性格検査では、落ちないって本当?性格適正検査の特徴を理解して対策を取ろう!

性格検査では、落ちないって本当?性格適正検査の特徴を理解して対策を取ろう!

2023年4月30日更新

はじめに

就活において、企業の多くが「性格検査」を採用しています。

この性格検査では、「落ちない」と思われている就活生も多くいますが、実際はどうなのでしょうか。

実際には、性格検査で「落ちる人はいない」と思うことは、危険です。

実際に、性格検査を基に不合格となる可能性もあるため、本記事を参考にしっかりと対策を立てていきましょう。

 

1:性格検査とは

就活で採用されている「性格検査」とは、どのようなものなのでしょうか。

最初に、「性格検査」の役割や、主な種類について理解していきましょう。

1-1:性格検査とは

就活で行われるテストに、「性格検査」があります。

この性格検査と同時に行われるのが「能力検査」です。

最初に、この2つの違いについて理解していきましょう。

 

能力検査|基礎学力のレベルを測定する検査。

言語、非言語分野に分類されている場合が多く、一般常識までを問われる場合

があります。

性格検査|受検者の重きを置いている価値観や行動特徴を測定する検査。

     企業では、コミュニケーション力やストレス耐久性についての判断材料として

     利用する場合もある。

 

このように、就活で行われる検査については、主に2つの柱で構成されています。

企業により、どちらか片方のみの検査を行うなど、企業として測定しておきたい内容により、使い分けています。

 

1-2:就活で採用される性格検査の種類

企業が採用している性格検査には、いくつもの種類が存在します。

ここでは、その中でも多くの企業が採用している試験について、ご紹介していきます。

ここで、ご紹介する試験以外を採用している企業もあるため、求人内容やOBなどからも情報収集して対策を取っていきましょう。

種類①|SPI

最も知名度が高いのが、リクルートマネジメントソリューションズ社が提供する「SPI」です。

性格検査では約300問の質問が出題され、時間配分などの対策が必要です。

解説書なども多数、販売されているため、本番前までに1度は受けておきましょう。

 

種類②|内田クレペリン検査

作業検査法と呼ばれる種類の検査です。

単純な計算をしていくもので、1桁の足し算を繰り返し行う試験です。

比較的、対策を取りやすい試験とも言われており、繰り返し練習を行うことが有効です。

種類③|YG性格検査

矢田部ギルフォード性格検査の通称です。

問題数は120問あります。

検査結果を基に、就活生の性格を12つの尺度と5つの型で分類することができます。

種類④|玉手箱

SHL社が提供する適性検査です。

玉手箱には、能力テストと性格テストで構成されています。

性格テストは、細かく種類わけされており、OPQという種類が最も利用されています。

OPQは、選択肢から自分に「一番近いもの」と「一番あわないもの」の2つを選んで回答する問題が出題されます。

 

1-3:性格検査で分かること

性格検査では、主に4つのことが分かります。

この4つの視点で、企業が自社に合っているかの見極めを行っていきます。

評価項目①|行動特性

就活生が、何に重きをおいて行動しているのか、行動の特性(特徴)とは、どんなものか。

これらを、母体となるデータを基に傾向を示します。

企業が求める人物像の設定においては、何に重きを置いているのか、価値観として重要としているかが大切な判断要素となります。

性格検査で、その全てが分かる訳ではありません。

傾向として、企業が求めている人物像に近いかを検査結果から、見極めています。

評価項目②|意欲

モチベーションの高さ、維持能力についての見極めに利用されます。

仕事の意欲には、興味ある分野であるかなども影響を与えるとされています。

しかし、モチベーションが低い場合には、こうした意欲が少なく変化に対応できないと判断される可能性があります。

 

評価項目③|情緒

いわゆる、ストレスの耐久性についての見極め材料となります。

学生とは異なり、社会人となれば、今まで以上のストレスが生じる可能性があります。

こうしたストレスに、耐性があるかを判断する材料になります。

評価項目④|ライスケール

回答の有効性を示すために、算出される数値のことです。

性格検査の中で、嘘をついている可能性、偽りの自分を演じている可能性がないかを判断する指標です。

この結果が低い場合には、検査結果が有効ではないと判断され、選考プロセスから外される可能性もでてしまいます。

 

2:企業が性格検査をする意味は?

