サイレントお祈りの判断基準は?不合格通知のあれこれを解説
2024/9/25更新
はじめに
サイレントお祈りとは、企業から合格通知が届かないことを指します。
なぜ、サイレントお祈りというのかというと、不合格通知を「お祈り(ごめんなさい)メール」と呼ぶことからきています。
アルバイトの面接で不合格になった際、このお祈りメールを受け取ったことのある方もいるのではないでしょうか。
このお祈りメールが届かない「サイレントお祈り」。
判断基準はどうなっているのでしょうか。
この記事では、サイレントお祈りの判断基準や対処法、回避する方法などを徹底的に解説していきます。
この記事は、以下のような就活生に向けています。
- サイレントお祈りの判断基準を知りたい
- 不合格だった場合どうしたらいいのか知りたい
- 合格通知がなかなかこない場合の対処法が知りたい
以下の記事でもサイレントお祈りについて解説しているので、あわせてお読みください。
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サイレントお祈りの判断基準は2週間
「合格通知がなかなか届かない」
「もしかして忘れられているのではないか」
と不安になっている就活生もいることでしょう。
サイレントお祈りの判断基準は、基本的に2週間が目安です。
企業によって合格結果がでるまでの期間に差があるものの、ほとんどの場合1週間もあれば合否結果はわかるといわれています。
サイレントお祈りへの対応
サイレントお祈りは、企業からの連絡がない状態ですので、合格なのか不合格なのかとやきもきすることでしょう。
サイレントお祈りへの対応方法は、以下の3つです。
- 2週間経過後も待つ
- 企業に問い合わせる
- サイレントお祈り企業以外の選考を受ける
それぞれの内容を詳しく解説していきます。
ご自身の状況に合わせて最適な対応を選択してください。
焦らず、冷静に対処することが大切です。
2週間経過後も待つ
企業によっては、選考の結果通知に時間がかかる場合があります。
特に、応募者が多い人気企業や、選考プロセスが複雑な企業では、結果が出るまでに時間がかかる傾向があります。
そのため、選考から2週間経過しても連絡がない場合は、さらに数日待つことも一つの選択肢です。
ただし、いつまでも待ち続けるのは精神的な負担が大きいため、2週間を目安に、ほかの対応も検討するようにしましょう。
企業に問い合わせる
企業に直接問い合わせることで、選考状況を確認することができます。
ただし、企業によっては、選考状況に関する問い合わせを受け付けていない場合もあるため、事前に企業のホームページや採用情報を確認しておきましょう。
問い合わせる際は、丁寧な言葉遣いを心がけ、選考結果を急かすような印象を与えないように注意しましょう。
また、電話ではなく、メールで問い合わせるのが一般的です。
例文を紹介しますのでぜひ参考にしてください。
例文
件名:〇月〇日の面接の結果について
〇〇株式会社〇〇課〇〇様
お世話になっております。
〇〇大学の〇〇でございます。
先日は面接のお時間をいただき、誠にありがとうございました。
〇月〇日に面接を受けましたが、その際に結果発表の日時を聞きそびれてしまいました。
私の不注意でお手間を取らせることになり、大変恐縮ではございますが、結果発表の日時を教えていただくことは可能でしょうか。
ご多忙のところ大変申し訳ありませんが、ご対応のほどよろしくお願いいたします。
署名
ポイントは、件名を見ただけで何についての要件なのか、明確にすることです。
また、面接を受けた日時について記載するとより丁寧です。
メール文の構成は、基本的な挨拶→面接の御礼→本題となります。
直接選考結果を聞くのはよくないため、選考結果の日時を尋ねる内容にしましょう。
サイレントお祈り企業以外の選考を受ける
サイレントお祈り企業の選考結果を待つ間、ほかの企業の選考も並行して受けることをおすすめします。
一つの企業に固執せず、複数の選択肢を持つことで、精神的な余裕が生まれるはずです。
また、ほかの企業の選考を受ける中で、自分の強みや弱みを再確認し、今後の選考に活かすこともできます。
サイレントお祈りは、就活生にとってつらい経験ですが、冷静に対応することで、乗り越えることができます。
焦らず、ご自身のペースで就活を進めていきましょう。
サイレントお祈りを行っている企業の割合
では、実際にサイレントお祈りを行っている企業の割合はどれくらいなのでしょうか?
