
就活で自己PR「気配り」をアピールするポイントと注意点を解説
2023年1月6日更新
はじめに
就活の自己PRで「気配り」をアピールしようと思っている就活生もいるのではないでしょうか。
「気配りができることは自己PRになるのかな…?」
「気配りができることを効果的にアピールする方法はある?」
「気配りを強みとしてアピールするときに注意することはある?」
気配りをアピールしようと思うとなかなかエピソードが思い浮かばなかったり、こんな内容でいいのかなと悩む就活生も多いと思います。
今回の記事ではそんな就活生向けに自己PRで気配りについて効果的にアピールできる方法をお伝えします。
もくじ
気配りは自己PRでアピールして良い?
「気配りができる」ことを自己PRでアピールしても良いかどうか迷う方もいると思います。
結論は、伝え方次第ですが、気配りができることをアピールしても良いです。
会社で仕事をするとなると、様々な人と関わりながら連携して仕事をすることが多く、他人を気遣ったり配慮したりすることは非常に大きな強みになります。
ただ気配りができることを伝えるだけでは、アピールとして効果的ではありませんが、気配りを仕事のどんな場面でどのように活かせるかなど具体的に伝えることで、好印象を与えることもできます。
企業が求める「気配り」とは?
企業が就活生に求めている「気配り」とは、周囲をよく見て臨機応変に対応できる力や視野が広く色々な変化に気づき気遣いができる力です。
企業が言う「気配りができる」とは、相手の立場に立って物事を考えることができ、様々な場面で状況判断能力が高いことと言っても良いでしょう。
その他にも企業がどのような人材を求めているか会社ホームページを見て調べたり、会社説明会やインターンシップに参加して確認するのも良い方法です。
自己PRの気配りが評価されやすい業界や職種は?
どんな強みでも同じことが言えますが、気配りが評価されやすい業界・業種、そうでない業界・業種があります。
今回は、気配りが評価されやすい業界、職種について紹介します。ただしあくまで一例となりますので参考程度にご覧ください。
サービス業
サービス業では、気配りができることを評価されやすいです。
サービス業には、観光業、教育業、福祉業などがあります。お客様相手なので空気を読み、相手が落ち着けるような雰囲気作りや行動ができる気配り上手な人が好ましいでしょう。
飲食業・小売業
飲食業や小売業もお客様相手なので、細かな気配りや気遣いが大切になってきます。
常にお客様目線でお客様のニーズに応えられる力が必要となり、気配りができることはとても役に立ちます。
丁寧なコミュニケーションでお客様のニーズを読み取り、お客様のニーズに合わせて商品やサービスを提供することが必要になります。
そのため、気配りが上手にできる人は飲食業・小売業では高く評価されるでしょう。
営業職
営業職種においても気配りが評価されやすいでしょう。
お客様が何を求めているかを瞬時に察し、自社製品やサービスの提案・紹介をしなければなりません。
お客様とのコミュニケーションの場においては、お客様に気持ちよく話を聞いてもらえるよう場の空気を読んだ発言や行動をするなど気配りが大切になってきます。
販売員
販売員においても、様々な人とコミュニケーションを取り、商品を販売していかなければならないため、お客様への配慮や気配りが重要なポイントとなります。
お客様一人一人に丁寧に気配りをすることで、お客様のニーズを満たすことができるでしょう。
相手に合わせて会話ができる人や相手の話をしっかりと聞ける人には向いているかもしれません。
人事
見落としがちですが、人事も気配りや思いやりなどが大切になってくる仕事です。
人事の中でも特に採用活動を行っている人には、就活生の立場に立って気配りや思いやりをもって就活生と接する力が必要となります。
また、就活生だけでなく従業員の困りごとを聞く機会も多いため、その際に親身になって話を聞いたりアドバイスを行う気配りや思いやりが必要になります。
面接で使える気配りの言い換え表現
気配りと一言でアピールしてもあまりピンと来ない面接官もいるでしょう。
そんな時、気配りができることを言い換えることもポイントになります。
協調性がある
気配りができることの言い換え表現の一つが協調性があることです。
気配りができるということは、まわりの状況を見ながら、コミュニケーションをとって相手の気持ちを考えて行動することができる協調性があると言い換えることができます。
相手の立場になって物事を考えられる
気配りは相手の立場になって物事を考えられるからこそできるものです。
自分本位になることなく、常にまわりの状況や相手が必要としていることを読み取り、行動することができる点は組織として働く上では大事なことになってきます。
特に、お客さんと取引するような仕事にはアピールポイントとして効果的です。
臨機応変な対応ができる
気配りができることは臨機応変な対応ができることにも繋がります。
気配りができるということは、周囲をよく見て、必要な時に必要な声掛けや行動ができるため、急な状況変化の際にも柔軟に対応することができると思います。
気配りは一見、積極的なイメージを持たないように思う方もいるかもしれませんが、気配りができることを応用して、臨機応変な対応ができると言い換えられると好印象につながるでしょう。
気配りができる人の特徴
次に気配りができる人の特徴を紹介していきます。自分の特徴や性格と照らし合わせ、気配りができているかどうか考えてみるのも良いと思います。
気配りができる人の特徴にたくさん当てはまっているものがあった人は、ぜひ自己PRを考えるときの材料にしてみてください。
周囲のことをよく見ている人
気配りができる人は、周囲のことをよく観察することができます。
その結果、空気を読んだ行動ができたり、気配りができます。目の前の自分のことだけでなく、周囲のことを広く見ることができるため、変化にも気づきやすく、臨機応変に対応することができます。
