【就職難易度は?】アクセンチュア新卒採用と5つの必須対策

【就職難易度は?】アクセンチュア新卒採用と5つの必須対策

2022年11月10日更新

はじめに

アクセンチュアって、

 

「高学歴じゃないと内定とか無理でしょうね…」

 

「学歴フィルターって当然あるんですよね」

 

「採用倍率も高いんでしょう?」

 

など、アクセンチュアの知名度や人気の高さを前に尻込みしてしまうかもしれません。

 

結論からいうと、採用倍率はかなり高いです。

 

しかも、有名国立・私立大学生が選考に流入してくるので、極めて難関です。

 

では、中堅大学の学生が内定をゲットするのはムリなのかというと、そうでもなさそうなんです。

 

本記事ではアクセンチュアの採用倍率や学歴フィルターの有無、内定をゲットするための5つの必須対策を公開します。

 

中堅大学の学生でも「入社できる可能性」がわかる内容になっていますので、10分ぐらいで最後まで流し読みしてくださいね。

1.アクセンチュアってどんな会社?おさえておきたい基本情報

それでは、アクセンチュアの基本情報から確認しておきましょう。

 

区 分会社データ
創  業1962年
設  立1995年
従業員数約721,000人(グローバルグループ)

約19,000人(日本)

※2022年9月時点

売 上 高616億USドル(グローバルグループ 2022年8月期)

※日本単独の売上は非公開

代 表 者グローバル:最高経営責任者:ジュリー・スウィート(Julie Sweet)

日本:代表取締役社長 江川 昌史

事 業 所グローバル:世界50カ国 200都市以上

日本:東京、神奈川、大阪、北海道、福島、福岡、熊本

 

アクセンチュアは、戦略、業務、ITの3側面からクライアントの事業成長を支援する世界最大級のコンサルティング会社です。

 

世界50カ国に拠点展開しており、クライアントが世界120カ国に点在するモンスター級のグローバル企業ですね。

 

グローバル従業員が72万人以上なので、もはや1つの都市を形成できるほどの会社で、日本だけでも1.9万人の従業員が雇用されている驚きの規模です。

 

また、2021年には「女性が活躍する会社100」で、1位に選ばれる功績を残しています。

 

それもそのはずで、同社のホームページを拝見すると、男女比率が51:49で、ジェンダーバランスのとれた組織を目指すべく、2025年までには社員男女比をそれぞれ50%ずつになるように目指しているようです。

 

2.アクセンチュアの就職難易度

「なるほど、世界最大級のコンサル会社なんですね。となると、就職難易度は高めなんでしょうね…」

 

東洋経済オンラインの『最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社』の中で、アクセンチュアは44位にランクインし、就職難易度も「61.6」と三井住友銀行や三菱UFJ信託銀行、川崎汽船と肩を並べるほどの数値となっていますので、就職難易度は高めです。

 

また、openworkが公表している23卒の【男女別】就職注目度ランキングを見ると、男性で2位、女性で1位にランクインしていますので、人気度トップクラスの企業ですね。

参照:Openwork「就職注目企業ランキング」より作成

さらに、大学別編の就職注目企業ランキングを見ても、23卒は東大・京大ともに2位、早慶で2位、MARCHで1位を占めるなど、高学歴層にも熱い視線を向けられる企業なので、ハイレベルで熾烈な競争が繰り広げられることが予想されます。

3.アクセンチュアの採用倍率

 

「高学歴の人も流入してくる傾向はわかりましたが、そうなると採用倍率も高いでしょうね」

 

アクセンチュアは採用倍率を公式に発表していませんので、あくまでも推測になります。

 

リクナビ2022では「募集人数:301名〜」と記載されていますが、職種は下記のとおり10職種ありますので、この採用数は全体人数だと捉えてください。

 

