
ムードメーカーの言い換え表現は?伝える時の注意点も解説
2023年3月19日更新
はじめに
就活で自分の長所を「ムードメーカー」と表したい就活生もいるのではないでしょうか。
「ムードメーカーの言い換え表現には何がある?」
「ムードメーカーは就活で長所として使える?」
「ムードメーカーを面接で伝える時の注意点はある?」
「ムードメーカーであることを面接で話すときの例文がほしい」
このように、ムードメーカーについて就活の面接で話そうと思うと色々な疑問が出てくるのではないでしょうか。今回は、そんな就活生に向けて、ムードメーカーの言い換え表現や面接での伝え方について紹介していきます。ムードメーカーは伝え方次第で、とても好印象を与える長所になります。
少しでも面接を上手く進めるために、気になることはしっかりと記事を読み、他の就活生と差を付けましょう。
そもそもムードメーカーとは?
場を盛り上げる人などの意味としてムードメーカーと聞くことがあると思います。そもそもムードメーカーとはどのような意味なのでしょうか。
直訳すると、「雰囲気(mood)を作る人(maker)」です。具体的には、下記のような人のことを表すことが多いです。
・明るい性格の人
・その場の雰囲気を好転させることができる人
・コミュニティの雰囲気や方向性を左右している人
・その場にいるだけで周りが和む人
・その場の雰囲気を盛り上げたり明るくする人
企業が求めるムードメーカーとは?
単にムードメーカーと聞くと、明るく元気な人という印象がありますが、企業が求めるムードメーカーとはいったいどのようなものなのでしょうか。
企業が求めるムードメーカーとは、場の空気を読み、チームメンバーを前向きな気持ちにさせることです。企業で働くには、常に周りの人とコミュニケーションを取りながら協力して働かなければなりません。一人でもくもくと仕事をしていることは少なく、多くの場合、チームで一緒に働くことになるでしょう。そのため、意見が違ったり価値観、考え方の違いにより衝突することもあると思います。そんな時、ムードメーカーはチームメンバーの気持ちを汲み取り、チーム全体を前向きな気持ちにさせることができます。その結果、チームの連携も良くなり、仕事の生産性向上にもつながるのです。
このように企業が求めるムードメーカーとはチームを牽引してくれる大変重要な存在なのです。よって、ムードメーカーを面接でアピールすることはとても効果的です。
<企業が求めるムードメーカーの例>
・職場の雰囲気をよくできる
・課題に前向きに取り組める
・チームメンバーの士気を高められる
・人の意見を受け入れられる
・人当たりがよく、初対面でもコミュニケーションが取れる
ムードメーカーの言い換え表現は?
就活で使えるムードメーカーの言い換え表現について紹介します。一言でムードメーカーと言っても良いのですが、より伝わりやすい表現がないか考えてみるのも良いと思います。
盛り上げ上手
ムードメーカーがいることにより、周りの空気が和み、盛り上がるため、「盛り上げ上手」という言い方もできます。ムードメーカーというよりも分かりやすい表現かもしれませんね。
キーマン
キーマンとは重要人物を表すときに使う言葉です。具体的な意味としては、「案件の可否を決める力を持つ人」という意味です。
火付け役
火付け役は、その場の雰囲気をよくするだけでなく、状況が好転するほどの影響力を持った人に対して使う言葉です。
中心人物
ムードメーカーの言い換え表現として、「中心人物」と言われることもあります。中心人物はリーダー的な存在でもあるため、責任感が強く、自己PRする時にはとても適切な表現です。
中心的存在
「中心人物」とほとんど同じ意味・ニュアンスですが、「中心的存在」と言い換えることもできます。物事をコツコツしっかりと進めていくために欠かせない人物のことを指します。
周りを明るくできる
