小売業の志望動機はどうやって書く?小売業の特徴についても解説
2023年2月23日更新
はじめに
就活をしていくと「小売業」という言葉を耳にすることが増えると思います。しかし、小売業が実際どのような業界・企業のことかよくわかっていない就活生も多いのではないでしょうか。小売業はスーパーマーケットやコンビニエンスストアなど私たちの生活で非常に身近な業界となります。
「小売業って実際どんな業界・企業のことなの?」
「小売業の志望動機はどうやって書けばいい?例文がほしい。」
「小売業の志望動機を書く時のポイントはある?」
今回はそんな小売業についての詳細や小売業の志望動機の書き方、例文などについて紹介します。この記事を読み、まずは小売業の特徴をしっかりとおさえましょう。そして、志望動機の作成につなげていきます。
- はじめに
- 小売業とは?
- 小売業の業種とは?
- 百貨店
- スーパーマーケット
- コンビニ
- 家電量販店
- 化粧品
- アパレル
- リサイクル
- スポーツ
- インテリア
- トイレタリー
- 小売業の職種には何がある?
- 単純に小売業に就職したいと考えていても、小売業にはいくつか職種があるため、まずは職種についてしっかりと理解し、小売業で自分がやりたいことは何か考えるようにしましょう。
- バイヤー(仕入れ・物流)
- セールスマネージャー
- 販売スタッフ
- 販売支援
- 小売業の志望動機の作成に必要なこと
- 業界・企業理解
- 小売業の求める人物像を知る
- 志望理由・入社後取り組みたいことを明確にする
- 小売業に関するエピソードを考える
- 小売業の志望動機の例
- スーパーマーケット
- 家電量販店
- 終わりに
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小売業とは?
小売業とは、スーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストア、百貨店などのように商品を仕入れ、消費者に直接販売する業界のことです。簡単に言うと、私たち人間が普段の生活で物を購入するときに利用するお店のことです。日常生活で必ず関わる業界であるため、就活生の皆さんにも馴染みがある業界だと思います。
小売業は消費者に直接商品を販売する役割がありますが、商品の大きな流れとしては、メーカー→卸売業→小売業→消費者という流れになります。また、卸売業と小売業は商品の流通に関わる業界であることから、流通業界と呼ぶこともあるので覚えておくと良いでしょう。
小売業の業種とは?
小売業のイメージはついたと思いますが、次は小売業の業種について細かく紹介していきます。小売業に就職したい場合、業種の特徴をしっかりとおさえ、どの業種を志望したいかしっかりと考えておきましょう。
百貨店
百貨店は、日常生活で必要な商品を部門別(衣・食・住)に揃えて対面で販売する大型店舗のことです。訪日外国人が多かった時期は、百貨店が流行り、売り上げが増加傾向にありましたが、近年、ネットショッピングが盛んとなり、百貨店を訪れる人が少なくなってきました。ネットショッピングの方が場所も時間も気にせずに商品を購入できるため、若者や仕事で忙しい方の百貨店離れが加速しています。
スーパーマーケット
スーパーマーケットは誰もが利用したことのある、精肉・鮮魚・青果・日用品などの商品を販売している店舗となります。最近では、人件費削減のため、セルフレジを導入したりとこれまでのスーパーマーケットとは少し違う工夫を取り入れている店舗が多く見られます。また、様々な生活スタイルに合わせた、惣菜等も各種取り揃えており、近年さらに需要が高まっています。
コンビニ
コンビニエンスストアは24時間いつでもどこでも食品や日用品を購入できる便利なお店ですね。人手不足や人件費の問題があり、営業時間等の見直しの声もあがっています。また、店舗数も多いため、同業他社の競争の激化が進んでいます。
家電量販店
家電量販店は、生活家電や携帯電話、パソコンなどの家電製品の販売を行っているお店になります。国内の家電量販店は合併や吸収を繰り返し、競争が激化しています。また、インターネット販売を導入したりと時代に合わせた販売方法を展開している店舗も増えてきました。
化粧品
化粧品業界は、化粧品の開発、製造、販売を行っています。近年は、女性だけでなく男性からの化粧品需要が増え、今後も景気に左右されずに安定していく業界でしょう。また、海外からの人気も高く、日本の高品質な化粧品をリピート買いする外国人も多いです。
