就活最終面接に向けた準備

就活最終面接に向けた準備

2023年4月29日更新

はじめに

就職活動の最後の関門といえば、最終面接です。一般的には、書類選考、1次面接、2次面接、最終面接の4段階を通過する必要がありますが、最終面接はその中でも最も厳しい試練のひとつです。最終面接は、人事担当者や部長などとの面接が多く、採用決定に近づくほど難易度が高まります。この記事では、最終面接に向けての準備について、具体的なアドバイスをご紹介します。

最終面接に求められるスキル

最終面接では、企業側が求めるスキルや人物像をより深く掘り下げて評価されます。以下に、最終面接で求められる代表的なスキルをいくつか紹介します。

コミュニケーション能力

最終面接では、前回の面接で評価されたコミュニケーション能力について、より深く掘り下げられます。このとき、応募者には、より多くのチャンスが与えられます。具体的には、次のようなことが求められます。

  • 説得力のある話し方

自分の強みやこれまでのエピソードについて、自分の考えを明確に表現することが求められます。その際、相手を説得するための具体的なアプローチや、自分なりの工夫を加えることが大切です。

  • 難しい質問に対する適切な回答

応募者にとって難しい質問が出題される場合もあります。その際には、自分自身の経験や知識をもとに、適切な回答を用意することが必要です。また、質問の意図をよく理解し、相手にしっかりと答えることが求められます。

  • 採用担当者とのコミュニケーションのスムーズさ

企業側とのコミュニケーションがスムーズに行えるかどうかが、採用のポイントになることもあります。そのため、相手の質問の意図をしっかりと汲み取り、端的に自分の考えを述べることを意識しましょう。

リーダーシップ

企業側が求めるのは、将来的にリーダーシップを発揮できる人材です。リーダーシップとは、チームを引っ張っていくために必要なスキルであり、最終面接では、自分自身がどのようなリーダーシップを持っているか、どのようなアプローチでチームを引っ張っていくことができるかをアピールすることが大切です。リーダーシップには、自分自身が考えるビジョンや目標を明確にすることも含まれます。また、リーダーシップを発揮するためには、チームメンバーとのコミュニケーション能力や、問題解決能力、判断力、決断力などが必要となります。このようなスキルを持っていることをアピールすることで、よりリーダーシップを発揮できる人材であることをアピールすることができます。これらを具体例を踏まえて、しっかりと伝えられるようにしましょう。一次面接、二次面接のときより深堀りをされる可能性が高いので、しっかりと深くまで考え、準備しておくようにしましょう。

チャレンジ精神

企業側が求める人材は、将来的に成長が期待できる人材です。成長が期待出来る人材とは、チャレンジ精神が旺盛で自分に負荷をかけられる人材だと考えられます。このような期待に応えるためには、最終面接で自分自身が学生時代にどのような新しいことにチャレンジした経験があるかをアピールすることが必要です。この場合、学生時代の海外留学経験や部活動での成果などの経験を挙げることができます。しかし、そういった強いガクチカが必要なわけではありません。アルバイトの経験などでも自分が挑戦した経験を魅力的に話すことが出来れば、チャレンジ精神があることは伝わるので、入念な準備を行いましょう。さらに、自己啓発のための参加した研修やセミナー、ボランティア活動なども、将来の成長につながるとアピールすることができます。

 

熱意

最終面接でみられるのは、やはり熱意です。これまで複数回面接を行ってきて、ある程度企業側も就活生の性格や能力などはみれたと考えている場合が多いです。そうなったときに、一番企業側が気になるのは、どれくらいその企業に入りたいかということだと思います。

そういったことを踏まえて、熱意を伝えられることが大切でしょう。熱意を伝えるためには、企業のことを深く理解していることやそのときの話し方などに現れると思うので、しっかりとそのあたりを意識して面接に臨むようにしましょう。