自分の存在や発言により、周りのメンバーが明るくなったり穏やかになったりするなど、場の雰囲気を良い方向に変えられる人もムードメーカーと言えます。就活で使うフレーズとしては、「明るくふるまうことができ、チーム全体の雰囲気を明るく前向きに変えることができます」などが効果的です。
誰とでも打ち解けることができるコミュニケーション能力
どんな場面でも、人見知りせずに誰とでも積極的に会話をし、打ち解けることができるコミュニケーション能力をアピールすることも良いでしょう。誰も発言しない場であっても、コミュニケーション能力があれば、率先して場の雰囲気を盛り上げることができるのがムードメーカーです。
チーム全体を巻き込む行動力がある
チーム全体を巻き込む行動力があると言い換えることもできます。ムードメーカーの存在は、とても大きなもので、チームメンバーやチーム全体に影響を与える行動力があるとも言えます。多くの企業はこのような特徴のある就活生を求めているため、当てはまる人はこの表現を使ってみると良いかもしれません。
チャレンジ精神が旺盛
チャレンジ精神が旺盛であることも、ムードメーカーの言い換え表現となるでしょう。ムードメーカーが、色々なことをするたびにビビってしまったり、心配したりすることはあまりないでしょう。ムードメーカーは、周りの人が言い出せないようなことや行動に起こせないことも率先して挑戦し、周りを巻き込む行動力があります。失敗を恐れず、チームのために行動ができる点が、チャレンジ精神に繋がります。
その他にも、下記のような色々な言い換え表現があります。自分が準備できるエピソードと表現を照らし合わせ、最も合うものを選ぶと良いでしょう。
・誰とでも仲良くなれる
・聞き上手
・褒め上手
・前向きで明るい
・チームに溶け込むチームワーク
・人を巻き込む働きかけ力
・辛い時でも前向きでいられる
・社交性がある
ムードメーカーの特徴
次に、ムードメーカーといわれるような人の特徴について紹介します。もし、自分の長所をムードメーカーとしようと思っている方がいたら、当てはまるか確認してみましょう。
明るく前向き
ムードメーカーの特徴の一つとして、明るく前向きであることが挙げられます。笑顔で明るい雰囲気を持っており、場の雰囲気が良くない時も、ムードメーカーがいることで、次第に雰囲気が良くなるでしょう。
人と関わるのが好き
ムードメーカーは、人と接したり関わったりすることが好きという特徴があります。何かをするときに、せっかくなら誰かと一緒に楽しみたいと思っているため、一緒にいると楽しい気分になるでしょう。
ムードメーカーを長所として伝える際の手順
ムードメーカーを長所として面接で伝える際の手順について紹介します。長所は伝え方が重要になるため、しっかりと手順に沿って答えられるようにしましょう。
1.長所であるムードメーカーについて簡潔に伝える
2.ムードメーカーを表すエピソードを簡潔に伝える
3.課題、目標を伝える
4.目標に対しての努力や工夫を伝える
5.結果を伝える
6.今後会社でどのように活用し貢献したいかを伝える
ポイントはただ長所を伝えるだけでなく、結論を簡潔に伝えたのち、結論の根拠となるエピソードを具体的に伝えることです。また、過程でどのような課題があり、それに向けてどのような努力をしたかもしっかりと答えられるようにしましょう。
ムードメーカーをアピールするときの注意点やポイント
ムードメーカーという言葉はポジティブな言葉なので、度を越して「お調子者」と言う意味にとられないように気を付けましょう。また、その他にも色々なポイントがあるため、しっかりと内容を確認しておきましょう。
職種によってアピールにならないこともある
企業で働く多くの場合は、人と関わることが多く、コミュニケーション能力が必要だと思いますが、中には、コミュニケーション能力が必要でない職種もあるでしょう。その際は、ムードメーカーで場を盛り上げられるとアピールしても、その企業にとって求めるものではないかもしれません。自分が応募した企業の職種にムードメーカー的存在が必要かどうかしっかりと事前に調べておきましょう。ムードメーカーをアピールしても良い職種は、販売、接客業、営業などがあるでしょう。
