【学歴フィルターは?】ヤフーのポテンシャル採用を突破する5つの方法とは

【学歴フィルターは?】ヤフーのポテンシャル採用を突破する5つの方法とは

2023年3月19日更新

はじめに

ヤフーの就職難易度や学歴フィルターの有無、必須対策について知りたくありませんか?

 

ご存じのとおり、ヤフーは知名度が高く、人気もある企業なので、内定までの道のりは平坦ではありません。

 

では、望みがないのかと言われると、そうでもありません。

 

ヤフーの採用事情を理解し、適切な対策を講じておけば、内定が現実のものとなる可能性は十分にあります。

 

本記事ではヤフーの就職に関心のある学生に向けて情報を公開します。

 

10分ぐらいで頭にサーッと内定に必要な情報がインプットされますので、最後まで一気にお読みくださいね。

 

ヤフーの就職難易度

「やっぱり、ヤフーは人気企業なんで、就職難易度も高いんでしょうね?」

 

結論からいうと、就職難易度は高めです。

 

東洋経済オンラインの「入社が難しい有名企業ランキング」では、164位/200位にランキングされています。

 

総務省と経済産業省が発表している日本経済センサス活動調査(速報)によれば、2021年6月時点で全国の企業数は367万4000社です。

 

その中の164位と考えれば、その難しさは計り知れないですよね。

 

また、外資系企業の就職偏差値ランキングによると、ヤフーの就職偏差値は「75」です。

下表が2019年度の外資系企業の就職偏差値ランキングですが、ランキングされている会社を見渡すと、名だたる企業ばかりで誰もが1回は聞いたことがあるようなビックネームが名を連ねてますね。

その中に割って入っているので、ヤフーの就職難易度の高さがうかがわれます。

就職偏差値会  社  名
85グーグル、マッキンゼー、ボストン コンサルティング、アクセンチュア、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス
80日本IBM、日本マイクロソフト、AIGグループ、J.P.モルガン、A.T.カーニー、ベイン・アンド・カンパニー、ローランドベルガー、KPMGコンサルティング、ブルームバーグ
75ヤフージャパン、ビーコンコミュニケーションズ、EMCジャパン、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング、シティグループ、ドイツ銀行、プルデンシャル保険、ファイザー、ユニリーバ・ジャパン、ジョンソン・エンド・ジョンソン、P&G、ネスレ日本
70LINE、GEジャパン、サムスン電子、ABB、シスコシステムズ、日本オラクル、スリーエムジャパン、アストラゼネカ、エスティローダー、マースジャパンリミテッド
65アマゾンジャパン、ファーウェイ、UPS、DHL、フェデックス

加えて、楽天​の運営する「みん就」によると、ヤフーの新卒就活人気は「105位」です。

人気があるということは、優秀な学生も当然流入してきますので、難易度が高くなり、かなり競争倍率も高くなるということですね。

学歴フィルターはある?

「就職難易度が高いのはわかりました。ということは、学歴フィルターとかもあるんですか?」

 

結論からいうと、そこまで厳格な学歴フィルターはありません。

 

ただし、日東駒専、産近甲龍あたりにボーダーがあるようです。

 

それは過去の採用大学を見れば、一目瞭然です。

 

区 分採用大学
国立関東東大、東工大、一橋大、筑波大、横国大、千葉大、横浜市立大、電気通信大、東京外国語大、東京農工大、お茶女大、埼玉大、都立大など
地方京大、大学阪大、神戸大、名大、東北大、九大、北大、名工大、京都工芸繊維大、大阪府大、大阪市大、金沢大、岡山大、広島大、新潟大、信州大、静岡大、滋賀大、熊本大、九工大など
私立関東早稲田大、慶應義塾大、上智大、ICU、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大、東京理科大、東京女子大、日本女子大、津田塾大、成城大、日大、東洋大、駒澤大、専修大、芝浦工大、東京電機大など
地方関西大、関西学院大、同志社大、立命館大、近大、甲南大、龍谷大など

 

次に興味深いデータを見ていきましょう。

 

