企業説明会で質問は必要?就活生が押さえるべき質問とは?

企業説明会で質問は必要?就活生が押さえるべき質問とは?

2023年4月27日更新

はじめに

企業説明会に参加すると、必ず最後にあるのが「質問時間」ではないでしょうか。

 

なんとなく手を挙げるのは勇気がいるため、結局質問できずに終わってしまう人は少なくありません。

 

「あの時間に質問できたら、就活がうまく進むのかな…?」

 

「ぜひ質問したいけど勇気が出ない…」

 

「そんなこと聞くの?って周りに思われたらどうしよう」

 

他にも参加している就活生がいるからこそ、質問するハードルが高い人はたくさんいます。

 

そこで本記事では、そもそも企業説明会の質問は必要なのかということをはじめ、どのような質問をするのが良いのかといった内容を詳しくご紹介します。

 

まだ企業説明会に参加したことがない人や、次の企業説明会こそ質問しよう!と意気込んでいる人は、ぜひ最後までお読みくださいね。

企業説明会では質問をした方が良い!

結論からお伝えすると、企業説明会ではぜひ積極的に質問しましょう。

 

「周囲に他の就活生がいるから緊張する」

 

「人事にそんなこと聞くの?と思われたくない…」

 

など、様々な感情があるかもしれませんが、そのような感情はいったん横に置いておくことで、自分にとって有益な情報を手に入れることが可能です。

 

では、もう少し具体的に、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

企業説明会で質問するメリット

企業説明会で質問するメリットは、大きく分けて2つあります。

 

①自分の知りたい情報を社員から直接聞ける

②自分の印象を残すことができる

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①自分の知りたい情報を社員から直接聞ける

最も大きなメリットは、自分の知りたい情報を社員から直接聞けることです。

 

選考において、社員に直接質問できる機会は決して多くありません。

したがって社員に直接質問できる企業説明会は、非常に貴重な機会なのです。

 

近年では、企業説明会のオンライン開催も当たり前になりました。

実際に人事が説明するタイプの企業説明会であれば、直接質問することも可能です。

しかし、録画で実施される企業説明会も多くなっており、コミュニケーションの機会は減ってしまっています。

 

面接の最後にも、「何か質問はありますか?」とよく面接官に聞かれますが、企業説明会ほどフラットな空気ではありません。

 

企業説明会は、フラットな立場で企業について知ることができる貴重な機会と捉え、些細な質問であっても積極的に行ってみることをおすすめします。

②自分の印象を残すことができる

企業説明会で質問すると、企業担当者の印象に残ることがあります。

 

印象に残ったからと言って、必ずしも選考に通過する保証はありません。

しかし、企業担当者に良い印象を与えておくことで、選考上不利にはたらくこともないでしょう。

 

ただし、採用人数が少ない企業の場合、企業説明会での印象は今後の選考に大きく影響する可能性があります。

採用人数が20名以下の企業の場合、企業説明会の質問の場も有効活用してみてはいかがでしょうか。

企業説明会で質問しないと選考に不利?

ここまで、企業説明会で質問するメリットを紹介してきましたが、企業説明会で質問しなかったからと言って、不利になることはありません。

「質問したい」と感じる事項がなければ、質問しなくても問題はないでしょう。

 

ただし、企業説明会から選考までの機会は、全ての就活生に平等に与えられています。

貴重な機会と捉えるならば、ぜひ主体的に行動してみてはいかがでしょうか。

企業説明会で押さえておきたい質問

では、具体的にどのような質問をすると良いのでしょうか。

 

①事業に関する内容

②実際の業務内容

③文化・風土

④働き方や福利厚生

⑤キャリアパス

⑥求める人物像

 

上記、①~⑥の項目に分けて、押さえておきたい質問内容をご紹介します。

①事業に関する内容

事業に関する質問する際、すでにホームページに掲載してある内容が回答になるような質問をするのは避けましょう。あくまでも、下調べは行った上で分からない点を質問することが大切になります。

したがって、少し事業に入り込んだ質問をするのがおすすめです。

 

