【資生堂に採用されるには?】求める人物像・主要子会社について解説

【資生堂に採用されるには?】求める人物像・主要子会社について解説

2023年3月19日更新

はじめに

株式会社 資生堂は、1972年に東京都で設立された化粧品の製造・販売を事業内容とする企業です。

 

化粧品事業だけでなく、レストラン・美容室・教育・保育事業と幅広い事業を手掛けています。

 

国内トップメーカーであり、知名度も高い資生堂は、海外への進出も目覚しく、約120の国や地域で事業展開しています。

 

今回は資生堂の企業研究を行うための対策や社風、求める人物像を解説していきます。また、主要子会社に応募する選択肢についても紹介します。

 

就活を行う際にぜひこの記事を参考にしてください。

 

化粧品以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください!

 

【業界研究ガイド】業界一覧

 

資生堂の事業内容

資生堂の事業部門は、以下の5つです。

化粧品事業

レストラン事業

美容室事業

教育事業

保育事業

 

資生堂の主な事業は「化粧品事業」です。資生堂の主なブランドは6つのカテゴリーに分かれています。それぞれの違いを把握することは、企業研究として欠かせません。

 

<プレステージ>

「ベアミネラル」「クレ・ド・ポーボーテ」「ネネフォーク」などに代表される高価格帯のブランド。デパートや化粧品専門店で展開されています。

 

<フレグランス>

「アライア パリ」「ドルチェ&ガッバーナ」「エリー サーブ」などに代表される香水ブランドです。こちらもデパートや化粧品専門店で展開されています。

 

<コスメティクス>

「アネッサ」「エリクシール」「プリオール」などに代表される中価格帯のブランドです。ドラッグストアや量販店で展開されています。

 

<パーソナルケア>

「マシェリ」「エージデオ24」「TSUBAKI」などに代表されるヘアケア・ボディケア商品です。低価格帯の商品として展開されています。

 

<プロフェッショナル>

「資生堂プロフェッショナル」としてサロン用のヘアケア商品として展開されています。

 

<ヘルスケア>

「イハダ」「ザ・コラーゲン」などを代表とする美容食品や一般医療薬品として展開されています。

 

資生堂では、資生堂グループの文化や企業資産を活かして、幅広い事業を展開しています。

 

「資生堂パーラー」などのレストラン事業、全国展開する美容室事業、「SABFA」などヘアメイクアップ人材を育成するための専門学校の運営、働きやすい環境を作るため事業所内保育所の運営なども行っています。

 

また、資生堂の主要子会社である「資生堂クリエイティブ」にも注目が集まっています。

資生堂クリエイティブは、資生堂意匠部が原点となっています。

 

資生堂のパッケージデザイン、広告・宣伝などを担う会社として2022年1月に設立されました。

 

資生堂クリエイティブが求める人物像としては「モノづくりが好きな人」「新しい視点や幅広い視野を持つ人」です。

 

大学でデザインを学んできた人や「イラストレーター」「フォトショップ」といったデザインに欠かせないソフトを使いこなせる人に向いている会社といえそうです。

引用:資生堂公式HP



資生堂の新卒選考フロー

資生堂の新卒選考フローは、志望する職種によって異なります。

資生堂での主な職種は以下の通りです。

 

市場動向の分析、得意先との商談、マーケティングプランの策定などを行う「セールス」

商品企画、ブランド戦略などを行う「ブランドマーケティング」

基礎研究、製品開発、品質・安全保証を行う「R&D」

生産計画、出荷供給計画などを立案する「サプライチェーン」

事業所限定職(国内工場(製造系・技術系・事務系))

美容職

 

Sales(総合職)とBrand Marketing(総合職)の新卒採用は、採用直結型インターンシップを通じて選考を実施しています。

 

事業所限定職と美容職以外の職種は、入社日時点で4年制以上の大学を卒業していなければなりません。

 

技術系職種内の併願はできませんが、そのほかの職種は各募集要項や選考日程などの条件を満たせば、ほかの職域と併願可能です。

 