化学ネットワークの記事では、過去29年間のヤフーの就職実績を分析しています。

 

区 分 割合
MARCH30.4%
早慶24.6%
旧帝大15.8%
難関国公立12.3%
関関同立8.3%
日東駒専7.2%
産近甲龍1.3%

 

2017年までの統計データで、全てが連続したデータではないですが、大まかな傾向は見て取れますね。

 

イメージとしては、MARCHと早慶で半分、旧帝大と難関国公立で3分の1、あと残りはそれ以外大学といった構図になっていますね。

 

また、日東駒専や産近甲龍からもボリュームは小さいですが、採用の実績があります。

 

続いて、2022年の採用大学ランキングを見ていくと、名の知れた国立・私立大学が上位を占めていますね。

 

順位大学名就職者数
1東京大学26
2筑波大学16
3大阪大学11
4東京工業大学9
京都大学9
明治大学9
立命館大学9
8大阪府立大学8
東京理科大学8
10千葉大学7
11北海道大学5
電気通信大学5
静岡大学5
〃       九州大学5
東京都立大学5
芝浦工業大学5
上智大学5
18埼玉大学4
東京電機大学4
早稲田大学4
同志社大学4

 

引用:大学通信ONELINE~2022年 企業ごとの大学別就職者数(ヤフー)

 

つまり、有名国立・私立の大学でほとんどの採用枠を埋めて、残りの枠に日東駒専や産近甲龍あたりで、ポテンシャルのある学生を充足している構造が見て取れます。

 

なので、中堅大学の学生も決してあきらめることなく、対策を練ること前提でチャレンジする価値は十分にあると思います。

 

ヤフーの採用事情

それでは、ヤフーの採用活動や募集職種、選考フローなどの採用事情について説明していきましょう。

 

ポテンシャル採用

ヤフーは2016年から従来の新卒一括採用を取りやめ、「ポテンシャル採用」という通年の採用活動を展開しています。

 

「ポテンシャル採用」は18歳から30歳まで対象を広げ、新卒のみならず第2新卒、外国人留学生など、多様な人材を採用しています。

 

新卒一括採用では、3月に一斉スタートになるため、この時期に授業に出席できなかったり、学会の研究発表と重なったりします。

 

さらに、海外留学組が不利になるデメリットがあるため、「もっと学生目線に立った採用にすべきだ。一括採用から通年採用にしよう」の号令のもと、「ポテンシャル採用」が開始されたそうです。

ヤフーの採用人数実績

ヤフー自体は採用人数を公表していませんので定かではありませんが、毎年400名前後採用されているようです。

 

HR NOTEの記事によれば、2019年の採用人数は「459名」で、エンジニアとデザイナーを合わせた人数が約360人、残りの約100人がビジネス職での採用だということです。 

 

募集職種

ヤフーの採用は「ポテンシャル採用」と「キャリア採用」の2つに分かれています。

 

「キャリア採用=中途採用」なので、新卒は「ポテンシャル採用」に応募してください。

 

「ポテンシャル採用」は新卒一括採用と一線を画しており、新卒、既卒、第二新卒など経歴に関わらず30歳以下の方であれば応募できる通年採用です。

 

尚、入社月は今のところ、4月と10月の年2回となっていますが、入社回数を増やしていきたい思惑があるようです。

 

「ポテンシャル採用」は下記のとおり、「エンジニアコース」、「デザインコース」、「ビジネスコース」の3コースで採用が行われます。

 

コース名領域・職種名
エンジニアコースアプリケーション・プラットフォーム開発領域
データサイエンス領域
データアナリシス領域
インフラ領域
デザインコースサービス開発領域
インフラシステム開発療育
ビジネスコースコマース営業
メディア営業
データアナリスト
コーポレート

ヤフーの選考ステップ

ヤフーの選考ステップは下記のとおりです。

 

ステップ1:プレエントリー

ステップ2:エントリーシート、適性検査

ステップ3:面接(オンライン)

ステップ4:内定

 

1つずつ中身を見ていきましょう。

 

エントリーシート

23卒のエントリーシートの設問は下記のとおりです。

 

