面接で特技を聞かれる理由とは?特技で好印象を与えるポイントを理解しよう!

面接で特技を聞かれる理由とは?特技で好印象を与えるポイントを理解しよう!

2023年4月29日更新

はじめに

 

就活の場面では、定番の質問が、いくつかあります。

その中の一つが、「特技」に関する質問です。

定番の質問だから他の人と比べて、好印象を残すのは難しいと感じてしまう人もいます。

そこで、今回は、どうして企業が「特技」を聞くのか、そして、好印象を与えるためのポイントをご紹介していきます。

企業が意図していること、説明のポイントを理解し、自信をもって「特技」を説明できるようにしましょう。

面接で特技を聞かれる理由は?

企業が定番の質問として「特技」を聞くのは、どうしてでしょうか。

質問する意味を理解することは、適切な回答を準備するために、とても有効です。

まずは、混在しやすい類似語との違いを確認し、企業が質問する意味を考えていきましょう。

特技と趣味の違い

「特技」と類似している用語に「趣味」があります。

この2つを混在している人が多くいます。

違いを理解しておくことは、面接の対策を正しく行うことに活かせます。

【意味の違い】

・特技|文字通り、「特別な技」を意味する

    他の人と比べて、自分が秀でていること、秀でていると感じていることなど

・趣味|楽しみとしてだけ行っている事柄

    例)読書、旅行、映画鑑賞 など

 