<質問例>

・御社の中心事業である事業のXXが、競合他社と比較して優れている点はどこなのでしょうか?また、なぜ業界1位を維持できているのでしょうか。

 

・最近、御社のXX事業で展開している△△に似た、〇〇というサービスが販売されているかと思います。御社から見て、〇〇の脅威はどのように考えられているのでしょうか。

 

・新規事業として展開しているXXは、どのような市場優位性があると判断して、このタイミングでリリースに至ったのでしょうか。

 

一見すると企業に入り込んだ質問に感じますが、これらの質問で得られる回答は、決して企業ホームページには掲載されていません。

 

社員自らの言葉で強みを語ってもらうことができるのは、企業説明会ならではの機会だと言えるでしょう。

②実際の業務内容

入社後、実際にどのような業務をするのかは非常に気になるポイントではないでしょうか。

一見すると華々しい職種であっても、地道なタスクも多く存在しています。

より詳しく入社後のイメージを持つために、社員に実際の業務内容を質問してみるのも良いでしょう。

 

<質問例>

・1日のスケジュールや、主な業務内容を教えてください。

 

・これまで経験してきた業務の中で、最も大変だった業務は何ですか?

 

・入社後、特に難しいと感じた業務は何ですか?

 

・業務をこなす上で、〇〇さんが工夫している点があれば教えてください。

 

職種だけでは、実際に業務イメージが付かないという人も多いでしょう。

だからこそ、社員に直接質問できる場は貴重な機会となります。

③文化・風土

外から見ている企業の印象と、在籍している人から見た企業の印象は、しばしば異なるものです。したがって、在籍している社員に直接質問してみるのが、実態把握には非常に有効です。

 

<質問例>

・御社の採用説明動画などを見ていると、上司と部下の風通しが非常に良いように感じました。実際のところは、どのように上司の方との関係性を築いているのでしょうか?

 

・入社したからこそ分かる、御社独自の文化や雰囲気はありますか?

 

・入社前後で感じたギャップを、良い点・悪い点ともに教えてください。

 

・部署の垣根を超えて交流はありますか?

 

働くイメージを持つ上で、その企業がどのような「常識」を持った企業なのかを把握することは非常に重要です。

 

文化・風土などを通じて企業の雰囲気を把握するのは、自分が働くイメージを膨らませる上でも非常に重要なのではないでしょうか。

④働き方や福利厚生

近年、企業によって働き方や福利厚生は大きく異なるようになりました。

どのような働き方や福利厚生があるのか、事前にきちんと把握しておくことが大切です。

 

<質問例>

・御社はフレックス制を採用していると伺いましたが、社員の皆さんは何時頃から働かれている方が多いのでしょうか?

 

・御社は、地方在住であっても勤務ができると聞きました。そのような制度を活用している人は、実際にはどの程度いるのでしょうか?

 

・福利厚生で社員旅行があると伺いましたが、社員の皆様はどれくらい参加されているのですか?

 

働き方や福利厚生の質問ばかりしてしまうと、事業内容に興味がないように思われてしまう可能性があるため、注意が必要です。

質問内容は、あくまでも自分の理解を補足するという意味に留めておきましょう。

⑤キャリアパス

入社後どのように成長していけるのかといった、キャリアパスも企業選びには非常に重要です。

就活は、社会人人生のスタートでしかありません。その先は自分でキャリアを勝ち取っていく必要があります。

 

企業によって実現できるキャリアパスは大きく異なるため、事前に質問で確認しておくのが良いでしょう。

 

<質問例>

・〇〇さんのこれまでのキャリアパスと、これからのキャリアパスのイメージを教えてください。

 

・自分でキャリアプランを設計した際に、企業とはどの程度その内容をすり合わせることができますか?

