【留年パターン別例文付き】面接で「大学留年の理由」はこう答えろ!!

【留年パターン別例文付き】面接で「大学留年の理由」はこう答えろ!!

2023年5月10日更新

はじめに

留年が現実味を帯びてきた頃になると、

 

「留年しそうなんだけど、いっそ中退したほうがいいの?」

「大学を留年した場合の就活ってどうなるの?」

「留年理由をなんて答えたら…」

 

など、色々な不安がよぎりますよね。

 

ただ、こんな時こそ厭世的にならず、冷静な頭で対処することが大切です。

 

そのために本記事では、まず留年と中退のメリット・デメリットを解説します。

 

そのうえで、留年を選択した人のために就活で留年をむしろウリにする最良の方法を例文を交えながら公開していきますね。

 

10分ぐらいで活路を見出せるようになりますので、最後まで一気にお読みくださいね。

留年と中退のメリット・デメリット

留年がリアル感を増してくると、「留年」や「中退」の2文字がチラつくかもしれません。

 

そのためには判断材料がないと頭の中で堂々巡りになるだけなので、まずは留年と中退のメリット・デメリットを解説していきます。

 

まず留年から見ていきましょう。

 

留年のメリット

「大卒」のネームバリューを維持できる

日本はまだまだ「学歴社会」です。

 

「大卒」と「高卒」では、世間が受け止める印象も違います。

 

また、企業では「大卒」と「高卒」の昇格スピードも異なりますし、それに連動する昇給カーブも別建てで設計されています。

 

仮に同じ仕事の出来栄えでも、学歴で処遇に差が出ると割り切れないですよね。

 

「新卒」で就活できる

日本の採用は「新卒一括採用」が主流です。

 

要は、留年しても「新卒枠での応募」が可能であり、就職できる企業や就ける職種の幅が広がるわけです。

 

大学生活を満喫することができる

留年することで大学生活をより長く満喫することができます。

 

また、自由な時間もあるため、充実した大学生活を延長できるわけですね。

 

留年のデメリット

経済的負担が大きい

留年することで、学費や生活費などの経済的負担が大きくなる可能性があります。

 

もちろん、就職が遅れることで収入が遅れますので、学費や仕送りなど親の負担が延長されるわけです。

 

就活で不利になる可能性がある

企業によっては、留年を「是」としない会社もあります。

 

特に、怠惰的な理由によって留年した場合は、そのことだけで不合格になるケースもあります。

 

やはり、ストレート組は「計画的」、「責任感がある」、「真面目」など、クリーンなイメージで見られやすいのは確かですね。

 

同期との差が生まれる

留年によって同期との差も生まれます。

 

友人や先輩、後輩との関係が変わることもあり、もしかしたら忸怩たる思いを抱く状況に出くわすかもしれません。

中退のメリット・デメリット

次に中退のメリットとデメリットを見ていきましょう。

 

中退のメリット

新しい方向性を模索できる

中退することで、違うキャリアパスを探す時間を持てます。

 

これは、人生の目的や興味を再評価するための良い機会になるかもしれません。

 

現在の状況に縛られず、将来的な目標を追求するための時間やリソースを得られるので、新しいスキルを学んだり、起業することで成功を収めることができるかもしれません。

 

精神的な健康を改善できる

苦痛や不幸な出来事に直面している場合、中退することが良い選択肢になるかもしれません。

 

この場合、大学生活のストレスを減らすことができ、リフレッシュして再スタートできると言えますね。

 

費用を節約できる

大学中退後、学費や生活費を節約することができます。

 

また、進路や職業が決まってから必要なスキルを習得するために、費用対効果が高いと言えますね。

 

中退のデメリット

次にデメリットを確認しておきましょう。

 

職業選択肢が限られる

大学を中退すると、大学卒業者と比べて、就職先が限られる可能性があります。

 

就職活動では大学卒業者よりも不利な立場に置かれることがあるため、就職先が見つけにくく苦戦するかもしれません。

 

学歴の欠如が問題になる

大学中退後、学歴が欠如しているため、一定の職種や企業では不利な立場に立たされることがあります。

 

つまり、大学中退によって将来的な収入が減少することも覚悟する必要があります。

 

また、進学や転職の際にも学歴がボトルネックとなり、制約を受けるケースもありますね。

 

自信の低下や社会的プレッシャーにつながる

大学中退によって、自信の低下や社会的プレッシャーにつながることがあります。

 

周囲の人々からの非難や将来に対する不安などが重荷となり、ストレスを抱えることもあるわけです。

 

以上、大学留年と中退のメリット・デメリットについて解説しました。

 

このメリット・デメリットを比較考量して自分で決めるプロセスがないと、決めた後に「ああしておけば良かった」と悔やんで、助言してくれた相手を恨むことにもなりかねません。

 