①採用ホームページをご覧いただき、興味のある職種およびその理由を教えてください。 現時点で興味のある職種について、下記より選択してください。

➁上記の解答理由と、その職種で実現したいことを記入してください。

 ※複数選択の場合は、それぞれ記入してください。(400字以内)

➂最も自分を成長させた経験について教えてください。記入する際は、活動した期間やそ の期間内での活動の質や量、目指していたゴール、ゴールに到達するためにとった行動 について、具体的に記入してください。(500文字以内)

➃授業や研究、ゼミなど、学業において特に努力したことがあれば、その概要を記入して ください。

 

設問①と➁は「ジョブ型採用」を志向した質問ですね。

 

したがって、「業務理解」が前提にないと書けないと思いますので、インターンシップなどに参加して予備知識をつけておきたいですね。

 

設問➂は、目標管理のような設問で「プロセス評価」と「アウトプット評価」の両方を見られています。

 

設問➃は「特になし」と書かずに、何かアピールすることがあれば、盛り込んでおきたい設問です。

 

適性検査

適性検査は「WEBテスト」です。

 

希望するコースで異なりますが、「エンジニア」と「デザイン」コースはコーディングテストが、「ビジネス」コースでは言語、非言語、性格診断が実施されるようです。

 

どちらも難易度が高いというわけではないので、市販の参考書を購入して、何周かして慣れておきましょう。

 

面接

ヤフーの面接はすべてオンライン上で個別面接が実施されます。

 

内容については、捻った質問よりオーソドックスな質問が多いです。

 

最終面接については「確認面接」で選考の色彩はなく、「内定を出したら入社してくれるか」の確認の意味合いが強いですね。

 

逆を言うと、最終面接まで残れば、固い確率で内定が出るわけなので、そこまでの対策をしっかりと講じることが大切だということです。

 

区分形 式質 問 例
1次社員1名、学生1名・自己紹介

・ガクチカとその深掘り

2次面接官2、学生1名・学生時代に力を入れたこと2つとその深掘り

・営業で必要なことは何か

・今までで最も苦労したこと

・就活の軸

・入社してやりたいこと

・入社して何を活かすことができるか

・逆質問

最終面接官1、学生1・事前に送られてきた動画についての質問

・志望動機

・内定承諾の有無の確認

・履歴書や内定承諾書の確認

 

なお、ヤフーでは1次面接終了後に社員から現場の話を聞くことができる「1on1」という仕組みを設けています。

 

これはヤフーを理解してもらう施策で、選考とは関係がないようですが、1次面接のフィードバックを頂けたり、逆質問できる機会を作ってくれるようなので、事前に聞きたいことを準備して臨みましょう。

やっておきたいの5つの必須対策

ヤフーからの内定確率を引き上げるための必須対策を5つ紹介します。

 

いずれも大切なことなので、全部やり切って本選考に臨みましょう。

 

①インターンシップに参加する

インターンシップには必ず参加しておいてください。

 

それは何故かというと、「業務理解」が必須だからです。

 

エントリーシートや面接の質問を見れば明らかですが、ヤフーはジョブ型雇用の様相を呈しています。

 

したがって、「入社して何がしたいか?」「なぜ、その職種がしたいのか?」を入念に聞いてきます。

 

「ポテンシャル採用」というだけに、あなたのポテンシャル、つまり「可能性」や「期待値」を買うわけです。

 

そこに、業務に対する知識がないと当然書けないですし、説明できないですよね。

 

したがって、「業務理解」と「活躍理由」はアピールに必須の項目となりますので、業務の予備知識はインターンシップで仕入れておきたいですね。

 

➁ヤフーに入って実現したいことを練る

先ほどの説明と重なりますが、「ヤフーに入って実現したいこと」をどのぐらいリアルに話せるかが最大のポイントになります。

 

そのためには、「活躍WILL」と「活躍SKILL」の両方を語れないと歯が立ちません。

 

・なぜ、それがしたいのか?(=活躍WILL)

・それを実現するための武器を持っているのか?(=活躍SKILL)

 

「活躍WILL」だけ説明できても、

 

「そのためにどんな努力をしたの?」

 