職 種概 要
ビジネスコンサルタント企業や公的機関の複雑化するビジネス課題に対し、変革のリーダーとして改革の道筋を描き、先端テクノロジーを活用してプロジェクトを推進・実行
デジタルコンサルタントクラウド、インダストリーX(製造業のデジタル化)、ビッグデータ、ロボティクス、など、様々な先端デジタルテクノロジーの専門家として、ビジネス課題解決や新しい顧客体験のために最適なソリューションを追求・実装
戦略コンサルタント消費者・ユーザーの変化やデジタルテクノロジーの進化を的確に捉え、お客様の企業/組織価値を高めるための真の課題を特定し、成長のロードマップを策定
ソリューション・エンジニア高いIT開発専門性に基づいてIT戦略/ビジネスグランドデザインをシステム仕様へ落とし込み、多種多様な技術要素を組み合わせてスピーディに高品質なシステムを構築
データサイエンティストデータサイエンスの確かな知識や最先端技術を武器に、先進的なイノベーション創出と着実なビジネス実装を行うことで、お客様や社会に対して価値を創出
AIアーキテクト音声認識・自然言語処理などのAI技術とクラウドサービスやカスタム開発などの技術を組み合わせ、あらゆる業界・業務・ソリューション・サービスに対してエンジニアリング・コンサルティングを提供し、AI Poweredによる変革を創出
マーケティングマーケティングを基軸にした新しいブランド・コミュニケーションのあり方を創造し、顧客・生活者体験を変革
クリエイティブアイデアの力で、顧客・生活者体験を変える仕事です。ビジョンやパーパスの言語化やコミュニケーションを設計することで、課題を鮮やかに解決し、世の中の常識を変え、新しい体験や価値を創造
デザイン生活者や社会が抱える課題への解決策をデザインする仕事です。デザインリサーチを通して得られたインサイトに基づき、デジタルとフィジカルに跨り生活者の行動様式そのものを変える体験、サービスやプロダクトを創出
コンテンツデザイン生活者と企業をつなぐタッチポイントにおいて、生活者の心を動かし新たな体験につなげるコンテンツの制作

 

戦略コンサルタントの採用倍率は極めて高いようですが、その他の職種でも40〜50倍の倍率が想定されますので、極めて難関であることは間違いなさそうです。

 

 

4.アクセンチュアに学歴フィルターはあるの?

「なるほど、これだけ学生から注目を浴びていて、採用倍率も高いとなると、足切りとか普通にあるんでしょうね…」

 

それが、そうでもなさそうなんです。

 

足切りフィルターがあるかどうかは、採用実績校を見れば一目瞭然ですが、アクセンチュアの場合は有名国立・私立も多い中、中堅大学からも下表のとおり採用しています。

 

区 分採用実績校
大 学 院青山学院大学、大阪大学、お茶の水女子大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、九州大学、京都大学、慶応義塾大学、神戸大学、国際基督教大学、上智大学、創価大学、中央大学、東京外国語大学、東京大学、東京工業大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、名古屋大学、一橋大学、広島大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜国公立大学、立教大学、立命館アジア太平洋大学、立命館大学、早稲田大学
大  学東京大学、京都大学、一橋大学、国際基督教大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学、大阪大学、東京外国語大学、横浜市立大学、神戸大学、お茶の水女子大学、上智大学、筑波大学、九州大学、名古屋大学、同志社大学、法政大学、明治大学、立教大学、青山学院大学、東北大学、北海道大学、中央大学、広島大学、学習院大学、関西大学、立命館アジア太平洋大学、関西学院大学、立命館大学、東京理科大学、東京女子大学、小樽商科大学、会津大学、創価大学、国公立はこだて未来大学、北海学園大学、室蘭工業大学、北海道情報大学
海外大学カリフォルニア大学バークレー校、カリフォルニア大学、コーネル大学、スタンフォード大学、セントジョンズ大学、ポールスミス大学、レイクランド大学、ロサンゼルス大学、延世大学校

参考:リクナビ2022「アクセンチュア株式会社の採用情報

 

この表を見てもらえば分かるとおり、以下の大学のように偏差値50を切る大学からも採用実績があります。

 

小樽商科大学  50.0

公立はこだて未来大学 45.0

創価大学 40.0~50.0

室蘭工業大学  37.5

 

なので、中堅と言えども、アピールと実力次第では内定の扉が開かれているというわけですね。

 

とはいえ、大学別の採用人数を見てみると、早慶からの採用が断然多く、以下有名国立・私立で大半の採用枠を占めている状況がうかがわれます。

 

順位大学名採用人数
1慶応義塾大学62
2早稲田大学49
3東京大学38
4京都大学30
5大阪大学23
6上智大学16
7東京理科大学16
8明治大学13
9名古屋大学12
10筑波大学11
10中央大学11
合  計281

 

参考:ダイヤモンドオンライン「アクセンチュア採用大学ランキング2020

 

なので、そんな国内トップクラスの上位校と伍して戦うためには、それなりの武装が必要なので、次のチャプターでどんな武器が必要なのかをお伝えしていきますね。

 

5.内定をゲットするための5つの必須対策

それではアクセンチュアから内定をゲットするために必要な5つの武器を紹介していきます。

 

①求める人物像から逆算した自己PRを考える

 

内定の確率を上げるためには「私はあなた方が求める人材ですよ」というアピールに成功する必要があります

 

そのためには、アクセンチュアの「求める人物像」から逆算して自己PRすることが功を奏します。

 

