インターンの服装指定がない!?服装自由と言われた時の選び方と着こなし方
2023年5月31日更新
はじめに
インターンは、就活を有利に進めるための重要なイベントです。どのような服装で臨むべきなのでしょうか?インターンで服装が指定された場合、そうでない場合、様々なパターンにおける服装の選定法や着こなし方をご紹介します。この記事を読むことで、自信を持ってインターンに臨めるでしょう。
インターンシップとは
インターンシップ(以下、インターン)とは、就職する前に仕事を体験する場のことです。服装を考える前に、まずインターンの意味を確認しておきましょう。以下に、概要と服装を指定する理由を順番にご紹介していきます。
インターンの概要
インターンは、就労体験とも言われます。本格的な就活を始める前に、インターンを経験することで志望の企業を選定するのに役立ちます。募集や開催は1年中ありますが、企業によって期間が異なります。時期としては大学の長期休みでの開催が多くなっています。中でも大学3年生の6月から8月頃に行われるサマーインターンが、最も活況であると言われています。また、12月から2月頃に行われるウィンターインターンも多くなっています。
基本的にインターンは選考ではありませんが、評価されれば選考時に有利になることもあります。反対に、評価があまりに低い場合は選考時に落とされてしまう可能性もあります。
また、最近では採用直結のインターンも登場しています。2022年4月、産学協議会からインターンの定義などについて報告書が出されました。それによると、インターンについての説明文の中に、採用選考を視野に入れたものであることの記載があります。(引用:採用と大学教育の未来に関する産学協議会「産学協働による自律的なキャリア形成の推進」)
このような現状から、インターンでは第一印象が大切です。その中でも服装は、外見を構成する重要な要素です。服装を正しておくことで、無用なマイナス評価を受けるリスクが無くなります。インターンの内容に集中でき、結果、評価を上げる可能性も見えてきます。
就活を有利に進めたい場合、インターンに参加しておくことはお勧めです。服装についても、インターンに参加しておくことで就活の練習を兼ねることができます。
インターンの服装はどうする?
つづいて、インターンにおける実際の服装について、企業の案内別にご説明していきます。なぜなら企業によっては、服装の指定があったり、服装について軽い案内があったりするからです。中には、「可能」や「自由」などのあいまいな言葉が含まれていることもあるでしょう。そんな時に迷わないように、以下の記述を参考に、服装を準備していきましょう。
スーツ指定
スーツ指定の場合は、必ずスーツで向かいましょう。わざわざスーツを指定するくらいなので、スーツ以外の服装は考えられません。色々なスーツが売られていますが、中でもリクルートスーツと呼ばれる、就活用のスーツを選ぶのが無難です。
服装自由
「服装自由」と記載があった場合は、臨機応変な対応が求められます。企業によっては、就活生が選ぶ服装を見て、評価をつける所もあります。身だしなみを整えることは、ビジネスでは基本だからです。
判断基準は、インターンの内容や企業風土です。たとえば、自由な社風の企業や、スーツの社員がいない企業では、ジャケットありのオフィスカジュアルを選択すると良いでしょう。たとえば、金融機関やスーツの社員が大半である場合は、スーツで出向くのが無難です。
私服可
「私服可」「私服でも可能」などの文言があった場合も、臨機応変な対応が必要です。インターンの内容や企業風土を確認し、適切な服装を選びましょう。どうしても迷った場合は、スーツで行くことも選択肢の1つです。またたとえば、身体を動かすアクティビティや体験業務が含まれる場合は、ジャケットありのオフィスカジュアルが無難でしょう。注意すべきは、必ずしも私服で行く必要がない点です。スーツほどかっちりとした恰好でなくても大丈夫ですが、ビジネスの場であるため清潔感のあるきっちりとした服装が望まれます。普段遊びに行くような私服で行くと、周りと比べて浮く可能性があります。
私服でお越しください
「私服でお越しください」と案内がある場合は、私服指定と捉えるべきです。ただし私服指定の場合でも、ジャケットありのオフィスカジュアルを心がけることが大切です。なぜなら、企業で就労体験をさせてもらう立場でビジネスマナーを守る必要があるからです。
ただし企業によっては「動きやすい服装で」といった追加の指定もあるため注意してください。動きやすい服装で来ることで、リラックスして取り組んでほしい、学生の素を見たいという企業もあるからです。くれぐれも、インターンの内容などと照らし合わせて、適切な服装を選ぶようにしてください。たとえば、ジャケットを無くしたり、女性における靴のハイヒールを低くしたりする工夫が挙げられます。動きやすい服装でなければ、減点されてしまう恐れがあります。
指定なし
服装の指定に関する項目が特に見当たらない場合や、「服装指定なし」と明記されていた場合はどうでしょう。基本的には、リクルートスーツで行くことが鉄則です。なぜなら、スーツ姿はビジネスにおける基本であるからです。また、インターンは就活の一部であるという考え方が一般的だからとも言えます。このように、とりあえずスーツでいることで、無難にインターンを乗り切ることができるでしょう。判断に困る場合や迷った場合は、スーツで行っておいて損はありません。
インターンでスーツはどうやって着る?
