就活の自己PRで責任感をアピールするには?注意点も解説!
2022年11月28日更新
はじめに
就活では、自己PRを求められる機会が多数あります。
しかし、その都度自分がPRできる内容を考えていては時間に間に合いません。
そのため、事前に自分の自己PRポイントについて考えておく必要があります。
その上で、「責任感」を自己PRポイントにしたいという人は多いのではないでしょうか。
「自己PRが責任感だと他の人と被る?」
「ありがちという理由で人事に評価されないのでは…」
誰もが思い付くキーワードだからこそ、不安に感じることが多いかもしれません。
そこで本記事では、そもそも責任感とは何か、責任感を自己PRで効果的に活用するためにはどのような方法があるかについて、詳しくご紹介します。
1.そもそも責任感とは?
自己PRに用いることができる「責任感」という観点から、
①自責の責任感
②当事者意識の責任感
2つの「責任感」についてご紹介します。
①自責の責任感
まずご紹介するのは、自責の「責任感」です。
自責の責任感とは言葉通り、全ての責任は自分にあるということを示す「責任感」です。
言い換えれば、強い使命感を持って物事に従事していると言うことができます。
全ての原因が自分にあるという考えの元、失敗やトラブルが生じた際にはまず「自分の責任」だと考える傾向があります。これが自責の「責任感」なのです。
②当事者意識の責任感
もうひとつの責任感は、当事者意識の「責任感」です。
自責の責任感は自分にも責任がある可能性が捨てきれない一方で、当事者意識の責任感は、原因が自分にない可能性があります。
人を助ける意識が強い人が、当事者意識の責任感を持つ傾向があります。
2.「責任感」を自己PRに入れるポイント
では、実際に自己PRに「責任感」を入れる際のポイントを見ていきましょう。
①客観的な目線を入れる
②エピソードトークとセットで話す
③仕事で「責任感」が活きるシーンを考える
以上3つのポイントからご紹介します。
①客観的な目線を入れる
「責任感」を自己PRに入れる際は、自分だけの目線で終わらせるのではなく、客観的な目線を入れることが大切です。
「周囲からよく~~と言われます」「このような行動は、責任感があると言われました」など、「周りの人がそのように言うからこそ、自分もそう思っているんです」という雰囲気作りは非常に重要です。
②エピソードトークとセットで話す
「私は責任感があります」ということだけでは、説得力に欠けてしまいます。そのため、必ずエピソードをセットで話すように心掛けましょう。
エピソードというとイメージしにくいかもしれませんが、責任感を連想させるような具体例であれば何でも構いません。周囲の人との関わりを通して感じたことを、積極的に伝えるようにしましょう。
③仕事で「責任感」が活きるシーンを考える
ただ「責任感」をアピールするだけでは、他の就活生と被ってしまう可能性があります。
差別化の要素に加え、社会人になっても通用する「責任感」であることを伝えるために、仕事を連想するような内容に紐づけることが大切です。
ただ頑張ったことや努力したことに終始せず、あくまでも自分が責任感を発揮することに価値があるという内容を伝えることで、説得力を増やしていきましょう。
3.責任感を強く感じるエピソードとは?例文で解説!
ここまで自己PRに責任感を入れるポイントをご紹介してきましたが、「頑張ったことや努力したことを伝えるだけでは意味がない」という言葉から、どのようなエピソードを選ぶべきか、悩んでしまった人は多いのではないでしょうか。
①時間や約束に関わるエピソード
②ルールやマナーに関するエピソード
③誠実さを感じるエピソード
④自責で解決しようとするエピソード
そこで、以上4つのような、具体例を踏まえた内容をご紹介します。
①時間や約束に関わるエピソード
一見シンプルに感じるかもしれませんが、時間や約束に関わるエピソードは責任感を連想させる上で非常に有効です。
「時間や約束を守ることは当たり前」だと思う人もいるかもしれませんが、常識ではあるものの必ずしも全員の共通認識とは限りません。具体例を交えて話すことで、責任感を連想させることができるでしょう。
<例>
「私は、部活動のキャプテンとして活動していく中で、部全体で時間を厳守する意識を徹底して根付かせていました。時間を守ることは当たり前ではあるものの、できない部活動もよく見てきました。しかし、周囲の学校からの印象を高め、強豪校として応援してもらうために、まずは礼儀の部分から徹底できるよう意識を促していきました。…」
②ルールやマナーに関するエピソード
ルールやマナーについても、守ることが当たり前だと思う人がいるかもしれませんが、必ずしも守られていないことがあるかもしれません。
