【超効率】自己分析シートを複合的に使いこなす「ある」方法とは

【超効率】自己分析シートを複合的に使いこなす「ある」方法とは

2023年4月28日更新

はじめに

どの就活記事を読んでも、「自己分析は大切だ」と浴びるほど書かれていますよね。

 

確かに「自己分析」は大切です。

 

自己分析をせずに丸腰で選考に臨むと、結果は火を見るよりも明らかですね。

 

そして、自己分析は「自己分析シートを使うと良い」という情報も見たことがあると思います。

 

とはいえ、

 

「自己分析シートって何?」

 

「いっぱいあるけど、どの自己分析シートを使えばいいの?」

 

「効率的な自己分析シートの作り方を教えて」

 

など、自己分析シートに関する未知の部分が多いのも確かです。

 

そこで、本記事では自己分析シートを使う目的や自己分析シートは単発ではなく、組み合わせて使ったほうが実効性が高いという話を説いていきます。

 

10分ぐらいで全部読めますので、一気に読んで就活を有利に進めてくださいね。

自己分析シートって何?

既に知ってのとおり、自己分析は「自分自身を客観的に見つめ、自己理解を深めること」を指します。

 

さらに考えを1歩進めて、就活における自己分析とは何かと考えると、「あなたの共通的な価値観や強み・弱みを発見する作業」ですね。

 

そのために、自己分析ではあなたの過去を振り返って、自分自身の強みや弱み、スキルや経験、興味や関心などを棚卸します。

 

そのためのツールとして、「自己分析シート」を使っていきます。

 

「自己分析シート」とは、文字通り、自己分析するためのシートですが、あらかじめ分析する項目と手順が定められていますので、手軽に効率よく自己分析できるわけです。

 

ここで押さえてほしいことは、あくまでも「自己分析シート」は「手段」だということです。

 

その手段を使って、何が得意で何が苦手なのか、どんな職種や職場環境に適しているのかを見極めることが第一義的な目的となります。

 

ぜひ自己分析シートをあなたの「適職」や「自己PRのネタ」、「キャリアの方向性」などを見出すための手段として使い切ってくださいね。

自己分析シートを作る3つの目的

自己分析シート自体は「手段」であるとお伝えしましたが、

 

「それでは自己分析シートを作る目的は何なのか?」

 

大きく3つありますので、解説していきましょう。

 

①自己理解を深化できる

1つ目の目的は自己分析シートを作成することで、自分自身の価値観や性格、スキル・経験などを客観的に把握することができます。

 

これにより、自分自身の強みを活かせる職種や業界を見つけたり、自分自身の弱みを克服するための取り組みができるというわけですね。

 

また、自分自身の興味や関心、将来の目標などを明確にすることもできます。

 

これにより、あなたの将来の進路やキャリアプランを考えることができるわけですね。

 

➁自己アピールしやすくする

自己分析シートを使うことで、自分自身の強みや弱み、スキルや経験、興味や関心などが明確になるので、自己アピールのネタを収集できます。

 

たとえば、定番の質問である

 

・あなたの強みは何ですか?

・就活の軸は何ですか?

・あなたの短所は何ですか?

・周りの人にどんな人だと言われますか?

 

という質問に対して丸腰で面接に臨むと、すっとんきょうな受け答えをする羽目になりますね。

 

逆に、自己分析シートを作成しておくだけで、自己アピールの材料が整理できますので、効果的なアピールが可能になるわけです。

 

➂就活を効率化できる

自己分析シートを作ることで、自分に向いている業界や職種、逆に向いていない業種や職種を特定できるようになります。

 

就活は「時間との勝負」です。

 

ほんの些細な乗り遅れが致命傷になるケースもあります。

 

自己分析シートを作成すれば、エントリーしなくてもいい業界や職種を特定できますので、遠回りせずに残りの向いている業界や職種の選考に全資源を傾注できるわけです。

自己分析シートを複合的に使いこなす方法

自己分析シートと言えば、

 

①自分史

➁モチベーショングラフ

➂ライフラインチャート

➃SWOT分析

➄will・can・must

⑥Ikigaiチャート

➆ジョハリの窓

 

などが定番ですが、あまり単発でアプローチすることをおすすめしません。

 

これらの自己分析シートを組み合わせることで実効性が高くなります。

 

今回は、その中でもおすすめの方法を1つ紹介していきます。

 

それは「自分史」と「モチベーショングラフ」を組み合わせて使う方法です。

 

知らない人もいるかもしれませんので、「自分史」と「モチベーショングラフ」を軽く説明しておきますね。

 