ひとくちにスーツと言っても、そのタイプは多岐に渡ります。また、着こなしにも正しい方法が存在します。スーツの選び方、着こなし方について、以下に順番に記載していきます。
スーツの選び方
スーツは、就活用のリクルートスーツを選びましょう。落ち着いた色柄であることが大切です。たとえば、派手なストライプ、ベージュや明るい紺のスーツは避けましょう。最も無難なのは、無地で黒のスーツです。
男性の場合、ネクタイも重要です。色は、ネイビーやエンジが無難でしょう。定番の柄は、右肩上がりのストライプです。
シャツは、襟付きで無地の白色を選びましょう。男性の場合、夏の場合は、ジャケットを脱ぐ可能性がある場合はボタンダウンのシャツをお勧めします。夏の暑い時期は、半そでのシャツでも大丈夫です。
靴や鞄は、シンプルな黒色のものを選ぶようにしてください。女性は、ヒールが高すぎるものは控えてください。鞄は、A4サイズの書類が入るものにしましょう。また、就活では鞄を床に置くことが多いため、自立式のものがお勧めです。
スーツの着こなし方
スーツは、裾や袖が長すぎず短すぎない、ぴったりサイズのものを選びましょう。サイズが合っていないと、全体のシルエットがだらしなく見えるからです。女性の場合、スカートは膝丈のものを選んでください。また、ジャケットの一番下のボタンは外しておきます。
インターンでオフィスカジュアルはどうする?
オフィスカジュアルとは、スーツを少し気崩した、ビジネスにふさわしい服装のことです。どれくらい気崩せば良いのかは企業によって異なります。ただし、インターンでは、あまり気崩さずにきちんと感を演出すべきです。以下に、オフィスカジュアルの選び方と着こなし方をご紹介します。
オフィスカジュアルの選び方
男性の場合、ジャケット、襟付きシャツ、パンツが定番です。女性の場合、ジャケット、トップス、スカートまたはパンツが定番です。
男性の場合
ジャケットは、黒やネイビーなどが無難です。
シャツは、襟付きの白やブルーを選びましょう。
パンツは、落ち着いた色合いのきれいめなものが良いでしょう。
ジーンズやスウェットなどカジュアルすぎるものは避けてください。
靴は、レザーシューズが無難です。
鞄は、A4サイズの書類が入るシンプルなタイプをお勧めします。
いずれも、落ち着いた色合いで無地のものがお勧めです。派手に見えることのないようにしてください。
女性の場合
ジャケットは、黒やネイビーなどが無難です。
トップスは、必ずしも襟付きでなくてもかまいません。
襟付きブラウスやカットソーなど、派手ではないものを選びましょう。色は白や薄いベージュなど明るいものがお勧めです。
下は、スカートとパンツどちらでも大丈夫です。ただし、動くことが想定されている場合、パンツスタイルで行くことをお勧めします。スカートの場合は、短すぎず長すぎない膝丈のものを選んでください。
靴は、パンプスが無難です。動くことが想定される場合、ヒールが低いものがふさわしいでしょう。場合によってはローヒールやフラットシューズも良いでしょう。ハイヒール、サンダル、ミュールはやめてください。
鞄は、A4サイズの書類が入るシンプルなタイプをお勧めします。
オフィスカジュアルは、派手になりすぎないようにすることが重要です。無地のものがお勧めです。シンプルなデザインの服を取り揃えましょう。
オフィスカジュアルの着こなし方
シャツやトップスはパンツやスカートにインして、きちんと感を演出しましょう。ビジネスシーンに適した見た目になるよう、清潔感やきっちり感を意識して着ることが重要です。アクセサリ類は時計以外推奨しません。
インターンで夏と冬の服装はどうする?