アパレル
アパレル業界は、毎日着る服など「衣食住」の衣にあたります。最近は、低価格で高品質な服が開発・製造されるようになり、低コスト思考になってしまっているところがアパレル業界としての大きな問題点でしょう。材料費の高騰が続く中、売値が安くなっているのが現状です。
リサイクル
近年、リサイクルショップだけでなくフリマアプリなどが普及してきたこともあり、リサイクルは人々の生活に身近なものとなってきたと思います。ほしいものを安く手に入れることができるため、若者の間でも需要が高まり、今後も成長していく業界の一つです。
スポーツ
スポーツ用品関連の業界も近年需要が増え成長している業界の一つです。コロナの影響により、健康志向が高まったり、自宅にいる時間が増え、筋トレやヨガを始める人が増えました。ただし、今後は少子高齢化が進み、スポーツをする人口が減っていくことが考えられるため、売り上げが減少傾向になるのではと懸念されています。
インテリア
インテリア業界は、ベッド、机、椅子、カーテン、コップ、照明等、インテリア雑貨全般を取り扱っている業界です。インテリア業界は時代に左右されず安定している業界の一つです。
トイレタリー
トイレタリーは、石鹸、シャンプー、コンディショナー、歯ブラシなどの身だしなみ、身体ケアのための商品のことです。生活必需品であるため、時代に左右されず安定した売り上げとなっています。
小売業の職種には何がある?
単純に小売業に就職したいと考えていても、小売業にはいくつか職種があるため、まずは職種についてしっかりと理解し、小売業で自分がやりたいことは何か考えるようにしましょう。
単純に小売業に就職したいと考えていても、小売業にはいくつか職種があるため、まずは職種についてしっかりと理解し、小売業で自分がやりたいことは何か考えるようにしましょう。
単純に小売業に就職したいと考えていても、小売業にはいくつか職種があるため、まずは職種についてしっかりと理解し、小売業で自分がやりたいことは何か考えるようにしましょう。
バイヤー(仕入れ・物流)
バイヤーとは、仕入れ先であるメーカーや卸売業者から商品を買い付けたり、在庫の管理をして在庫量を調整する役割があります。また、市場の動向や流行の分析、自社の販売戦略なども考え価格交渉をしたりなど、幅広い仕事内容となることが多いです。
また、自社が取り扱う商品の輸送・配送・保管についてもコントロールする役割があります。会社の利益に大きく貢献できる職種です。
セールスマネージャー
セールスマネージャーとは、店頭イベントの企画・運営などをプロデュースします。また、セールスマネージャーは店頭の販売員のマネジメントも行います。店頭の販売員の育成やキャリア形成支援なども仕事の一つです。まずは販売員から始まり、成長度合いに合わせてセールスマネージャーになることが多いです。
販売スタッフ
販売スタッフとは、店頭販売やレジ、商品陳列など消費者に直接商品を販売するスタッフのことです。基本はレジ対応、商品陳列となりますが、店舗の在庫管理、発注業務も行います。経験年数が長くなると店舗のマネジメントに関する業務も担当するようになると思います。
販売支援
販売支援とは、販売戦略の立案、チラシや広告の作成、イベントの企画など売り上げを伸ばすために販売をバックアップする役割です。自社に何が足りないか、競合に勝つためにはどんな施策を施す必要があるかを考え、新たな企画、挑戦をします。
小売業の志望動機の作成に必要なこと
小売業の内容が分かったと思うので、次は小売業の志望動機を作成する上で必要なことについて紹介していきます。小売業にはたくさんの企業があるため、他の就活生と差をつけるためにも志望動機をまずしっかりと作成する必要があります。
業界・企業理解
まずは小売業の業界・企業理解を深めることが大切です。前項でもお伝えしましたが、小売業と言ってもたくさんの業種があり、さらに複数の職種があります。数ある小売業の中で、「なぜその企業を志望するか」、「応募企業のどこに魅力を感じたのか」などをしっかりと答えられるようにしなければなりません。そのためにはまず業界や企業の研究をしっかりと行い、選考を受ける企業の特徴や強みを理解しておくことが大切です。
特に、小売業界はメーカーが作ったものを仕入れて商品を売るため、どの店舗も同じ商品を売ることが多く、差別化がしにくいことが特徴です。そのため、個々の販売戦略や商品ラインナップ等の違いによって他社との差別化を図っています。このように細かい販売戦略や他社との差別化を見逃してはいけません。