アクセンチュアは「求める人物像」に通ずる未来のアクセンチュアに必要なDNA」として10個の項目を挙げていますので、まずは確認していきましょう。

 

未来のアクセンチュアに必要なDNA】

・背伸びをしてでも目標へ手を伸ばさずにはいられない

・チャレンジに手加減をしない

・自分も会社も世の中までも、変えたいと望む

・常に次のステージを見据え、自らの開拓に貪欲である

・タフな状況も、先頭に立ち楽しめる情熱がある

・あるべき姿を追求するには、立場や関係性を超えた主張を厭わない

・信念に基づき主張し、実際にやり遂げる

・チームワークの可能性を信じる

・多様な文化、相違する意見の中にこそ宝石があると知っている

・常に誠実さを失わず、言行一致の気概がある

 

以上のDNAに看板を付けるとすると、「チャレンジ」「変革」「成長意欲」「リーダーシップ」「理想の実現」「有言実行」「協働性」「多様性」「誠実さ」がキーワードとなります。

 

自己PRではこれらのキーワード単体か、できれば複数に連動するエピソードを繰り出してアピールすることが肝要です。

 

「類友の法則」というのがあって、人間は自分と似たような人を仲間に引き入れる性格があります。

 

これは太古に人間が集団で暮らしていたために、自分と共通点のある人物のほうが集団内では安全だというDNAが深く刻み込まれているからでしょうね。

 

なので、「私はあなた方と同じDNAを持っていますよ」と自己PRやガクチカなど全ての質問に対して未来のアクセンチュアに必要なDNAとの接点を匂わせていけば、可能性がドンドン拡大していくわけです。

 

➁「アクセンチュアでなきゃダメな理由」を言語化する

 

次に、志望理由として「アクセンチュアじゃなきゃダメな理由」を明確化しておいて下さい。

 

これはアクセンチュアに限らず、どの企業でも同じですが、

 

  • 本命の会社でやりがいを感じながら働いて欲しいし、
  • 内定を出した後に他社に逃げられては困るし、
  • 入社後、直ぐに辞めてもらっては困る

 

というホンネが企業側にあるからです。

 

なので、「それはウチじゃなくて、他社でもできるよね」という踏み絵的なイヤらしい質問に対して真正面から答えられる”弾”を持っておく必要があります。

 

そのためには、アクセンチュアの特長、特異点、優位性などを分析して、それを基に差別化できる志望理由を作っておかなければなりません。

 

アクセンチュアの競合他社としては、

 

  • デロイトトーマツコンサルティング
  • PwCコンサルティング
  • ボストンコンサルティンググループ
  • マッキンゼー・アンド・カンパニー
  • KPMGコンサルティング
  • EYストラテジー・アンド・コンサルティング

 

などがあります。

 

それらの会社も十分リサーチし、「その会社とどこが違うのか」といった差異を浮き彫りにしたうえで、「だから、アクセンチュアなんです」という理由に持っていくことが重要です。

 

「他社にはなくて、アクセンチュアにある強み」と「あなたの志望理由」を上手く連動できれば、説得力があり厚みのある志望動機が完成できるので、ぜひ相対的な観点からアクセンチュアの強みを捉えてみてください。

 

③インターンシップに参加する

 

3つ目の方法は月並みですが、インターンシップに参加して選考を有利に進められるようにしておくことです。

 

アクセンチュアでは「和魂偉才塾」というインターンシップが行われているようですが、優遇選考ルートに乗ると、選考が免除されて早期内定がもらえるという口コミもあります。

実際に、知り合いもインターン経由で内定を獲得しました。

 

アクセンチュアのインターンシップはオンラインでの開催もあり、あなたの顔を売るチャンスですし、アクセンチュアの雰囲気も感じ取れるので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

➃盤石なケース面接の対策を練る

 

コンサルファームでお馴染みの「与えられたお題に対して施策を検討する面接方式=ケース面接」の対策を講じることも必須です。

 

いきなりお題を与えられて、すぐに提案できるほど現実は甘くはありません。

 

「論理思考」「差別化戦略」「MECE」「フェルミ推定」「ロジックツリー」など、コンサルに必要なスキルを予め持っておけなければ、戦えないからです。

 

たとえば、こんな設問に対してすぐに解決策が思い浮かびますか?