総合職は国内外含め、転勤がありますが、美容職・生産技術職は、原則、希望勤務地となり転勤はありません。

セールス・ブランドマーケティングの選考フロー

  1. 本エントリー(ES 適性検査)
  2. 書類選考
  3. 筆記試験
  4. ジョブ選考
  5. 最終面接
  6. 内定

R&D・サプライチェーンの選考フロー

  1. 本エントリー(ES 適性検査)
  2. 書類選考
  3. 一次面接
  4. グループディスカッション
  5. 最終面接
  6. 内定

資生堂の社風

資生堂では、ダイバーシティを重視し、社員の活力を高めて成果を上げていく社風となっています。お客様はもちろん、社員も含めて「人」がすべてだという考え方をしています。

 

国内社員の8割が女性である資生堂では、女性の活躍促進に注力するという社風があります。たとえば、法定を上回る育児休業・育児時間制度の導入です。事業所内保育施設の設置にも取り組んでいます。

 

また多様性を認め、異なる価値観にも共感し、それをかけ合わせることによって新たな発想や商品開発につながると考えています。

 

そのため社風としては、社員一人ひとりがはっきりとした意見や価値観を持っていながら、協調性を重視する文化があります。面接ではリーダーシップや主張だけでなく、協調性があるのかも重視しています。



資生堂の求める人物像

資生堂の求める人物像は、ホームページに掲載されているOUR PRINCIPLES(TRUST8)から読み取れます。

 

一緒に仕事をする上で、すべての資生堂社員がお互いへの信頼(TRUST)を大切にしているとのこと。各TRUSTの内容を読み解き、あなたの自己PRへとつなげていきましょう。

 

それぞれ詳しく解説します。

THINK BIG

広い視野から、大局を捉えて、物事を考えよう

クリエイティビティを発揮して、新しい価値を作り出そう

 

視野が狭くては、新しいアイデアは思い浮かびません。

先見性や周りの意見を聞く柔軟性も重要であると読み取れます。

TAKE RISKS

リスクを恐れず挑戦しよう

Try & Error & Tryを実践しよう

 

失敗を恐れていては何かを得ることはできません。

何事も経験することが大切です。

挑戦する気持ちを忘れず、試行錯誤を繰り返すことで、社会人として成長していけるはずです。

HANDS ON

現場にある真実を理解し、意思決定しよう

自らが動き、汗をかき、手を動かそう

 

現場の意見を聞くだけでは、問題の本質にはたどり着けません。

現場で起こる問題は、実際に自分が現場で仕事を行わないと真に理解できないものです。

自分が実際に経験することが重要です。

COLLABORATE

組織の壁を取り払おう

1人ひとりの異なる強みを活かし、協力し合おう

 

人はそれぞれ個性があり、個性は強みとなります。

1人ひとりの個性をお互いが尊重し、業務を遂行することで組織の力を最大限に発揮できるでしょう。

BE OPEN

本音を語ろう

“バッドニュース”も安心して共有できるチームになろう

 

仕事において問題となることの大半は、人間関係です。

ミスがあったとしても、再発防止策を構築するために情報共有は欠かせません。

そのためには、本音でぶつかり合うチームが理想となるでしょう。 

ACT WITH INTEGRITY

いかなる時も、誠実で謙虚な心構えで行動しよう

 

誠実さ・謙虚さは、何においても重要です。

優柔不断・横柄・自分勝手な人を、誰も助けようとは思いません。

経験を重ねたとしても、誠実さ・謙虚さを忘れず、仕事に真摯に取り組むことが重要です。

そうすれば、自ずとあなたの周りに人が集まるはずです。

BE ACCOUNTABLE

目標達成にコミットしよう

最後まで責任を持ち、やりきろう

 

仕事において目標を設定して達成するためには、どうすれば良いか考えることは重要です。

ときには、目標達成が困難に思えることもあるでしょう。

そのような場合であっても、仲間と共に考え、最後まで責任感を持って成し遂げる必要があります。 

APPLAUD SUCCESS

仲間の成功を喜び、皆でたたえ合うカルチャーを作ろう

 

人の成功を素直に喜べる人間であるべきです。

足の引っ張り合いでは、チーム・組織として成長がありません。

会社全体で成長するのだという意識を社員全員が持っている組織の成長は、とどまる所を知りません。

引用:資生堂公式HP

 

このTRUST8を参考に、あなたの経験を当てはめて、作成しやすい内容を自己PRに盛り込みましょう。

8つのうちの1つに焦点を当てても、複数を組み合わせてアピールしても構いません。

 