企業が性格検査を行うのには、意味があります。

どうして、性格検査を利用しているかの意味を理解しておくことは、今後の対策にも有効です。

2-1:就活における性格検査の位置づけ

性格検査は、選考プロセスにおいてだけではなく、入社後の配属などにも利用される重要な検査です。

能力検査のように、正解がない試験ですが、企業において重きを置いていることを理解しておくことが必要です。

2-2:性格検査を利用する意味

企業が、性格検査を利用する意味を3つの観点に絞って、ご紹介していきましょう。

性格検査の意味①|面接者の絞り込みのため

就活の場面において、面接者の絞り込みで利用されます。

希望する人を全て面接することができない場合には、性格検査を基に対象者の絞り込みを行っていきます。 

性格検査の意味②|自社の業務との相性を測るため

性格検査の結果は、自社の業務との相性をはかるためにも利用されています。

自社の風土や、重きをおいている価値観に共感できる特性を持っているかを、検査結果を基に測定しています。

性格検査の意味③|配属先確定の参考とするため

選考の後、配属先を決める際にも、性格検査を参考にしています。

性格検査の結果を基に、得意とする分野や業務内容を見極めることで、配属後のアンマッチを減らすために活用していきます。

 

2-3:企業だけではなく就活生にもメリットがある?

 性格検査は、企業だけが活用できるものではありません。

就活生が、自分自身を知ることができれば、どのような企業が自分に向いているかを判断する材料にすることができます。

就活生は、多くの会社から自分にあった企業を選ぶ必要があります。

企業選びの際には、自分の性格や特性を知ることは、自分の能力を活かすことができる企業を選ぶことが可能になります。

 

3:性格検査で落ちることがあるのか?

性格検査で、落ちることがあるのか?

この答えは、「YES」です。

多くのサイトで、性格検査では落ちないと掲載されています。

しかし、企業が性格検査を行う意味は、前述している通り、企業が内定者を決める際に、性格検査は大きな役割を持ちます。

だからこそ、性格検査で落ちることはないと考えず、対策を取る必要があります。

3-1:性格検査では正解がない

性格検査で落ちないと言われる理由は、計算問題のように「正解」がないからです。

その理由から、不合格にする基準が明確ではないという理由があります。

いくら対策をしていても、明確な回答がない以上、不合格となる予測ができません。

そのため、大学などの対策においても、こう回答すればいいという明確な指導ができない可能性があります。

性格検査で選ばれるためには、次にご紹介するポイントを理解しておくことが有効です。

3-2:性格検査で落ちる人の特徴

性格検査で落ちると言われる人には、いくつかの特徴があると言われています。

既に記載している通り、性格検査には正解はありません。

結果を基に、企業側が自社にあっているかを判断するのみです。

特徴①|回答に嘘がある

性格検査において「嘘」をつくことは、厳禁です。

性格検査は、問題の全てを通して、回答の有効性を判断しています。

人は、嘘をついて回答した問題があっても、どこかで、つじつまが合わない回答をしてしまいます。

そうした場合には、回答の一貫性に問題があると診断されます。

企業は、一貫性がないと判断した場合には、採用プロセスにおいて大きなマイナスとしてしまいます。

特徴②|極端な回答が多い

性格テストにいて、YES・NOなど、選択肢が2つしかない問題はあまりありません。

多くの場合、「とてもそう思う」「そうおもう」「どちらでもない」「そう思わない」「全く思わない」などの5つの選択肢を選ぶ形式となります。

こうした問いの場合に、「とてもそう思う」「全く思わない」の極端な回答が多いのも、適正が低いと判断されることが多くなります。

 

特徴③|回答に矛盾点が多い

本記事でも記載していますが、回答に一貫性がない場合にも、企業側の評価は低くなります。

嘘をついていなくても、回答の傾向にバラツキがあれば、矛盾していると判断されます。

その際には、就活生が、自社の求める人物像であるか、企業とマッチしているかの判断ができなくなります。

性格検査は、自社とのマッチングを見極めるものです。

この見極めができない場合には、選考プロセスが次に進めない可能性が高まってしまいます。

特徴④|企業が求める人物像とのアンマッチ

企業は、新卒採用を行う際に、入社して欲しい人の人物像をあらかじめ、定義しています。

性格検査の結果が、この人物像に大きく異なる場合には、入社後のアンマッチを起こすリスクを考える結果となります。

特徴⑤|未回答を残したままにする

時間内に全ての問題の回答ができない場合も、選考を進めていくことが難しくなります。

既に、ご紹介している通り、企業が求める人物像とマッチしているかの判断ができません。

入社後のリスクを減らすためには、こうした不確定要素を防ぐ必要が企業にはあるのです。

 

4:性格検査の対策方法とは

性格検査にも対策方法があります。

次に、性格検査の対策方法についても、ご紹介していきます。

一つの方法だけではなく、複数の方法を組み合わせて対策を講じていきましょう。

4-1:複数の種類を解いてみる

対策として最も有効なのは、実際に性格検査を解いてみるという方法です。

大学などが主催する就活セミナーや、大手エージェントが展開しているセミナーでも、体験することができます。

その他にも、無料サイトなども展開されています。

できれば、1つのテストを受けるのではなく、複数のテストを数回受けることが有効だと言われています。

性格テストは、価値観に多少の変化があっても、結果が変わることがあります。

そのため、複数のテストを経験することで、自分の持つ性格パターンを見極めることができます。

ここでも、いくつかの無料サイトをご紹介していますので、試してみてはいかがでしょうか。

【性格テスト|無料テストサイト】

テスト名特徴や概要
キャリアチケットスカウト・企業からのスカウトも届くため、就活を効率的に行うことができる。

・自分の価値観を整理することがしやすい。

Lognavi(ログナビ)・他のサイトに比べ性格テストの結果は、細かく、自分の特徴を深く知りたい場合に有効。

 