このように、2つの言葉は似ていると思われがちですが、実際には意味が大きく違います。

この違いを理解すれば、それぞれの質問を受けた際に、正しく回答することが出来ます。

また、こうした意味の違いを、正しく理解しているかも、面接官は見ていると考えておきましょう。

 企業が特技を聞く理由

では、企業が特技を聞く理由とは、どんな理由なのでしょうか。

面接の対策を行うためには、その意味を知っておくことは意図に沿った回答を準備する上で、重要なことです。

①緊張を解くため

1つ目の理由は、「緊張を解く」という側面です。

特技という自分の自信がある内容は、話しやすいテーマです。

また、定番の質問でもあり、面接対策として準備をすることができます。

そのため、緊張しやすい人にとっても、話しやすくなります。

こうした準備ができていることを、最初に質問することで、後々の質問も話しやすい雰囲気を作ることにつなげています。

②人柄を知るため

企業は、特技についての回答をとおして、就活生の人柄を知りたいと思っています。

どうして特技だと思ったのか、どんなエピソードがあったのか。

特技として感じた背景を知ることで、より就活生を知りたいと思っているのです。

③企業や業務との適正を知るため

「持っている特技が、入社後にどのように活かすことができるのか。」

企業がもう一つ知りたいテーマです。

企業は、多くの就活生を面接しています。

その中でも、企業で活かせる特技、そして、企業や業務での適正を知っておくことは、入社後のアンマッチを抑制するために重要な質問です。

自分の特技が何か分からない時には

次に、自分の「特技」を整理していくためのポイントを説明していきます。

自分の特技を把握している場合であっても、分からない場合でも、ご紹介するポイントで整理しておくと、より説明しやすくなります。

自己分析をする

最初に行うのは、「自己分析」です。

自己分析の方法は、いくつかあります。

その中で、大学などの就活セミナーで案内されている主な手法は以下の通りです。

①ジョハリの窓

②マインドマップ

③モチベーショングラフ

④SWOT分析

⑤自分史

こうした手法を定期的に行うことで、より自己分析の深堀りをすることができるようになります。

また、自己分析は1度すれば、その答えが最終的な答えだとは言い切れません。

自分のことを自分で知ることは、とても難しいため、自己分析を繰り返し行い思い込みではなく、明確な言葉で人に伝わるように準備していきましょう。

第三者の意見を聞く

特技を知る方法として、自己分析と同時に行いたいのが、第三者からの意見を聞くことです。

自分自身では、思っていなかった意見を第三者が感じている場合は少なくありません。

こうした人からの意見は、自分のことを知る上で、とても有効です。

家族や友人、大学の先生など複数の方から意見を聞くことで、より自分の印象や特技を深堀していきましょう。

日常生活から整理する

日々の生活からも、特技を整理することができます。

日常の生活の場面で、人から褒められることが多いこと、依頼されること、頼りにされることを整理していきましょう。

実際には、人に頼まれることが多いことなどを、紙に書き出していきます。

日頃、日記などをつけている人は、過去の日記を見直すことも有効です。

書き出しは、箇条書きでOKです。

よく頼まれること、褒められることなどを列挙し、繰り返し発生しているものを整理していきます。

その後、どうしてそう言われたかを追記していけば、背景までを整理することができます。

趣味から展開してみる

次の方法は、趣味からの展開です。

前述で、「特技」と「趣味」が示す言葉の意味の違いを説明しました。

しかし、好きで始めたことが特技になる可能性があります。

例えば、海外ドラマが好きで始めた英語の勉強を通して、英検1級を取ったなどです。

好きというだけでは「趣味」ですが、そこから人に負けないと自負できるようになれば「特技」になると考えることができます。

経験から展開してみる

次に、ご紹介したい方法が「経験」からの展開です。

日常生活からの整理でも、少し触れていますが、学生時代の経験や幼少期からの経験で特徴がある事柄に、その背景などを整理していきます。

経験から展開された特技は、実際の体験という裏付けがあるため説得力があります。

具体例で行くと、スポーツなどです。小学生のころからずっとサッカーを行っていた人は、サッカーを特技と答えられるということです。

特技を説明する方法

自分の特技が整理できても、説明できなければ面接官に伝わりません。

そこで、次に、自分の特技を面接官に伝える方法についても、ご紹介していきましょう。

 

 