なぜ自分は守る必要があると思ったのかを踏まえながら伝えることで、「自分に厳しい」という印象以外に、責任感を伝えることができます。
<例>
「私は、キャンパス内で守られていないルールについて再考する機会を設け、ルール改正に尽力しました。なぜなら、ルールが形骸化することで守る人・守らない人が分かれており、ルールに則っている人が損をするようなシーンを見かけたためです。ルール改正を見越して、私はまずはじめに…」
③誠実さを感じるエピソード
責任感を通じて、誠実さを感じるエピソードに繋げるのも良いでしょう。
自己PRの中では、自分の長所として伝えるのではく、「挫折した経験」などに織りこんで伝えるパターンをご紹介します。
<例>
「私は、アルバイト先で商品を誤って大量発注をしてしまうというミスを犯しました。その際、金額的にも決して安い失敗では無かったものの、きちんと謝罪をしたことから店長が庇ってくれ、事なきを得ました。ミスを防ぐための予防策はもちろん実行していく必要があるものの、自分のミスであることを認め、謝罪をすることで許していただくという経験をしました。このことをきっかけに、自分の非を認めた上できちんと言葉にする大切さを学んだと同時に、仕事がルーティン化してしまっており、責任感が欠如していたことに気付きました。…」
④自責で解決しようとするエピソード
他責にするのではなく、自責で解決しようとするエピソードも、責任感を伝える上では非常に有効です。ただし、伝え方によっては「頑固」「人の意見に耳を貸さない」といった印象を持たれかねないため、伝え方には十分な注意が必要です。
<例>
「私が行う研究室の研究データを、私の不手際によって削除してしまうという出来事がありました。私は、自分が起こした行動は自分で責任を取らねばと思い、バックアップデータの抽出など、あらゆる手段を試しましたが、結果的にデータが復元することはありませんでした。そのことに気付いた先生に、自分で解決しようとすることも大切だが、それ以上に周囲を頼ることも大切だという教えを受けました。自分の力が及ばない内容だと分かった場合には、早急に周囲を頼ることで、解決できる可能性が増すことを学びました」
4.「責任感」を自己PRに入れる際の注意点
では、最後に「責任感」を自己PRに入れる際の注意点を見ていきましょう。
①当たり前のことだけを言わない
②ネガティブに聞こえないように工夫する
③自己認識と周囲の認にずれがないかも伝える
ここでは、代表的な3つのポイントをご紹介します。
①当たり前のことだけを言わない
「責任感」は、責任の重さやシチュエーションを問わなければ、日々誰もが発揮していることと言えます。例えば、大学生が授業に行くことも、大学生の責任を果たしていると言えるでしょう。
このように、自己PRに織りこむ「責任感」は、当たり前のことであってはいけません。自分なりのエッセンスを加え、伝えられるように工夫しましょう。
②ネガティブに聞こえないように工夫する
「責任感があること」は長所ですが、ともすれば他にネガティブな印象を誘発させかねません。「頑固」「チームワークが無い」「周囲の意見を聞かない」など、懸念されるネガティブな要素はたくさんあります。
そのため、自己PRに「責任感」を入れる際は、ネガティブな印象を与えないか事前に確認することが重要です。このことを理解し、自分の「責任感」が上手く発揮されるエピソードを意識して準備しましょう。
③自己認識と周囲の認にずれがないかも伝える
自分は「責任感」があると思っているのに、自分以外がそう思っていなければ意味がありません。自分と周囲の認識の差がないことは、きちんとエピソードトークで補填することが大切です。
この時、自分目線の話だけではなく、客観的な目線の話を混ぜることで、話により説得力を持たせることが可能です。自分自身の責任感の根拠として、第三者のコメントを有効に活用するようにしましょう。
5.「責任感」をポジティブに伝えて好印象を残そう
そこで本記事では、そもそも責任感とは何か、責任感を自己PRで効果的に活用するためにはどのような方法があるかについて、詳しくご紹介してきました。
「自己PRが責任感だと他の人と被る?」「ありがちという理由で人事に評価されないのでは…」といった不安を払しょくすることはできたでしょうか?
確かによくあるキーワードである「責任感」ですが、自分自身の意志次第でいかようにも扱うことができます。ただしその際には、自分が思う「責任感」とは何かを、明確に言語化することが大切です。
自分が思う「責任感」をきちんと言語化できれば、案外他の人と内容が被ることはありません。
ぜひこの機会に、自分が思う「責任感」を見つけてみてはいかがでしょうか。