円滑なコミュニケーションが取れる人
仕事では、多くの場面で報告・連絡・相談をすることがあります。
そんな時、気配りができる人は円滑なコミュニケーションがとれるため、小さなことでもポイントとなることは、こまめに連絡をしており、ミスや勘違い、行き違いを防ぐことができます。
人と円滑なコミュニケーションが取れる人は気配りがとても上手です。
自ら行動できる人
気配りができる人は、周りの空気を読み、必要なタイミングで必要なことができる力があります。
周囲のため、相手のためになると思ったことがあれば、自分から行動することができます。
困っている人に気づき、助けてあげることができるのも気配りができる人の特徴です。
状況に合わせた言動ができる
どのような仕事にも共通して言えますが、状況に合わせた言動ができる人は気配りができます。
特に仕事ではこの状況に合わせて発言や行動ができる力はとても大切になってきます。
お客様や同僚、上司とのコミュニケーションを図る時、状況に合わせた言動ができなければ仕事が進みません。日ごろから周囲をよく見て状況に合わせた言動ができるようにしましょう。
謙虚な人
気配りができる人は謙虚であることが特徴です。
会社に入ると、先輩や同僚、上司から色々な仕事を教えてもらう機会が多いと思います。
そんな時に謙虚に学ぶ姿勢を持ち、仕事を覚えていく人はその後も順調に仕事を進めることができます。
謙虚であるから相手の立場に立って考えたり、周囲の人や環境に感謝できるのです。謙虚な姿勢を大切にし、周りに感謝することが気配りに繋がるのです。
何事にも感謝の気持ちがある人
何事にも感謝の気持ちが強い人は、気配りがとても上手であることが多いです。
自分が目立とうとして出しゃばることなく、縁の下の力持ちなど、誰かを気づかないところでサポートしていたり配慮していたりすることが多いでしょう。
仕事でも実はこのような特徴を持った人がいなければいざという時に失敗してしまったりチームが崩れてしまったりします。
細かい調整や雑用なども手を抜かず積極的に行うことで、よりチームワークがよくなります。
気配りを自己PRで伝える時の注意点
次に気配りを自己PRで伝える時の注意点について紹介します。注意点をしっかりと理解し、効果的にアピールできるようにしましょう。
当たり前の気配りをアピールしないようにする
人としてできて当たり前のことを自己PRの気配りとしてアピールすることは避けましょう。
気配りを自己PRとしてアピールする際は、しっかりと深堀をして面接官が強みであると納得できるようなエピソードを用意しましょう。
心配な方は自分以外の友人や家族にも自己PRの内容を確認してもらうようにすると良いです。
気配りを言い換えて伝える
一言で気配りと言っても抽象的な表現であるため、面接官には伝わりにくいです。
そのため、気配りができることをアピールするためには、言い換え表現を使うと良いです。
前述した気配りの言い換え表現を活用するようにしましょう。また、志望業界・職種で仕事をしていく上で、どのようなことが気配りに当たるかを考え、エピソードの整理も行うと良いです。
アピールした気配りに疑問を持たれないようにする
気配りができることをアピールするためには、面接時だけでなくその前後の言動、行動などにも十分に気をつけなければなりません。
面接時の振る舞いや受け答えなどが曖昧だったり、面接官の反応を見ずにダラダラ長々と半紙をしていると面接官は自己PRの気配りに疑問を抱いてしまうでしょう。
そのようなことがないように、選考を通して気配りができる振る舞いを心がけると良いです。
気配りをして成果を出したエピソードを伝える
ただ気配りができることを伝えても、インパクトがなく他の就活生の自己PRに埋もれてしまう可能性があります。
そのため、自己PRで気配りを伝えるときは、小さなことでもよいので気配りができる力を活かして、どのような成果・評価に繋がったか具体的な経験を交えて伝える必要があります。
特にポイントとなる点は、できる限り詳しく説明することです。
入社後にどのように気配りを仕事で活かすか明確にする
就活の自己PRで「気配り」をアピールしても、正直なところ、あまり目立ちません。
また、企業が採用したい人材は、最終的に会社の利益に貢献できる人材となります。
そのため、気配りをアピールする際、「入社後会社の利益に貢献できる人」であることをアピールしなければなりません。
そこで大切になってくるのは、気配りができることを分かりやすく表すためにエピソードを交えて「自分が入社した後気配りがどのように活かせるか」を明確に伝えることです。
具体的に明確に伝えることで、面接官が就活生の入社後のイメージをつかみやすくなり、好印象にも繋がります。
伝え方に気をつける
面接官の中には、気配りができることをアピールした際に、恩着せがましいと思う方もいます。そのため、アピールする際のエピソードをしっかりと考え、くどい内容にならないように注意しましょう。
自己PRで気配りを伝える際の例文
最後に、自己PRで気配りができることを就活で伝える時の例文を紹介します。
私の強みは相手の立場になって物事を考えることができることです。具体的には、大学のテニス部での活動で、部内で人間関係が上手くいっていない部員が部活を辞めようと悩んでいました。そこで、私は悩んでいる部員に声掛けを行ったり、悩みを聞いたり、少しでも楽になるようにコミュニケーションを取りました。また、関係する他の部員にもそれとなく困りごとややりにくさについてヒアリングしました。その結果、周りの態度も良い方向に変わり、辞めそうになっていた部員の悩みが少しずつ解決でき、引退まで残って頑張ってくれました。
自分の強みである気配りができることが部内の良好な人間関係に繋がりました。今後、仕事をする上でも周囲をよく見て誰かの手助けをしたり、自分の仕事の円滑化に貢献したいです。