株式会社アイデムが2016年に行った「2017年度新卒採用に関する企業調査」の結果は、サイレントお祈りの実態を浮き彫りにしています。
この調査によると、合否結果を合格者のみに通知し、不合格者には通知しない企業は全体の22.4%にのぼることが明らかになりました。
さらに、企業規模別に見てみると、従業員規模が3,000人以上の企業では、その割合が31.8%にまで上昇します。
つまり、従業員規模が大きくなるほど、不合格者への通知を行わない、いわゆるサイレントお祈りを行う企業の割合が増加する傾向が顕著に現れているのです。
そのため、サイレントお祈りに悩まされる就活生は少なくないことがわかります。
合否の連絡が来ずに悩んでいる就活生は、あなただけではありません。
落ち着いて対応することが大切です。
サイレントお祈りを企業が行う5つの理由
多くの就活生を悩ませ、不快な思いにさせるサイレントお祈りを企業が行う理由はいくつかあります。
- 手間と時間を削減するため
- 不採用通知の誤送信を避けるため
- 質問対応を回避するため
- 連絡の遅延のため
- 採用ボーダーラインの就活生を囲っておきたいため
この5つの理由を詳しくみていきましょう。
①手間と時間を削減するため
大企業ともなれば、新卒採用シーズンには膨大な数の就活生が殺到します。
特に、書類選考や一次面接といった初期段階では、選考対象となる就活生の母数が非常に大きくなることでしょう。
仮に、一人ひとりに丁寧な選考結果の連絡をするとなると、その手間と時間は想像を絶するものになるはずです。
採用担当者は、選考業務以外にも多くのタスクを抱えていることが一般的であり、限られたリソースの中で効率的に採用活動を進める必要があります。
そのため、特に大手企業では、選考が進み応募者が絞り込まれていく二次選考や三次選考とは異なることが特徴です。
書類選考や一次面接といった初期段階で、サイレントお祈りを行うケースが残念ながら多く見られます。
これは、企業側としてはやむを得ない対応ともいえますが、就活生にとっては不安や不満を感じる原因となるのも事実です。
②不採用通知の誤送信を避けるため
不採用通知のメール連絡は、残念ながら機械的な自動処理ではなく、採用担当者による人的作業が伴います。
どれだけ注意深く作業を行っていたとしても、人間であるがゆえに一定数のミスは避けられません。
例えば、「本来、採用通知を送るべき就活生に誤って不採用通知を送ってしまった」「メールアドレスの入力ミスによってメールが送信できなかった」といったケースが実際に発生し得ます。
このような誤送信は、企業のイメージダウンにつながるだけでなく、就活生にも大きな心的負担を強いることになるかもしれません。
そこで、企業側としては、選考を通過した就活生のみに絞って採用通知を送信することで、不採用通知に伴う未送信や誤送信のリスクを最小限に抑える戦略を取ることがあります。
これは、企業の効率化だけでなく、就活生への配慮も兼ね備えた対応といえるでしょう。
③質問対応を回避するため
不採用通知を就活生に送付すると、なかにはその結果に納得できず、企業側に折り返し連絡をしてくるケースも残念ながら存在します。
特に、熱意を持って選考に臨んでいた就活生ほど、不採用の理由を知りたい、納得したいという気持ちが強くなるのは自然なことです。
しかし、採用担当者としては、たとえ不採用の理由を尋ねられても、個々の就活生に対して具体的な理由を明確に回答することは難しいのが実情です。
選考基準は企業や職種によってさまざまであり、また、個人情報保護の観点からも、詳細なフィードバックを提供することは困難でしょう。
さらに、応募者数が非常に多い人気企業などでは、不採用通知に対する問い合わせ件数も膨大な数にのぼる可能性があります。
採用担当者は、これらの問い合わせ対応に追われることで、本来の採用業務に支障をきたす事態も想定されます。
このような状況を避けるため、企業側としては、不採用通知そのものを送付しない、つまりサイレントお祈りという手段を選択するケースがあるのです。
これは、企業側の効率化を図るだけでなく、就活生との不要な摩擦を避けるという側面も持ち合わせています。
④単純に連絡の遅延のため
企業によっては、単純に採用連絡が遅れているだけのケースも考えられます。
特に、人気企業や大規模な採用活動を行っている企業では、応募者数が非常に多いため、選考結果の確認作業や合格者への連絡作業に多くの時間を要するものです。
また、合格者から順に連絡を進めている場合、残念ながら不合格者への連絡は後回しにされてしまう傾向があります。
