優良な大手子会社の見つけ方&チェックの仕方を併せて徹底解説

優良な大手子会社の見つけ方&チェックの仕方を併せて徹底解説

2024/10/9更新

はじめに

大手企業の就職が学歴的に難しそうな学生が、次に目を向ける候補が「優良な大手企業の子会社」ですよね。

でも、

「優良な大手子会社って、どう探せばいいの?」

「メリットとデメリットも知っておきたい」

「何か探すときのポイントとかあるの?」

といった疑問が次々と頭に浮かぶ方も多いでしょう。

このような疑問を持つ就活生に向けて、大企業と大企業の子会社両方の人事として就職した経験のある私が、企業の内情をお伝えします。

本記事では、優良な大手子会社の定義から就職するメリット・デメリット、あなたにピッタリの優良な大手子会社を見つけ出す方法を8つ紹介します。

加えて、選ぶ時のチェックポイントまで解説しますので、具体的に動き出すイメージができると思うでしょう。

10分ぐらいで、最後まで一気に拾い読みしてくださいね。大手子会社への就職を希望する方はぜひご覧ください。

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大手子会社とは

大手子会社とは

大手子会社の定義を知っていますか?

すぐに説明できる人は少ないでしょう。

子会社とは、「親会社から50%以上の株式を保有されている会社」を指します。

株式会社であれば、会社の方針は株主総会で決定されます。

そのため1株1票の決定権があれば、50%以上保有している会社の意見がその会社の意見になります。

要は、子会社は親会社に実効支配されているというわけです。

逆を言うと、子会社が「これをしたい」と株主総会で提案しても、親会社が「No」と言えば、実行できないわけです。

親会社と子会社は主従関係であることは理解したけれど、世の中には関連会社とか、グループ会社など色々な表現があるため関係性について詳しくわからない人もいるでしょう。

下記の図で定義を確認しましょう。

親 会 社子会社の株を保有している会社
完全子会社親会社に株式を100%保有されている会社
子 会 社親会社に株式を50%以上保有されている会社

(=親会社に経営権を実効支配されている会社)

関連会社子会社でないものの、親会社が影響力を持つ会社
グループ会社親会社、子会社、関連会社などをひっくるめた会社群

 