要点を端的に

内容をダラダラと、伝えることは厳禁です。

実際の説明については、要点を絞り説明していきます。

・特技はなにか

・どうして、そう思ったのか

・それを裏付ける経験や実績には、何があるのか

・特技は、仕事でどう活かせると思うか

の、4つの観点で整理していきましょう。

実際の説明についても、この4つの観点で説明していくと面接官に伝わりやすくなります。

専門用語を使いすぎない

相手に伝える方法に、専門用語を使い過ぎないという点があります。

これは、就活の場面だけではなく、ビジネスのシーンにおいても有効な手法です。

分野に特化している人にとっては、分かり易い専門用語であっても、その分野を得意としていない人には、何を言いたいか分からない場合があります。

面接官の全てが、就活生が特技と感じる分野に精通している訳ではありません。

面接官に、特技を同様に理解してもらうためには、専門用語ではなく相手に伝わる工夫をしておく必要があります。

得意とする根拠を述べる

特技を説明する上では、その根拠を説明することが必要です。

「3-1:要点を端的に」でもご紹介していますが、「どうしてそう思ったか」を論理的に説明することは、とても重要です。

なんとなくではなく、「なぜ、そう思ったのか。それを裏付けるものは、何か。」を整理し、説明していきましょう。

特技から学んだ経験を交える

そして、もう1つ整理しておきたいのは、特技から得た経験です。

ただ、特技だと伝えるのではなく、そこから学んだこと、それを活かせた経験(エピソード)を、整理し面接官に伝えていきます。

机上の空論ではなく、経験を交えること、エピソードを交えることで、説得力を増した内容になります。

特技を説明する際の注意点

次に、特技を説明する際に注意しておきたい点についても、見ていきましょう。

嘘をつかない

「嘘」をつかないことは、大原則です。

面接の練習場面などで、人が言う特技を「いいな」と思うことがあります。

しかし、あくまで、それは他の人のことです。

自分には、自分が誇れる特技があります。

嘘をつかず、自分が持つ特技を、どう伝えるかについて熟考していきましょう。

膨らませすぎない

人から「凄い」と思われる経験やエピソードを話すと、目立つ、印象が良いと思ってしまうことがあります。

しかし、それが全てではありません。

面接官は、これまで、多くの面接を行ってきた面接のプロです。

過度に膨らませてしまった場合には、見破られてしまうため、膨らませ過ぎず、事実を論理的に伝える様に心掛けましょう。

感覚論や理想は特技としない

こんな人物になりたい、こんな特技を持っていると、いいなと思ってしまうことがあります。

また、こんな特技を説明できれば、面接で差別化される。

こんな風に思ってしまうことがあります。

しかし、経験などを交えて説明する上では、こうした感覚論や理想論には意味がありません。

論理的に説明できる事実に特化した説明の方が、説得力があると理解しておきましょう。

ハードルをあげすぎない

最後に注意したいのが、「ハードルをあげすぎない」ということです。

経験を活かし、仕事にどう活かせるかと言う点で、ハードルを上げ過ぎてしまう人が居ます。

しかし、ハードルを上げ過ぎてしまうと、実際に入社した後に困ることが起きてしまう可能性があります。

優秀な人物だと思って欲しい気持ちは、誰もが思っている承認欲求です。

しかし、人には適材適所があり、人事部門の担当者にとっては、入社後のアンマッチを避ける役割があります。

アンマッチを起こしてしまうと、ストレスの素になり、最悪の場合には早期退職の可能性も生まれてきます。

自分のスキルのハードルを上げ過ぎてしないことがないように注意しましょう。

具体的な解答例

最後に、特技の説明の具体的な例をご紹介します。

大学の面接対策では、さまざまな特技を、どうアピールすると良いか教えてくれます。

ここでは、その中でも特技として説明することが多い事例について、ご紹介していきます。

【キーワード別の事例】

特技として、言いやすいキーワード別に、どのようなアピ―ルができるか、ご紹介していきましょう。

特技アピールできること仕事で活かせること
スポーツ・継続力
・忍耐力
困難な状況でも粘り強く対応できる
ピアノ・継続力
・忍耐力
継続力がある
合唱・継続力
・チームワーク
周囲との調和を取ることができる
動画作成・表現力
・PC技術
分かり易い資料を作ることができる
書道・集中力
・表現力
集中して仕事に取り組むことができる
英語・会話力
・読解力
海外での業務遂行が可能
料理・段取り
・効率良く作業できること
業務の優先順位を決めて作業できる

 

【特技の文例】

次に、キーワード別の文例をご紹介します。

文例①|スポーツ

私の特技は野球です。

小学生で始めた野球を、大学卒業まで継続することができました。

中学からは、特に、レギュラーになるための努力を誰よりもしたと自負しております。

始めた当初は周りとの差があり、落胆することもありましたが、持ち前の忍耐力で、毎日1時間の素振りと1時間のランニングを欠かさず行ったことは、私自身の自信にもつながっていると思います。

この経験を活かし、入社後は、困難なことがあっても継続力と努力で乗り越えたいと考えております

文例②|ピアノ

私の特技は、ピアノです。

小学校から始めたピアノは、私にとって切り離せない生活の一部となっています。

ピアノを弾く時は、楽譜通りに正確に弾くだけではなく、どのように演奏すればより良く聞こえるかを意識しています。

その結果、高校時代には、ピアノコンクールで優勝することができました。

この経験から、相手にどう伝わるかを考えて工夫する大切さを学ぶことができました。

御社へ入社した際には、相手への伝わり方を工夫し、継続した努力をしていきたいと思っています。

文例③|英語

私の特技は、英語です。

映画を字幕なしで、見たいと思って始めた英語の勉強ですが、現在は、ビジネスレベルで会話することができるようになりました。

大学時代には、英検1級とTOEICのスコア900点を取得することができました。

御社のグローバルな環境の中で、この英語力を活かしていきたいと思っております。

 

まとめ

本記事では、就活の面接で聞かれる「特技」をテーマに、企業が聞く意味や文例などもご紹介しています。

面接の定番の質問である「特技」については、面接練習の場面などを通して、事前に準備ができる項目です。

自分自身で作文をするだけではなく、人に聞いてもらうことで、内容をブラッシュアップすることができます。

ご紹介している内容を参考に、面接対策を行っていきましょう。

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