(具体例)

御社のTRUST8にも挙げられていましたが、私は誠実さ・謙虚さを常に意識して生活しています。

 

大学時代のアルバイトで手が空いている時間帯に、社員の方の指示がなくても私は率先して清掃など自分にできることを探して仕事に取り組んでいました。

 

時間給ですので、時間を過ごせば忙しくてもそうでなくても給与は発生します。

しかし、仕事に対して誠実に向き合い、謙虚な姿勢でいることは周りの方だけでなく自分を裏切らずに済みます。

 

社会人になってもこの気持ちを忘れず、自分の行いに自信を持てる振る舞いを心がけます。



資生堂の就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

世界的にも競争が激しい化粧品業界の中での資生堂の立ち位置をご紹介します。

 

売上高や就職偏差値・難易度を参照し他社と比較してみても、資生堂はトップクラスの企業だということがわかります。

 

平均年収からみると、資生堂は他の2社に比べ低く感じます。しかし、福利厚生や残業時間など働きやすい環境づくりに注力しており、就活生の人気が高くなっています。

 

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

 

会社名売上(2022年)平均年収就職偏差値

難易度

社風
資生堂1兆674億円663万円60挑戦できる環境

人柄が良い

保守的

花王1兆5,800億円787万円60風通しが良い

トップダウン型

挑戦できる環境

コーセー2,891億3,600万円770万円59風通しが良い

保守的

引用:資生堂会社概要、有価証券報告書

   花王会社概要、有価証券報告書

   コーセー会社概要、有価証券報告書



資生堂の採用大学

資生堂は、国公立大学や有名私立大学だけではなく、中堅大学などを含めた幅広い大学から採用している実績があります。

 

そのため学歴フィルターはないと考えられます。

 

【採用実績(大学)】

2022年度の採用大学ランキングはこのような結果になりました。

 

1位 早稲田大学 5名

2位 慶應義塾大学 4名

3位 北海道大学 3名

3位 東京大学 3名

3位 上智大学 3名

6位 東京工業大学 2名

6位 大阪大学 2名

6位 九州大学 2名

6位 横浜市立大学 2名

6位 大阪工業大学 2名

 

【採用大学】

資生堂の採用大学一覧は以下の通りです。

 

法政大学、上智大学、明治大学、慶應義塾大学、早稲田大学、立命館大学、立教大学、中央大学、青山学院大学、関西学院大学、関西大学、成蹊大学、創価大学、東京大学、神戸大学、国際基督教大学、一橋大学、横浜国立大学、同志社大学、芝浦工業大学、日本女子大学、静岡大学、福岡工業大学、京都工芸繊維大学、京都大学、獨協大学、お茶の水女子大学、京都産業大学、広島大学、国際教養大学、神戸女子大学、神戸大学、多摩美術大学、大阪大学、中京大学、東京外国語大学、東京理科大学、東洋大学、日本大学、明治学院大学、立命館アジア太平洋大学、近畿大学、東北大学、筑波大学、千葉大学 ほか



おわりに:資生堂の幅広い採用枠を把握して、あなたに合った職種を見つけよう

大企業である資生堂は、誰もが知っている有名企業です。そのような憧れの資生堂に入社できればと思うと、気持ちは高鳴ります。

 

 資生堂は社員のワークライフバランス実現に向けた仕事と育児・介護の両立する制度も整っており、福利厚生も充実しています。

 

しかし、多くの就活生が応募を検討しているため採用倍率が高く、容易に入社できる企業ではありません。

 

そのようなときに単独で採用活動を行っている資生堂子会社に目を向けるのも1つの方法です。

 

 大企業であるがゆえに、子会社も含め幅広い採用枠が用意されています。自分に合った職種を見つけて長期的な視点に立った就活を行うことで、あなたの就活は成功するはずです。

 

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監修者情報

須藤由加里

キャリアアドバイザー リーダー

株式会社やまとに新卒入社。
全国での採用担当&新卒中途の研修担当の3職種を経験。 その後挑戦心が原動力となり2020年に株式会社ナイモノにジョイン。 現在キャリアアドバイザー リーダーとして就活生のサポートを行う。