最終面接の準備方法

最終面接に向けての準備方法として、以下の3つをご紹介します。

 企業研究を徹底する

最終面接では、企業側からの質問に対して、具体的な回答が求められます。そのため、事前に十分な準備をすることが重要です。例えば、以下の点に留意すると良いでしょう。

  • 企業研究を徹底すること: 企業の事業内容やビジョン、社風などを把握し、自分がどのような価値を提供できるかを明確にすることが必要です。
  • 過去の業績や実績を把握すること: 企業がどのような成果を上げ、どのような課題を抱えているかを知ることが重要です。
  • 最近のニュースやトピックスもチェックすること: 業界全体の動向や企業の動向を知ることで、自分がどのような立ち位置にいるかを把握することができます。
  • OB訪問やOG訪問などで感じたことを話すこと:上記三つはインターネットで調べれば出てくる内容なので、おそらく他の就活生と比較しても差がつきにくい内容だと考えられます。そのため、差別化の要素として、OB訪問やOG訪問で感じた実体験の話を行えると良いです。例えば、話してみて自分の性格と合いそうな人が多かったことや自分の具体的なキャリアビジョンをもった同志のような人が多かったことなどをより具体的に話すことで志望度の高さをアピールすることが出来ます。

これらの点に留意することで、より具体的かつ詳細な回答ができるようになります。

質問対応の練習をする

最終面接では、様々な質問が出ることがありますが、自己PRや志望動機についての質問が最も頻繁に出ます。この時、自分自身の強みや弱みを明確にし、具体的なエピソードを交えて説明できるように練習することが大切です。この際、一次面接、二次面接より深堀りされることが考えられるので、不安がある人は、より深い質問にも答えられるように準備しましょう。

また、面接で印象に残るように、自分の経験やスキルについて詳しく説明することも重要です。自分がどのような状況でどのような行動をとったか、どのような成果を出したかを具体的に説明しましょう。また、自分がどのような人間であるかをアピールすることも大切です。自分の人柄や考え方、価値観について説明し、面接官に自分を理解してもらえるようにしましょう。

 

さらに、面接官に質問することも考えておくと良いでしょう。企業のビジョンや今後の展望、社員の働き方などについて聞いてみると良いでしょう。また、面接官は会社の中でもかなり職位が高い人である可能性が高いので、そういった人にしか聞けないような質問をすることが大事です。具体的には、会社の5〜10年後の長期戦略やその会社で活躍する人材はどういった人かなどです。このとき、仮説検証型の質問をすることを心掛けましょう。理由は、思考力の高さをアピールできることと志望度の高さをアピールできるからです。鋭い仮説を出すためには、情報量と思考力が必要なので、仮説を出せるほど、会社の情報をしっかり集めた熱意と思考力が伝えられます。

 

上記の点を意識して、面接対策を行うと良いでしょう。

緊張をほぐす

最終面接は、長時間にわたって緊張感のある状況が続くため、緊張をほぐして、自然体で受けることが必要です。具体的には、リラックス法や深呼吸などを使って、自分自身をリラックスさせることが大切です。また、前日には早めに寝ることや、面接場所の確認などもしっかりと行っておくと良いでしょう。

また、志望度が高ければ高いほど、緊張すると思うので、緊張した状態でもしっかり受け答えが出来るように事前の準備を入念に行いましょう。

相手から見える印象を考える

最終面接においては、自分自身の印象だけでなく、面接官に対しても印象を与えることが大切です。そのためには、面接前には十分な準備をすることが必要です。具体的には、以下のようなことに注意することが重要です。