これは、企業側としては、一刻も早く内定承諾を得たいという思惑がある一方で、不合格通知は急を要するものではないという認識があるためです。
さらに、企業によっては、就活生一人ひとりを丁寧に評価し、慎重に選考を進めている結果として、連絡が遅延してしまうケースも考えられます。
特に、最終選考に残った就活生同士の比較検討や、社内での最終的な意思決定には、時間を要することがあります。
⑤採用ボーダーラインの就活生を囲っておきたいため
企業が内定を出したからといって、その全員が内定を承諾するとは限りません。
就活生の中には、複数の企業から内定を得て、最終的にどの企業に入社するかを比較検討するケースも珍しくありません。
なかには、企業が出した内定を辞退する就活生も当然ながら存在します。
もし、内定辞退者が続出した場合、企業としては採用枠の確保が困難になり、当初の採用計画に支障をきたす可能性があります。
特に、優秀な人材の獲得競争が激化する現代においては、内定辞退による採用難は企業にとって大きな痛手となるでしょう。
企業の選考基準は多岐にわたり、なかには、確実に採用したいと判断される就活生もいれば、採用するか否かの判断に迷う、いわゆるボーダーライン上の就活生も存在することは事実です。
このような状況下で、企業側としては、採用候補者を確保しておくために、あえて不採用通知を送らず、サイレントお祈りを敢行するケースがあります。
これは、内定辞退者が発生した場合に備え、ボーダーライン上の就活生をキープしておくという戦略的な意図があるといえます。
サイレントお祈りへの事前対応策
サイレントお祈りはできるだけ回避したいものです。
サイレントお祈りを行う企業は一定数あるため、事前に対応しておくとよいでしょう。
サイレントお祈りへの事前対応策は、以下の2つです。
- 面接の際に選考結果の通知方法を聞いておく
- 就活支援サービスを利用する
それぞれの方法について詳しく解説していきます。
面接の際に選考結果の通知方法を聞く
サイレントお祈りを避けるための有効な手段の一つとして、面接の段階で選考結果の通知方法について事前に確認しておくことが挙げられます。
後で不要な心配や不安を抱えることなく、落ち着いて次のステップに進めるよう、面接官に直接質問してみましょう。
選考結果の通知方法が明確に定まっていない企業は、まずありません。
ほとんどの企業は、合格者への通知方法だけでなく、不合格者への対応についても明確な方針を持っているはずです。
面接の最後に、「選考結果については、どのように通知していただけるのでしょうか?」と丁寧に尋ねてみましょう。
企業によっては、合否に関わらず全員に通知する、合格者には電話で連絡し、不合格者にはメールで通知する、といった具体的な方法を説明してくれるはずです。
もし、企業側が曖昧な回答をした場合は、「不合格の場合も通知していただけるのでしょうか?」とさらに踏み込んで質問してみるのも良いかもしれません。
企業の対応によっては、その企業の選考を受けるかどうかを判断する材料にもなります。
積極的に情報収集を行い、不安要素を解消しておくことで、より安心して選考に臨むことができるでしょう。
就活支援サービスを活用する
もしあなたが就活支援サービス、いわゆる就活エージェントを通じて企業に応募しているのであれば、そのサービスを積極的に活用することも一つの手段です。
就活エージェントは、企業との間に良好な関係性を築いていることが多くあります。
選考状況を確認する際にも、直接企業に問い合わせるよりも心理的なハードルが低いと感じるかもしれません。
就活エージェントは、あなたの代わりに企業に連絡を取り、サイレントお祈り状態かどうかを確認してくれるはずです。
企業からの回答によっては、今後の対応についてアドバイスをもらえる可能性もあります。
サイレントお祈りから気持ちを切り替える方法
サイレントお祈りをしてきた企業に問い合わせれば、選考の合否結果はわかります。
とはいえ、実際に問い合わせるには勇気がいるものです。
必ずしも全員が行動に移せるわけではありません。
気持ちが切り替えられないままでは、今後の就活にも悪影響が出てしまうかもしれませんよね。
そこで、サイレントお祈りから気持ちを切り替え、前向きに就活を進めるための4つの方法をご紹介します。
ぜひ、これらの方法を実践して、ネガティブな感情を乗り越えましょう。
ほかの企業の選考に集中する
サイレントお祈りをしてきた企業からの連絡をただ待ち続けるのではなく、その時間を有効活用して、他の企業の選考に積極的に参加してみましょう。