定義がわかっていても、すぐに回答することは難しいかもしれません。

ここで、業界別に子会社の例を挙げておきましょう。

業界親会社子会社の例
自動車トヨタ・トヨタ車体㈱

・トヨタ自動車九州㈱

・トヨタファイナンシャルサービス㈱

ホンダ・ホンダエンジニアリング㈱

・八千代工業㈱

・ホンダカーズ各社

日産・日産車体㈱

・日産自動車九州㈱

・愛知機械工業㈱

ITNTT・NTTアーバンソリューションズ㈱

・NTTコミュニケーションズ㈱

・NTTファイナンス㈱

NEC・NECソリューションイノベータ㈱

・NECフィールディング㈱

・NECプラットフォームズ㈱

富士通・㈱富士通エフサス

・㈱富士通総研

・富士通フロンテック㈱

サイバー
エージェント
・㈱AbemaTV

・㈱Cygames

・㈱CyberZ

不動産東急・㈱東急コミュニティー

・東急リゾート㈱

・東急リバブル㈱

三井・三井不動産ファシリティーズ㈱

・三井不動産リアリティ

・三井不動産レジデンシャル㈱

三菱地所・三菱地所プロパティマネジメント㈱

・三菱地所リアルエステートサービス㈱

・三菱地所レジデンス㈱

人材リクルート・㈱リクルートキャリア

・㈱リクルートカーセンサー

・㈱リクルートゼクシィなび

パーソル・パーソルエクセルHRパートナーズ㈱

・パーソルワークスデザイン㈱

・パーソルマーケティング㈱

パソナ・ビーウィズ㈱

・㈱ベネフィット・ワン

・株式会社 パソナHR HUB

食品味の素・味の素AGF㈱

・味の素ファインテクノ㈱

・味の素冷凍食品㈱

ハウス・サンハウス食品㈱

・ハウスウェルネスフーズ㈱

・マロニー㈱

カゴメ・カゴメアクシス㈱

・カゴメ物流サービス㈱

・カゴメ不動産㈱

優良な大手子会社に就職するメリット・デメリット

優良な大手子会社に就職するメリット・デメリット

実際に優良な大手子会社に就職するときのメリットやデメリットを解説していきますね。

6つのメリットを解説

6つのメリットを解説

優良な大手の子会社に就職するメリットは6つありますので、それぞれ分かりやすく説明しますね。

①親会社に比べて内定を獲得しやすい

やはり、親会社に比べて圧倒的に内定が獲得しやすいです。

私の経験でも、大企業の同期は旧帝大や早慶、GMARCHや関関同立ばかりでした。

転職先の大手子会社の場合は、中堅地方大学や必ずしも知名度が高いとは言えない大学の社員が多かったです。

大手子会社は親会社と比べると、学歴重視の傾向は少ないです。

応募人数も大企業が数十倍なのに対して、大手子会社は数倍と相対的に少ない傾向にあります。

このように競争率が低いため、学歴がそこまで高くない学生でも適性検査をクリアし、自己PRを工夫さえすれば、内定を獲得できる確率が高いです。

②倒産しにくい

優良な大手子会社は親会社がバックにいるので、倒産しにくいというメリットもあります。

私が転職した財閥系の子会社は転職当初は勢いがありましたが、技術が確立していない時期に海外に工場を建設したせいで、結局は事業撤退という結果に終わりました。

投資した数百億円が水の泡になり、もちろん大赤字で通常の中小企業であれば、倒産だったはずです。

しかし、親会社自体は黒字経営でしたので、バックアップしてもらい事業を継続できたという経緯がありました。

それは、大きな母体がバックにいると安心だという「保険」に感じた経験でした。

③独立系の中小企業より年収が高い

3つ目のメリットは、一般的な中小企業よりも年収が高いことです。

優良な大手子会社は基本的に親会社の給与水準を超えないように給与水準を設計しますが、それでも地場の中小企業よりも高額な給与水準です。

もちろん、能力や成果主義が人事制度に組み込まれているため、個人によって年収は上下します。

しかし、下位の人でも独立系の中小企業の会社員よりは高い月給や賞与をもらっています。