  • 自己PRや回答方法について:自分自身がどのように映るかを考え、自己PRや回答方法にも十分な注意を払うことが必要です。自分自身を客観的に見つめ直し、自分が持つ強みや弱みを正しく把握することが大切です。また、面接官の質問に対しては、誠実に回答し、自分自身の考え方や経験を具体的にアピールすることも大切です。
  • 自己分析について:自己分析を行い、自分自身の長所や短所を正しく把握することが重要です。自分がどのような人間で、どのような価値観を持っているかを明確にしておくことで、面接官に自分自身をアピールすることができます。
  • 質問の答え方について:面接官の質問に対しては、正確に理解し、誠実に回答することが大切です。また、質問に対して簡潔な回答をするだけでなく、自分自身の考え方や経験を具体的にアピールすることも重要です。
  • 社員から求められる人材について逆算する:最終面接では、何度も言っているように会社の中で職位が高い人が出てくる可能性が高いです。そうなった際に有効なのが、社員の姿からどういった振る舞いが好ましいか考えることです。志望度が高い企業であればあるほど、社員の方とOB・OG訪問やセミナーで話したことがあると思うので、そのときの社員像を元にどういった人が好まれるか考えることが大切です。例えば、OB訪問を複数回行った結果、素直な人が多いと感じたなら、自分の素直さをアピールすることが効果的です。

最終面接での印象は、採用の最大のポイントになるため、自分自身をしっかりとアピールすることが重要です。以上のようなポイントに注意しながら、自信を持って面接に臨むことが大切です。

面接中はハキハキ丁寧と話をする

最終面接となると、緊張のせいで声が小さかったり、オドオドした態度を取ってしまいがちです。しかし、最も大切なのは、その会社に入りたいという熱意を伝えることです。その際に大きな要素となるのが、面接中の振る舞いになるので、当日はいつも以上にハキハキ丁寧に話すようにしましょう。

最終面接の結果通知はいつ?最終面接後にやるべきこと

まずは最終面接のお礼メールを送ろう

最終面接後のフォローアップはとても重要な手続きの1つです。面接官に感謝の意を表するとともに、自分自身をさらにアピールするチャンスでもあります。フォローアップの方法はいくつかあります。例えば、電子メールで面接官に感謝状を送ることができます。また、面接後に電話をかけて、面接の感想や自分自身についての情報を提供することもできます。フォローアップの際には、面接での印象を強化し、自己表現力をさらに高めることが大切です。

具体的には、以下のように書くと良いでしょう。

件名:最終面接へのご招待ありがとうございました

 

[面接官のお名前] 様、

 

〇〇株式会社の最終面接にご招待いただき、ありがとうございました。この度は、貴重なお時間を割いていただき、面接の機会を与えていただき感謝しております。

 

面接では、〇〇大学で学んだ知識や経験を活かして〇〇株式会社での業務に貢献できることをお伝えできるよう努めました。また、社長様から伺った会社の成長戦略や企業文化については、非常に興味深く、私のキャリアパスにおいても大変魅力的であると感じました。

 

特に、社長様がお話ししてくださった〇〇(面接で話題になった具体的な点)については、私の価値観や目標とも共鳴し、〇〇株式会社で働くことに対する意欲がさらに高まりました。

 

改めて、貴重な機会をいただいたことに心から感謝申し上げます。私が〇〇株式会社に貢献できることを確信しておりますし、選考結果を楽しみにお待ちしております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

敬具、

 

[あなたのフルネーム]

住所:[あなたの住所]

電話番号:[あなたの電話番号]

メールアドレス:[あなたのメールアドレス]

 

出来るだけ具体的に書くことで、志望度の高さをアピールするようにしましょう。

 

最終面接の結果はどのくらいで来るのか

最終面接の結果通知は、企業によって異なります。通常は、面接後1週間以内に結果が伝えられることが多いですが、場合によっては2週間以上かかることもあります。他の企業の選考もあると思うので、あまり深く考えることはせずに、切り替えて準備を進めましょう。

まとめ

最終面接は、就職活動の最後の関門であり、企業側からの期待も非常に高いです。しかし、十分な準備をして臨めば、克服できる試練です。最終面接に向けて、この記事で紹介したアドバイスを参考に、しっかりと準備をしましょう。

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就活ハンドブック編集部

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