 

・どのような基準で評価されるのでしょうか。

 

キャリアパスを知る上で、どのような基準で評価されているのかを把握することも大切です。

採用サイトなどで評価方法には触れられていますが、より具体を把握するには、質問できる機会を活用するのが良いでしょう。

⑥求める人物像

就活ならではの質問でいうと、「求める人物像」について質問してみても良いのではないでしょうか。

どのような人を企業が求めているのか、社員の言葉で聞ける機会は多くありません。

 

<質問例>

・御社は、どのような人物を求めていますか?求める人物像を教えてください。

 

・新入社員に対して、御社が求めることは何でしょうか?

 

・「このような就活生が魅力的に見える」ということがあれば、具体的に教えてください。

 

求める人物像を把握することで、企業とのギャップを解消することにも繋がります。

「自分は求める人物像に合致しているか?」という観点で、ぜひ話してみてはいかがでしょうか。

企業説明会で質問する時のマナー

では、企業説明会で質問するときに意識するべきマナーには、どのような点があるのでしょうか。代表的な点をご紹介します。

自分の所属や名前を名乗る

質問する際、自分の所属している大学名や名前を名乗ることをつい忘れてしまいがちです。

企業の担当者は、質問している自分について何も知らないことを理解し、まずは自分が誰か名乗るようにしましょう。

万が一伝え忘れてしまった場合、質問の最後に名乗る形でも問題ありません。

できる限り簡潔に話す

質問時間は、あくまでも質問する時間です。思いや感想を伝える場ではありません。

伝える内容は質問に絞り、要点が伝わるようできるだけ簡潔に話しましょう。

 

長々と話してしまっては、印象面では逆効果です。

スマートな質問を心がけましょう。

質問から回答までは起立して聞く

企業担当者から「質問は着席してお願いします」と言われない限り、質問から回答までは起立して行いましょう。自分が質問している時はもちろんですが、企業担当者の回答中も座らずに立っておきましょう。

 

自分の質問に回答してくれている企業担当者には、敬意を払う意識を持っておくことで、無意識に着席せずにいることができます。

最後は必ずお礼を伝える

回答いただいたら、最後は必ずお礼をお伝えします。

「ありがとうございました」「理解できました、ありがとうございました」などの言葉を伝えることで、企業担当者に良い印象を与えることができるでしょう。

 

また、お礼を伝えることで、企業担当者としては「正しく理解してくれた」「納得してくれた」という判断をすることができます。

「自分が理解できた」ことを伝えるためにも、お礼は忘れずしておきましょう。

企業説明会で質問する際の注意点

では最後に、企業説明会で質問する際の注意点をご紹介します。

何度も質問しない

良い印象を残そうと思って、何度も質問するのはNGです。

 

企業説明会には、他の就活生も参加しています。一人がたくさん質問することで、他の就活生の質問機会を奪っているかもしれません。

 

質問は一人ひとつを基本とし、それ以上に聞きたい内容は企業説明会終了後、担当者へ直接声をかけるようにしましょう。

 

仮説を持って質問する

質問をする際は、自分なりの回答に対する仮説を持って質問しましょう。

 

仮説を持っていると、「〇〇という情報を踏まえて、私は△△だと思っているのですが、実際のところはどうでしょうか?」というように、具体的な内容で質問することができます。

 

そうすることで、企業担当者からの回答も「△△は一部は正しいけど、実態としてはこんな部分もあって…」というように、仮説なしでは得られなかった情報を聞くことができるかもしれません。

 

また、仮説を含んだ質問にすることで、下調べしていることも伝わります。

質問をする際は、間違っていても構わないので、自分なりの仮説を含めてみましょう。

本当に聞きたい内容を質問できる機会として活用しよう!

いかがでしたか?

本記事では、そもそも企業説明会の質問は必要なのかということをはじめ、どのような質問をするのが良いのかといった内容を詳しくご紹介してきました。

 

企業説明会での質問の機会を有効活用できれば、就活生にとってはメリットしかありません。

一方で、下準備なく臨めば、恥をさらしてしまう可能性もあるでしょう。

 

企業説明会には受け身の姿勢ではなく、主体的な姿勢で臨むことで、ぜひ自分が「得たい情報を獲得する機会」にしてくださいね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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就活ハンドブック編集部

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