④クレジットの上限額アップやローンが組みやすい

優良な大手子会社は会社として安定しているため、給与も相対的に高いです。

そのため、クレジットの上限額を高く設定できますし、ローンを組みやすいのも事実です。

銀行から見ると、自営業や会社役員よりも会社員が一番安定していて、ローンを確実に回収してくれる存在だと見られているでしょう。

それも優良な大手企業や大手子会社の社員となれば、金融機関内では審査を通す優先順位が最上位にランクされているようです。

⑤親会社に準拠した福利厚生が完備されている

優良な大手子会社は福利厚生も親会社に準拠しているので、だいたい望むものは全て整備されている傾向にあります。

たとえば、社員食堂や食事補助、グループ保険、財形(一般、年金、住宅)、社宅・寮、保養所など大企業並みの福利厚生が完備されています。

私自身も大企業から大手子会社に転職しましたが、福利厚生で遜色を感じた事はありませんでした。

また、120日以上の年間休日や年末年始、夏季、GWの長期休暇も十分あります。

加えて、法定を上回る育児・介護休業制度、有給休暇数やその未消化日数の繰り越し制度、慶弔休暇やリフレッシュ休暇などの特別休暇など、休暇面も充実しています。

仕事だけでなく、プライベートも充実させたい人にとっては条件が揃っていると言っていいかもしれません。

⑥親会社の優秀な上司から学べる

優良な大手子会社では、親会社の社員が出向してきて役員や部長級の役職に配置されます。

親会社の社員は当然優秀な層が揃っており、プロパーの社員にはない真似ぶべきところが沢山あります。

私自身も、親会社の本社の人事制度を抜本的に改革したような上司に恵まれ、お膝元で人事制度について学べました。

また、色々な新人事制度を導入するチャンスを頂きました。

優秀な人ばかりが出向してくるとは限りませんが、相対的に見習う点、学ぶべき点がありますので、大手の子会社に就職するとそういう意味で恩恵があります。

デメリット5つ

デメリット5つ

次に優良な大手子会社のデメリットを見ていきましょう。

大きく5つ挙げられますので、それぞれ紹介していきます。

①親会社の意向が強い

優良な親会社が大株主なので、親会社の方針に強く影響されます。

自社がやりたいと思っても、親会社が「NO」と言えば、執行できないわけです。

あるいは、一定の条件や注文を突きつけられて、大きな制約を受ける場合もあります。

また、新しいことをするにしても階層化した決議体を通過しないと実行に移せないので、時間がかかりますし、面倒な面もあります。

どんどん新しい提案を行って、優れたアイデアならすぐに事業方針に取り入れてもらえるようなスピード感で働きたい人は、ぶっちゃけベンチャーのほうが向いているでしょう。

②上席ポストに就きにくい

役員や部長級のポストは、親会社からの出向社員で埋め尽くされるという側面は否めません。

私が在籍した大手子会社でも、10個の上席ポストがあるとしたら、7〜8個は親会社からの出向社員で占められていたというイメージです。

企画や経理といった重要ポストは、ほぼほぼ親会社の出向社員があてがわれます。

なので、残りの2〜3個のポストをプロパーで争うといった感覚です。

余り責任を負いたくない、プライベートが充実していたらいいと言う人は関係ないかもしれません。

しかし、重責でまとまった年収も欲しい人は少ないチャンスに賭けなければいけない面があるというわけですね。

③将来的に売却される可能性がある

メリットのところで、優良な大手子会社は倒産しにくいと説明しましたが、売却するケースもあります。

赤字続きで余りにも重荷になったり、親会社自体がM&Aをしたり、事業方針を変更するケースです。

たとえば、私の親会社は財閥系の金属会社でしたが、金属系同士の親会社の合併で金属に特化するために、親和性のない私の在籍していた電子部品メーカーをあっさり、同業の大手に売却しました。