インターンは、夏の暑い時期、冬の寒い時期に行われることが多いです。そのため、気温に応じた服装の調節が必要になってきます。しかしながら、ビジネスシーンに適さないものになってしまっては意味がありません。暑い時の服装や着こなし、寒い時の服装や着こなしについて、以下にご紹介していきます。
暑さ対策
暑い時は、ジャケットやネクタイを外す対策があります。また、シャツやカットソーを半そでにすることも可能です。注意すべきは、露出が多すぎないようにすることです。露出が多いと、ビジネスマナーに反してしまいます。
スーツの場合
スーツの場合、クールビズが実施されている企業かどうかを確認することが重要です。クールビズは、「室温の適正化とその温度に適した軽装などの取組を促す」ものです。(引用:環境省「令和5年度クールビズについて」)クールビズが行われている場合、ジャケットやネクタイを外した状態で出社することが可能です。
インターンの場合は、ジャケット着用し、ネクタイを鞄の中に用意しておくと良いでしょう。ジャケットはオフィスに到着して、企業の方に言われてから脱ぐようにします。ネクタイの着用が必要な場合は、その都度つけるようにします。こうすることで、失礼のない範囲でクールビズを実施できるでしょう。また、男性の場合はボタンダウンの襟付きシャツを着るのが無難です。クールビズが行われているかどうかは企業からの案内やホームページを事前に確認すると良いでしょう。
オフィスカジュアルの場合
オフィスカジュアルの場合、夏に必ずしもジャケットを羽織らなくても構いません。どうしても心配な場合や分からない場合は、ジャケットを持って行き、社内で脱ぐ対応もお勧めです。その他の服について、ノースリーブやハーフパンツなどの露出がある服は控えますが、七分丈や半そでのものを使用しても構いません。あまりにも薄すぎて下着が透ける服はやめてください。また、暑いからと言ってサンダルを履くことのないようにしましょう。冷房下における寒さ対策として薄いカーディガンを持参しても構いません。
寒さ対策
寒い時は、ジャケットの上にコートを羽織って出向きます。注意すべきは、コートなどの防寒着は敷地に入る前に脱ぐ必要があることです。
スーツの場合
ジャケットの上に、コートやマフラーなどを足します。これらは、企業の敷地内に入るまでに脱いでおきます。コートは裏返して二つ折にし、手で持つのがマナーです。また女性の場合、スカートの下に黒いタイツを履くことは避けましょう。どうしても寒い場合は、スカートではなくパンツスタイルで行くことをお勧めします。
オフィスカジュアルの場合
オフィスカジュアルの場合、ジャケットの上にコートやマフラーを着用しましょう。他の場合と同じく、入り口に入るまでにそれらを脱いでおきます。コートを脱いだら、裏返して二つ折にし、手で持つようにしましょう。また寒いからと言って、スエットやブーツで出向くことのないようにしてください。
インターンは適切な服装で臨もう
インターンでは、服装の指定があったりなかったり、様々なパターンがあります。事前に確認して服装を準備しておくことが大切です。スーツやオフィスカジュアルは独特のルールがあるため準備に時間がかかる場合があるからです。余裕をもって準備しておき、適切な服装で向かいましょう。そうすることで、見た目から減点されることが減り、企業からの評価を高めることにつながるかもしれません。インターンを成功させるため、就活を有利に進めるために、ぜひこの記事を読んで服装を考えるようにしてください。