【就活に役立つ】エニアグラムを自己分析で活用しよう!

【就活に役立つ】エニアグラムを自己分析で活用しよう!

2023年2月9日更新

はじめに

就活を始めて、まず最初に躓くのは自己分析という就活生は少なくありません。

 

「自己分析をとことんやったのに、全く進んでいる気配がない…」

 

「ツールもたくさんあって、逆に何を使えば良いか分からない…」

 

このような状態になってしまうと、友人や家族に話を聞いたり、モチベーショングラフをつくるなどして努力を続けても、納得できるような自己分析にならずに困ってしまうのではないでしょうか?

 

そんな時に役立つのが「エニアグラム」です。

 

自分の心の動きはもちろん、習慣などのパターンを詳しく理解することができる「エニアグラム」を用いることで、自己分析をより深めるきっかけをつくることができます。

 

そこで本記事では、そもそもエニアグラムが何かをご紹介したのちに、エニアグラムで分かることや、エニアグラム診断の結果を受け、自己分析に活かす方法を詳しくご紹介します。

 

エニアグラムに興味がある人はもちろん、自己分析に行き詰っている人も、ぜひ最後までお読みくださいね。

 

エニアグラムって何?

エニアグラムとは、9個の角を持つ星形の九芒星と、それらの角をつなぐ円周によって成り立つ幾何学図形を指します。

その形通り、ギリシャ語で「9」を意味するἐννέα(エンネア)と「書かれたもの」を意味するγράμμα(グラーマ)が語源となっています。

 

これまで、エニアグラムは1960年代に作られて以降、新たな人間学や心理学として発展を遂げてきました。

近年ではビジネスの場でニアグラムが多用されるようになったため、自身の人格や性格を気軽に診断できるエニアグラム診断も普及しています。また、これによりエニアグラムを詳しく知らない人達にも、エニアグラムの認知が広がっています。

エニアグラムで分かること

エニアグラムを用いることで、人間の性格を9つのタイプに捉えることが可能です。

 

9つのタイプには分けているものの、どのタイプが優れている、劣っているということはありません。また、全ての人間がそれぞれのタイプの中心ではなく、どこかのタイプに偏って分布しているとされています。

 

また、これらのタイプは「センター」、言い換えると何をエネルギー源にしているのかという視点でも3つに分けることが可能です。

 

これらのタイプやセンターについては、このあと詳しく解説します。

エニアグラム診断を受ける方法

では、自分のタイプやセンターを把握するために、どのようにしてエニアグラム診断を受けるべきなのでしょうか。

 

エニアグラム診断を提供している企業は多々ありますが、こちらでは代表的な2つをご紹介します。

エニアグラム学舎

https://www.enneagram.ne.jp/about/diagnosisエニアグラム学舎は、エニアグラムを通じた人々の自立支援を行っている学会です。英アグラムに関するワークショップなどを開催しており、アドバイザーやファシリテーターの認定も行っています。エニアグラム学舎には、無料で受けることができる2種類の簡易的なエニアグラム診断があります。90問の文章問題に回答することで診断を受けられる形式と、文章を2回選択する形式です。文章を2回選択する形式が最も簡易的なため、時間がない方はこの診断から受けるのがおすすめです。また、より詳細な診断が必要な場合には有料のプライマリーコースを受講しましょう。

エニアグラム研究所[日本]

http://www.cf-ei.com/ei/test/rheti_s.htmlエニアグラム研究所は、エニアグラム研究の第一人者であるドン・リチャード・リソと、ラス・ハドソンが主宰する研究所の日本支部です。本部をニューヨークに構え、エニアグラムに関する書籍の翻訳や講演など、幅広い活動を展開しています。無料で受けることができるエニアグラム診断は有料版の約1/4、36個の質問数ですが、簡易的な結果を導き出すのには問題ありません。一度簡易的な診断を受けてみて、さらに詳しい診断が必要な場合には有料の診断テストを受けてみてはいかがでしょうか。

エニアグラムで分かるタイプとは?

