。

 

マークテスト方式とWeb方式で問題数や時間が少し異なるため就職先の企業がどちらか確認しておきましょう。

 

<出題科目>

・マークシート方式

言語理解25分、計数理解35分、パーソナリティ30分

 

・Web方式

言語理解52問25分、計数理解40問35分、パーソナリティ68問

(パーソナリティは全問回答する必要があるため制限時間はありません)

 

<対策方法>

玉手箱と同じ対策法で大丈夫です。問題レベルは中学・高校レベルですが、問題数の多さや慣れない問題形式のため、対策なしで挑まないようにしましょう。

 

<おすすめの対策本>

・これが本当のCAB・GABだ!2025年度版

これが本当のCAB・GABだ! 2025年度版 【Web-CAB・IMAGES対応】 (本当の就職テスト) | SPIノートの会, SPIノートの会 |本 | 通販 | Amazon

GABとCABが一度に両方対策できるのがおすすめです。解く過程を詳しく解説しています。

 

・CAB・GAB完全対策

CAB・GAB 完全対策 2025年度版 (就活ネットワークの就職試験完全対策) | 就活ネットワーク |本 | 通販 | Amazon

傾向と攻略法を学びつつ問題を解くのが特徴です。GABの対策本はCABや玉手箱とセットで解説しているものが多いです

 

<採用企業>

東京海上日動火災保険、三井物産、住友商事、サントリーホールディングス、住友不動産、

JICAなど

CAB

<CABとは>

玉手箱やGABと同じ会社が提供している適性検査です。名前はGABと似ているため、問題形式が近いのかと勘違いをする人がいますが、大きく異なります。

 

CABはIT業界などの職種を中心に採用され、問題が複雑で難易度の高いテストです。論理的思考力やバイタリティを測る問題が多く、計数を中心としたテストになります。

 

<出題科目>

紙ベースとWebベースで問題数などが少し異なるため、違いを見ていきましょう。

 

<紙ベース>

問題形式問題数制限時間
暗算50問10分
法則性40問15分
命令表50問20分
暗号39問20分
性格検査68問約30分

 

<Webベース>

 

問題形式問題数制限時間
暗算50問9分
法則性30問12分
命令表36問15分
暗号30問16分
性格検査68問約30分

 

問題数が多く、制限時間が短いためどれも30秒程度で解いていかなければいけません。

 

<対策方法>

なによりもスピードが重要になるので、電卓を使わず暗算で解けるようになりましょう。最後まできっちりと答えを出さなくても、ある程度計算すれば問題の中から近い答えを選ぶようにすると早く解けます。

 

過去問をこなし問題の傾向に慣れることと、すべてを頭で考えるのではなく、メモに図表を書きわかりやすくすることで解きやすくなります。

 

<おすすめの対策本>

・これが本当のCAB・GABだ!2025年度版

これが本当のCAB・GABだ! 2025年度版 【Web-CAB・IMAGES対応】 (本当の就職テスト) | SPIノートの会, SPIノートの会 |本 | 通販 | Amazon

上記で説明したGABと同じ問題集がおすすめです。CABも玉手箱やGABとセットで問題集となっているため、合わせて対策しておくといいでしょう。

 

<採用企業>

東京ガス、伊藤忠、住友商事、マイクロソフト、NTT都市開発、GMOインターネットなど

TG-WEB

<TG-WEBとは>

TG-WEBは、株式会社ヒューマネージが提供する適性検査です。「従来型」、「新型」の2パターンがあり、難易度も比較的高いことが特徴です。

 

従来型は、問題数は少ないが難易度の高い問題が多いことが特徴です。一方の新型は、従来型より難易度は低くなりますが、問題数が多くなります。

 

<出題科目>

従来型と新型で問題数や制限時間が異なるので、違いを見ていきましょう。

 

<従来型>

出題内容問題数制限時間
空欄補充・文字の並べ替え12問12分
図形・集合・暗号など9問18分
英語10問15分

 

<新型>

出題内容問題数制限時間
同義語・対義語・ことわざ34問7分
四則逆算・図表の読み取り36問8分
英語10問15分

 

<対策方法>

どちらも共通して言えるのが、例年似たような問題が出ることが多いので過去問対策を徹底しておくことが大切です。

 

従来型は、問題数は少ないものの難易度が高いため、問題に慣れておくことが大切です。一方の新型は、制限時間が短いため1問をすぐに解けるようにしておきましょう。

 

<おすすめの対策本>

・これが本当のWebテストだ!(2) 【TG-WEB・ヒューマネージ社のテストセンター編】

これが本当のWebテストだ!(2) 2025年度版 【TG-WEB・ヒューマネージ社のテストセンター編】 (本当の就職テスト) | SPIノートの会, SPIノートの会 |本 | 通販 | Amazon

TG-WEB専用の問題集は少なく、TOEICやSPIといった他のテストの問題集と合わせて対策することがおすすめです。

 

<採用企業>

KNT-CT、三菱UFJ、三井住友FG、三井化学、スズキなど

適性検査の効率的な対策方法

どの適性検査でも共通して効率よく対策するにはどうすればいいか説明します。対策なしでは、高得点を狙えないため効率のいい対策方法を学びましょう。

問題集を繰り返し解く

一番大切なことは、過去の問題をひたすら解くことです。何度も同じ問題を解くことで、問題の傾向や形式に慣れていきます。この形ならこう解けばいい、と問題を見ただけで解き方がわかるようになるまで繰り返しましょう。

 

まずは問題集を一通り解きます。その中で自分が苦手と感じる問題を重点的にもう一周解いていきます。これだけでも7割近くの問題をスラスラと解けるようになるためおすすめです。

 

問題数が多く時間制限が短いテストでは、時間を計りながらどれくらいのペースで解けばいいか慣れておくことが大切です。

練習企業を設けて実戦練習

いきなり第一志望の企業に挑戦すると慣れていないことや緊張で本領発揮できない可能性があります。そのため、問題や雰囲気に慣れるためにも、練習企業を設けて本番に近い形でテストを受けるのがおすすめです。

 

内定をもらっておけば、心にゆとりもできるためリラックスした状態で挑みやすくなります。

適性検査の種類を知って対策しよう

適性検査の種類や問題の傾向を知っていなければ対策しようにも難しくなります。SPIや玉手箱、CABなど種類によって問題形式も変わり、対策内容も変わってきます。

 

自分の受ける企業がどの適性検査を採用しているか把握し、テストに合った対策をしましょう。すべての適性検査で言えることは、対策なしではいい結果を残せない、ということです。

 

繰り返し問題集を解く、練習企業を設けるなど自分にあった対策法を選びましょう。

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