IT業界とは?分類5つと業界動向、職種、向いている人

IT業界とは?分類5つと業界動向、職種、向いている人

2023年4月28日更新

はじめに

よく聞くIT業界という言葉ですが、その中身や分類をご存知でしょうか?

なんとなく知っているだけで、詳しく把握しているという人は意外にも多くありません。

 

この記事では、IT業界全体について範囲や動向の説明をしていきます。

 

また、IT業界の中の5つの分類について、それぞれの特徴やよくある職種、向いている人と求められるスキルを順番にご紹介していきます。

 

IT業界の中身をよく把握しておくことで、自分の目指す企業やその理由が明確になります。

 

それによって、面接で自信を持って主張を展開できるでしょう。

 

また、自分には足りないものやこれから何をすべきかに気付けることでしょう。

 

ぜひこの記事を参考にしてください。

IT業界の範囲と動向

ITとは、Information Technologyの頭文字のことです。

IT業界の範囲は実に幅広く、色々な企業が存在します。

その分類を把握する前に、まずはIT業界の範囲と現状や見通しを確認していきましょう。

 

IT業界の範囲とは?

ITという用語は、インターネットやコンピュータ、アプリなどの幅広い情報技術を示しています。

 

たとえば、インターネット回線の提供、スマートフォンやパソコンの製作、企業内システムの構築、SNSサービスの運営、動画配信サイトの運営などが挙げられます。

 

このように、IT業界の範囲は広いです。そのためIT業界を知るためには、その分類を確認することが重要です。

 

IT業界の現状と見通し

IT業界全体の現状と見通しはどうでしょうか?

 

結論、現在から未来にかけて期待できる大きな市場と言えるでしょう。

 

世の中にはIT技術の進化により、常に新しいハードウェアやプラットフォームが登場しています。

 

それに付随して新システムの導入や更新などを行う企業が多くなっています。

 

例を挙げてご説明します。

たとえば、ロボット掃除機などのスマート家電の登場が挙げられます。

これによって、スマート家電の製作、それに導入するシステムの開発、パソコンやスマートフォンと連動させるためのシステムの開発など、様々なビジネスが発生しています。

 

またたとえば、新型コロナによって在宅勤務の文化が根付きました。

このような新しい生活様式に対応するため、オンライン会議のシステム開発などの新しい業務が発生しています。

 

このように、DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みの増加も、IT業界の未来を語るうえで必要不可欠であると言えます。

 

具体的なデータは次のようになります。2020年度の日本の民間 ICT 市場(ICT 投資額)は、12 兆 9,700 億円(前年度比 0.6%増)となっています。(「ICTを取り巻く市場環境の動向に関する調査研究の請負」

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/linkdata/r04_02_houkoku.pdf

 

以上のように、ITは現在も未来も常に新しくなり続ける成長産業です。

働き手が不足しているため需要も大きいと言えます。

就職先に迷っている人にとって、お勧めの業界です。

IT業界には5つの事業分野がある

IT業界には、5つの事業分野があります。それは、インターネット・Web分野、通信インフラ分野、ソフトウェア分野、ハードウェア分野、情報処理サービス分野(SI)です。

 

以下に、それぞれの事業分野について、概要、主な職種、向いている人と求められるスキルをご説明していきます。

 

またIT業界では他の業界と同様に、そのビジネスモデルによって分類もできるといえます。

 

企業向けに製品やサービスを提供する「BtoB企業」と、個人向けに製品やサービスを提供する「BtoC企業」です。

 

さらに、IT業界ではその業態による分類もできると言えるでしょう。

 

自社で開発した製品やサービスを提供している「事業会社」と、自社で開発したものではない製品やサービスを取り扱っている「ベンダー」です。

 

IT業界は、ビジネスモデル、業態による分類ができること、また、5つの事業分野で分類ができることを押さえておきましょう。

 

インターネット・Web分野

IT業界の事業分野の1つ目は、インターネット・Web分野です。インターネットを使って生活をより便利、豊かにしていく分野になります。

 

具体的には主に、インターネット広告の作成、EC(電子商取引)、SNSなどです。

 