選考結果は待つしかないとしても、その間にも時間は流れていきます。
他の企業の選考は着実に進んでいきますので、貴重な時間が無駄になりません。
期待していた選考結果が得られないときのために、常に複数の選択肢を持っておくことが重要です。
他の企業の選考に目を向けることで、気持ちを外に向け、視野を広げることができます。
もしかしたら、新たな興味や可能性を発見できるかもしれません。
積極的に行動することで、不安な気持ちを紛らわせ、前向きな気持ちを取り戻せるはずです。
サイレントお祈りをする企業なのか調べる
サイレントお祈りをする企業なのかどうかを事前に調べる方法も有効です。
口コミサイトやSNSなどを活用する方法があります。
こういった情報源は、実際にその企業の選考を受けた就活生たちの生の声が集まる場所であり、選考プロセスや企業の対応に関する貴重な情報を得られるはずです。
もちろん、口コミサイトやSNSの情報は、個人の主観に基づくものが多く、必ずしも客観的な事実を反映しているとは限りません。
しかし、複数の情報源を比較検討することで、その企業の選考における傾向や特徴を把握し参考にすることは可能です。
例えば、特定の企業の選考を受けた多くの就活生が「連絡がこなかった」とコメントを残しているのであれば、その企業はサイレントお祈りをする可能性が高いと推測できます。
気持ちを切り替えて、次の企業の選考に進むためのモチベーションになるかもしれません。
自分に合う企業ではなかったと捉える
サイレントお祈りを行う企業は、残念ながら、就活生への配慮に欠けていると言わざるを得ません。
選考結果を伝えることは、企業としての最低限のマナーであり、それを怠ることは、就活生に対する敬意の欠如を示しています。
このような企業は、社員に対しても同様の態度を取る可能性があります。
社員を大切にするのではなく、会社都合を優先するような方針を持っているかもしれません。
もし、あなたがそのような企業に入社したとしても、自分の意見や考えが尊重されず、働きにくい環境に苦しむことになるかもしれませんよね。
また、企業文化や価値観があなた自身と合わない場合、早期離職につながるリスクも高まります。
せっかく苦労して入社したにも関わらず、短期間で退職することになれば、あなたにとっても企業にとっても不幸な結果となるでしょう。
サイレントお祈りは、あなたにとってつらい経験かもしれませんが、その企業があなたに合わなかっただけだと前向きに捉えることも大切です。
気分転換を行なう
第一志望の企業からサイレントお祈りをされたら、誰だって落ち込んでしまうものです。
そんなときは、無理に前向きになろうとせず、まずは自分の気持ちをしっかりと受け止めることが大切です。
そして、ネガティブな感情に押しつぶされないように、意識的に気分転換を図りましょう。
例えば、信頼できる家族や友人に話を聞いてもらうことで、心のモヤモヤを吐き出せるはずです。
一人で抱え込まずに、誰かと気持ちを共有することで、心が軽くなり、新たな視点を得られるかもしれません。
また、自分の悩みや不安を紙に書き出してみるのも効果的な方法です。
頭の中だけで考えていると、堂々巡りになってしまいやすいですが、文字にすることで客観的に自分を見つめ直し、気持ちを整理することができます。
特に、最終面接まで進んだにも関わらずサイレントお祈りをされた場合は、ショックも大きく、なかなか立ち直れないかもしれません。
しかし、いつまでも落ち込んでいるわけにはいきませんよね。
もし、他にエントリーしている企業がない場合は、すぐにでも新たな企業を探し始める必要があります。
気持ちを切り替えて、他の企業の選考に集中することが、この状況を乗り越えるための鍵です。
新たな目標を設定し、前向きな気持ちで就活を再開しましょう。
さいごに
この記事では、サイレントお祈りの判断基準から、サイレントお祈りの実態、事前に行える対処法や気持ちを切り替える方法まで、詳しく解説しました。
サイレントお祈りの判断基準は、基本的に2週間です。
それ以上連絡がこないようでしたら、潔く諦める勇気も必要かもしれません。
サイレントお祈りは、就活生にとって非常につらい経験です。
企業からの連絡をただ待ち続けるのではなく、積極的に行動することで、状況を打開できるでしょう。
サイレントお祈りをする企業の姿勢から、その企業の社風や価値観を垣間見ることもできます。
本当に自分が働きたいと思える企業なのか、改めて考えてみることも大切です。
ぜひこの記事を参考に諦めずに、内定獲得まで突き進んでください。