絶対に悔いが残らないように、自分自身で決めるようにしてくださいね。

面接で留年理由を説明するときのコツ

留年理由を聞かれた場合の答え方のコツは大きく5つありますので、1つずつ解説していきますね。

 

①表情とトーンは明るく

面接の中で「留年」と聞くと、やはり面接官もネガティブな先入観を持ちます。

 

そんな中で、学生の表情やトーンが暗いと、ますますネガティブな印象が強化されるわけです。

 

心理学のメラビアンの法則では、「見た目」と「話し方」で第1印象の「93%」が決定されるという実験結果も出ています。

 

表情は明るく、声のトーンも日頃より1オクターブ高く保つように心掛けましょう。

 

➁ネガティブな説明をしない

とはいえ、話す内容がネガティブでもマイナス評価を受けます。

 

面接側からすると、留年してしまった理由を言い訳がましく聞かされても、いい印象を持ちません。

 

また、「自分の弱さが出た」「考えが甘かった」など、自虐的に説明されてもプラス評価に転じることはまずありません。

 

留年理由の答え方は、後ほど章を割いて解説していきますね。

 

➂留年をむしろウリにする

面接では留年を逆手にとって、むしろウリにするぐらいの気持ちが大切です。

 

留年は他の就活生が経験したことのない差別化ポイントになり得ます。

 

留年を「どう捉え、どう反省・克服し、どのように改善したのか」は、留年した人以外は語れないからです。

 

加えて、留年で与えられた時間を有効活用してチャレンジしたことや、スキル磨きもアピールできますね。

 

留年を失敗と捉えずに、「自分を成長させてくれる機会」と捉え直せば、そのような前向きなアイディアが生まれてくるはずです。

 

そうすれば、自然と受け答えも明るく、ポジティブなものになりますので、むしろウリにするぐらいの心構えで丁度いいです。

 

➃正直に答える

面接で留年理由を答えるときは、正直に答えることが大切です。

 

いくら取り繕って説明しようとしても、相手は経験豊富な百戦錬磨の面接官です。

 

一発で見透かされてしまいます。

 

見透かされると、結果は火を見るよりも明らかですね。

 

なので、事実を隠そうとしたり、捻じ曲げて良い印象に見せようとしないでください。

 

それよりも、正直に説明して、反省して成長している姿を見せるほうがよほど誠実さが伝わります。

 

➄不足単位を前期で取り切る

単位不足で留年した場合は、留年後の前期で不足単位をすべて取り切ることがポイントです。

 

それはなぜか?

 

効用が大きく2つあって、

 

1つ目はすでに内定をもらっているケースでは、企業によっては留年しても内定取り消しにはせずに、単位を取得して卒業するまでの間、内定を保留してくれる会社があるからです。

 

2つ目はやはり、反省して改善している姿勢を見せることができますね。

 

ダラダラと1年間かけて単位を取得するのと、半期で不足単位を取り切り、残りの半年でインターンやアルバイトなどに汗して経験やスキルを磨けば、それだけウリにできる材料が揃うわけです。

 

したがって、前期で不足単位をすべて取り切る覚悟で臨むことがカギです。

留年した理由を逆利用するパターン別例文

留年した理由も、

 

①経済的な理由

➁健康的な理由

➂家庭的な理由

➃留学・インターンなどの理由

➄やる気の理由

 

に層別できます。

 

ここでは、理由別に「どのように答えたら受けがいいのか」を元人事目線で詳らかにしていきます。

 

①経済的な理由

親がリストラに遭ったとか、自営業で倒産したなどの理由により、学費が払えず、やむなくお金を捻出するためにアルバイトをし過ぎて留年するパターンです。

 

この場合は情状酌量の余地がありますので、正直かつ具体的に説明してください。

 

たとえば、

 

私が留年した理由は言い訳になりますが、週6の掛け持ちのアルバイトが原因だと考えています。

私が大学2年生の時に父の会社が倒産したことがきっかけで、学費が払えない状況に陥りました。

すでに奨学金はいただいていましたが、それだけでは賄えないため、深夜はコールセンター、夕方は飲食店で掛け持ちのアルバイトを行い、休日は単発のアルバイトを行って、生計をやりくりしていました。

その結果、授業は満足に出席できず、出席できても集中力が保てず、単位を取りこぼす結果となりました。

現在は父親も定職に就くことができ、援助していただけるようになりましたので、アルバイトを1つ減らし、授業に出席できるようになりました。

したがって、本年度の前期ですべての単位を取得する目途が立ちました。

 

のような答え方だと、面接官も

 

「苦労したんだな」

「今は立ち直って上手くやってるな」

 

と同情されて、留年という事象が返って困難な場面で苦労する姿を引き立てていますね。

 

➁健康的な理由

・ケガで入院

・病気を治すために療養

 

などの理由により出席日数を確保できずに単位を落としたり、ケガや病気がテスト期間に重なってしまい留年するケースが考えられます。

 

このケースでの面接官の関心事の1つは、

 

就職しても、そのケガや病気が仕事に影響しないか?