たとえば、フリマアプリの運用、SNSの開発や運用、動画投稿サイトの運営、商品購入につながるWebサイトの運営などが挙げられます。

 

主な職種には、Webライター、Webデザイナー、動画クリエイターがあります。

 

1点目は、Webライターです。Webライターとは、Webサイトに載せる文章を書く仕事のことです。

 

インターネットニュースにもなる記事を書くこともあります。読者に読ませる文章を書くことで、Webサイトの閲覧数の増加やそこからの商品購入数の増加を期待できます。

 

文章を書くことが好きな人、コツコツした作業が得意な人に向いています。

 

2点目は、Webデザイナーです。Webサイトのデザインを手掛ける人のことを言います。

 

美しい見た目のサイトや見やすいページの設計を行います。またその後、Webページを作成するために実際にプログラミングまで行います。

 

プログラミングの知識を持つ人、コツコツした作業が得意な人に向いています。

 

3点目は、動画クリエイターです。動画を作成する人のことを言います。

 

動画視聴需要の増加により、近年着目されている職種です。動画編集ツールを使いこなす力と忍耐力、集中力が必要です。

 

コツコツした作業が得意な人に向いています。

 

インターネット・Webは現代人の生活とは切っても切り離せない分野です。

 

日々進化を遂げていく分野ですので、新しいことを吸収し続ける必要があります。

 

また、コツコツ作業することに抵抗がない場合はお勧めです。

 

業務内容の特徴から、インターネット・Web分野の企業では、在宅勤務が活発です。

 

また手に職がつくので、経験を積んでスキルが高まれば、フリーランスとして独立するという道も拓けるでしょう。

 

通信インフラ分野

IT業界の事業分野2つ目は、通信インフラ分野です。

快適なインターネット環境を構築するために必要不可欠な分野です。

 

具体的にはWi-Fiなどの通信回線の導入と保守運用があります。

たとえば、企業に新しくて速い通信回線を導入したり、スマートフォンの電波を保つために基地局を作ったり、商業施設にIOTや5Gなどの新しい仕組みを導入したりすることが挙げられます。

 

主な職種には、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、データベースエンジニア、セキュリティエンジニアの4点があります。

 

1点目は、サーバーエンジニアです。何かコンテンツを提供するサーバーをイチから設計・構築し、保守運用まで行っていく職業です。

 

サーバーはインターネット環境には必要不可欠な重要なものです。OSに関する深い知識とサーバーアプリケーション、ネットワーク全体に対する知見が必要です。

 

トラブル対応が必須の職業となるため、臨機応変に対応できる人に向いています。またチームで動ける人、メカニックが好きな人にはお勧めの職業です。

 

2点目は、ネットワークエンジニアです。

その名の通り、個々のコンピュータをつなげるためのネットワークを設計・構築、保守運用する職種です。ネットワークやクラウドに関する知識、顧客にヒアリングを行うためのコミュニケーション能力、トラブルに対応できる臨機応変さが求められます。

 

3点目は、データベースエンジニアです。

データを集約するためのデータベースを設計・構築、保守運用する仕事です。特に近年ではビッグデータを効果的に取り扱うために、データベースエンジニアの需要が高まりつつあります。

 

データベースに関する知識はもちろんのこと、顧客ヒアリングを行うコミュニケーション能力、論理的思考力が必要です。

 

4点目は、セキュリティエンジニアです。

セキュリティを考えたシステム開発と運用を行います。

特に近年では、サイバー攻撃を念頭に置いたシステム開発や運用を求められています。

 

セキュリティに関する知識、トラブル対応能力、常に学ぶ姿勢も持った人が向いているでしょう。

 

以上のように通信インフラ分野は、現代の生活になくてはならない存在です。

多くの人の生活を基盤から支えたいと思う人にはうってつけの分野でしょう。

トラブルがつきものの分野のため、トラブル対応能力は必須です。

 

また、常に進化し続ける分野のため、多くの知識を持ちそれを更新していく努力が必要となってくるでしょう。

 