そういうリスクが優良な大手子会社にもありますし、場合によっては譲渡先で抜本的なリストラに遭遇する場面があるかもしれません。

優良な大手子会社なら、絶対に安泰ということではないことを就職前に肝に銘じておきましょう。

④親会社以上の年収は得られにくい

よほど儲かっている大手子会社は別として、基本的に親会社以上の年収を得ることは期待できません。

イメージとしては、親会社の70〜80%程度の年収を想定しておいてください。

大手の子会社に在籍していると、親会社の出向社員に比べて少ないという現実を受け入れざるを得ない場面があります。

私自身も人事として仕事柄、親会社の出向社員の給与を見る機会があり、良い給料をもらっていることを知ったことがありました。

それだけ学生時代に頑張って、難関の親会社に就職したのだから仕方ないと割り切るようにしていました。

⑤親会社の社員の圧力が強い場合がある

当たり前と言えば当たり前ですが、親会社の社員やそこから出向してくる社員は子会社の社員を下に見ている場合もあります。

不公平感を感じる場面もあるかもしれません。

「実力をちゃんと評価してほしい」と思う人は、大手の子会社への就職は向いていない恐れがあります。

あなたに合う優良な大手子会社の見つけ方8つ

あなたに合う優良な大手子会社の見つけ方8つ

「大手子会社のデメリットもわかりました。それでも、できるだけ自分の希望に合う大手子会社を受けたい」

と感じる人のために8つの優良な大手子会社の見つけ方を紹介します。

①就職エージェントに紹介してもらう

大手であれば、勝手に応募者がエントリーしてきますので就職エージェントを利用せずに済む場合が多いですが、それ以外の会社は就職エージェントを使用する傾向にあります。

大手の子会社を含む、一般的な中小企業は就職エージェントを利用するケースも多いので、就職エージェントに求人が集まります。

就職エージェントはあなたと企業の間に立って、条件と要望をマッチングさせることを得意としていますので、そこに登録しない手はありません。

しかも、学生側は無料で紹介してもらえます。

ただ、エージェントの会社や担当者によって、質やサービスにレベル差があります。

そのため、裾野を広げて選択できるように複数のエージェントから紹介してもらえる体制を敷いておくことをおすすめします。

➁逆求人サイトからスカウトを待つ

次は、逆求人サイトを活用する方法です。

逆求人サイトとは、あなたがプロフィールを登録しておくと、それを見た企業からスカウトが届くサービスのことです。

あなたのプロフィールを見て、興味を持った企業からスカウトが来るので、双方でマッチングする可能性が高いですよね。

プロフィールを登録しておいて放置しておくだけで、自動的にスカウトが舞い込んでくるので、何かと忙しい就活生にとっては重宝するでしょう。

➂就職サイトで見つける

マイナビやリクナビといった大手就職サイトで、子会社を見つける方法もあります。

求人サイトのフリーワード検索で「子会社」と入力すれば、数多くの子会社がヒットします。

このように今まで知らなかった子会社も検索することができますが、その反面、選択肢が多くなって困惑するかもしれません。

そのために、就活の軸を加えた複合キーワードで絞り込んでいくことをおすすめします。

➃親会社名+子会社一覧で検索する

この方法は、親会社のことが好きで、そこは実力的に就職は無理だけど、その系列会社で働きたいという人に向いています。

グーグルで、以下の会社を「親会社名+子会社」で検索すると、下記のようなページが表示されました。

  • 「パナソニック+子会社」
    →パナソニックグループについて/パナソニックグループ/6752 パナソニック HD | 連結会社・親会社等 – IR BANK
  • 「伊藤忠商事+子会社」
    →主要子会社および関連会社ー伊藤忠商事/繊維カンパニー|主要子会社ー伊藤忠商事/食料カンパニー|主要子会社ー伊藤忠商事
  • 「川崎汽船+子会社」
    →グループ会社・海外拠点 業種別一覧|企業情報ー川崎汽船/国内グループ会社|物流事業|事業紹介|川崎汽船株式会社/会社概要|企業情報|川崎汽船

それぞれのページを開くと、子会社や関連会社などのグループ会社が数十社まとめてリスティングされていますので、かなり効率的に見つけ出すことができますね。

➄就職四季報で見つける

「就職四季報 優良・中堅企業版」には、国内の中小企業4,600社が掲載されています。

 このうち【特色・近況】に「株式会社〇〇の完全子会社」や「〇〇株式会社のグループ企業」などが記載されていますので、そこから子会社を探していくという方法です。

たとえば、

  • 株式会社ニッセイ
    →ブラザー工業の子会社
  • 株式会社第一ビルディング
    →第一生命ホールディングスの完全子会社

と【特色・近況】の冒頭に記載されています。

これだけで、大手の子会社すべてを網羅できるわけではないですが、興味のある親会社が決まっていれば、効率的に探せますね。

⑥業界地図で見つける

業界地図で大手の子会社を探すのも一手です。

業界地図で掲載されている企業は、業界でもシェアの高い大企業なので、その子会社をあたっていくという方法です。

ただし、四季報よりは情報量が少ないのは確かです。

なので、業界地図であたりを付けておいて、四季報や企業のホームページで詳細情報をつかむというステップが必要ですね。

➆親会社のホームページで見つける

7つ目の方法も興味のある親会社が決まっている前提になりますが、親会社のホームページやIR情報から直接、子会社の情報を取りに行くというやり方です。

子会社の中で興味のある企業があれば、リアルな情報をゲットするためにインターンシップには参加しておきましょう。

⑧合同説明会で見つける

最後は合同説明会に直接参加して、大手子会社を見つけるという方法です。

合同説明会には、それほど知名度の高くない中小企業が数多く出展します。

一方で、その中に大手企業の子会社も軒を連ねる場合がありますので、話を聞くチャンスがあります。

ただし、当日にならないと大手子会社が参加しているかわからない場合が多いですし、多くて1度に参加する大手子会社は1〜2社なので効率は悪いです。

合説に参加する場合は、「大手子会社1〜2社から話を聞けたら良い」ぐらいの感覚で参加したほうがいいでしょう。

大手子会社のチェックポイント5つ

大手子会社のチェックポイント5つ

最後に大手子会社にエントリーする前に確認しておきたい5つのポイントを紹介して、本記事を締めくくりますね。

「こんな会社だとは思わなかった…」と入社してから後悔しないように必ずチェックしておいてくださいね。

①売上・営業利益が右肩上がりか?

「大手企業の子会社だから、安全だろう」と高を括ってはいけません。

大手の企業だから売上、利益も右肩上がりだと断言することは難しいです。

やはり、業界内のポジションやシェア、トレンドや需要動向により、大手の子会社と言えども下降曲線の真っ只中にある可能性があります。

「大手子会社だから大丈夫だろう」

「大手子会社だから潰れることはないだろう」

と安易な気持ちで就職しないほうが身のためです。

企業によってはIR情報を公開していますし、非上場の会社でも官報で決算情報を入手できます。

時系列で追っていけば、右肩上がりなのか横這いなのか、はたまた右肩下がりなのかを確認できますよ。

②成長業界、もしくは今後の需要が見込めるか?