「それを実現するために何ができるの?」

 

と聞かれたら、タジタジですよね。

 

逆に、「活躍SKILL」だけあっても、

 

「何のためにそれがしたいの?」

 

「どのような社会を実現したいの?」

 

と聞かれたら、絶句しますよね。

 

なので、どちらが欠けても、説得力を持ちません。

 

両方1セットで、「ヤフーに入って実現したいこと」を説得力を持って語れるように準備しておきましょう。

➂ガクチカを複数持っておく

就活生なら「ガクチカ」を準備するのは定番ですが、複数用意する学生は稀だと思います。

 

ヤフーの面接の中で「ガクチカを2つ」と聞かれる場面もあるようなので、準備していないと「あの~、え~」となって埒が明かないですよね。

 

その時に焦って考えないでも済むように、ガクチカを予め複数準備しておきましょう。

➃「なぜヤフーなのか?」の答えを持っておく

「なぜ、他社ではなくヤフーに入りたいのか?」と聞かれた場合の「弾」を持っておくことも重要です。

 

なぜなら、内定を出した後で学生に逃げられたくないからです。

 

逃げないことの確証が欲しいために、人事はこのような質問をします。

 

この質問に答えるためには、競合他社になくて、ヤフーにだけあるものを探さなければいけません。

 

楽天やサイバーエージェント、DeNAにはなくて、ヤフーにだけあるもの。

 

それを捉えて、「なので〜です」とあなたの原体験を交えて説明できれば、信憑性が高まりますね。

➄求める人財像から逆算したアピールを考える

ヤフーの求める人財像は、「採用活動の現場からーヤフーが採用活動で大切にしていること」の記事で確認できますが、大きく3つです。

 

1つ目は、「変化を楽しめる、または自ら変化を作り出せる人」。

 

インターネット業界はまだ歴史が浅く、過去に答えがなく、これからどう変化するかもわからない業界です。

 

なので、変化を恐れない、楽しむスタンスを重要視する姿勢は理解できますね。

 

変化を自ら作り出したエピソードをアピールできれば、間違いなく刺さりますね。

 

2つ目は、「学ぶ力のある人」

 

ネット業界の技術やサービスは日進月歩ですね。

 

そこに適応するためには、日々の学習が欠かせないわけです。

 

そのためには学び続けられる人でありながら、時には古い学びを捨てる(アンラーン)勇気も必要になってきますね。

 

したがって、自己研鑽を継続できる証拠をエピソードを用いて証明できると効果的ですね。

 

最後は、「決めたことをやりきる意志および力がある人」。

 

単なる評論家ではなく、変化を自分事として捉えて行動できる有言実行型の人間が求められています。

 

いざ何かをやろうとすると、「これがああでこうで…」「こういうリスクがあるので…」といった言い訳マシーンのような人材だと、何も前に進みませんよね。

 

要は、実現するために「何ができるのか」をシッカリと考え抜いて実行する人材が評価されるというわけです。

 

ここの部分がエントリーシートの設問➂と直結してきます。

 

いま言った3つの求める人物像を念頭に置きながら、すべてのアピールで連鎖させていくようにストーリーを展開させていきましょう。

 

おわりに

以上、ヤフーの就職難易度から学歴フィルターの有無、採用事情から5つの必須対策まで網羅して解説してきました。

 

ヤフーの「CEOメッセージ」の中に、

 

『いまの事業の延長ではなくても、ヤフーの既存路線でなくても、いまのユーザーが本当に求めているものなら、それを最適な形にしたサービスを提供する。その力を私は「妄想力」と呼んでいます。』

 

という言葉があります。

 

インターネット自体が妄想の堆積で、誰かの「こんなことできたらいいな」という妄想から色々なインターネットサービスが誕生しています。

 

したがって、トンデモ発想が重要視される世界なので、ユーザーが仰天、感動する、あるいは関わった人が思わず人に言いふらしたくなるような非現実的な夢物語を練って、語ることがヤフーから内定をゲットするためには重要だと感じました。

 

本記事がヤフーの就活に役立つことを祈念しています。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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