ソフトウェア分野

IT業界の事業分野3つ目は、ソフトウェア分野です。

コンピュータを動かすOSプログラムの開発や、アプリのプログラム開発を行う分野です。

 

たとえば、メールソフトの開発、スマートフォンアプリの開発などが挙げられます。

 

主な職種は、システムエンジニアです。

システムエンジニアとは、システムの設計・開発、その後のテストを行う職業のことです。SEとも呼ばれます。

 

システムエンジニアに向いているのは、顧客へのヒアリングや折衝を適切に行えるコミュニケーション能力がある人、プログラミングの知識がある人、学び続ける意識がある人です。

 

ソフトウェアは、需要が常にあるお勧めの分野です。

知識があってなお学び続ける姿勢のある人はぜひ目指してみてはいかがでしょうか。

仮に知識がない場合でも、学ぶ姿勢があれば十分に追いつける分野です。

 

ハードウェア分野

IT業界の事業分野4つ目は、ハードウェア分野です。

ソフトウェアとは対比的に、目に見える機械を扱う仕事です。

 

具体的には、パソコンやマウス、ケーブルなどの製造が挙げられます。

プログラミングの知識がない場合でも挑戦しやすく、イメージがつきやすい分野となっています。

 

主な職種は、ハードウェアエンジニアです。

機械本体や電子回路の設計を行います。

 

機械に対する知識、電気・電子工学に関する知識が求められます。モノづくりが好きな人、忍耐強く取り組める人に向いていると言えます。

 

ハードウェアは、パソコンなど目に見える機械本体を取り扱う分野です。

知識が必要ではありますが、入社後にしっかり研修がある場合も少なくありません。

 

企業によって業務の内容やフローが大きく異なるからです。機械が好きな人にはお勧めの分野となります。

 

情報処理サービス分野(SI)

IT業界の事業分野5つ目は、情報処理サービス分野(SI)です。

あらゆるインターネットのシステム開発、保守運用を行う分野です。

 

具体的には、電子決済システムの開発、企業の社内システムの開発などが挙げられます。

 

このように、システムの開発、保守運用を一手に手掛ける企業のことを、システムインテグレータ(SIer)と呼びます。SIerはSI業界の中核を担います。

 

主な職種は、ITコンサルタント、セールスエンジニアです。

 

1点目は、ITコンサルタントです。

法人向けにIT戦略を提案し、企業の問題解決を目指す職種です。

 

たとえば、企業に新しいシステム導入を勧めることが挙げられます。

ITコンサルタントには、システムに関する知識はもちろんのこと、顧客のニーズをヒアリングするコミュニケーション能力が必要です。

 

2点目は、セールスエンジニアです。

営業とエンジニア2つの能力を併せ持った職種となっています。

エンジニアの技術的な観点から、顧客に提案を行います。

 

エンジニアとしての幅広い知識と、営業としての高いコミュニケーション能力が必要な職業です。

 

情報処理サービス(SI)は、現代の全ての企業を対象とした需要が高いビジネスを手掛けている分野と言えます。

 

顧客へのヒアリングが最も重要であるため、高いコミュニケーション能力が必要です。

IT業界は働き手への需要が高い成長産業

現代の生活にはインターネットやそれを使いこなす機械が必要不可欠と言えます。

 

さらにこれらの機器やシステムは、日々進化を遂げています。

 

IT業界は流れが速いですが、常に新しい知識や環境を求める人にはお勧めです。

 

しかしながら、ひとくちにIT業界と言っても、そのビジネスモデル、業態、分野によって、様々な種類の企業が存在します。

 

また、職種も多岐に渡ります。IT業界に興味がある場合は、その中身について詳しく見ていくことをお勧めします。

 

そうすることで、自分の興味がある企業、向いている職種が見えてくることでしょう。

 

自分の希望が見つかれば、次は企業研究、自己分析を行い、同時に必要な知識の習得も行うことをお勧めします。

 

たとえば、プログラミングを学ぶことが挙げられます。そうすることで、他の学生との差をつけることができるでしょう。

 

ぜひIT業界に対する知見を深め、充実した就職活動に向けて努力していってください。

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