1番目のチェックポイントが過去から現在の成績とすれば、現在から未来のカーブがどうなるのかもチェックしておく必要があります。

なので、その業界が今後成長著しい分野か、需要を見込めるのかも必ず見極めておいてくださいね。

そのような業界に属すると、組織に勢いがあり、社員がイキイキしていますし、当然給与や昇進も見込めます。

そういう意味では、すごく安心できる環境ですが、逆の場合はずっと坂道を登ってキツイ割りには昇給も少ないし、ボーナスも下がる一方である可能性があります。

私のように転職した時がピークで、その後は下降曲線を辿り、ずっと赤字事業という事態に陥らないように自戒の念を込めてお伝えしておきます。

③3年後の離職率が3割未満か?

次に、3年後の離職率が3割未満かどうかもチェックしておきましょう。

厚生労働省が2020年に発表した新卒の3年後の離職率は約3割です。

離職率が3割を大きく上回るような企業だと、

辞める原因
  • 残業が異様なほど多く、負担がかかっている
  • どう考えても達成不可能なノルマを課せられる
  • パワハラやセクハラが横行している
  • 給与水準が低く、今後の昇給も見込めない
  • 業績が悪化していて、組織がギスギスしている

など、多くの人が辞める原因があります。

離職率を調べるには、職安に求人を出している企業は求人票で確認できますが、そうでない場合は、

離職率の確認方法
  • 四季報で確認する
  • OpenWorkなどの社員の口コミを確認する
  • 直接人事に聞く

という手を打ちましょう。

四季報の場合は、四季報に掲載されている企業しか分かりませんし、回答で「NA(回答なし)」と答えている企業もあります。

NA=高離職率とは一概に言えませんが、離職率が低い場合は逆にアピールするはずです。

という意味で、「NA」と回答している企業は要注意です。

また、人事に直接聞いても、正確な数値を言ってくれなかったり、はぐらかされることが予想されます。

その場合も黒に近いグレーなので、ハッキリと離職率を言える人事の会社のほうが安全でしょう。

④残業時間や年間休日は満足できるか?

特にプライベートを重視している人にとっては、残業や休日が気になるところですよね。

その際の基準は、

基準
  • 民間の残業平均時間は25時間
  • 土日祝+年末年始やGWなどの長期休暇=120日

を目安に多いのか、少ないのかをチェックして、どこまでなら譲れず、どこまでなら妥協できるのかを自分の中でルール化しておくと良いです。

また、「産休」や「育休」の取得実績も確認しておくことをおすすめします。

制度自体はあっても、実際に取得できないのでは意味がないためです。

⑤需要のある独自の技術やサービスを有し、競争力があるか?

最後に、競争力のある独自技術やサービスを保有しているかもポイントですね。

それらがないと、叩き値で買われるので、利益が薄氷ですし、シェアも取れません。

そうなると、その企業の未来は明るくないことが見えてきます。

また需要のないフィールドで、いくら独自技術や他にはないサービスだとアピールしても、売り上げを見込むことは難しいため、その辺りも見極めておく点です。

需要があり、技術やサービスが認められている場合は、必ずシェアという形で跳ね返ってきますので、業界内のシェアも確認しておきたいですね。

おわりに

以上、大手子会社に就職する際のメリット、デメリットに加えて、あなたにピッタリの大手子会社の見つけ方やチェックポイントまで経験論を踏まえながら、解説してきました。

大切なことは、

「大手企業の子会社だから優良だろう…」

「大手子会社だから安全だろう…」

と安易に高を括らない事です。

「大手」というブランドに良い印象を持っていかれるかもしれませんが、子会社によって中身は様々です。

また、親会社とまったく異なる事業を運営している子会社が普通です。

「想像していた内容と全然違う…」とならないように今回紹介した見つけ方と合わせて、チェックポイントも意識しながらリサーチしてくださいね。

そのために、本記事があなたの就活に役立つことを祈念します。

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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