 

です。

 

なので、答えるときは、それを踏まえて説明することがポイントです。

 

たとえば、

 

私が留年した理由は、ラグビー部の練習で左足首の靭帯を損傷したうえに、試合でも右足首の靭帯を損傷したことで、試験に出席できずに単位を取得し損なったからです。

現在は完治し、全授業に出席できるような状態になりましたので、前期で必要な単位をすべて取得する予定です。

 

というように正直かつ具体的に説明すれば、本人に余程の落ち度がない限り、問題ないでしょう。

 

➂家庭的な理由

家庭的な理由としては、

 

・家族の介護

・家業の手伝い

 

などが考えられます。

 

この場合のポイントは「やむを得ない事由」を説明することです。

 

たとえば、

 

私が留年した理由は、親の介護が大きいと考えています。

昨年の10月に父親が脳梗塞で倒れ、体の左側半分が不自由な状態で自活できない状況になっています。

そのため、食事や排泄、入浴などの介助が必要ですが、体重のある父親を母親1人では支えきれないため、私がメインで面倒を見ていました。

そのため、学業がおざなりになり、単位が不足したため留年という結果になりました。

現在はヘルパーも見つかり、私自身も学業に専念できる状態になりましたので、前期には不足単位をすべて取得する予定です。

 

という答え方であれば、「そうであれば、仕方ないね」という印象になりますね。

 

➃留学・インターンなどの理由

海外留学やインターンで留年するケースもあります。

 

この場合は留学先やインターン先で得た経験やベネフィット(採用理由・活躍理由)を前面に押し出してウリにすることがコツです。

 

たとえば、

 

私が留年した理由は、カナダに1年間留学したためです。

大学入学当初から、どうしても留学して知見を広めたり、英語力に磨きをかけたいと考えていました。

大学2年次にカナダ留学が実現し、学生寮では多国籍の寮生の中で多様な価値観や文化に触れ、多角的な物の見方ができるようになりました。

また、授業でも最初は先生の英語についていけませんでしたが、徐々に聞き取れるようになり、分からない点はクラスメイトに確認するなどして、無事に単位も取得できました。

なお、不足している単位は前期ですべて取得する目途が立っています。

 

と説明すれば、視野拡大や多様な価値観を受け入れる許容度、英語力など、さりげなくアピールでき、企業側のベネフィットとして伝わりますね。

 

このように目標を実現するための留年は、むしろアピールに使えるわけです。

 

➄やる気の理由

やる気がなかったための留年は、1番痛いですね。

 

・面倒で大学に行かなかった

・遊び惚けていた

・勉強が嫌い

・彼女との同棲を優先した

 

などの理由は、面接官から見ても最悪の理由になりますね。

 

このケースでは、正直に自分に落ち度があって留年したことを伝え、今は反省し改善している姿勢を見せることがポイントです。

 

たとえば、

 

留年した理由は、大学入学当初、勉強に対するやる気がまったく出ず、授業に出席しなかったため、単位を落としてしまったことが原因です。

留年をきっかけに、自分が学ぶ意味や目標を明確にし、それを達成するためにどのような取り組みが必要かを考えるようになりました。

具体的には、ビジネスで必要なスキルから逆算して、それらに関連する「IT」や「経営」、「会計」に関連する科目を選択し、ビジネスと関連させながら学ぶこととしました。

結果として、授業にはフルに出席することはもちろん、以前にはなかった自己学習にはげみ、不明な点は先生や友人に確認して「わからないことはその日に消化する」という学習態度が身に付きました。

このことから、絶えず目的や目標を意識して、物事に取り組むことの大切さを痛感しました。

結果として、前期には不足している単位を取得して卒業できる見込みです。

 

というように「反省→対策→学んだこと→結果」の順でテンポよく説明することが大切です。

 

このような構成であれば、更生しているので使える見込みがあるなと面接官も捉え直してくれる可能性があるわけです。

おわりに

以上、留年と中退のメリット・デメリット、留年を就活でウリにするための方法を解説してきました。

 

本記事では、

 

留年を失敗と捉えずに、むしろウリにするためのイベント

 

だと捉えてほしい思いが底流にあります。

 

あの発明王のトーマスエジソンも、

 

「失敗すればするほど、我々は成功に近づいている」

 

と勇気をもらえる言葉を残しています。

 

なので、あなたも諦めずにポジティブに捉えて、留年をむしろウリにするぐらいの心構えで就活に臨んでほしいと思います。

 

そのためのヒントは、本記事の中で公開してきました。

 

本記事の内容があなたの就活に役立つことを祈念しています。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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就活ハンドブック編集部

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