 

【アクセンチュアのケース面接過去問】

・自動販売機の売上を向上させる施策を考えよ。

・コンビニ1店舗当たりの売上を推定して売上向上施策を考えよ。

・コーヒー店のオーナーとして、売上を2倍にする施策を考えよ。

・訪日外国人の人数を今以上に増やす施策を考えよ。

・地方私立大学が生き残るための戦略を立案せよ。

・アクセンチュアの新入社員がクライアントから受け取るコンサル料を推定せよ。

・グローバル人材育成のために政府が打つべき策は何かを考えよ。

・Amazonの台頭によるスーパーマーケットの今後の戦略を立案せよ。

 

ただただ、質問を前に戸惑うばかりだと思います。

 

このようなケース面接をクリアするには本質的な問題を捉えて、その問題に対して適切な解説策を提案するスキルが必要不可欠です。

 

外資コンサルでは必ずと言っていいほど、この手の問題が出題されますし、合否のポイントにもなってきます。

 

対策できていればライバルに差を付けることも可能になりますので、書籍でたくさんの例題にあたり、アプローチの仕方を学んでおいてください。

 

ちなみに、アクセンチュアでは「ケース面接の7つの心得」を公表していますので、参考に

してくださいね。

 

【アクセンチュアが薦めるケース面接の心得】

1.慌てずに、落ち着いて時間を確保しましょう。

2.分からないことは面接官に質問しましょう。

3.柔軟かつ臨機応変に対応しましょう。

4.視覚的に説明しましょう。

5.端的に伝えましょう。

6.解答はストーリーで語りましょう。

7.面接官のすべての言葉に集中して、回答に必要な手がかりを集めましょう。

 

ちなみに、アクセンチュアの選考フローも気になるところだと思いますので、併せて載せておきますね。

 

【アクセンチュアの採用フロー】

1.公式ホームページ or 就活サイトからプレエントリー

2.エントリーシート+Web適性検査による書類選考

3.グループディスカッション

4.個人面接(複数回)

5.内々定

 

➄自分の意見を対等に言えるスキルを磨いておく

 

リクナビ2023のアクセンチュアの「当社の魅力はココ!!」の中に、このような行があります。

 

アクセンチュアの企業文化を表しているのが、“Think straight, Talk straight(とことん考え抜き、ストレートに伝える)”という言葉です。立場に関わらず自分の考えを素直に発言することが歓迎されるオープンかつ風通しのよい企業文化の下、アクセンチュアでは多彩なバックグラウンドを持つ社員が、それぞれの専門性や強みを生かして活躍しています。

 

要は、相手が誰であれ、自分の意見を対等に言えるスキルを求められているわけです。

 

先ほどの「アクセンチュアのDNA」の中でも、

 

  • あるべき姿を追求するには、立場や関係性を超えた主張を厭わない
  • 信念に基づき主張し、実際にやり遂げる

 

といった言葉が出てきますので、自分の意見を伝えられる人物が評価される社風だということが見て取れますね。

 

したがって、アクセンチュアから内定を手繰り寄せようと思えば、普段から自分の意見を理路整然と言える練習を積んでおくことが必須です。

 

友達や年齢が比較的近い人なら言えるんだけど、年上になるとどうしても物怖じしてしまうという人もいると思います。

 

ここは「プロ意識」が大切で、「年齢」よりも「実力」の世界なので、臆することなく、年齢の分け隔てなく、自分の意見を言えるようにスキル磨きを行っておきましょう。

 

6.おわりに:徹底対策でアクセンチュア内定を手繰り寄せよう!

以上、アクセンチュアの採用事情や内定を手繰り寄せる5つの必須対策法について解説してきました。

 

記事内でもお伝えしたとおり、学生からの人気度はトップクラスで、有名国立・私立大学の学生が数多く参入してきますので、かなり難易度は高めだと言えます。

 

ならば、中堅大学から内定を勝ち取るのはムリなのかという問いに対しては、過去に中堅からの採用実績があり、学歴フィルターも感じませんので、実力さえ十分に持ち合わせれば、門戸は開放されているということも併せてお伝えしました。

 

特に、コンサルファーム特有のケース面接やアクセンチュアの社風から考えると、理路整然と納得性のある自分の意見を端的に言えるスキルを武器として持っておかなければ、太刀打ちできません。

 

このスキルだけは、「学習」と「練習」の積み上げでしかカバーできませんので、本当にアクセンチュアに入社したいのであれば、今からでも対策のスタートを切って下さい。

 

そのために、本記事がお役に立てば幸いです。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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監修者情報

岩本美帆

キャリアアドバイザー リーダー

株式会社ネオキャリアに新卒入社。
法人営業や採用コンサルティング業務を中心に、転職支援業務のプロジェクトにアサイン。 2年後に自己成長と新しい挑戦を求めてナイモノに転職。 現在は入社3年目のキャリアアドバイザーのリーダーとして、 「人の挑戦を言葉で支援することで成長し続ける」をモットーに活躍している。