直接ムードメーカーという言葉を使わない
長所がムードメーカーであったとしても、直接そのままムードメーカーが長所と言わないようにしましょう。ムードメーカーと直接言ってしまうと、カジュアルなニュアンスになり、軽いと思われてしまうこともあり、面接の場には合わないかもしれません。
根拠となるエピソードをしっかり話す
ムードメーカーをアピールする際、どのようなエピソードをもとにムードメーカーだと思っているのか明確にしましょう。周りにいる人があなたを客観的に見てムードメーカーだと言っていることを分かりやすく話す必要があります。エピソードがないと自分でムードメーカーだと言っているだけに終わってしまいます。
ムードメーカーの特徴を仕事でどのように活かすか伝える
長所がムードメーカーであることはとても素晴らしいことですが、ムードメーカーとだけ言われても面接官に具体的に仕事でどのように活かせるのか伝わりません。そのため、面接でムードメーカーであることを長所として伝えるときには、入社後仕事でどのように活かすことができるかをしっかりと伝える必要があります。
ハキハキと答える
ムードメーカーであることを長所として取り上げている以上、面接ではハキハキと明るく受け答えをする必要があります。ムードメーカーであると言っている手前、小さな声で自信なさげに話しているとムードメーカーであるという信用性が薄くなってしまいます。
自分の言葉で表現する
一言でムードメーカーと言っても、聞く人によっては様々なニュアンス、意味で捉えられてしまうこともあると思います。そのため、周りの雰囲気を明るくすることができるムードメーカーなのか、周りを巻き込むことができるムードメーカーなのか、しっかりと自分の言葉で表現するようにしましょう。
ムードメーカーで学びや生じたメリットを伝える
ムードメーカーを通して、どのようなことを乗り越え、どのようなことを学んだかを伝えることで、より面接官に就活生の性格や考え方を理解してもらえるようになります。そして、ムードメーカーである自分の長所によりどのようなメリットがあるかをしっかりと伝えると良いです。
ムードメーカーを伝える例文
就活の面接でムードメーカーであることをアピールする際に使える例文を紹介します。
私の長所は明るい性格で場を盛り上げられる点です。大学時代のテニス部でキャプテンを務めていた時に、練習中や試合中、皆が苦しい時も、「あなたがいると場が盛り上がる」、「元気をもらえる」と部員から言ってもらったことがきっかけとなります。私は常に、どんなにつらい時も明るく笑顔で声を出してチームを引っ張っていくことを目標としています。そのため、練習中の声かけや試合前の声かけなど必ず行うようにしています。そうすることで、周りの部員も皆声をかけやすくなり、チーム全体が盛り上がり、結果的に良い成績を残すことにもつながります。実際に、先日行われた地区大会では、どのチームよりも元気に明るく声を掛け合い、苦しい時こそ皆で盛り上げたところ、1位を獲得することができました。
私は御社に入社できたら、明るく元気の良い挨拶や気遣いなどを忘れず、部署や会社の雰囲気をよくするよう働きかけ、営業力を高められる人材になりたいと思います。
終わりに 面接でムードメーカーを上手く伝え、好印象に繋げよう!
今回は、就活における「ムードメーカー」の言い換え表現や、面接で上手く伝える方法について紹介しました。一見、「ムードメーカー」というと就活の場ではラフすぎるイメージを持つ方もいると思いますが、「ムードメーカー」は様々なポジティブな表現に変えることができます。また、同時に「ムードメーカー」を表す具体的なエピソードがあるとより面接官に納得してもらいやすくなり、高評価となるでしょう。エントリーシートや面接での受け答えを考える際は、自分ひとりではなく、家族や友人、第3者にも確認してもらい、誰が聞いても納得できるレベルまで仕上げておくとスムーズに選考が進むでしょう。