小売業の求める人物像を知る
次に、小売業の求める人物像をしっかりと把握していく必要があります。小売業は基本的に接客することが多い業界になります。そのため、高いコミュニケーション能力や相手の立場に立った行動ができる人物が求められます。また、経験を重ねていくと、マネージャーや販売戦略を考える役を担うこともあるため、発想力や企画力も必要となります。
さらに、世の中の動向やトレンドに合わせて商品開発などもされていくため、トレンドに敏感で情報収集力がある人も重宝されるでしょう。
志望理由・入社後取り組みたいことを明確にする
小売業と一言で言っても、色々な種類、職種があることが分かったと思います。志望動機を作成する上で大切なことは、志望理由と入社後に取り組みたいことを明確にすることです。小売業は競合他社の数がとても多いため、自社でなければならない理由をしっかりと面接で述べる必要があります。業界・企業研究を十分に行い、なぜその会社に惹かれたのかを説得力をもって話せるように準備する必要があります。
また、ただ志望する理由を伝えるのではなく、入社後、どんな取り組みをしてみたいか、どんなことに挑戦してみたいかを同時に伝えることが他の就活生と差をつける大きな特徴です。特に、その企業でなければ自分のキャリアビジョンを達成できない等の理由があると好印象です。
小売業に関するエピソードを考える
就活の志望動機は、「その企業ならでは」、「就活生の経験ならでは」のエピソードが必要です。例えば、小売業でアルバイトをした経験がある場合は、必ずその内容を志望動機に織り込みましょう。そして、実体験をもとにその企業でなければならない理由を考えましょう。特に、具体的なエピソードを入れ、自己成長ややりがいを感じた部分を積極的にアピールすると効果的です。
小売業の志望動機の例
次に、小売業の志望動機の例を紹介します。小売業の志望動機は皆同じになってしまう傾向がありますが、自分のこれまでの経験を活かしたエピソードが書けるとベストです。
ポイントは、なぜ小売業の中でもその企業なのか、小売業に関するエピソード、入社後どんなことをしたいかをしっかりと表現することです。
スーパーマーケット
私が御社を志望する理由は、人々の生活に欠かせない食をお客様に楽しく安心・安全にお届けしたいからです。私自身、スーパーマーケットで買い物をすることもありますし、実際に現在スーパーマーケットでアルバイトをさせていただいています。アルバイトでは、レジ打ちや商品陳列を担当しています。また、イベント時にはイベントスタッフとしてPOPを作成したり、当日接客をしたりと様々な経験をさせていただいております。イベント時はやはり通常時よりもお客様の動員が多く、大繁盛でした。アルバイトではお客様がどうしたら楽しく安心して安全に買い物ができるかを考えることの大切さを学びました。
季節やイベントに合わせて売り場のリニューアルやイベント開催を積極的に行っている御社でなら、私のアルバイト時代の経験を活かしながら、お客様に楽しく安心・安全に食の提供ができると考えています。そして、スーパーマーケットで面倒そうに買い物するのではなく、お客様が楽しんで買い物ができる場所にしていきたいです。
家電量販店
私が御社を志望する理由は、私がお客さんとして御社に伺った際、接客や説明がとても丁寧で顧客目線に立ったビジネスをされていると実感したからです。
国内家電量販店は現在価格競争や競合他社との競争が激化しているため、いかにお客様に御社を選んでもらえるかが重要になってくると考えています。私は、お客様に選ばれる家電量販店になるためには、社員の教育が大切だと思います。御社の教育制度は階層別に細かく用意されており、お客様に満足してもらえるように接客をする御社の社員のことも大切にしているところに強みを感じました。実際に、御社の離職率は1%/年間と他社と比べても非常に少なく、OB訪問による先輩社員の話も聞き、とても働きやすい環境であることが分かりました。
私も御社に入社し、常にお客様目線になり、自分に何が必要かを日々確認しながら、社員の皆さんと一緒に成長できるように前向きに努力を惜しまず頑張りたいと思います。
終わりに
今回は小売業についての説明と小売業の志望動機の書き方等について紹介しました。小売業の種類はとても多いため、自分がどの種類の小売業に興味があるのか、なぜその小売業が良いのか等しっかりと分析し、志望理由を明確にしていくことが重要です。競合他社も多い業界となるため、応募企業でなければならない理由を面接官に納得してもらえるように事前準備をしっかりとしましょう。