では、エニアグラムで分かる9つのタイプをご紹介しましょう。

 

それぞれのタイプの特徴はもちろん、無意識下で自分らしく満足した生き方を選択する際の直接的な要因となる「動機」や、肯定的に自分を捉えることができる要因である「自己価値」にも触れながら詳しくご紹介します。

タイプ1:改革する人

自分の理想に向かって努力することが得意な「改革する人」は、常により良いやり方を模索しながら努力を重ねていきます。

 

動機となるのは自分なりの基準に則り、正しく間違いがないことをできているかどうかです。ゆえに、理性的かつ客観的な正しさを自己価値としており、「公正」や「正義」がキーワードになります。

 

ただし、世の中が理想的な状態になることが難しい場合、憤慨したり、自分を責めてしまいがちなタイプとも言えます。

タイプ2:人を助ける人

親切で温かい「人を助ける人」は、タイプ名称通り困った人を放っておくことはできません。放っておくことができない背景には、人の役に立つことで愛を感じたいという動機があります。

 

また、自身を愛情深い人間として捉えることで自己価値を感じる傾向があり、他人の面倒を見ることで「周囲から良い人だと思われる」ことを強く望んでいます。

 

人間関係においては心のつながりを強く重視する傾向があるため、常に心温まるコミュニケーションを望んでいるタイプです。

 

タイプ3:達成する人

達成することに喜びを感じ、達成には手段を選ばない「達成する人」は、タイプとしては非常に分かりやすいかもしれません。

 

動機・自己価値の双方において、重要な点は「賞賛を得ること」です。自分が賞賛に値する際立った人間であることに何よりも価値を感じます。

 

一方でリーダーとして優れた魅力を持ち、周囲の能力を見抜くことにも優れています。

達成のために周囲を率いることを得意としているタイプです。

 

タイプ4:個性的な人

感動を味わうことを重視する「個性的な人」は、何よりも感動を大切にします。

また、自分に対して非常に正直であることから、感受性が高く繊細だと言うこともできます。

 

感動を味わうことを動機として常に行動しており、「独創的」「芸術的」といった言葉が自己価値につながっていきます。

 

他人をうらやましく思う感情を常に持っているからこそ、自分自身が得た感動を芸術というフィルターを介して発信することで、多くの人に受け止めてもらいたいと考えているタイプです。

タイプ5:調べる人

「調べる人」は、データに基づいた行動を好む傾向があり、常に慎重に行動します。

情報や思考を重視する傾向があり、知識は非常に豊富であるものの、主体的に発信するのではなく、傍観者のような立ち位置を好みます。

 

物事の本質を見極めることを動機としており、知的であることに自己価値を感じています。

 

自身の興味の追求を何よりも好むため、他のものを犠牲にしてしまうこともあるでしょう。

タイプ6:忠実な人

「忠実な人」は、周囲と仲良くできることに重きを置いて生活しています。そのため、物事に対する責任感が強く、互いに支え合うことに喜びを感じています。

 

周囲から仲間だと認められると、安心して行動できます。このような動機があるため、どこかのチームや組織に所属したがる傾向があります。

 

また、自身に対して「信頼」や「責任感」を周囲が感じることが自己価値となるため、権威がある人には忠実な行動で示すことが多いでしょう。

タイプ7:熱中する人

人生の多様性を重んじながら何事も楽しく過ごすことを望む「熱中する人」は、何かに縛られることを嫌います。

 

色々な可能性に挑戦しながら人生に充実感を得ることを動機として、「のびのびと振舞っていること」「幸せそうであること」を自己価値としています。

 

いつも明るい思考だからこそ、苦しみや辛さといったことには無縁のタイプです。

タイプ8:挑戦する人

物事を決定する力や強い意思がある「挑戦する人」は、自分の影響力を行使して存在感を発揮することを動機としています。

 

他人に頼らず自力で挑戦し、困難を克服していくことに喜びを感じており、「力がある」「有能だ」と感じられることに強い喜びを覚えるでしょう。

 

ただし本能的に行動していくタイプのため、周囲の人からの評価がはっきり分かれてしまう傾向があるようです。

 

タイプ9:平和をもたらす人

平和を愛し、人と争うのが嫌いな「平和をもたらす人」は、常に落ち着いた雰囲気を持っています。

 

他社と融合することで平和な気持ちを保つことを動機としており、「穏やか」「安定」といったキーワードが自己価値につながります。

 

他人に対する価値判断をしないことから、平和かつ円満に暮らしていけるタイプだと言えるでしょう。

エニアグラムで分かるセンターとは?