キミスカ適性検査・職能適性を基に、自分にあった企業選びの参考にすることができる。

・企業からオファーを受けることもでき、就活の効率をアップすることができる。

性格適性診断

(就活の教科書公式LINE)

・自分の強みを理解することができる。
・結果を利用して、就活でアピールできる特徴を知ることができる。
LINE適職診断・9万人の利用実績あり。
・手軽に利用できる面で、多くの就活生に利用されている。

ここで、ご紹介している以外にも、無料でテストを受けられるサイトが複数あります。

ぜひ、自分を知るために受験をしてみましょう。

 

4-2:自分の結果を客観的に分析する

実際にテストを受けただけでは、対策とは言えません。

テストを受けた結果を、客観的に分析することが必要です。

この分析において、複数のサイトを利用していると、多角的な視点や傾向を分析することも有効です。

複数のテストで、同じ傾向があれば、自分の特性として整理しやすくなります。

テスト結果をもとに、客観的に自分の特性を知ることは、企業とのアンマッチを防ぐことにもつながります。

また、自分の性格を知ることで、性格テストにおける結果を予測し、面接などの準備にも役立てることができます。

4-3:回答テクニックを身に付ける

性格テストの回答に役立つテクニックを身に付けることも有効です。

この時に、注意しておきたいのは、テクニックの1つに拘り過ぎないことです。

いくつかの方法を、総合的に組合していくことで有効性を高める必要があります。

テクニック①|問題の特徴を理解する

企業が、どんな種類の性格検査を準備しているかは、試験当日にならないと分かりません。

そのため、既にご紹介している通り、いくつか特徴のあるテストを事前に受けておくと、焦りを減らすことができます。

また、複数のテストを受けておくことで、知らないテストにあたった際にも、柔軟に対応することが可能になります。

テクニック②|時間内に回答できる工夫が必要

多くの性格検査は、時間に対して問題数が多い傾向にあります。

そのため、1つ1つの問題に時間を掛けられない場合も多々あります。

これらの対策についても、いくつかのテストを実際に時間内で解いてみる方法が、対策として有効です。

前述している主なテストでは、問題数などについても解説している書籍やWEBコンテンツが多数あります。

ぜひ、こうした情報を事前に入手し、時間配分などについてもチェックしておきましょう。

 

テクニック③|一貫性を意識する

問題を解く際に意識しておきたい項目の1つが、一貫性です。

問われている内容により、ばらついた回答をするのではなく、一貫性を持った回答の方が、結果として有効です。

企業が得る結果についても、同様です。

一貫性を持った回答の方が、結果が明確に出るため面接官の印象も正確に伝わると理解してきましょう。

テクニック④|企業の社風や働き方の特徴を理解する

意識をしておきたいポイントの2つ目が、希望する企業の社風や特徴を意識しておくことです。

例えば、新しいチャレンジを積極的に行っている企業、人との調和を意識している企業では、求められる人物像が異なる可能性があります。

このように、企業が求めている人物像を企業の特徴を基に推測しておくことも、検査を受ける際の回答に影響を与える要素になります。

テクニック⑤|自分のなりたい姿を整理しておく

自分がならいたい姿を整理し、意識しておくことも有効です。

ただし、前述している通り、嘘をつくのではなく、どう意識して行動しているかを回答することが重要です。

多くの問題で、「どう行動しているのか」「どう意識しているのか」を問うています。

自分のなりたい姿が整理できていれば、こうした問題にあたった場合にも、一貫性をもった回答を悩むことなくできるようになります。

テクニック⑥|自己分析で自分の特徴を知る

自己分析をしておくことも、性格検査を行う際に有効です。

こちらについても、いくつかの検査をあらかじめ受けておくことや、自己分析をしておくことも、性格検査では有効です。

自分を知ることができていれば、問題の回答に悩むことが減り、スムーズに回答をすることができます。

 

5:終わりに

今回は、就活で実施される「性格検査」について着目し、その特徴や対策について、ご紹介しています。

性格検査で落ちることはないと思われがちですが、選考プロセスとして重要な役割を担う役割を持っています。

回答がない検査だからといって、準備や対策を行わないのではなく、さまざまな機会を活用し準備をしていきましょう。

 

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就活ハンドブック編集部

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