自分史

「自分史」とは、自分自身の人生を書き記したもので、自己理解を深めるために作成します。

 

自分史を作成することで、過去の経験、成長、苦労、成功、失敗などを振り返り、あなたのアイデンティティを見つけ出すことができます。

 

就活に有効な自分史は、下表のとおり勉強、趣味、部活動、習い事、アルバイト、人間関係などについて詳しく書いていきます。

区 分小学校中学校高 校大 学
勉強
趣味
部活動
習い事
アルバイト
人間関係
大変だったこと
頑張ったこと
気付いたこと

 

また、直面した困難やチャレンジに対して、「大変だったこと」、「頑張ったこと」、「気付いたこと」などを記入していきます。

 

自分史を書くことで、自己認識や自己理解が深まるだけでなく、自分自身の強みや弱み、価値観、人生の目的などを明確にすることができ、より充実した人生を送るためのヒントを見

つけることができます。

 

自分史作成のステップは下記のとおりです。

 

【ステップ1】時系列に沿ってエピソードを書く

【ステップ2】エピソードの共通点を発見する

【ステップ3】共通点から潜在する強みや弱み、価値観を発見する

 

自分史を作るときには、自分自身の人生を正直かつ客観的に記録することが重要です。

 

また、自分史は一晩でできるものではありません。

 

時間をかけてゆっくりと取り組み、慎重に書き進めることがコツです。

 

加えて、自分自身の内面についても記録して下さい。

 

そのエピソードで自分がどのような感情を抱いていたのか、どのような思考や価値観を持っていたのかなど、感情表現をできるだけ書き留めるようにしましょう。

 

モチベーショングラフ

次に「モチベーショングラフ」について解説します。

 

モチベーショングラフとは、これまでの人生において個人のモチベーションの変化を可視化するグラフのことです。

 

通常、下表のとおり縦軸にモチベーションのレベルを、横軸に年齢をとって描かれます。

 

個人のモチベーションは、様々な要因によって変動するため、グラフは波状になることが多いです。

 

作り方は下記の3ステップです。

 

【ステップ1】縦軸にモチベーション、横軸に年齢をとる

【ステップ2】モチベーションの起伏とその出来事を書く

【ステップ3】モチベーションが最高と最低なときの感情を深掘りする

 

ポイントとしては、モチベーションが高い時と低かった時に、どんな感情が発生し、それは「なぜか」を突き止めることです。

 

そこには必ず共通点があり、あなたの強みや弱み、価値観が内在していますので、それを導き出すことで、適職探しや自己PRなどに役立てることができます。

 

「自分史」×「モチベーショングラフ」の自己分析法

ここまで説明すると、勘のいいひとはわかると思いますが、「モチベーショングラフ」をつくる前準備として、「自分史」を使うのがミソだということです。

 

「モチベーショングラフ」をすぐに作ろうとしても、なかなか思い出せず、作業が一歩も前に進まなかったりします。

 

なので、「自分史」の項目や年代ごとに過去を辿ることによって、記憶を呼び戻しやすいという利点があるわけです。

 

この方法だと、「自分史」で見つかった出来事やその時の感情を「モチベーショングラフ」にプロットすることで簡単に完成しますね。

 

ぜひ、この2つの自己分析シートを使って、あなたの強みや弱み、価値観をあぶり出してください。

 

なお、モチベーショングラフを作っても、「強み」や「弱み」を特定できないという人も中にはいるかもしれません。

 