ここまでご紹介してきた9つのタイプは、3つの「センター」に分けることができます。

「センター」とは、人が何かを判断する際のエネルギー源となるものです。
9つのタイプを3つのセンターに分類してご紹介します。

タイプ1・8・9:本能(ガッツ)センター

本能センターは、物事を直感的に判断する傾向があります。

人や物に対する好みがはっきりしており、論理的な判断を行うことは少ないタイプが該当します。

「怒り」の感情に支配されやすいため、注意が必要です。

タイプ2・3・4:感情(ハート)センター

感情センターは、他人からの評価を強く気にします。そのため、周囲からの見られ方に特に注意を払うタイプが該当します。

ゆえに「恥」の感情に支配されやすく、注意が必要です。

タイプ5・6・7:思考(ヘッド)センター

思考センターは、論理的な思考を好む傾向があります。

計画力に優れ、未来に対する問題にも冷静に対応します。

 

一方で「不安」によって、必要以上の計画が必要になる場面もあるでしょう。

エニアグラムの診断結果を就活で活用する方法

ここまで、エニアグラムの診断結果で分かるタイプやセンターをご紹介してきました。

では、就活ではどのように活用するべきでしょうか?

エニアグラム診断の結果を活用する方法をご紹介します。

「動機」や「自己価値」を中心に自己分析を深める

エニアグラム診断の結果で特徴的なのは、「動機」や「自己価値」が分かることです。

いずれも自認することが難しく、無意識下で認識している可能性が高いことから、エニアグラム診断を活用して可視化するのは非常におすすめです。

 

中でも「自己価値」は、企業を選ぶ際に非常に役立ちます。

自分がどのような知名度の企業にいると満たされるのか、どのようなチーム編成であれば安心感を持って実力を発揮できると思っているのかなどを考えるきっかけにできるため、今一度自分のタイプの「自己価値」を確認してみましょう。

 

新卒で入社する企業でどのような経験を積めるかは、自分がどれだけ自分を理解しているかに関わってきます。ぜひ自己分析のタイミングで自己理解を深めてみてくださいね。

 

自分への許容度を高める

エムグラムを活用することで、自分への許容度を高めることができるとされています。

自分への許容度を高めることで、自分に足りているものと足りていないものをはっきり見極めることができるため、自分の現在地を正しく理解することに役立ちます。

 

また、何があると自分が満たされるのかということが分かることで、自分の愛し方も十分に理解できるでしょう。

 

自己分析や面接を通じて、これまで自覚していなかった自分の強みや弱みに気付き、悲しくなることもあるかもしれません。しかし、そこで立ち止まるのではなく、自分がどうしたら納得できるのか、安心できるのかということを考えながら行動できるようにしましょう。

 

エニアグラム診断を活用して自己分析を深めよう!

いかがでしたか?

本記事では、そもそもエニアグラムが何かをご紹介したのちに、エニアグラムで分かることや、エニアグラム診断の結果を受け、自己分析に活かす方法を詳しくご紹介してきました。

 

エニアグラム診断は人間を9つのタイプに分けているため、必ずしも自分の性格と完全一致するとは限らないでしょう。しかし、自分に通じる要素は少なくても何かしらはあるはずです。

 

自己分析を自分一人で行っていると、つい考えが行き詰ってしまうことは少なくありません。エムグラム診断のような内容を活用して、自分の目線とは異なる自己分析を行ってみてはいかがでしょうか?

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