そんな場合は、下表の「強み」と「弱み」のリストをヒントとして探り当てて下さい。

強 み弱 み
コミュニケーション能力

自己管理能力

リーダーシップ

チームワーク

分析能力

構想力

問題解決能力

人間関係構築能力

マルチタスク能力

時間管理能力

柔軟性

自発性

集中力

責任感

知的好奇心

洞察力

決断力

プレゼンテーションスキル

折衝力

交渉力

セルフマネジメント

表現力

柔軟性

状況判断力

共感力

統計分析能力

プログラミングスキル

クリエイティブ思考力

多言語能力

営業力

マーケティング能力

企画力

論理的思考力

リサーチ力

プレゼンテーション能力

社会貢献意識

ポジティブ思考

リスクテイク力

ITリテラシー

傾聴力  など

自己肯定感の低さ

自己評価の甘さ

コミュニケーション不足

プレッシャーに弱い

人前で話すのが苦手

人見知り

リスク回避傾向

表現力不足

受動的な姿勢

ネガティブ思考

短期的な視野

人の意見に流されやすい

相手の気持ちに対する理解不足

細かいことにこだわりすぎる

自己主張が弱い

自己中心的な思考

焦りや不安に弱い

リスクを冒すことに抵抗がある

パフォーマンス不足

自分自身に厳しすぎる

組織のルールに縛られる癖がある

自己啓発に興味がない

自己改善のための努力が不足している

新しいことに対して興味がない

クレームや批判に弱い

目標設定の甘さ

責任逃れをする傾向がある

具体的な計画やアクションが不足している

誠実さに欠ける

他者への感謝や敬意が足りない

調査や分析の精度が低い

クリエイティブな発想力に欠ける

他者との協力に難色を示す

決断を下すまで時間がかかりすぎる

過去の経験にとらわれやすい

細かいことにこだわりすぎる

情報収集の範囲が狭い

公共性に欠ける

時間配分がうまくできない など

 

次に「価値観」についてもヒントを列挙しておきます。

 

ちなみに、価値観とは個人が重要視する信念や原則を指します。

誠実さ、家族を大切にする、社会貢献、自由、敬意、創造性、安全、成長、チームワーク

謙虚さ、優しさ、正義、知識、経済的安定、健康、自己啓発、冒険心、集中力、堅実さ、

楽観主義、社交性、責任感、道徳、忍耐強さ、関心や関心の多様化、真面目さ、芸術、

忠誠心、公正、質素さ、親密さ、学問、親愛、感謝の気持ち、博愛主義、楽しさ、意欲、

柔軟性、リーダーシップ、理性、気配り、精神性、魅力、順応性、共感、革新性、信頼、

活力、能力の向上 など

 

価値観は何も1つに絞る必要はありません。

 

「これは自分にとって大切な価値だ。これを重視して生活している」という価値観を〇で囲んでみてください。

 

それをモチベーショングラフでプロットしたエピソードにあてはめて妥当性を確かめる逆算的なアプローチ法ですね。

自己分析シートを作成する際の注意点

客観的に見る

自己分析を行うときは、自分自身を客観的に見るように心がけましょう。

 

自分自身に対する過度な肯定的または否定的な見方は、正確な自己分析を妨げる原因になります。

 

他人になった気持ちで、自分を客観視し、先入観抜きで正直に観察することが重要です。

 

全体像を把握する

次に、自己分析では自分自身の様々な要素を総合的に捉え、それらがどのようにつながり合っているかを把握することが大切です。

 

そのために、自分自身の性格、興味、スキル、価値観、目標などをリストアップし、リストアップした要素の中で、相関関係があるものを探してみましょう。

 

例えば、自分自身が「好きなこと」と「得意なこと」が関係することは、よくあることです。

 

自分自身の価値観と目標も関連があるかもしれません。

 

一方で、自己分析シートにリストアップした要素がバランスよく分布しているかどうかもチェックしましょう。

 

例えば、自分自身が得意なことに偏りすぎている場合、他の要素が十分に表れていない可能性があります。

 

総合的なバランスを考え、自分自身の強みや弱み、興味や価値観などを総合的に把握することが重要です。

 

実体験に基づいて作る

自己分析シートは、自分自身を知るためのツールであるため、自分自身についての経験をベースに作成することがポイントです。

 

自分自身が過去に反省したことから、何かしらの知見を得たことがあるかもしれません。

 

例えば、自分自身がコミュニケーションが苦手だと感じた場合、その原因や改善方法を考えたことがあるかもしれません。

 

そのような知見を考慮し、自分自身の性格やスキルなどを分析することができるわけです。

 

一方で、現在の状況や未来の展望を考慮することも大切です。

 

例えば、自分自身が現在興味を持っていることや、将来的に目指したい職業なども分析の対象にすることができます。

 

過去の経験や反省に偏ることなく、現在と未来にも思いを馳せながら総合的な自己分析を行いましょう。

おわりに

独立行政法人労働政策研究・研修機構が出展している「若年者のキャリアと 企業による雇用管理の現状」によれば、就職活動を終わってみて感じる後悔の1位に「自己分析」が挙げられています。

 

要は、「もう少し自己分析しておけばよかった」という後悔ですね。

 

日頃、自分の過去を振り返ったり、自分の強みや弱みを考える機会って、まずありませんよね。

 

就職するとなおさら仕事の喧騒に紛れて、自己分析する機会が失われます。

 

なので、就活を機に自己分析することはあなたの人生にとっても有意義な作業になるはずです。

 

ぜひ、本記事で紹介したアプローチ法を使って、あなたの強みや弱み、価値観などをあぶり出して、就活に役立ててもらえれば幸いです。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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就活ハンドブック編集部

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